[かぶ] 国内のChromebookを取り巻く状況と、個人ユーザーが入手出来る国内現行モデルについて(2019年1月版)

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[かぶ] 国内のChromebookを取り巻く状況と、個人ユーザーが入手出来る国内現行モデルについて(2019年1月版)

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追記:2019年5月19日 15:00 更新

こちらの文章も作成から既に4ヶ月が経過しましたので、今回改めて「2019年5月版」を作成しました。

あなたはChromebookの国内現行モデルがどのくらいあるかイメージできますか?また、どれが新しくてどれが古いのか、区別が付きますか?以前は「日本はおま国」「選択肢が少ない」と言われていましたが、ここ1〜2年で状況は大きく変わっています。そしてたった数カ月前に書いた文章ですら今では古い情報になっている可能性も高いのです。そこで今回2019年5月時点での国内Chromebookを取り巻く状況について、現行モデルを中心にまとめてみたいと思います。

かなりの文字数のため、両方を読む必要はありませんが、並べて比較してみると、この4ヶ月だけでも状況が意外と変わっていることに気づかれると思います。合わせてご活用頂けたら、と願っています。追記ここまで。

国内で発売されているChromebookについて、おふぃすかぶ的に整理してみたいと思います。尚、現行モデルについては国内でも既に、へれん(@Helen_Tech )さんやタケイマコト(pcefancom)さんが素晴らしいまとめをされていますし、また発表されたばかりの新モデルについてもChrome速報 編集部(@Chromesoku)さんが書かれていますので、こちらではサラリと触れる程度に留めたいと思います。

2019年1月現在の日本国内のChromebookの状況

国内発売モデルを取り上げる前に、簡単に現時点(2019年1月)での国内のChromebookを取り巻く状況について触れておきたいと思います。といっても、基本的に国内も海外(主に米国)も基本的な方向は変わりがありませんので、全体の流れとして押さえておいて頂ければ、と思います。

現在国内で展開しているメーカーは4社。日本エイサー、ASUS JAPAN、デル、レノボ・ジャパン。

昨年2018年3月にレノボ(Lenovo)が新たに国内参入を発表したことで、現在日本で展開しているメーカーは4社になりました。日本エイサー、ASUS JAPAN、デル、レノボ・ジャパンです。4社ともにメインは文教法人市場です。エイサーはまだネットショップ等で見かけることもありますが、デルとレノボに関してはほぼ文教法人市場メインにリソースも振り分けているため、個人での入手はなかなかハードルが高くなっています。

ASUS JAPANのみは一昨年夏にC101PA、C213NA、C302CAという3モデルを文教法人市場向けとは別に個人市場向けに別モデルとして展開、家電量販店等での販売も行いましたが、現時点では家電量販店の店頭ではあまり姿を見かけることがなくなってしまいました。店頭での販売がまだまだ難しい、ということなのかもしれません。ということで、ASUS JAPANもここ最近の2モデルに関しては販売を公式オンラインストアであるASUS Store及び直営店ASUS Store Akasakaのみに絞っています。

と書くと、個人ユーザーにとっては残念な状態ではあるのですが、これは日本に限ったことではありません。現在世界的にもChromebookはほぼ文教法人市場メインで動いています

最近のChromebook、そしてGoogleの戦略は迷走している、と言われます。従来持っていた良さを失っている、と。私も個人ユーザーとしてその点には非常に寂しさを覚えています。ただ、ここで「ある視点と感覚」を自分の中に取り入れて、もう一度試しに見てみませんか?それが「Chromebookは米国の教育市場を想定して作られている」というものです。富士通が国内初となる小学生向けに設計・開発したノートパソコンであるはじめての「じぶん」パソコンを例に挙げながら少し考えてみたいと思います。

国内においても今後余程教育市場で爆発的に普及、それに伴って年度初めに家族揃って家電量販店にChromebookを買いに行く、といった状況が起きてこない限り、この状況はなかなか変わらないかな、と思っています。

そうした事情もあるため、今回の文章では国内で展開されているすべてのモデル、ではなく、あくまで2019年1月時点で個人ユーザーが入手しやすいモデルに限って整理したいと思います。

