[かぶ] 2019年秋。消費税増税を前に大きく動き始めた国内Chromebook市場の気になるモデルと販売情報を再確認します(2019年9月版)

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[かぶ] 2019年秋。消費税増税を前に大きく動き始めた国内Chromebook市場の気になるモデルと販売情報を再確認します(2019年9月版)

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ここ数ヶ月で国内のChromebook事情が大きく動き始めています。以前でしたら「おま国」を合言葉に日本では選択肢が少ない、割高、まずは日本でも出せ、などの嘆きが聞こえてきていたところです。

ところがAmazon.co.jpが精力的に今まで入手しづらかったモデルを「Amazon.co.jp限定」ではありながらも積極的に国内で正式に販売を始めたことで、一気に選択肢が増えてきました。また、数年前の第一次上陸時の国内価格と同様の3〜4万円前後を中心に、更に「自動更新ポリシー」に妥協できるのであれば2万円台も。また海外では昨年発売されたモデルとはいえ、未だ後継があるわけではないので実質フラッグシップ的な立ち位置にあるモデルをメーカー直営などでも販売、更に一部は期間限定で安く提供をし始めています。

こうして簡単に振り返ってみただけでも、ほんの半年前、一年前とは雲泥の差です(それでも当時から個人ユーザーに対してはASUS JAPANは孤軍奮闘していましたが)。

ということで、数ヶ月前にまとめたChromebook国内事情でさえ情報が完全に古くなってしまっていますし、まして普段からChromebookの情報を追っているような方ではない方がSEO対策的にとりあえずタイトルに「最新版」「まとめ」「おすすめ」ととでもつけて書いた程度の記事を眺めた程度だと完全に混乱を招くどころか、誤解を生んでしまうリスクさえあるような状況になってきているのかな、と思っています(実際未だにそうした記事の印象のままで、情報をアップデートするほど興味はなく、そのままChromebookの現状を捉えている方も少なくはないので)

あなたはChromebookの国内現行モデルがどのくらいあるかイメージできますか?また、どれが新しくてどれが古いのか、区別が付きますか?以前は「日本はおま国」「選択肢が少ない」と言われていましたが、ここ1〜2年で状況は大きく変わっています。そしてたった数カ月前に書いた文章ですら今では古い情報になっている可能性も高いのです。そこで今回2019年5月時点での国内Chromebookを取り巻く状況について、現行モデルを中心にまとめてみたいと思います。

2019年9月下旬。にわかに騒がしくなってきた国内Chromebook市場から気になる新モデルを取り上げてみます。

いきなり愚痴っぽくなりましたが、それくらい「日々趣味で情報を追い続けている」私のような少し変な人でも少し間が空いてしまうとそれだけで追いつくのが結構大変なくらいには、ここ最近のChromebook国内事情は、単にモデルが増えているだけでなく、教育市場、法人市場も合わせてかなり大きく動いています。

そこで今回は、2019年9月下旬、消費税増税を直前に控えた時点での、日本展開メーカー各社の新しいモデル、また価格が気になるモデルなどを中心に、現状について取り上げてみようと思います。

AmazonでのS330展開で話題になったLenovo。定番500eと密かに自動更新ポリシーを延長させた300eの2018モデルを3万円切りで販売中。

メーカー モデル名 販売価格(税込/送料無料) 自動更新ポリシー
Lenovo 500e Chromebook (2018) 62,64039,96029,700
(22,68032,940 OFF)
2023年11月
300e Chromebook (2018) 51,84032,40024,840
(19,44027,000 OFF)
2025年6月
(有効期限が延長)

追記:2019年9月28日 11:00 更新

文章公開直後に更に価格が下がったようで、現在それぞれ3万円を切る価格(29,700円/24,840円)となっています。在庫限り、とのことなので、完全に売り切って終わりなのかもしれないですね。300e Chromebookはこの後載せるように自動更新ポリシーが延長されて最新モデルに近くなっていますので、非常に魅力的なモデルになっていると思います。

