[かぶ] 教育現場での導入に大切なのは機種の選定よりも、どのクラウドパッケージを選ぶのか。そのためにも今まで以上に横の繋がりが必要だと思う。

[かぶ] 教育現場での導入に大切なのは機種の選定よりも、どのクラウドパッケージを選ぶのか。そのためにも今まで以上に横の繋がりが必要だと思う。

シェアする

スポンサーリンク

2019年11月5日、NECが国内Chromebook市場に参入を発表しました。

NECは、教育系出版社等の学習コンテンツ事業者と自治体、学校、塾、家庭をつなぐNEC教育クラウド「Open Platform for Education」を2020年4月より提供します。本プラットフォームを通じて、教育のデジタル化に対応した学習者向けの教材・コンテンツならびに教員向けの授業支援ツールが利用可能になります。併せて、プラットフォームへ接続する文教向け学習用端末としてChromebookを商品化し、「NEC Chromebook Y1」の名称で11月5日より販売を開始します(注1)。

個人ユーザーの目線では、どんなChromebookを出してくるんだろう?といったハードウェア的な関心が主となってしまうのですが、その点では特に真新しさはありません。今回発表されたNECのChromebook、「NEC Chromebook Y1」はLenovoの現行Chromebook 300e Chromebookのリブランド的なモデルだからです。スペック的にもほぼ同じ。デザインとロゴの違いくらいです。

とはいえ、NECという国内でも知名度の高いメーカーが参入することの効果はそれなりに大きいと思っていて、同じ導入するのでもLenovo入れるのとNEC入れるのでは(PCに詳しい導入担当者は別としても)決済を出す上の方々の印象はだいぶ違うでしょう。まだまだ天下の、親方・日の丸(国営ではありませんが)NECです。

ということで、国内メーカー売りにして自治体から高い金巻き上げるんじゃないか、と心配される方も少なくはないと思うのですが、個人的にはその辺りは特に大丈夫かな、と思っています。正直、学校で導入するのであれば、ことハードウェアに関してはほぼどこのメーカーも横並び、同じです。多少「耐衝撃性・耐水性の有無」「重さ・軽さ」「大きさ」等の選択肢はあったとしても、どちらかといえば、あとはどの販路、代理店に近いか、というだけの話になっちゃうと思うんですね。で、実際どこであっても、繰り返しますがハードウェア的にはどこも大して変わりはありません

この点がネットでは恐らく大半を占めると思われる個人PCユーザーからすると物足りなくも、また単純なスペックだけ見て判断しがちにもなる難しいところなのですが、Chromebookに関しては、ハードウェアで区別を出すと言うよりも、そのメーカーが提供するクラウドパッケージにアクセスするためのツールとしてハードウェアを販売しているだけに過ぎず、主従が従来のPCとアプリの関係とは反対なんです。主が「クラウドパッケージ」、従が「Chromebook」なんです。なので、極端な話、自社のChromebook買ってくれなくてもクラウドパッケージを定額で契約してくれれば、そして保守契約結んでくれればそれで良いんです。まぁ実際は保守契約は自社のモデルになるでしょうから単純な話ではないかもしれませんが、そんなところ。なので、冒頭で引用した記事に関しても、優先順位的には(太字のほうが優先順位が上。括弧【】内はオマケ。)

NECは、教育系出版社等の学習コンテンツ事業者と自治体、学校、塾、家庭をつなぐNEC教育クラウド「Open Platform for Education」を2020年4月より提供します。本プラットフォームを通じて、教育のデジタル化に対応した学習者向けの教材・コンテンツならびに教員向けの授業支援ツールが利用可能になります。併せて、プラットフォームへ接続する文教向け学習用端末としてChromebookを商品化し、「NEC Chromebook Y1」の名称で11月5日より販売を開始します(注1)。

なので正確には冒頭の文章は確かに「NECが国内Chromebook市場に参入を発表」に間違いはないのですが、どちらかというと「NECが国内教育クラウドコンテンツ市場に参入を発表(そのための選択肢の一つとしてChromebookも提案)」というほうが正確なのかもしれないな、と思います。

そうした意味ではクラウドコンテンツ自体は他OSの端末でも利用は可能です。実際北米に住む私の従兄弟の高校ではiPadでG Suite for Educationを中心に+αで様々な教育コンテンツに各授業の先生毎の判断でアクセスしていました。

ただ、その中で今回Chromebookも合わせて出してきたのは、学校という現場においてはクラウドと親和性の高い、保守管理、連携が楽なChromebookが使いやすい、という判断からだと思っています。

ちなみにこの傾向は今回のNECに限った話ではなく、Lenovoも同様の展開をしています。

そうした教育関係者には、Chromebookの導入からサポートまで定額プランで利用できるLenovoの教育ITパッケージ「ICT Goodstart」がひとつの選択肢として有効だろう。同パッケージでは、Lenovoが提供するChromebookを使い、教育クラウドプラットフォーム「まなびポケット」内のサービスが使いたい放題。まなびポケットには、学習ドリルや授業支援ツール、学習ポータルなどさまざまな教育サービスがシングルサインオンで利用できる。また「ICT Goodstart」では、Chromebookの故障や破損、ICTの困りごとなど、導入後のサポートについても追加料金なしでサービスを受けることができる。保守・サポートの予算を削減できる分、端末の追加導入に充てられるのではないだろうか。もちろん、Chromebookなので、G-Suite for Educationも利用できる。