現在の国内の主な流れ(需要)は大きく分けて2つ。「耐衝撃性・耐水性」と「シンプルでそこそこのパワー」。

後半で眺めていくと気付かれると思うのですが、国内だけでなく世界的にも現在「耐衝撃性・耐水性」については非常に重視されているな、と感じています。一番の理由は教育市場向けがメインであるということなのですが、何も教育現場に限らずふとした弾みで落とした、ぶつけた、何かを零した、といったことは充分に起こり得ますので、この辺りは個人ユーザー以上に求められている要素なのでしょう。

ちなみに教育現場における耐衝撃性と耐水性については、私たち個人ユーザーが想像する以上のもののようです。とにかく扱いが荒い。放り投げる、ぶつける、無造作に扱う、といったことは日常茶飯事で、それらは持ち歩きの軽さよりも遙かに重視される要素のようです。実際持ち歩きに関しては学校で一括購入、保管管理も行う場合も多いようなので、登下校の際に持ち運ぶ必要がない、ということもあります。実際初年度は軽さを重視してC101PAなどを選んだものの、半年持たずに落とす割れる壊れるが多発したため、保守が間に合わずコストも厳しく、次年度からは耐衝撃タイプのC213NAに変更した、という声も幾つか聞きました。

そしてもう一点、「シンプルでそこそこのパワー」。これは主に学生が個人で買う場合や、企業でも比較的扱いが手荒ではない代わりにある程度の持ち運びやすさや、導入コストを抑えたいといった場合にも選ばれることが多いようです。

耐衝撃性と耐水性を考えればどうしても厚く、重くなりがちです。また教育市場向けを考えてコンパクトさも重視するためか、基本的に解像度1366×768で本体サイズ11.6インチのモデルが多くなります。ビジネスの現場だとそれは少々厳しい、もしくはもう少しパワーが欲しい、といった声も多いようです。そうした選択肢としての「シンプルでそこそこ(もしくはそれなりの)パワー」という需要も大きいようです。

LTE対応について。現時点ではあくまで文教法人市場におけるピンポイントでの補助的な役割。

見出しだけ見ても何の事かサッパリかもしれませんが、個人ユーザーの間では以前からChromebookのLTE対応を望む声が大きくなっています。LTEに対応したら買う、という方も結構見かけるのですが、前述の「そもそも文教法人市場メインで個人市場はそのおこぼれに与っているだけ」という状況に加え、現時点でのGoogleの考えている方向性(後述)を見ても、当面はLTE対応は難しいかな、と思います。

どうも現時点ではLTE対応に関しては、「LTEによる常時接続は便利だよね」といった積極的な捉え方ではなく、むしろ「Wi-Fi導入が難しい、もしくは厳しい環境においての補助的な役割としてのLTE」という立ち位置になっています。

この辺りは個人ユーザー、特にモバイルユーザーの視点とは大きく異なるかな、と感じています。

現在国内においてLTEモジュール搭載モデルは1機種、Acer Chromebook C732L(LTE)のみです。ただ、こちらに関しては現状NTTドコモのmoperaのみの対応です。ドコモspモードやMVNOに関しては通信バンド自体は対応はしているものの、OS側の対応が不十分なため、認識までに1分程度かかる上に、場合によっては4G/LTEではなくHで接続される、といった場合もあり、恐らく多くの方が思い描いているLTE常時接続でサクサク、といったイメージからはほど遠いものとなっています。

こちらに関してはOS側の対応を待つしかないのですが、印象としては「それ程緊急性を感じていない」「急いでいない」感じを受けています。理由としては、ここまで挙げてきたような「あくまでピンポイントにおける補助的な役割」に過ぎず、また基本的には文教法人市場において代理店経由で一括で大量にSIMの契約と合わせて納品するため、その際に一緒にmopera契約してしまえば何も問題はない、というのがあるかな、と思っています。更に言えば、現場においては常に安定した通信環境と速度が必要なことを考えると、敢えてMVNOにするメリットがないのかもしれません。

これは海外においても同じで、Samsung Chromebook Plus V2が先日LTE対応モデルが発表されましたがVerizon回線のみとなっています。

CTLもLTEモデルを出しましたが、こちらも通信会社は1社のみの対応(専用)です。OS自体も元々複数の通信会社を自由に選んで切り替えて使う、SIMフリー的な使い方を考えてはいないのかもしれません。

