昨日は今年2019年に印象に残った国内Chromebookについてまとめました。
ただ、実際にこの中で私自身が購入したモデルは2モデルだけでした。それもC223NAは昨年購入しているので、実質1モデル。Dell Latitude 5400 Chromebook Enterpriseのみです。印象に残ったからといって必ずしも購入に至るわけではなく、そこは私に限らずあなたもそうだと思うのですが、様々な事情や要因が絡んできます。と同時に、今年は思ったよりも購入したモデルが少なかったのも自分の中では珍しかったかな、と思っています。そこで今回は今年2019年を振り返り、私自身が実際に購入したモデルと、購入を考えたモデルについて振り返ってみたいと思います。
2019年に私が購入したChromebook – かれこれ20台以上購入してきた私も、今年は4台だけでした。
4台だけ、というのも考えてみれば変な表現ですが、今年は比較的控えめだったかな、と思っています。実際例年と比べると海外Amazonをあまりチェックしなかった一年でしたし、自分なりにある程度これ、と思ったモデルを従来使ってきたモデルと実際にその時に使う、もしくは使う予定のあるモデルとの共存を考えて検討した結果でした。
ただ、その中の選択肢の中で最上のモノを選ぶ、という部分は今年も変わっていないので、結構一台一台の価格自体は大きくて、お財布には堪えました。
また、今年もありがたいことに国内で展開するメーカー各社から色々なモデルをお借りすることが出来て、実際に試すことが出来た、というのも良かったのかもしれません。単に購入欲を抑えられた、というだけの意味ではなく、「あ、今の私は多分こんな感じのモデルが使いたいんだな」というイメージを自分の中でその都度組み立てていけた、というのも大きいと思います。
ということで、以下、私が今年購入したChromebookを挙げてみたいと思います。
ASUS Chromebook Flip C434TA – ASUSのChromebook版ZenBook。こんなモデルをこれからも期待したい。
2018年に各社立て続けにハイパフォーマンスモデルを出し続けた中で沈黙を保っていたASUSが2019年に入り突然出してきたのがこのFlip C434TA。日本国内でもすぐに発売が発表され話題になりました。私はこちらをASUS Store Akasaka店頭で購入しています。
発売が発表された日(発売の2日前)の発表会の合間にたまたまAkasaka店頭にいて、思わず興奮して動画を撮りまくり、そのままハンズオン動画をYouTubeに上げてしまったくらい惹かれたモデルです。
良いモデルだよなぁ。正直今年はこれで上がりでも良かったくらい。その後i5モデルなども出てきましたが、画面占有率の高い、狭縁ベゼルや全体の雰囲気など、従来のChromebookというよりも同社のZenBookの方向性に近い雰囲気があったと思います。
決して前年の各社のハイパフォーマンスモデルと競合することなく、むしろ14インチながら13.3インチに近いサイズ感と重量感で、持ち運びもある程度想定した作りと重さ、そして敢えてU品番ではなく従来のC302CAやGoogleのPixelbookなどと同じ省電力型のY品番のCPUを選択したところに、このモデルの方向性が出ていると思います。
最近プロモーション価格で価格も下がってきましたし、長く安心して使える一台なんじゃないかと思っています。
Google Pixel Slate – 最初買った時には分からなかった魅力と特長に思い至った時、私の中で唯一無二のモデルになった。
出るのが早すぎたモデル。けれど、あの時出なかったら、もしかしたらそのまま出なかったかもしれない。ここ最近の大幅な値下げ(セール)を眺めていて、改めてこのモデルについての想いを強くします。今回のセールで手に入れた方のたとえ一割でも、このモデルの良さと特長、その人なりの魅力を見つけ、感じてくれたら良いなぁ、と願っています。
先月私はこんな長い文章を書きましたが、これもあくまで私なりにたどり着いた私の日常においてのPixel Slateの特長と魅力です。だからあなたがこれを期待して使っても、同様には感じないかもしれません。第一、同じように使う必要なんて全くないですし。
このモデルは発売直後に最上位のi7版を購入し、今年3月の渡米にも持って行っています。その後更に渡米等が重なったりと諸々の事情で一度手放しているのですが、その頃までは私の中では良いモデルでありながら、このモデルの特長を活かしきれていないようなもどかしさがありました。それが一度手放して距離を置いてみたことで、その間にも他のモデルを色々試していく中で、徐々にではあるのですが、私なりの「こんな時Pixel Slateあると良いよなぁ」という状況が出来ていきました。要は私なりに理解するまでに1年もかかったモデルです。