Lenovoは現在も基本的に(本家サイトで旧モデルを在庫限りでセールを行ったりはしますが)教育現場にほぼ注力しています。そして同社が昨年日本に展開する際にもこの教育クラウドプラットフォーム「まなびポケット」の提供開始について非常にアピールをしていました。当時は元々国内展開していた3社(エイサー、ASUS、DELL)があまりそうした部分をアピールしてきた印象がなかったため、ちょっと新鮮な印象を受けたのですが、実際は教育現場での展開ということを前提にした場合には、ハードウェアよりも各企業と協業した教育クラウドプラットフォーム(Lenovoは「まなびポケット」)とそれらを統括した教育ITパッケージ(Lenovoは「ICT Goodstart」)があくまで主になってくるのだろうな、と思います。

さて。となると、一番に大変なのはやはり現場の導入担当になった先生方です。教育系のこの主のイベントに度々顔を出している私ですが、正直2020年に向けて只今教育コンテンツバブルのような状況になっています。もうちょっとブース前を通ればどんどん声をかけられ資料を渡され、自社のコンテンツが如何にお子様の教育や先生方の通常業務の助けになるかを積極的にアピールしています。教育現場どころか大学もまともに行かず未だに時折後悔している私であっても、何となく心動いてしまう、「こんな教材、こんなツールが私が学生の頃にあれば‥」と思わざるを得ないものばかりなのですが‥正直それらが果たしてご自身の職場(現場)で活かしきれるのか、というとまた別の問題だと思っています。正直この種のイベント、半日歩いただけでもグッタリです(話もまともにその都度聞いたら半日も体力保ちません)。

正直、孤立して、どうすれば良いか戸惑っている、悩んでいる先生方も非常に多いと思います(そうした方からも時々相談を頂くので)。

そんなときだからこそ、本当はこうした先生方が孤立しない、横の繋がりが大切なんだろうな、と思いました。

現在全国各地にはGEG(Google教育者グループ)が立ち上がっています。各地の先生方が自主的に立ち上げて、それぞれに例会などを行っているようです。私も参加させてもらったことがあります。

こうしたものを積極的に活用、参加して相談してみるのも良いかもしれませんね。私自身もGEGの各地の先生方の中に何人かお付き合いさせて頂いている方々がいらっしゃいますので、もしそうした繋がりが気になる方で、うまく見つけられない方はご相談いただけたら、と思います(うまく繋げられれば良いのですが)。

また、今年から来年にかけて、昨年当ブログでも15回近く開催したChromebookユーザーオフ会をもう少し拡大させて、こうした先生方やメーカーの方々とも協同でイベントや集まりのようなものをマメに開催できたら良いな、と思っています。そうした横の繋がりをこれからも増やして、より知ってもらえるようになれば良いな、と思っています。

最後に。ごめんなさい。最近ちょっと新しく参加希望される方の承認が追いつけていない&今後の方向性を再考する時期にきているのかもしれませんが、SlackでChromebookのワークスペースも引き続き継続中です。興味のある方はご検討ください。

スポンサーリンク
このブログによく訪れてくださるあなたへ。

このブログによく訪れてくださるあなたへ。

新しい記事があるか、毎回見に来るのは面倒ではありませんか? このブログでは、更新時にあなたのスマホなどにプッシュ通知でお知らせする「Push7」というサービスを導入しています。

登録、解除はいつでも可能です。特に何か会員登録や個人情報等の入力は必要ありません。新しい記事が更新された際にお知らせ致します。 ぜひご活用下さい。

講読を解除されたい場合も上の「講読する」から解除が可能になりました。

このブログの文章に興味を持たれたあなたへ。

当ブログで書いてきた文章をジャンル毎に分け、加筆・修正してまとめたものをAmazonのKindle書籍にて販売しています。

Kindle書籍、というと「Kindle端末」が無いと読めない、と思われている方も多いのですが、お使いのスマートフォンやタブレット端末でも「Kindleアプリ」を入れることでお読みいただけます。スマホに入れて、いつでも気が向いたときに目を通せる、いつも手元に置いておけるものを目指して書きました。

また、Kindle Unlimited会員Amazonプライム会員の方は、それぞれ無料でお読みいただけます。

現在発売している書籍は下記の4冊です。

「靴ブラシで歩き方が変わる。」

まずは「革靴のお手入れ」と「革靴の選び方」に関する内容に加筆、修正してまとめた、こちらの書籍。

「靴磨き」というと、革靴が好きな方が休日に趣味の一つとして時々気合いを入れて磨くモノだと思われがちです。けれど、私は実際には「靴磨き」と「靴のお手入れ」は別のものだと考えています。

革靴が趣味でない方は靴磨きは必要ありません。ただ、帰宅したら「毎日」、その日履いた靴を「1分間」、靴ブラシで埃を落して布や磨き用のグローブでから拭きしてあげてください。それが本書で伝えたい「毎日のお手入れ」です。毎日の歯磨きや洗顔と同じです。靴に余計なケアは不要です。けれど最低限のケアは必要です。

多くの方にとって「靴磨き(お手入れ)って何も特別なものじゃなくて、毎日の歯磨きや洗顔のような日常なんだな」と感じて頂き、より革靴を身近なモノに感じてもらえたら、と願っています。

「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

「それぞれの365日 Chromebook会報誌」

「100人いれば100通りのChromebookとの付き合い方がある。それぞれの365日がある。いろいろな人の、いろいろな形の、いろいろな365日を眺めてみたい。」

そんな想いから2018年後半から季刊ペースで出しているのがこちらです。この本は「実際にChromebookを使っている(もしくは興味を持っている)ユーザーたちで作り上げる会報誌」です。

毎回事前に寄稿者やアンケートの回答を募り、それらをまとめて作っています。

是非あなたのスマートフォンやタブレット、Kindle端末などに入れて持ち歩き、気が向いた時に読み返して欲しいな、と思っています。