ですので、LTEモデルが出るのを待つのであれば、ある程度大きな方針転換がない限り、現状では厳しいのかな、と思っています。

その代わりGoogleは最近はペアリングさせたスマートフォンとの間で自動でテザリングをしてくれるインスタントテザリング(Instant Tethering)の対応を進めています。1モデルにしか使えない1LTEモジュールではなく、どのモデルでも自由に使えるインスタントテザリング、という流れが現時点では主流と考えています。

ということで、この2点を踏まえた上で、2019年1月現在の日本における個人ユーザーが入手しやすいモデルを整理していきます。

日本における個人ユーザーが入手出来る国内現行モデル(2019年1月版)

それでは、現時点で個人ユーザーが入手出来る国内現行モデルについて整理していきます。まずはこんな表を作ってみました。

シンプル
クラムシェル
シンプル
コンバーチブル
耐衝撃
クラムシェル
耐衝撃
コンバーチブル
9.7″
10.1″
11.6″
  • C213NA(ASUS)
  • Spin 11(Acer)
  • 300e(Lenovo)
  • 500e(Lenovo)
12.5″
13.3″
14″
  • C423NA(ASUS)
15.6″

本体サイズ毎に縦に、横に前述の項目「シンプル」「耐衝撃」と「クラムシェル」「コンバーチブル」を組み合わせました。それぞれのモデル名にリンクがあるものは当ブログでレビューしたことのあるものです。9.7インチのD651N(Acer Chromebook Tab 10)に関してはタブレットタイプのモデルですが、一応コンバーチブルに、また耐衝撃かどうか意見の分かれる所ではあると思いますが、今回は耐衝撃タイプに入れさせて頂きました。

こうして見てみると各社11.6インチに非常に力を入れているのが分かります。というか、AcerのD651N(Tab 10)を除けば現行モデルで考える限りそれ以外のサイズはほぼASUS JAPANの独壇場であることが分かります。

(ちなみにAcerは15.6インチ等も出していますし、トータルの販売モデル数はこの表以外にもそこそこあるのですが、ほぼ文教法人市場メインであること、また世代的にはひと世代以上前のモデルが主となっていますので、省かせて頂きました。)

それでは、それぞれの項目毎に見ていきたいと思います。

シンプルなクラムシェルタイプ。

「クラムシェル」と突然言われても何のことだか分からない方もいらっしゃると思いますが、一般的なノートPCのことです。本体が130度~開いても180度までしか開かない、一般的なモノですね。この後挙げる360度開いて「テントモード」や「スタンドモード」「タブレットモード」などでも使えるタイプのモノをコンバーチブルタイプとさせて頂きました。

一般的にはタッチスクリーン対応だけでなく、各モード時の切替など細かい部分にコストが発生するため、後述のコンバーチブルタイプのほうが一般的に価格が高めになります。ただ、Androidアプリ対応などの流れから、タッチスクリーン対応やタブレットモードなどの需要も見越してか、ここで取り上げるシンプルな(タッチスクリーン非対応)でシンプルなクラムシェルタイプは非常に少なくなっています。

自動更新
ポリシー
CPU RAM/eMMC 解像度 重量 価格(税込)
11.6″ C223NA
(ASUS)
2023年
11月
Celeron
N3350
4GB/32GB 1,366×768 0.99kg 37,800円
14″ C423NA
(ASUS)
2023年
11月
Celeron
N3350
4GB/32GB 1,920×1,080 1.25kg 46,224円

2018年後半になって、ASUS JAPANがこのカテゴリーに2モデルを出してきました。このタイプの魅力としては薄く、また軽く作りやすい、ということです。また形状がシンプルなため、比較的価格も控えめなのも特長です。

どちらのモデルも現時点での普及価格帯(標準的な)スペックを備えていますし、14インチのC423NAも狭ベセルを採用したり天板を薄くすることで、全体的にスペック以上に持った時の印象として「軽いな」と感じました。

もちろんどちらもAndroidアプリ等には対応していますが、個人的には最低限必要なモノだけ入れて、Chromebook本来の手軽さ身軽さ気軽さを活かしてシンプルに活用して欲しいな、と思っているモデルです。