追記ここまで。

メーカー順に特に意味はありませんが、まずはLenovo。先日のAmazonにおけるChromebookページ開設、プライムデーでのS330のインパクトなどで一気にユーザーを増やした感があります。現在でもAmazonにおいてS330は十分に魅力的なモデルだと思っています。

ただ、基本的には他社同様、「まずは国内展開を継続できる納得できる数字」を上げるため、またその土台を築くために、文教法人(このひとくくりも問題はありますが)に注力していることには変わりはありません。現行のメインのモデルは2019年版の500e / 300e Chromebookです。

ただ、そうした中で、今回モデルチェンジまで1年しかなかった前モデル2018年版が本家サイトでクーポン適用で安くなっています。

旧モデルとは言っても、ASUS JAPAN、日本エイサーなどに比べると後発で展開したこともあり、より細かい弱点を潰してきた面白いモデルだったのが前年モデル。2モデルそれぞれにきちんと特長があったのも良さでした。こちらが現在それぞれ4万円3万円を切っています。

その中でも私が特に魅力的だと思うのが、以前メーカーからお借りしてレビューしたこともある300e Chromebook(2018)、今では数少ないARM系MediaTek製CPUを載せている(こともあり、32bitなのは気になる点ではありますが、4GB RAMですし、実用上でなにか不便を感じることはないでしょう)こと、更に当時「鉛筆で文字が書ける」ということもウリの一つとなった、EMR非対応ながらそれなりに実用的な耐衝撃耐水モデル、ということで、今でもなかなか面白いモデルだと思います。

レノボ・ジャパンよりお借りしている300e Chromebookのレビューの二回目です。今回はこのモデルの特長でもあり、魅力の一つでもある「鉛筆で書ける」という点について考えてみたいと思います。教育市場向けはWacomのfeel EMR対応ペンが主流の中で、敢えてこのモデルは単なる「非対応、タッチスクリーンのみ」ではなく「鉛筆で書けます」と謳ってきました。そして現時点で想定以上に現場ではこの300eが人気があるようです。

そして今回注目したいのが、なぜかこの300eと100e(国内未発売)に限り、なぜか自動更新ポリシーが延長されているのです。最新モデルと同じ2025年6月に。

ただ、こうした措置はGoogle側もこれからは基本的には行わない方向のようですので、そうした意味でも、最新ではないのに最新モデルと同じ残サポート期間のある魅力的なモデル、とも言えます。

国内最新モデルではありませんが、今回の中では非常に特殊、かつ面白く、魅力的でもあるモデルでしたので、最初にご紹介しました。

#それぞれ現行の最新モデル(2019)ではなく、昨年発売されたひと世代前(2018)のモデルとなります。

今年上陸のHPはx360 14とx2という強力な2台攻勢。中でもx360 14は現在破格のキャンペーン中で購入必至。

メーカー モデル名 販売価格(税抜) 自動更新ポリシー
HPicon Chromebook x360 14icon エグゼクティブモデルicon
82,800 → 55,000
(27,800 OFF)
2024年6月

今年に入り、まさかの日本上陸と思ったら、更にフラッグシップモデルでもあるx360 14に続き、x2まで出してきたHP。PCでは御三家の一つとも言える強さを誇るメーカーだけに、他メーカーだと地味に「大型セール(ただしChromebookは入ってない)」ということが多い中、現在(文章作成時点)でx360 14の上位、エグゼクティブモデルを27,800円引き、という暴挙に出ています。

何だよ、55,000円って。この価格じゃ米国在住だったとしてもなかなか買えません。私もちょっと大物がこのあと控えていまして(Pixelbook Goじゃないよ)動けない状況でなければ、即動きたい気分です。動かなかったのは、そんな価格が下がっていること自体、先月末以降海外にいて情報ほとんど追えてなかったから、というのもあります。結構出費もかさんだしね。

ということで、正直いま買うならこれです。このモデルでより多くの人にハイスペックChromebook、というよりも、2019年時点でのChromebookの可能性に気づいてほしい。いつまでも数年前のイメージのままアップデートすらされていないような状況は悲しすぎます。こうしたモデルから手頃な価格帯まで、幅広い選択肢と可能性があるのが、今のChromebookです。ということで、とりあえず、今買うなら、というか、今だからこそ、このx360 14です(といっても多くの方はとっくに買われていると思いますが)。

