[かぶ] 2019年を振り返り、今年おふぃすかぶが印象に残った国内のChromebookを挙げてみます。

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[かぶ] 2019年を振り返り、今年おふぃすかぶが印象に残った国内のChromebookを挙げてみます。

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気がつけば2019年もあと数日で終わりです。この時期になると各方面で今年の振り返りとまとめが行われます。私は毎年面倒なので全くやらないのですが(昨年もたしかやってない)、今年は少し書いてみようかな、と思います。

当初は2019年のChromebookベストバイ的なことを考えていたのですが、正直好きなもん買えば良いと思いますし、そもそも一般の感覚だと1年に5台も10台もChromebook買わないと思いますので、買っちゃうような人間の考えるベストバイなんて参考にならんだろ、と書く前に自分自身に突っ込んでしまったのが原因です(それでも他人のベストバイを見るのはとても好きです)。

でも素直じゃないのも私でして、それなら、という言い訳として、私自身が今年印象に残った(印象的だった)Chromebookについてまとめてみたいと思います。

ASUS Chromebook C223NA – このモデルが今年前半まで担った基準機(ベンチマーク)としての役割は大きい。

実際の発売は2018年なのです。ただ、ちょうど昨年末にこんな文章書いてるんですよ。

「Chromebookに興味を持ったけど、情報少ないし、何買って良いか分からないし、買っても使いこなせるか不安」、そんな方もいらっしゃるのではないかと思います。何となく購入に踏み切れずにいる、そんなあなたにChromebookについて500以上の文章をブログで発信してきた私おふぃすかぶが最良のモデル選びのお手伝いをしたいと思います。なお、今回の文章はあくまで2018年12月版ですので、その点だけご了承下さい。

あら懐かしい。その後ASUS Store Akasakaではしばらくお店入ってすぐ左に曲がって一直線にChromebookコーナーに向かい「しーにーにーさんください」と言うお客さんが増えたとか増えなかったとか。

現時点でもこのモデルが基準機(ベンチマーク)か、と言われると、個人的には耐衝撃・耐水性が加わりますがN4000を載せたASUS C204MAになるかな、と思っています。

2019年6月7日、ASUS JAPANは国内向けにGemini LakeのCeleron N4000を載せた耐衝撃クラムシェルのChromebook、C204MAを発売しました。税込4万円台でGoogle Pixel SlateのCeleronモデルやSamsung Chromebook Plus V2を超えるベンチマーク結果を出す、従来の国内Chromebookのイメージと価値観をガラリと変えるだけの可能性を持った良モデルです。

ただ、C223NAが国内で果たした役割というのは今年に入っても大きかったと思っています。たしかに完璧ではない。むしろ惜しい部分も多々あります。ただ、このモデルを基準として自分に必要なもの、不要なものを選り分けていくと、自分がChromebookでしたいこと、やろうと思っていることが分かりやすくなります。そしてそれに合うモデルも。

基準機となるモデルは色々言われやすい部分もありますが、それでも多くの人にとっては買う買わないは別としても非常に意味がある存在だと思います。私的には2018年後半から2019年前半の基準機はこのASUS C223NAだった、と。

ちょうど国内ChromebookのベンチマークがこのC223NAから次の世代へと移り始めた頃、国内では大きな動きが起こり始めます。それがAmazonとビックカメラというネット、店舗両面での大型店での本格展開の開始とHP、Lenovoの2大メーカーの個人向け市場への本格参入です。

Lenovo Chromebook S330 – 国内個人向け市場の相場と印象を大きく変えた破壊者。

今年後半になり、国内Chromebook市場の流れは大きく変化していきます。それは主に個人向け市場において、でした。文教法人市場は目に見えない変化はあったとは思いますが、私達には見えにくいので(実際には大分普及が進み始めているようですね)。

Lenovo自体は国内Chromebook市場への参入は2018年。300e/500eを主に教育市場向けに発表しました。そうしたこともあって、一応本家オンラインショップでも一時購入は出来たものの、品切れも多く基本的にはなかなか入手がしづらい状況でした。