現在メインでもっとも使っているモデルはこの後触れるDell Latitude 5400 Chromebook Enterpriseですが、それでもこのPixel Slateは用途も立ち位置も全然被らないんだなぁ。それを何となく感じていたので、Dell Latitude 5400の購入を検討し始めた頃にも関わらず、すんなりと再購入(それも再び最上位のi7版)を決められたような気がします。
Dell Latitude 5400 Chromebook Enterprise – 個人ではこのモデルの真価を完全には発揮できないかもしれない。そのもどかしさが私を新しい体験へと導く。
モンスターです。
ただ、これ、スペック的には他OSなら特に普通ですし、数年すればどんどん型落ちしていくようなものではあるのですが、これをChromebookで作ってしまったところが素晴らしいと思います。作ろうと思えば作れると思うんですが、実際にやるとは思わなかった。
正直、個人で使う分には普通のハイパフォーマンスChromebookの1つです。もしかしたらSpin 13やHP x360 14、Lenovo Yoga C630などを既に使われている方なら、処理速度的にはそれほど驚きも感動もないかもしれません。私だって別にハイパフォーマンスモデルを使ったことがないわけでもない。でも、このモデルはまだ底が見えないし、私自身このモデルの真価を発揮させるような働きをさせられているとは到底思えません。
これはEnterpriseモデルなんです。本来ならそうした場でこそ本領を発揮するようなモデルだと思います。そして、そこにこれから先の企業におけるPCの立ち位置が見えてくるような気がしています。正直OSなんて関係ない。好きなOSの好きなモデルを使えばいい。ただ、その好きなOSの中に、普通に、違和感なく溶け込んでしまうのが、このLatitudeであり、またこれが活かせるような、本領を発揮できるような使い方ってどんなものなんだろう?と思います。
「Chromebookは仕事には向かない」と多くの人は言います。ただ、そこにはあくまで「私の仕事には」という視点が抜けています。けれど人はたいてい、そうしたあくまで「自分の」状況での判断を、一般論として語り、批評したがります。
私はまだこのモデルを活かしきれていない。だからどんな風に使ってやろうかと思っています。どうすれば私なりの使い込み方が出来るのか。それには単純な表面を撫でるだけのノウハウ的なものではなく、私自身の成長も必要なんだろうな、と思っています。その意味で、2020年、私はこのLatitude 5400 Chromebook Enterpriseとどこまで成長できるか、楽しみにしています。
ASUS Chromebook Tablet CT100PA – 楽しいね、これ。次は何しようか。
Chromebook Tabletとは何ぞや、的な話をここでしだすとキリがないので今回は省略。こちらも最初に発売されたAcerのChromebook Tab 10を一度手放して(ただ、合わなかったというより、手放す時点で後々の再購入は考えていた)、今回改めて買い直したモノです。
うん、楽しい。
このモデルの使い方は色々あると思うけれど、そうした使い方も含めて考えるのも楽しいし、今まで気づかなかった感覚に気づくことが出来るのも嬉しい。
現在、ここまで挙げたような癖のある、個性の強いモデルと共存しながらも全く競合することなく私の日常に溶け込んでます。こういうのって正直、頭で幾ら考えたってわからないと思うんです。だってまだ自分の中にChromebook Tabletという概念がないのに、既存の自分の知識や経験だけで判断しようとしてるわけでしょ?Chromebookを使ったことがない人が、使ったこともないのに自分の中のPCの概念だけで「クソ」だ「使えない」だ言ってるのと同じです。
もちろん無理に興味を持つ必要も無理に使う必要もないのですが、「ChromebookがTabletである意味が分からない」なんて批評家的なこと言ってる暇あったら、興味持って試してみれば良いんです。試してみて、「ああ、これは自分の用途には合わないな」は全然あり。世の中使いもせずに分かった気になって批評しちゃう人多すぎ。批評家だけしててもつまらないよ。
そういうとそこまで金に余裕はない、とか買うほどの価値はない、とか言われるんだけどね‥言ってて分かるよね?自分の趣味に照らし合わせてみれば。価値があるかないか、も試してみなきゃ分からない、ということも。だから、興味ないなら、黙っとこ。
2019年に私が購入を考えたChromebook
続いて私が今年購入を考えたChromebookを挙げてみたいと思います。この中には実際に注文まで至ったものの、縁がなくて買えなかったモノや、実際に購入するつもりで店頭まで足を運んだのにタイミングが悪くて買えなかった、など様々なモデルがあります。あと、まだ発売してない、とか。いつの間にか買えなくなってるとか。あ、ほぼ事情は書いてしまったか。
