New Yorkで開催中のnext@acerにおいて、Chromebook 714と715が発表されました。
Acerは昨年のnext@acerでもChromebook Spin 13/13とSpin 15/15を発表していましたので、今年も何か話題になるChromebookを出してくるのではないか、と期待していましたが、予想通り出してきましたね。
現時点で分かっているスペック等の詳細についてはお馴染みHelenTech.netが詳しいです。
https://www.helentech.net/chromeos/chromebook/2019/04/6521/
海外であれば色々出ていますが、やはりこちらもお馴染みChromeUnboxedかな。
https://chromeunboxed.com/acer-chromebook-715-714-hands-on-video/
既にHands-On動画も上がっているようです。
ということで、詳しくはこの辺りをご覧頂きたいのですが、全体的には第8世代CPUを載せて8~16GB RAM(標準でも8GBのところがBusiness向けですね)、液晶サイズは14インチと15.6インチで解像度はそれぞれ一般的なFHD(1,920×1,080)に抑えてきたこと、32~128GBのeMMC搭載と大きく突出した部分はありません。
タッチスクリーン対応はオプション、360度回転してタブレットやスタンド的に使えるConvertibleタイプではなく通常の(恐らく180度まで開くClamshellタイプ)で価格も比較的抑えめです。イメージとしては耐衝撃性と耐水性を考えると以前のAcer Chromebook 14 for Work的、最近ではAcer Chromebook 514辺りの直系に近いのかな、という印象を受けました。
今回の目玉としては15.6インチの715にはChromebookとしては初のテンキーが搭載されたこと、また両モデルとも指紋認証が搭載されたことが大きいと思います。ただ、気になる点としては、初の指紋認証搭載モデルでもあるPixel Slateでは現時点では指紋認証はサインイン時には使えず、あくまでスリープ状態からの復帰時(ロック画面解除)のみに使える、という点です。
続いて、Pixel Slateの指紋認証について。最初はスリープ状態から一度キーボードを押して、ロック画面を表示させてから、指で触れて認証。その後、スリープ状態から直接指で触れてロック解除させています。 pic.twitter.com/ajjIXvhBKg
— おふぃすかぶ.jp (@OfficeKabu) February 20, 2019
この辺り今回の714と715の発売に続いて、今後標準装備されていく機能の一つではないかと思いますので改善されていく可能性は高いのですが、どうなるのか気になる所です。
そしてもう一点この指紋認証について。今回はコンセプト的にもfor Businessとのこと。となると、恐らくG Suiteでの利用が考えられます。ところが現時点ではG Suiteにおいては指紋認証は使えません。それだけでなく、実はPINコードでのサインインすら出来ないんですね(設定項目にまだない)。
これが意外と不便だな、と感じているのですが、Pixel Slate発売から数ヶ月が経ちますが未だ改善されていないようです。ビジネスの現場ではセキュリティ的にPINコードや指紋認証はよろしくない、ということなのか、まだ対応モデル(指紋認証は現時点でPixel Slateのみのため)が少ないからか、この辺りこれから指紋認証が標準搭載されてくるようなのであれば、アップデートを期待したいと思います。
最後に気になるとすれば発売時期。昨年Spin 13を発表したAcerでしたが、市場に出てきたのは夏過ぎ、いえ、秋に入ってからでした。今年もとりあえず発表したものの、その後音沙汰無し、ということにならないよう、願っています。色々大変だとは思うんですけどね。