それが今年後半になって、オンラインショップの巨人Amazonが国内でもChromebookにも力を入れ始めたことで少し流れが変わります。LenovoのモデルがAmazonでも出始めた。Amazon限定モデル、という形が生まれたんです。その象徴的だったモデルがこのS330です。

2019年のAmazonのサイバーマンデーセールで10,000円オフクーポンが配布され、HD液晶モデルが22,000円前後、FHD液晶モデルが27,000円前後となったLenovo Chromebook S330。終了後にFHD液晶モデルはクーポンが終わったようですが、HD液晶モデルは再びクーポンが配布されています。しかも前回よりも更に3,000円程安くなり、文章作成時点でクーポン適用後の価格が17,152円となっています。尚、クーポンはAmazon販売、発送の在庫分のみの適用となります。

最終的に12月の時点でHD液晶モデルとはいえ16,000円台にまでなりましたからね。従来の「日本は選択肢が無くて、ぼったくり」の印象をしっかりぶち壊してくれました。この年後半以降の怒涛の価格攻勢と、前述の300e/500eの昨年のモデルの本家オンラインショップでの売りつくしは今までの国内では見られなかった光景でした。

今年の9月に在庫一層セールだったのか、一時的に3万円を切ったLenovoの教育現場向け11.6"コンバーチブルタイプのChromebook、500e(2018年版)。今回のBlack Fridayセールで63,800円が33,880円オフの29,920円となっています。昨年のモデルとはいえ、EMRペン対応(本体収納可能)の11.6インチコンバーチブルタイプの耐衝撃モデルとして、今でも十分にオススメできる良モデルだと思います。

それまでの国内の個人向けのChromebook市場というのは、「ぼったくり」だったわけではなくて、元々個人向けとして正式に展開していたメーカー自体がASUS JAPANのみで、しかも同社は自社公式オンラインショップと実店舗での専売という形をとっていたので、一般に目に触れる機会が少なかっただけなんですね。

Amazonで見て「ぼったくり」だ「高い」だ言ってたモノの大半は日本で正式に販売されているモデルではなく、セラーが海外から仕入れてきて自分の利益分を上乗せさせて更にそこから1.5〜2倍くらいにして販売していた並行輸入品(ただし保証等はセラーによる)という名の商品でした。同時に、元々個人向けを想定して展開していなかったため、過去の型落ちモデルがそのまま価格を下げずに売られていた、と。

要はAmazonだけ見てても、家電量販店見に行っても、そもそもメーカーもお店も誰も個人向けなんて考えてなかっただけ、という話です。

それがこのS330をはじめとするAmazon限定モデルの展開によって状況が一変します。前述の並行輸入品セラーの相場が一気に崩れます。比較的「まぁ利益も考えたら仕方ないかな」的なまっとうな価格に近づいてきました(それでもこれら並行輸入モデルをオススメするかというと別ですが)。

と同時に今まで国内ユーザーが米国Amazonを眺めながら思っていたような状況が日本国内でも起こり始めます。型落ちモデルも含めてラインナップが充実し始め、と同時に発売時期やモデルに合わせて、このS330のような実売2万円以下の実用的なモデルも普通に出てくるようになりました。米Amazon化現象です。実際に今年後半に入って、これらのセールで「ちょっと試してみようかな」と初めてChromebookを購入された方も多いのではないか、と思います。

とここまで状況が揃ってきて、HPも個人市場向けにフォーカスして魅力的なモデルを続々と日本でも展開させ始めます。それに呼応するかのように、家電量販店ビックカメラでもChromebookコーナーの展開が始まりました。

HP Chromebook x360 12b – 家電量販店でも手に取れる、完全に個人向けに焦点を合わせた戦略的モデル。

以前から空気だけは漂わせながらもなかなか国内では展開してこなかったHP。それが今年に入り突然、(昨年発売のモデルとはいえ)教育市場向けのモデルと言うよりもむしろ個人や職場での使用を想定したモデルを発売し始めました。ハイスペックのx360 14x2です。特にx360 14は今年の中盤以降結構戦略的な価格設定で何度か本家サイトで販売したこともあり、実際に購入された方も多いと思います。

