私は今まで、Life Style Imageでは100、このおふぃすかぶ.jpでは150以上、Chromebookについて書いてきましたが、使い始めてまだ3年弱ですし、積極的に発信するようになったのはここ1年程度です。
情報を追い続けてアンテナを張っていればそれなりに日々情報は入ってきますし、蓄積もされてきます。そんな半分「趣味」ともなっている人間にとっては毎日が刺激的な情報に満ちていて、それなりにChromebook周辺も賑やかに進歩しているように思ってしまいます。
けれど、ふと冷静に考えてみると、この一年間、特に積極的に情報を追わなくてもChromebook周辺はさほど変化はないんですね。水を差しているように思われるかもしれませんが、個人的にはもちろん今も今後も刺激的で可能性も感じていることに変わりはありません。
ただ、実際私が「特に何も意識せずに普通に使っていた2年弱」と「積極的に追い続けてきたこの1年」、急に色々と進歩のスピードが上がった訳ではありません。(もちろんGoogleサービスなど周辺の環境は常に変わり続けてはいますが)もちろん停滞している訳ではありませんが、このあたりは他のOSと同様に、ゆったりとした時間が流れていると思っています。
例えば新作モデルの出るペース。ここ最近はSamsung Chromebook Plus/Proの話題盛んで魅力的なモデルが続々と出ているように感じられます。ただ、私が以前からよくスペックやモデルの詳細を確認するのに大変お世話になっているZipso.net — Tech. Guides & Tipsのこちらのページを眺めてみると、
https://zipso.net/chromebook-specs-comparison-table/
特別昨年から今年にかけて多くのモデルが出たわけでもありません。(2015年あたりが最も賑やかです)賑やかだったのは単に1年あまりの間に10台近く購入していた2016〜2017年の私の精神状態だったようです。
実際細かい部分では仕上げやスペックの底上げは多少はあるものの、私が昨年書いたこちらの文章で挙げた$180が一つの基準というもの。
だいぶ取り巻く状況が変わってきたように思っていたのですが、冷静に考えてみると今回のMicrosoftのChromebook対抗モデルと考えられているモデルも$189〜ですし、スペック的に新しい部分はそれほどありません。
昨年から今年にかけて大変話題になったSamsung Chromebook Plus。
確かに非常に面白いモデルですが、これが発売されて間もなく半年になります。今回Proが発売されますが、特にここ最近Chromebookで注目されているGoogle Playストア対応と対応モデル、対応具合に関しては、厳しい言い方をすれば、この半年どころかこの一年、ほとんど変化はありません。また、今回のProはPlusから4ヶ月弱遅れての登場となりますが、よほどのサプライズを用意しているのでない限り、実質違いは本体色とCPU(OP1とCore m3)のみです。
スペックを単純に比較するのであれば、Plusと同時期に発売されたASUSのC302CAと大して変わりはありません。
それでも凄いことなんですけどね。これだけ話題になるのは。少なくとも私自身は3年程前から使い続けてきていますが、日本においては当時は普通に各メーカーが日本モデルを発売している状況だったにも関わらず、大して話題にならなかったのです。それが今は少しChromebookと検索すればそれなりに話題になっている状況です。
なぜこんなネガティブなことを書いているかというと、今回はうまく波に乗って欲しいなぁ、と思っているからです。米国市場でのシェアは急激に大きくなりましたが、日本はまだまだこれからです。そして少しずつ期待値も高まり始めている。更にMicrosoftも市場においてはChromebook対抗を打ち出してきた。面白いじゃないですか。
だからこのちょっとした(まだ僅かですが)加熱し始めているChromebookを取り巻く状況が変な方向で転んでしまうのが、Chromebook好きとしては不安だし、そうなってしまうと寂しいな、と思ってしまうのです。
だからこそ、なんかChromebookで十分、もう○○は要らない、みたいな不毛な争いなんてしてないで、またChromeOSに何から何まで期待する(あれも出来るこれも出来る)のではなく、期待だけが膨らみすぎずに冷静な目で立ち位置を定めて、これから先の可能性に向けて着実に歩んでいって欲しいなぁ、と思っています。