人はそれぞれに買えない、買わない理由は存在します。どんなに欲しくても買えないときもある。あと一歩が踏み出せないときもある。そして、最後まで悩みながら買わないという決断をしておいて、その直後に後悔することもある。
今回挙げた4機種は、そういうモノをすべて挙げていくわけにはいきませんが、その中でも今年印象に残った「購入を考えた」モデルです。
Lenovo Yoga C630 Chromebook – 今年私が欲しいと思い続けながら、妙に「縁」が無かったモデル。
Lenovoが2018年に出したハイパフォーマンスモデル。購入を検討した時点で私自身、PixelbookやPixel SlateのCore i7版を使ってきてはいましたが、それぞれ省電力を重視したY品番で、U品番のモデルは試したことがありませんでした。同時期に発売されたAcerのSpin 13やHP x360 14、Dell Inspiron 14などとともに悩んだモデルの1つです。その中から最終的にこのモデルを購入しようと思った理由は15.6インチという今まで使ったことのないサイズで大きさ的に被らない、という点と、4K液晶という選択肢があったからです。
で、実際にこのモデル、今年の最初の渡米(3月)のタイミングでLenovo USで4Kモデルを注文しています。
ところが帰国して空港で機内モードを解除した途端に届いたメールで何故か強制キャンセルされてしまいまして。その後も強制キャンセルされたにも関わらず「もうじき入荷するから待ってな」「入荷までもう少しかかるけど、そのまま注文は継続でOKか?」といった挑発メールが届きまして(でもステータス上はとっくにキャンセルされているし、結局購入できず)購入できなかったモデルです。
そんな中、9月に再び渡米の機会が訪れたのですが、私その時にはPixel Slate再購入と、Latitude 5400 Chromebook Enterpriseの購入で頭がいっぱいになっていまして(渡米前日にDellの発表会に参加した)、現地に着いてから気づきました。4KモデルがBestBuyで販売が始まっていたことに。
ところが滞在先近くのBestBuyには在庫がなく、取り寄せの場合には入荷が帰国する2日後。完全にタイミングを逸しました。渡米前に予め受け取ることを想定してBestBuyに取り寄せをしておけば買えたのですが。完全に縁がなかったとしか思えない残念なモデルです。
- Lenovo – Yoga C630 2-in-1 15.6″ 4K Ultra HD Touch-Screen Chromebook – Intel Core i5 – 8GB Memory – 128GB eMMC Flash Memory – Midnight Blue:$836.99 – Open-Box Excellent – Certified
BestBuyでも既にOpen Boxしか買えなくなってるか‥タイミング逃すとこういうモデルって一気に姿を消してしまうので注意が必要ですね。
Google Pixelbook Go – 買わなかったんじゃない。買えなかったんだ。現在Not Pinkをのんびり待ってます。
買わなかったんじゃない。買えなかったんだ。
だってまだ私の意中のモデルであるNot Pinkが全然発売される気配がないんですよ。カナダAmazonの様子を眺めている限りでは2月くらいが目安かな、と思っていますが、まぁ気長に待ちたいと思っています。
正直続々と発信される国内での入手報告を指を咥えて眺めているのは非常に辛かったのですが、むしろ良かったかもしれません。購入のタイミング的にJust Blackの発売直後だったらDell Latitude 5400 Chromebook Enterpriseと完全に重なっていたからです。しかもこのタイミング、Pixel Slate購入から1ヶ月程度しか経っていない時期でもあったので。
ということで、もうここまでタイミングズレたらもうあとは気長に待ちたいと思います。国内でレビューも既に色々出ていますし、新鮮味はないでしょうし、あとは私が使いたい、という気持ちを満たせるかどうかです。
個人的には今回のGoはまだ触れていないながらも方向性としては結構高く評価していて、ある意味で無駄を省き多機能を排除した、如何にも従来からのChromebookの正当進化の形のような印象を持っています。
Pixelbook、Pixel Slateと最上位版を購入してきたおふぃすかぶ的には今回も最上位のi7/4Kモデルといきたいところですが、今のところi5モデル辺りを考えています。価格の問題というよりも、なんかこのモデルの基準機が海外メディアでも配布されたi5/8GBモデルのような気がするので、だいたいその辺りのスペックでの用途を想定して作られているような気がしているからです。
- Google Pixelbook Go i5 Chromebook 8GB/128GB not Pink:Currently unavailable.