そこに後半に10月になって投入されたのが、12インチ、3:2液晶を搭載した戦略的なモデル、x360 12bです。

2019年10月に突如国内発表、下旬に発売されたHPの12インチ新作Chromebook、x360 12b。その魅力は単なる画面比3:2の液晶というだけでなく、敢えて左右のみベゼル(縁)を細くすることで生まれた全体の大きさのバランスが絶妙の使い勝手を生んでいる、というところにあると思います。今回メーカーより短期間ですがお借りすることが出来ましたので、細部も含めてじっくりとレビューをしてみたいと思います。

これ、単純なモデル自体の魅力だけでなく、同社の最新のモデルを世界に先駆けて販売したことにあると思います。今年の前半まで、国内Chromebook市場はあくまで文教法人のみの展開といっても良い状況でした。まぁ世界的に見てもその傾向が非常に強いのですが、まとまった数字が出せていない日本では、とりあえず文教法人である程度の成果を出さないことには、とても更に2桁も3桁も違う個人向け市場なんて考えている余裕なんてありませんでした。まずは文教法人。

なので日本展開で選ぶモデルもあくまで11.6インチと小さく、耐衝撃と耐水性に優れ、タッチスクリーン対応で、場合によってコンバーチブル(時々クラムシェル)というパターンを各社横並びで出してきました。そのお零れを個人ユーザーは頂いていたような感じです。まぁ、お零れ自体日本は元々数出せないので、国内ユーザーは海外の市場のお零れに与っていたようなものです。

それがHPが出てきた。HPももちろん文教法人向けモデルを長く出し続けてきたメーカーですが、こと日本に関しては、というか米国以外の国では世界展開モデルに選んだのはx360 14やx2、そしてここで取り上げたような、その派生とも言えるx360 12b、そして先日出たばかりのx360 14bのような個人にも刺さるようなモデルでした(インドなどでも同様の戦略が見えるようです)。

ということで、HPは完全に今国内では個人ユーザーにターゲットを絞っている。これはリスキーではあるけれど、ある意味ではやり方によっては強い。レッドオーシャンどころか、競合がほとんどいないからです。

HP Directplusの本家サイトから楽天市場、Amazonその他の店舗、更に一部モデルはビックカメラ等でも展開。個人が入手しやすい形で、また他OSのPC同様、積極的にセールを行っています。

2019年に入り、国内Chromebook市場、特に個人ユーザー向けで大きな存在感を発揮してきたのがHPです。他メーカーが基本的には教育現場向けのモデルを想定して国内展開してきている中で、HPはかなり個人ユーザーの心にストレートに刺さるようなモデルを選び、更に世界に先駆けて発売開始したりしています。そうしたこともあり、キャンペーンの有無やポイント還元などにより取り扱い店舗によって実売価格に差が出やすくなっています。現時点での納期と合わせてまとめてみました。
従来国内でChromebookを展開していたメーカーと異なり、ほぼ個人向け市場に注力して製品を投入しているのが日本HPです。モデル自体も個人ユーザーにとって魅力的なモノが多いのですが、Windows PC同様、自社サイトで限定セールを度々行うのも特徴です。今回、発売直後の新作モデル、x360 14bが12月22日まで(24日まで延長)の週末限定セールで税込み39,600円で販売中です。

Lenovoはまだ国内においては今のところあくまで文教法人向けという方針は崩していません。個人にも手が出せるようにAmazon限定モデル等は出していますが、それでも基本戦略は文教法人、特に文教、教育現場です。そこが両メーカーの違いなのですが、HPがこうして出てくることで来年以降、この状況が大きく変わってくるかもしれません。それが非常に楽しみです。そんな期待を感じさせてくれた最も印象的なモデルがこの12bでした。

Dell Latitude 5300 2-in-1/5400 Chromebook Enterprise – 教育市場に続き法人、Enterpriseで先陣をきったDellの2020年に期待。