エイサーからはまさかのフラッグシップモデル、Spin 13と海外新作のChromebook 715らしき姿が。

メーカー モデル名 販売価格(税抜) 自動更新ポリシー
Acer Chromebook Spin 13
(CP713-1WN-A58P/E)
111,833 → 101,833
(2019/9/29 発売予定)
2024年6月
Chromebook 715
(CB715-1WT-A38P/E)
81,277
(2019/10/17 発売予定)
2024年6月

昨日話題にしたばかりのChromebook界の王者Acer。といっても日本の個人ユーザーの間ではどうしても影が薄かったのも確かです。だって基本教育市場オンリーのような展開でほぼ11.6インチ耐衝撃耐水モデルしか出してこなかったから(一部例外あり)。そして、国内におけるハイスペックモデルや今回挙げるようなモデルの日本展開を望む声を毎回上げながらも、毎回跳ね返されてきた、難しさ、手強さを感じてきたメーカーでもありました。

ところがビックリ。最近Acerの日本公式アカウント(Twitter:@AcerJapan)が妙に海外での新作Chromebookネタもツイートするな、と半分ネタにしていたら、このための布石だったのか。Lenovoに続いてYouTuber(VTuber)案件も駆使してのAmazonでのまさかのフラッグシップモデルSpin 13の発売です。しかも海外と価格差がほとんどない

本当にここ最近の国内のChromebook事情は急展開過ぎて読めなくなってきます。今年前半くらいまでは、国内外合わせて大体の状況と流れは、常に追っていれば私のような一般人でもなんとなく把握することが出...

Spin 13は先程のHPのx360 14の価格を見たあとだとインパクトに欠けるかもしれませんが、液晶のサイズと比率、更にEMR対応、昨年発表時から話題になり続け、日本でも注目され続けただけある(Pixel Slateやその他新作が続々出ている中でも「とりあえずSpin 13待ち」と言い続けた方がどれだけいたことか。あのとき言い続けていた皆さん、もちろんとっくに購入済みですよね?)今、新作モデルと言われても頷いてしまうほどの存在感と魅力を持っていると思います。個人的には印象としては重さも含めて、昔のGoogleのChromebook Pixel(Pixelbookじゃないよ)の後継がもしあるとすれば、近いのはPixekbookやそれに続くモデルたちではなく、このSpin 13なのではないか、と思うくらいです。ということで、Amazon限定とはいえ国内販売、ありがとう。

そしてもう一つ。これはちょっと確信が持てずにいるため、きちんと文章に出来ずにいるのですが、同じ商品ページで展開されている15.6インチのFHDモデル。価格は若干抑えめの8万円代ですが、これ、型番見ると「CB715-1WT」って、海外でも発表後どうなったのか分からずに、いつ発売されるのか気になっていた初のテンキー付きモデルとしても話題になったChromebook 715の可能性があるんですね。

商品名Spin 13になってますが、Amazonの担当者様、この辺どうなんでしょう?715だとしたら、これ、かなり大きなニュースですよ。

なぜならこれほどリアルタイムに近く、海外で発売された、しかも話題のモデルが、Amazon限定とはいえ日本でも発売される、というのは滅多にないからです(ASUS JAPANは比較的頑張っていますが)。HPのx360やx2、Acer Spin 13だって、海外での発売から1年近く経っているわけですし。

ということで、もしこのモデルが本当に715であるなら、私は実は結構欲しい。スペック的にも上位のものを持ってきているようですし、15.6インチという大きさを活かして、Acerの考えるスタンダードモデルの現在の一つの形を体感できるからです。ということで、続報に期待しています。