取扱店舗に関してはASUS JAPANということもあり、現在公式オンラインショップであるASUS Storeと東京赤坂にあるASUS Store Akasakaのみとなっています。

シンプルなコンバーチブルタイプ。

シンプルなコンバーチブル。またちょっと混乱しやすいカテゴリー分けで申し訳ないのですが、耐衝撃性や耐水性をそこまで重視していないモデルです。仕上げもアルミを主体としたケースがメインで、見た目にもシャープな印象を与えますし、重量的にもそこまで重くならないのでモバイル用途としても最適です。

自動更新
ポリシー
CPU RAM/eMMC 解像度 重量 価格(税込)
10.1″ C101PA
(ASUS)
2023年
8月
OP1
(RK3399)
4GB/16GB
(OP1/ENG)
1,280×800 0.9kg 42,984円
(OP1)
44,799円
(ENG)
12.5″ C302CA
(ASUS)
2022年
11月
Core
m3-6Y30
4GB/64GB(F6Y30)
8GB/32GB(GU009)
8GB/32GB(ENG)
1,920×1080 1.2kg 75,384円
(F6Y30)
86,184円
(GU009)
86,184円
(ENG)

2モデルだけにも関わらず種類(価格帯)が多いのは、ASUS JAPANの製品ということもあって、通常モデルに加えて公式オンラインショップASUS Store及び直営店ASUS Store Akasakaのみではありますが、法人向けの8GB RAMを搭載したモデル、及び英語キーボードモデル(ENG)が存在します。

どちらのモデルも一昨年2017年に国内では発売されたモデルですので、後継が待たれている(そろそろなのでは?)ようですが、現時点では未定ですし、出たとしてもすぐに日本で発売されるか、またまったく同じサイズ、同じ雰囲気の後継モデルが出るかは分かりません。

どちらも名モデルとして国内外で評価が高く、既に愛用されている方も多くいらっしゃいます(日本でもユーザーが比較的多いのが特徴)。

C101PAの機動力、C302CAのバランスの取れた手頃な大きさの中に潜むCore mプロセッサを使った快適な操作性は是非一度は試してみて欲しいな、と思っています。ちなみに法人市場ではやはりこのC302CAが非常に人気があるようです。

こちらのモデルはASUS Store以外でもAmazonや家電量販店等でも取扱がありますが、8GB RAMの法人モデルや英語キーボードモデルはASUS Storeのみとなりますので注意が必要です。

耐衝撃性と耐水性のあるクラムシェルタイプ。

現在比較的ラインナップが少なくなっていますが、732Lのように国内唯一のLTEモジュール搭載モデルなど、コンバーチブル、タッチスクリーン以外の付加価値を付けたモデル等も存在します。

自動更新
ポリシー
CPU RAM/eMMC 解像度 重量 価格(税込)
11.6″ C732L
(Acer)
2023年
11月
Celeron
N3350
4GB/16GB 1,366×768 1.26kg 7.5~8万前後
11.6″ 3180
(DELL)
2022年
2月
Celeron
N3060
4GB/16GB 1,366×768 1.27kg 49,658円

こちらには他にAcerのN7なども加えようかと思ったのですが、先日日本エイサーが今年2月以降に上記C732Lの派生モデルとして「LTE付タッチスクリーン対応(既に発売済)」「LTE無しタッチスクリーン対応」「LTE無しタッチスクリーン非対応」といったモデルの発売を予定しています。これらが出てくるとこのカテゴリーが充実してくるかもしれません。

最初に取り上げた「シンプルなクラムシェルタイプ」に比べて若干重くはなりますが、その分耐衝撃性と耐水性がありますので、安心感はあるかな、と思っています。

ただ、残念なのはやはり11.6インチしかない、ということ。先日のCES2019でASUSが幾つか新モデルを発表したようですが、11.6インチ以外の選択肢も出してきているようなので面白くなってくるかもしれません。

また、ここに唯一、実は地味にエイサーやASUS同様、日本では初期の頃から日本で展開しているデルのモデル(3180)があります。スペック的にはひと世代前のモデルで耐衝撃性と耐水性が売り、という点を除くと価格的にも競争力は弱いのですが、デルは法人市場からはサポート体制と壊れにくさでは絶大な信頼を誇っているようですので、今後の展開に期待したいところです。尚、そろそろ今年辺り、この3180の後継を含めて更に幾つか新しいモデルが出てくるのではないか、という期待と噂もありますので、要注目です。

