気がつけばChromebookについて500以上の文章を書いてきました。20台ほど買ってきました。電子書籍も出しました。会報誌もコンスタントに出し始めてます。オフ会も開いていますしコミュニティも運営しています。昨年はEDIX関西でお話もさせて頂きました。でもね、結局、Chromebookだって
たかがパソコンに過ぎないんです。
暑苦しくて鬱陶しいのでChromebook界の松岡修造と呼ばれたこともあります。次から次へと手を出すのでChromebook界の梅沢富美男と呼ばれたこともあります。Twitterなどで何か呟くとすぐ絡んでくるので、しかも揚げ足取りするかのように口出ししてくるので日本でのChromebookの普及にとってマイナスでしかない存在と言われたこともあります。某所ではネタ要員として楽しまれています。ウザい鬱陶しい気持ち悪い、日常茶飯事です。
だから、そんな私がたかがなんて表現を使ったら、人によってはガッカリするかもしれないし、気分が良くない人もいると思います。ただ、私、本当に思うんです。Chromebookだって、
たかがパソコンに過ぎないんだよ。
革靴のお手入れについても精力的に発信してきた私ですが「所詮革靴」だと思っています。
私は元々苦手な言葉だけれど、決して「一生モノ」なんかじゃないし、何か特別な未来の道具、というわけでもない。パソコンなんです。道具なんです。それは、私がこのブログでも革靴について「所詮革靴なんです」と書き続けてきたことと同じです。
だから、「使いこなせるか不安」とか「結局使わずに無駄になってしまうんじゃないか」とか、何か自分で勝手にハードルを上げてしまう必要なんて無い。たかがパソコンに過ぎないんです。自由に使えば良いし、使いこなす必要なんて無い。まして、「こういうモノ」なんて型にはまった定義なんてないし、そうでなければダメだ、なんてことも何もない。
パソコンでイメージしにくければ、自分の好きなモノ、もしくは自分にとって日用品だと思っているものを当てはめてもらえると腑に落ちるかな、と思います。
「たかが○○に過ぎないんです。」
もちろんお財布の事情はあるだろうし、ネットの情報眺めて悩んでいる時間も楽しいと思います。私も好きです。今も色々眺めては次に買うモデル想像しては楽しんでます。でもね、悩む(心が動いている)んだったら、買えるんだったらさっさと買っちゃった方が良いと思うんです。
だって、人との出逢いと同じで、遠巻きに眺めていても、人からの噂を幾ら集めても、その人のことなんて分からないからです。勇気を出して一歩踏み出して「こんにちは」「はじめまして」と声かけて、時にはお金や時間がかかるかもしれないけど、付き合っていく中で、良さも悪さも、自分に合うか合わないかも分かります。でも眺めていてもそもそも自分の想像の範囲内以上のことにはならないんです。
だから、Chromebookも同じ。たかがパソコンに過ぎないんだよ。
それが昨年末に書いた文章に込めた想いでもあります。
「こんにちは」「はじめまして」から始まる「されど」の世界。
たかがパソコンに過ぎないんです。でも、「たかが」には対になる言葉があります。それが「されど」です。
この「されど」の感じ方は人それぞれです。そんな中で、私もこのChromebookに「されど」を感じています。そして、それがあるから、冒頭でも触れたように、500以上の文章を書き続け、20台ほど買い、電子書籍も出し、会報誌もコンスタントに出し始めました。オフ会もコンスタントに開催し、コミュニティも運営しています。
こうなることは、Chromebookを買う前はまったく想像していませんでした。単にその時たまたまラップトップPCが手元になくて、ちょっと当時流行ったノマド的な外での作業に憧れて、少し変わったものを試してみたい。そう思っただけのこと。使いこなせるかな、なんて考えたこともなかったし、今も使いこなせてなんていません。だから「徹底活用法を教えて下さい」なんて言われても困る。何よりそういう話、このブログでも書いたことないですよね?書けないんです。何も特別な使い方なんてしてないから。
興味があったから、とりあえず飛び込んでみた。とりあえず買ってみた。他の買い物と同じです。損するかもしれないし、価格相応かもしれないけど、とりあえず買ってみた。買ってみたら思っていた以上に使いやすかったので、何で使いやすいんだろう、と考えてみた。折角だから、何が好きなんだろう?と文章にしてみた。発信してみた。
そうしたら、毎日のように触って、毎日のようにそのこと考えてたから、いつの間にか私の生活になくてはならないものになっていたし、好きになっていた。
それらを屁理屈こねて発信し続けている内に、読んでくれる人、見てくれる人が集まってきた。他にも使っている人と出会えるようになった。それなら会ってみたくなった。話してみたくなった。それが昨年2018年です。
私がChromebookを好きな理由なんて、全部実際に買って日々使うなかでの後付けに過ぎないし、それが誰にでも当てはまる訳でもありません。ただ、理由なんて後付けで良いと思っています。
私が今日まで好きでい続けられたのは、私が好きでい続けたいと思ったから。
これ、別にどんなモノでも同じだと思うんですが、いや、モノに限らず人でも同じだと思うんですが、手に入ったら、その後は何もしなくても愛情が変わらないなんてことはないと思うんです。愛情や興味を持ち続けるのには、それなりに努力が必要です。それは何も大変なことをしなければならないのではなく、ちょっとしたことに過ぎません。
それは、思っていることをきちんと口に出すこと。素直に相手に伝えること。当たり前だと思わずに、存在を常に意識すること。ちょっとした何かがあったときにはプチでもいいのでお祝いをしたり素直に喜ぶこと。
そこまでしなくても、その相手のことを忘れずにいること。
私にだってChromebookと毎日熱愛状態な訳ではありません。使わない時もある。目移りするときもある。倦怠期だってある。けれど、そんな中でも続いてきたのは、別に何もしないで放置していたからではありません。私の場合には、常にTwitterで発信し続けた、ブログで書き続けた、情報を追い続けた、人と繋がった、などあなたよりは接点が多いと言う意味では恵まれていたかもしれませんが、その程度です。
私は妻と大学時代に出逢いました。それから10年付き合って、その後結婚して10年が経ちました。今でも妻への気持ちは全く変わっていません。いや、付き合い始めより強く想っています。
などと書くと、また後で妻に怒られるのですが、これだって、そもそも妻とはじめにに出会った時「この人は理想の人だろうか」「果たして自分と相性が合うのだろうか」と遠巻きに眺めていて何も行動を起こさなかったら分かりませんでした。そしてありがたいことに付き合ってからも、喧嘩もよくしますが、釣った魚にどころか、未だに毎月記念日のプチお祝いを楽しんでいます。
使ってみなきゃ、付き合ってみなきゃ、分からないんです。そして、それだけの魅力がChromebookにもあると思っています。それは誰にでも合うなんて偉そうなことは言わないけれど、国内のChromebook界隈を眺めていても(生理的に合う合わないはあったとしても)なんか暑苦しい人や、気に入っちゃって愛用している人、結構見かけませんか?それだけの何かがあるのだと思うし、そうした人同士の繋がりのようなものがあるんです。
だから、悩んでいるのならとりあえず買おうよ、と思っています。
あなたは本当に生活に困窮しているのかもしれません。貧乏ではなく、貧困という意味で、です。それなら無理は言えません。ただ、もし他の趣味に普通にお金を使っているけれど、単に(趣味以外に自由に出来る)お金はない、という意味だったら。それだったら試してみて欲しい。
「こんにちは」「はじめまして」から始まる「されど」の世界は何にでもあると思っています。
あなたにとってのその1つが、私が好きなChromebookだったら嬉しいな、と思っています。