2019年も個人ユーザーとは比較的無縁な立ち位置にいたのがDell。ただ、今年になって出てきたわけではなく、実は国内におけるChromebookの展開の当初から、地道に絶やすことなくコンスタントにモデルを供給してきたメーカーでもあります。意外と知られてないけど。国内はAcer、ASUSだけでなくDellも陰で頑張ってたんだよ。

デル(DELL)はChromebookの国内上陸当初から今まで継続して日本でも販売し続けている貴重なメーカーです。とはいえ販売経路が限られ、法人市場メインということもあり、個人ユーザーにとっては国内では印象が薄いのも現実でした。2019年、同社はIntel製Gemini Lake世代のCeleronを載せた新しいモデルを3種発売しました。今回3台を同時にお借りすることが出来ましたので、複数回に渡ってレビューを行いたいと思います。今回がその1回目、まずは3台の比較から入ります。

そんなDell、今年前半までは教育市場向けのモデルを地道に出し続けてきましたが、そんな流れに新たに加わったのが今年後半のEnterpriseへの本腰を入れた進出です。元々力を入れていなかったわけではなく、Dellといえば企業では評価の高かったメーカーでもあるので、その中で今回Chrome Enterpriseモデルとして新たに気合入れてきた、という感じですね。

2019年9月3日、デル株式会社の新製品記者発表会において、同社のWyse ThinOS端末やUnified Workspace(Workspace ONE)とともに発表されたのが、Latitude Chromebook Enterpriseです。一般個人ユーザーの視点から眺めると単純なハイスペック・ハイプライスモデルのように映るこのモデルですが、同社の発表会の内容と合わせて眺めてみるとどんな姿が見えてくるか。少し考えてみたいと思います。

正直個人ユーザーとは縁がなさそうな気がしますし、実際入手すること自体難しいですし、入手したとしても私達は企業で使われているような管理コンソール等は一切使わないので、正直本領を発揮しようがない宝の持ち腐れ状態になってしまうのですが、それでも私は今回Latitude 5400を入手して日々使っていく中で、言いようのない喜びを感じています。

2019年9月3日に発表されたデルの国内Enterpriseモデル、Latitude Chromebook。その内の1つ、14インチのクラムシェルタイプのモデルである5400を今回入手しましたのでレビューします。法人向け、OSフリー、シームレスなワークスペース環境において本領を発揮するように、通常のChromebookではなくLatitudeとしてのカスタマイズを加えたこのモデルからは、これから先のChromebookのもう一つの姿が見えてきました。

これ、モンスターだよ。これをフルに活かし切るような何かをしたい。と同時に感じたのが「どのOSが優れてるか」「〇〇では〇〇が出来ない」みたいなくだらない比較してるくらいだったら、とにかく好きなPC使えば良いんだよ、ということです。自分の好きなPC使って仕事すりゃ良い。そんなOSフリーな環境の可能性を最も感じさせてくれたのが、Chromebookでも現行では過剰とも言えるハイスペック、機能を選択できるこのLatitudeだったことが小さな驚きでした。

今年様々なイベントに参加してメーカーの方々とも色々な話をしていく中で感じた可能性。それらも含めて来年のDellはもっと面白くなる。今年Latitudeを買ったばかりなのに‥と悔しくなるような何かをきっと考えている。そんなまだ言葉にはならない静かなワクワクを感じさせてくれたモデルでした。

Acer Chromebook 715 – 指紋認証モデルは見送られたものの、初のテンキー搭載。「初」の多くはAcerから始まる。

今年は特に後半に入ってLenovoやHPの躍進が目立ったため、若干存在感が薄かったAcer。海外でも非常に高いシェアを誇るChromebook界の雄でもあるだけに、日本においては比較的静かに教育市場に向けて地味に展開し続けていることに物足りなさを感じている方もいるかもしれません。

今年はAmazon限定モデルとして、昨年大変話題になったSpin 13が発売されたことが話題になりましたが、価格的にも10万円前後ということもあって、激しく動いた、という様子はないようです。ただ、個人的に今年のAcerで実は注目していたのは、このSpin 13ではなく、ほぼ同時にAmazon限定として発売された15.6インチモデル、Chromebook 715でした。