エイサー、デルともに個人での入手がなかなか面倒なのが難点です。両社ともにメインが完全に文教法人市場のため、ネットショップ等で探すのが無難かな、と思います。

尚、732Lに関しては文章の前半でも触れましたが、LTE対応に関しては現時点ではドコモのmoperaのみとなっています。その点、注意が必要です。

家電量販店ではタッチスクリーン対応のC732LTにシフトしてきているようですね。

耐衝撃性と耐水性のあるコンバーチブルタイプ。

nor

現在のChromebookの国内外の主流となっている耐衝撃・耐水性のあるコンバーチブルタイプのモデルです。日本国内ではデルを除く3メーカーが似たようなモデルを出していますが、基本的に11.6インチ、スペックも似通ったものとなっています。

自動更新
ポリシー
CPU RAM/eMMC 解像度 重量 価格(税込)
9.7″ D651N
(Acer)
2023年
8月
OP1
(RK3399)
4GB/32GB 2,048×1,536 0.55kg 6万前後
11.6″ C213NA
(ASUS)
2023年
11月
Celeron
N3350
4GB/32GB
(N3350/BW0045)
1,366×768 1.26kg
(N3350)
1.36kg
(BW0045)
53,784円
(N3350)
61,344円
(BW0045)
11.6″ Spin 11
(Acer)
2023年
11月
Celeron
N3350
4GB/32GB 1,366×768 1.26kg
(R751T)
1.4kg
(R751TN)
4.5万前後
(R751T)
5万前後
(R751TN)
11.6″ 300e
(Lenovo)
2022年
6月
MTK
8173C
4GB/32GB 1,366×768 1.35kg 51,840円
11.6″ 500e
(Lenovo)
2023年
11月
Celeron
N3450
4GB/32GB 1,366×768 1.35kg 62,640円

エイサーが発売したばかりの9.7インチのタブレット型モデルD651Nもこのカテゴリーに加えさせて頂きました。この後(国内で発売されるかはまだ未定ですが、ASUS JAPANもほぼ同スペックのCT100を発表していますので、タブレット型も注目です)。

3メーカーともにEMRペン対応モデルと非対応モデルの2種類を展開しています。このEMRペン対応、というのが普段馴染みのない方には分かりにくいのですが、通常のタッチスクリーン対応のモデルにスタイラスペンを用いて絵や字を書こうと思ってもどうしても反応が悪かったり、細かい描画が出来ません。またEMRペンはEMR対応の液晶パネルでしか使うことが出来ません。(前述のC101PAやC302CAにEMRペンを使おうと思っても使えない、という意味です)。

同様にここにあるモデルで、例えばASUS C213NA-N3350やAcer D751Tに後付けでEMRペンを使おうと思っても使えませんので、注意が必要です。

C213NAとNoris digital

上記の表でEMRペン対応モデルは4モデル。「D651N(Acer)」「C223NA-BW0045(ASUS)」「R751TN(Acer)」「500e(Lenovo)」です。(AcerのSpin 11は色違いの白が全く別の型番で展開されているので、そちらも注意が必要です)。

ちなみに300eはEMR対応ではありませんが、鉛筆で反応して書けるというのを特長の一つにしていて、それなりに市場では好印象で迎え入れられているようです。

こちらのモデルは教育市場でも需要が高いこともあってか、今回のCES2019でもASUSがC213NAの後継モデルとしてC214MAを発表しました。ちょうど2年のスパンでのモデルチェンジですね。海外ではトップのシェアを誇るAcerもこの後Spin 11のモデルチェンジを控えている可能性も充分にあります。すぐに日本市場でもモデルが廃番になったり切り替わる、ということはないと思いますが、価格やサポート残存期間とのバランスを考えての検討が必要かな、と思います。

スペックだけを眺めていても結局「わからない」のがChromebook。気になるモデルがあれば、まずは試してみて欲しい。

「まずは試してみて」と言われても、そもそも近くで触れるところがない、という方も非常に多いと思います。何より家電量販店にはほとんど置いていないのが現状です。とはいえ、他人の書いたレビューやスペックシートを眺めていても結局わからないというのが現実だと思っています。