昨年から今年にかけて着実にラインナップを固めてきたASUSは15.6インチで8GB RAMのC523NAを発売。

メーカー モデル名 販売価格(税抜) 自動更新ポリシー
ASUS C523NA
(C523NA-EJ0130icon)
59,800 2023年11月

さて、いつもならまっさきに取り上げるASUS JAPAN。ここ最近国内では他社の攻勢が激しくなってきたことと、スマートフォンでZenFone 6とか、Windows PCでも魅力的なモデル発表しちゃったこともあって、少し影が薄くなりかけていましたが、さり気なく国内で新モデル出しています。昨年末から今年初めにかけての国内における自信を持って薦めたい、薦められるモデルの一つであった14インチクラムシェルの良モデル、C423NAに続いて、海外では同時に発売されていた15.6インチC523NAも発売しました。

これ、層が被るのでメーカーとしてはリスクもあると思うのですが、しっかり違いを出してきましたね。8GB RAMモデルにしてきました。
末尾3番台ということで、ひと世代前に位置するため、CPUはCeleron N3350世代ですが、この筐体と価格、用途を考えると、これも十分にありだな、と思います。

海外ではちょっと不規則な番号(C425、C433)で新モデルが出てきて、少し従来の法則が崩れてきていたりしてはいますが、それでもそれら2モデルも非常に魅力的ではあります。

現時点ではほぼ各サイズ一通り揃えて国内展開してきていますので、ここから次の一手をどう考えているのか、非常に期待しています。

教育市場向けモデル一色だった国内Chromebook市場。5社それぞれの個性あるモデルの展開に期待。

ということで、今回は2019年9月下旬版の国内Chromebookまとめ、ではなく(流石にモデル数が増えてきたので、まとめづらくなってきていますが)、新たに登場したモデルを中心に、ちょっとここ最近の流れを絡めつつ、現時点で新たに魅力を感じたモデルをご紹介しました。実際、今年に入って色々と取り上げてきたモデルに加えて、今回挙げた辺りのモデルを押さえておいていただければ、現時点での国内におけるイメージが掴みやすいのではないか、と思います。

#今回、日本におけるもう一社であるデルについてはモデルを取り上げませんでした。ただ、まったく動きがないわけではなく、むしろ今月(2019年9月)初めにEnterprise向けに非常に興味深くもちょっと化け物なモデルを国内でも発表しました。それがLatitude Chrome(Chromebook) Enterpriseです。Chromebook Latitudeと呼ばせないところがポイントですね。

https://www.dellemc.com/ja-jp/chromebookenterprise/index.htm

こちらについては当日の発表会の模様を以前Twitterで呟きましたが、自分の中で情報が消化でき次第、改めて文章にしたいと思います。いや、Latitude Chrome Enterpriseやられました。

Latitude with Chrome Enterprise (2019) Product Overview

2019年9月下旬。にわかに騒がしくなってきた国内Chromebook市場から気になる新モデルを取り上げてみます。

AmazonでのS330展開で話題になったLenovo。定番500eと密かに自動更新ポリシーを延長させた300eの2018モデルを3万円切りで販売中。

今年上陸のHPはx360 14とx2という強力な2台攻勢。中でもx360 14は現在破格のキャンペーン中で購入必至。

エイサーからはまさかのフラッグシップモデル、Spin 13と海外新作のChromebook 715らしき姿が。

昨年から今年にかけて着実にラインナップを固めてきたASUSは15.6インチで8GB RAMのC523NAを発売。

教育市場向けモデル一色だった国内Chromebook市場。5社それぞれの個性あるモデルの展開に期待。

  • 2019年9月下旬。にわかに騒がしくなってきた国内Chromebook市場から気になる新モデルを取り上げてみます。
  • AmazonでのS330展開で話題になったLenovo。定番500eと密かに自動更新ポリシーを延長させた300eの2018モデルを3万円切りで販売中。
  • 今年上陸のHPはx360 14とx2という強力な2台攻勢。中でもx360 14は現在破格のキャンペーン中で購入必至。
  • エイサーからはまさかのフラッグシップモデル、Spin 13と海外新作のChromebook 715らしき姿が。
  • 昨年から今年にかけて着実にラインナップを固めてきたASUSは15.6インチで8GB RAMのC523NAを発売。
  • 教育市場向けモデル一色だった国内Chromebook市場。5社それぞれの個性あるモデルの展開に期待。