先日突然Amazon.co.jp限定ながらフラッグシップモデルであるSpin 13を国内に投入してきたエイサー。その際に同じ商品ページにあった15.6インチのモデルが気になった方もいらしたのではないかと思います。今回確認を取ったところ、なんと今年のnext@acerで発表された初のテンキー搭載、Pixel Slate以来の指紋認証モデルであるAcer Chromebook 715であることが分かりました。

Chromebookとしては初のテンキー搭載モデルであるとともに、海外での発表時点ではGoogle Pixel Slateに続く指紋認証モデルとしても話題になりました。

AcerはNew Yorkで開催されたGlobal Press Conferenceでもあるnext@acer 2019にて、新作Chromebook 2モデル(714と715)を発表しました。どちらも指紋センサー搭載、MIL規格のモデルで、15.6インチの715はChromebookとしては初めてのテンキーも搭載しています。そこで今回は簡単に発表されているスペック等の内容を眺めながら、このモデルについて見ていきたいと思います。

結果として今回国内販売モデルでは見送られたようですが、海外では実際に指紋認証付の715が一部で発売されている様子。このように、結構今までのChromebookの流れを見ていくと、「初物」を出してくるのはこのメーカーが結構多いんですね。

国内初のLTE対応モデルであるC732L初のタブレット型Chrome OS端末であるTab 10初のテンキー搭載モデルである今回の715。更にこの後国内では初のAMD CPU(APU)搭載Chromebookの発売も控えています。

2019年に入り、Chromebook市場でも少しずつAMDプロセッサー搭載のモデルが出始めてきました。先日国内でも日本エイサー株式会社が同社の教育市場向けモデルのラインナップの一つにこのAMD A4-9120Cを載せた耐衝撃耐水性のある11.6インチモデルを発表しています。これらのAMDプロセッサーモデルの種類が増えてくると、従来の「安くて低スペックでもサクサク」といったイメージのChromebookがまた違った意味で面白くなってくるのではないか、と思っています。

そしてこうして振り返ってみると前述のように「比較的静かに教育市場に向けて地味に展開し続けている」ように見えて、意外とこうした初物は結構普通に国内でも販売しているんです。ただ、あまりにリリース含め地味すぎて(だってどこで売ってるのか分かりづらいし)話題になりにくいのですが、Acerを見ていくと今のChromebookの流れの1つを掴むことが出来ます。

ということで、今年気になったChromebookの1つとして、比較的私とは何故か縁があまりないAcerですが、この715を挙げておきたいと思います。

NECも教育市場に参入した2020年。国内展開6メーカーとなるこれからの一年、国内個人ユーザーにとってはどんな年になるのか。

11月5日にNECが国内Chromebook市場への参入を発表したことで、国内で展開するメーカーが6社となりました。

2019年11月5日、NECが国内Chromebook市場に参入を発表しました。厳密にはNEC教育クラウド「Open Platform for Education」を2020年4月より提供するにあたり、クラウドとの親和性が高く、保守管理、連携が楽なChromebookも合わせて提供を開始する、ということだと思っています。現在教育市場は2020年に向けて教育クラウドコンテンツのバブル状態になっています。その中で現場で先生方が孤立しないために大切なことと合わせて考えてみたいと思います。

政府の方針もあってこれからの一年は教育現場に何が導入されるのかといった点でもChromebookにとっても大きな年になると思われます。と同時に、個人ユーザーにとってもこれからの一年は今年後半同様に、いや、それ以上に面白くも目が離せない年になるのではないか、と思っています。というか、願いたい。

まだまだ個人ユーザー自体多いわけではありませんし、一般の方以上にもしかしたらPCに詳しいか、PCを仕事で使っている人の間のほうがChromebookに対する誤解が残っていたり、情報が数年前のままでアップデートされていないような気もしています。何となく以前のイメージのままで、興味も沸かないから頭で考えたイメージで適当に判断してしまっているような反応を未だに多く目にします。もしかしたら、一般層よりもそうした方々の頑なな心理的ガードのほうが手強いかもしれません。