その辺りが、ネットを眺めていても「○○だったら買う」「日本で出たら買う」「発売したら買う」という声が溢れながらも、結局その後あまり購入報告を見かけず、また同じ方の「○○だったら買う」「○○なのが残念」といった言葉を繰り返し目にすることになるのが現状でもあるのかなぁ、と感じています。

そこで、この年末から年始に書けて、私は3種類の文章を書きました。

「Chromebookに興味を持ったけど、情報少ないし、何買って良いか分からないし、買っても使いこなせるか不安」、そんな方もいらっしゃるのではないかと思います。何となく購入に踏み切れずにいる、そんなあなたにChromebookについて500以上の文章をブログで発信してきた私おふぃすかぶが最良のモデル選びのお手伝いをしたいと思います。なお、今回の文章はあくまで2018年12月版ですので、その点だけご了承下さい。

人によってはあまり良い印象を持たれない、むしろ初めて購入を検討される方にとっては入りにくい印象を与えてしまったかもしれませんが、個人的にはかなり真面目に、真剣な気持ちで書きました。モノを選ぶときって結局は意外とこういう部分が背中を押すきっかけになるかもしれないな、と感じたからです。

「ネットに繋がないと使えない?」「Officeは使えない?」「プリンタは?」「LTEモデルが何で無いの?」「何でこんなにボッタクリなの?」Chromebookを取り巻く状況は日々非常に速いスピードでアップデートされていますが、情報が少ないためどうしても現時点での状況が見つけにくくなっています。そこで2019年1月時点でのこれらの「気になる点」や「漠然とイメージされている」点について改めてまとめました。

また、刻々と変わるChromebook関連の情報について、数年前の印象から知識、情報がアップデートされていない方も結構多いな、という印象を受けています。もともと興味の薄いジャンルであればそうならざるを得ないのですが、もし今回改めて興味を持たれたのであれば、一度以前抱いた印象を忘れた上で、改めて眺めて欲しいと思っています。

そして、結局は「たかがパソコンに過ぎない」んです。

今まで500以上の文章を書き、20台近いChromebookを買い、電子書籍や会報誌を出し、オフ会やコミュニティも運営している私ですが、それでもChromebookだって「たかがパソコンに過ぎない」んです。買ったからと言って、突然もの凄く特別な世界が開けたり、使いこなさなければならない、なんてことは少しもありません。自分で買う前に勝手にハードルを上げてしまう必要なんてないんです。モノに過ぎません。でも、そんなモノが「されど」に変わることは多々あります。今回はそんな話を久しぶりに書いてみます。

それは他の様々な趣味と同じです。でもそれが「されど」に変わる、そんな世界も確かに存在します。こちらも結構真面目に書きました。私の伝えたいな、と思っていることが、少しでも伝われば良いな、と願うとともに、今年はどこかのChromebookオフ会であなたとお会いできたら良いな、と心から思っています。

2019年1月現在の日本国内のChromebookの状況

現在国内で展開しているメーカーは4社。日本エイサー、ASUS JAPAN、デル、レノボ・ジャパン。

現在の国内の主な流れ(需要)は大きく分けて2つ。「耐衝撃性・耐水性」と「シンプルでそこそこのパワー」。

LTE対応について。現時点ではあくまで文教法人市場におけるピンポイントでの補助的な役割。

日本における個人ユーザーが入手出来る国内現行モデル(2019年1月版)

シンプルなクラムシェルタイプ。

シンプルなコンバーチブルタイプ。

耐衝撃性と耐水性のあるクラムシェルタイプ。

耐衝撃性と耐水性のあるコンバーチブルタイプ。

スペックだけを眺めていても結局「わからない」のがChromebook。気になるモデルがあれば、まずは試してみて欲しい。

  • 2019年1月現在の日本国内のChromebookの状況
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  • 現在の国内の主な流れ(需要)は大きく分けて2つ。「耐衝撃性・耐水性」と「シンプルでそこそこのパワー」。
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  • 耐衝撃性と耐水性のあるクラムシェルタイプ。
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