発売されたらGoogle Editionなモノたちを買い揃えてPixelbookな日常を楽しみたいと思っています。
HP Chromebook x360 12b – これは今でも買おうと思ってる。私の持っているChromebookと全く被らない12″の面白いモデル。
これは今でも買おうと思ってる。実際買うつもりで今年も2回ビックカメラに足を運んでいますし、その気持ちは今も変わらないので。実際にメーカーからお借りしてレビューしたくらいですし。14bも先日の週末セールでの価格は非常に魅力的だったのですが、14bだと手持ちのChromebookと被ってしまうんです(Dell Latitude 5400が14”でFHD液晶)。その点この12”モデルはPixel Slateとも性質が違うし、また違った使い方が出来るな、と感じています。
ただ、前回もサラリとは触れたのですが、HPって購入のタイミングが難しいんですよね。ちょっとしたことで突然大幅なセールになったりする。まぁ欲しい時に買うのが一番なのですが、こうも値動きが激しいのはChromebookでは珍しいので。
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実際、今回も年明け1月5日13時00分~14時00分の1時間限定でHP Directplus楽天市場店で半額の26,250円で販売されるようです。今のところ限定数は明記されていませんが、前回のx360 14のときと同じ臭いが漂いそうな予感もするので、ガッカリ案件アゲインでないことを願いたいところです。
折角その後の週末限定セールで少し汚名返上というかイメージ回復したのに、また同じことやると誰も信じなくなるよ。
この税込39,600円は週末だけでなくその後2日延長させて24日までちゃんといつでも買えたので、正直半額で限定○台とか縁日の屋台のクジ引きみたいなことやるくらいなら、こういうことやってもらいたいです。一度ついた価格のイメージってなかなか変えられないので、本気でやるならこれから12b、26,250円が基準になっちゃうしね。
Lenovo Chromebook C340 (11″) Sand Pink – 色で楽しむ。雰囲気で楽しむ。トータルのコーディネートで楽しむ。そんなのもあって良いよね。
これ、結構意外だったのではないか、と思われるモデルです。ちょっと前から時々、欲しいなぁ、と呟いておりました。11.6″のモデルとしては特筆すべき点は特にない、今年の標準であるCeleron N4000を載せたコンバーチブルモデルなのですが、何となく色味と雰囲気(Sand Pink)が良いなぁ、と思っていました。で、Amazon.comでも販売していたのでカートに入れていたのですが、
- Lenovo Chromebook C340 Laptop, 11.6″ HD (1366 X 768) Touchscreen Display, Intel Celeron N4000 Processor, 4GB LPDDR4 RAM, 64GB SSD, Intel UHD Graphics 600, Chrome OS, 81TA0007US, Sand Pink:Currently unavailable.
いつの間にかCurrently unavailable.になっているだけでなく、本家USサイトでも、
Out of Stockになっておりました。何それ。やっぱり欲しいと思った時に買っておかないと、本当に縁ってあっさりと切れてしまうものだなぁ、と改めて感じました。
今年6月のCOMPUTEXの会場で見かけたASUSのVivoBook。結局この後文章にまとめられませんでしたが、こうした天板や本体の色の組み合わせと、ステッカーなどを貼ることを全体のコーディネートを楽しむ、という方向性はChromebookでも出てきてほしいな、と思っています(VivoBookのこれらのモデルは最近日本で発売されましたね)。
実際にそういうことを想定して開発されたわけではないものの、このC340のSand PinkやPixelbook GoのNot Pinkなどのように、男性でも使いたいと思わせる、ちょっと従来と違った雰囲気のChromebookってもっと増えても良いと思っているんです。
前回触れた今年前半までのベンチマークモデルだと思っているC223NAに関しても、あれだけ「ASUS Store AkasakaでC223ください」を推したのに、実際このサイトを読まれている方でC223NA買われた方の大半は米Amazonから、しかもこちらのRD(レッド)モデルでした。もちろん価格の安さもあるとは思うのですが、この赤、やっぱり新鮮だったことは確かだと思います。
2019年を振り返った時、ある程度自分の中で満たされる選択は出来たと思っています。
購入したモデル、購入には至らなかったモデル、メーカーからお借りすることが出来たモデル、発売を知りネット動画を延々と眺め続けたモデル。今年も様々なChromebookと出逢い、それらをどう使おうか、どう自分の日常に取り入れるか、どう楽しもうか、と思いながら一年が経ちました。今年も大変に楽しかったです。
そうした中で選んだ4台はどれも非常に気に入ったモデルですし、実際に自分の中ではかなりの部分で満たされてしまったところがあります。
でもこれで上がり、と言えないのがChromebook好きの悩ましいところではあるのですが。
来年も魅力的なモデルの数々に一喜一憂しながら、と同時にハードウェア面だけでなく、その使い方、用途や付き合い方なども深めていけたらいいな、と思っています。
今年も楽しかったなぁ。