正直、私は誰もがChromebookを使えば良い、などとは思っていませんし、合わない人、合わない仕事の人も多いと思っています。だから、文中で触れたように好きなPCを使えば良いんです。何ならスマホやタブレットでも良い。ただ、興味だけは失わないで欲しい。人は興味関心を失って、既に自分の中にある古い知識だけで批評するようになった途端に老い始めるからです。

今年は私にとっては新しいことに色々取り組めた一年、とは行きませんでした。ただ、継続してきたことで、興味を持ち続けてきたことで、一昨年、昨年と続いてきた人との繋がりの一つ一つの点が少しずつ線や面になって、メーカーやユーザーの垣根を超えて色々なことに可能性が広がり始めているのを感じています。

今回、ASUS JAPANよりお話を頂きまして同社サイトのコンテンツとして「ASUS Chromebook ブロガー座談会」及び、動画「有名ブロガーが語るChromebookの魅力」に出させて頂きました。今回の企画を通して改めて感じたこととともに、来年以降も精力的に「自分のやりたいこと」を周りに伝えながらみなさんを強引に巻き込んで(一緒に楽しんで)いけたらと思っています。
一昨年、「100人いれば100通りの使い方があると思う。だからそれぞれの人のそれぞれのChromebookとの毎日を眺めてみたい」という思いからChromebookユーザーに呼びかけ、季刊ペースで発行してきた会報誌「Chromebookのある それぞれの365日」。今年も後半に入り、国内市場に活気が出てきたことで、初めてChromebookを購入された方もいることでしょう。そんな方がより楽しめるように、この冬、Day 4から再開したいと思います。

来年も引き続き、今までと変わらぬおふぃすかぶとして。またそんなおふぃすかぶとして更に新しいことに世界を広げていきたいと思っています。

もしその過程で何か心に触れるものがあったら、是非一緒に楽しんでもらえたら嬉しいな、と願っています。

2019年も国内外ともに魅力的なモデルが数多く登場したChromebook市場。前回は今年「印象に残った」モデルをまとめました。今回は今までに20台以上購入してきた私が今年実際に購入したモデル、本気で購入を検討したモデルを、それぞれのモデルへの想いとともに振り返ってみたいと思います。

ASUS Chromebook C223NA – このモデルが今年前半まで担った基準機(ベンチマーク)としての役割は大きい。

Lenovo Chromebook S330 – 国内個人向け市場の相場と印象を大きく変えた破壊者。

HP Chromebook x360 12b – 家電量販店でも手に取れる、完全に個人向けに焦点を合わせた戦略的モデル。

Dell Latitude 5300 2-in-1/5400 Chromebook Enterprise – 教育市場に続き法人、Enterpriseで先陣をきったDellの2020年に期待。

Acer Chromebook 715 – 指紋認証モデルは見送られたものの、初のテンキー搭載。「初」の多くはAcerから始まる。

NECも教育市場に参入した2020年。国内展開6メーカーとなるこれからの一年、国内個人ユーザーにとってはどんな年になるのか。

  • ASUS Chromebook C223NA – このモデルが今年前半まで担った基準機(ベンチマーク)としての役割は大きい。
  • Lenovo Chromebook S330 – 国内個人向け市場の相場と印象を大きく変えた破壊者。
  • HP Chromebook x360 12b – 家電量販店でも手に取れる、完全に個人向けに焦点を合わせた戦略的モデル。
  • Dell Latitude 5300 2-in-1/5400 Chromebook Enterprise – 教育市場に続き法人、Enterpriseで先陣をきったDellの2020年に期待。
  • Acer Chromebook 715 – 指紋認証モデルは見送られたものの、初のテンキー搭載。「初」の多くはAcerから始まる。
  • NECも教育市場に参入した2020年。国内展開6メーカーとなるこれからの一年、国内個人ユーザーにとってはどんな年になるのか。