[かぶ] 2017年夏。現時点でのChromebookを取り巻く状況と今後の流れ。次のBack to Schoolへ向けた動きなど。

*2023年(令和5年)10月1日からステルスマーケティングが景品表示法違反となる、所謂「ステマ規制」が施行されました。当ブログの方針についてはこのサイトについてをご参照ください。

*当ブログではGoogle Adsense、Amazonアソシエイト等アフィリエイト広告を利用して収益を得ています。収益はこのブログの運営維持のために充てさせて頂きます。

[かぶ] 2017年夏。現時点でのChromebookを取り巻く状況と今後の流れ。次のBack to Schoolへ向けた動きなど。

シェアする

海外のメディアThe Vergeによると、先日発表されたASUSの新作Chromebook、ASUS Chromebook Flip C213の発売が米国の学校が始まる9月になるとのこと。モデルは2タイプで$349、$399になる、と報じています。

また、同じ時期に対抗馬と目されているAcerのChromebook Spin 11も出てくるのではないか、としています。

The device costs $349 currently with a glass and stylus version (maybe for adults?) launching in September for $399. Asus announced this device at the same time Acer debuted another education-oriented Chromebook, the Chromebook Spin 11. Both companies are clearly trying to conquer more of the school market, although Chromebooks already reportedly represent half the educational market.

ASUS Chromebook Flip C213

ASUS Chromebook Flip C213に関してはCOMPUTEX TAIPEI 2017で、

https://office-kabu.jp/?p=22343
https://office-kabu.jp/?p=22518

Acer Chromebook Spin 11 R751T-N14N

Acer Chromebook Spin 11に関してはGoogle Cloud Next Tokyo ’17で

https://office-kabu.jp/?p=22707
https://office-kabu.jp/?p=38124

それぞれ実物を見てきました。その際にはSpinに関しては2017年第3四半期(7-9月)発売予定と聞いて(見て)きたので、ちょうどタイミング的には合うのかな、と思います。教育機関には7月末~8月にかけて大量に納入される、というような流れでしょうか。

教育市場でシェアを広げている現状を見ると、当面のChromebookのモデルが見えてくる。

COMPUTEXの会場でも、またGoogle Cloud Nextの会場でもそれなりに現行と新しいモデルを見てきました。また実際にここ最近発売されたモデルも主要どころはとりあえず購入してみました。その中で感じられるのは、当面は米国の学校の新年度でもある9月に向けて(Back to School)「教育市場向け」の「耐衝撃性」「耐水性」に優れた、少し厚めで1.2kg程度の「11.6インチ」、「タッチスクリーン対応」で360度回転ヒンジを備えた「コンバーチブルタイプ」が当面は主流になってくるのかな、と思います。

既に発表、発売されている「Lenovo N23 Yoga Chromebook」や「HP Chromebook X360 11 G1 EE」などにもその傾向が見られます。

先月末にこんな文章を書きました。 Lenovo N23 Yoga Chromebookは新鮮さはなくとも手堅くまとまった良モデルの予感。 | おふぃすかぶ.jp 既に米Amazo...

この辺りのことは今年の5月下旬にMicrosoftがChromebook対抗の$189~のWindows 10sモデルを発表した際にも書きました。

先日こんな文章を書きました。 Chromebook対抗となる$189〜のWindows 10 S搭載モデルを眺めてみた。 | おふぃすかぶ.jp その後もところどころで触れてきた...

もちろんメーカー側としてもほぼ同じスペック、筐体のモデルでOSだけ入れ替えて販売すればコストも下げられます。Windows 10sであろうとChromeOSであろうと、恐らく教育市場で物理的に求められるもの(重さや大きさ、現場で想定される使われ方)は同じだと思われるからです。

Windows 10sは既に発売されているSurface Laptop以外にはまだ入っているモデルはありませんが、これももしかしたら同様に9月のBack to Schoolに合わせて出してくるのかもしれないな、と思います。

「教育市場向けモデル」+「α」+「法人市場向け一部ハイスペックモデル」が当面の展開。

思い切り外す可能性もありますが、そう考えていくと、ひとまず今月末から9月にかけて「教育市場向け」の前述のようなタフさをウリにしたモデルが続々と発表もしくは発売され、そこに「+α」としてASUS Chromebook Flip C101PAのようなものがさり気なく入ってくるのが一つの形。

ASUS Chromebook Flip C101PA

Flip C101PAは特に日本のユーザーの期待度が高いですが、海外でも待たれている方の多いモデルです。

Samsung Chromebook Proの影に隠れながらも、一部ではPro以上に発売が待たれていたASUS Chromebook Flip C100PAの後継モデル、C101PA。海外のサイトでは...

一部で8月発売との噂も立っていますが、ASUS JAPANではどうするのか。現時点では搭載されているRK3399の載ったボードに搭載されている通信モジュールは技適マークがありませんが、日本でも発売となった場合にはキーボードなどのローカライズと合わせて技適認証を通す必要も出てきます。キーボード辺りはC100PAのものを流用出来そうな気もしなくもありませんが。

そして、もう一方で、今回のCOMPUTEXやGoogle Cloud Next Tokyoでの展示で感じたのが、法人市場向けの、上記教育市場向けのタフさとは若干違った若干ハイスペックなモデルです。例えばASUSであればC302CAであり、またHPの13 G1(どちらもCloud Next Tokyoで展示されていました)辺りのモデルです。

HP Chromebook 13 G1

あとはAcerがCOMPUTEXでさり気なく展示していた未だ詳細の分からないCore i5搭載のタフさもウリにしたハイスペックモデルも気になるところです。

今年のCOMPUTEX TAIPEIで、Chromebook関連の情報を一番期待していたメーカーはAcerでした。今年は教育市場が賑やかですが、あまり話題がなかった一年前のCOMPUTEXでChrom...

主に大学生に向けたSamsung Chromebook Plus、ビジネス寄りのSamsung Chromebook Proも合わせたところが、今年2017年のChromebookの主なラインナップ、勢力図になってくるのかな、と思っています。

私たち個人ユーザーはその中で、どういう基準でどのモデルを選んでいくかが悩みでもあり楽しみ。

今年後半に向けて、現時点でのChromebookの状況をざっと眺めてみたのですが、一つの動きが9月に向けたBack to Schoolとそれに伴うセールにあることは間違いないかな、と思っています。残念ながら現時点ではChromebookにおいては「個人市場」向けモデルと銘打ったものはほとんど存在しないかな、と思っています。(そう書いてしまうのは悲しくもありますが)

ただ、その中でも私たちは自分に合った(合いそうな)モデルを個人輸入などの手段も合わせれば比較的自由に選ぶことが出来るようになりました。2017年夏時点での個人ユーザー向けの現行Chromebookの選び方もそろそろ書いてみたいな、と思っています。

日本市場での今後はまだまだ未知数ですが、日本での個人ユーザーが増え、家庭でも気軽にChromebookを使われるようになり、問い合わせも増えてくれば、もう少し日本国内でも選択肢が増えてくる(復活する)かもしれません。

私も一個人ユーザーとしてこれからもコンスタントに情報を発信していきたいな、と思っています。

非常に市場が小さいと言われている日本のChromebookの個人向け市場ですが、そんな中でもネット上を彷徨ってみるとそれなりに皆さんそれぞれに色々な形で入手して活用されていたり、楽しまれているようです...

教育市場でシェアを広げている現状を見ると、当面のChromebookのモデルが見えてくる。

「教育市場向けモデル」+「α」+「法人市場向け一部ハイスペックモデル」が当面の展開。

私たち個人ユーザーはその中で、どういう基準でどのモデルを選んでいくかが悩みでもあり楽しみ。

  • 教育市場でシェアを広げている現状を見ると、当面のChromebookのモデルが見えてくる。
  • 「教育市場向けモデル」+「α」+「法人市場向け一部ハイスペックモデル」が当面の展開。
  • 私たち個人ユーザーはその中で、どういう基準でどのモデルを選んでいくかが悩みでもあり楽しみ。