[かぶ雑感] TFT液晶とTN、VA、IPS方式は別。グレアパネルやタッチスクリーンと合わせて混同しやすい話(2019.12.31)。

[かぶ雑感] TFT液晶とTN、VA、IPS方式は別。グレアパネルやタッチスクリーンと合わせて混同しやすい話(2019.12.31)。

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私、普段Chromebookに関して感じたことはその場でTwitterでツイートしてしまいます。結構長文、何ツイートになることもあって、フォローいただいている方々には少々申し訳ないのですが、その過程である程度自分の中で考えがまとまってきてブログの文章になることもあります。ただ、反対にツイートしてスッキリしちゃって文章にまとめる気力なくなってそのまま消えていってしまうモノも多く、勿体ないなぁ、と思っていました。

そこで、気がついた時にこちらで[かぶ雑感]という形で残しておきたいと思います。普段に比べて細かいスペックやリンクなどは調べずに書いていきたいと思いますので、Twitterされてない方や「ついでだから雑談にも付き合ってやるか」という方はお付き合い頂けたら、と思います。

今回はこれ。

Chromebookは「安くて低スペックでもサクサク動くのが唯一の魅力」と思われていることと関係しているのかもしれませんが、結構この辺り混同している方も多いんじゃないかなぁ、という話です。

まずはTFT液晶。例えばASUSのChromebookって基本的にスペックシートの液晶の部分には「TFT液晶」と書かれているんです。で、これを見て「TFT液晶と書かれているからIPSじゃない。残念。」と思われている方を時々見かけます。

ちなみにIPSだTNだVAだ、というのはTFTなどの液晶における方式の違いです。TFT液晶であることとは別。

ちょうど天下のEIZOのサイトでこの点詳しく書かれているので、お時間のある方はお読みいただきたいのですが、これを前提に次のことも考えてほしいな、と思います。

IPS方式だから高級(高額)、TN(VA)方式だから高級じゃない(安い)のか

IPS方式はその視野角による色の差の少ないこと、またグラフィックプロ向けや医療向けでは高いシェアを保っていることからも高級なPCに採用されているように思われがちです。と同時に、ChromebookにおいてもIPSかそうでないかは結構判断、評価の基準になりがちです。曰く、レビューなどでも、「IPSじゃないのが惜しい。」「IPSであればよかったのに。」「液晶が何となく鮮やかじゃないから質の悪いTN液晶を使っていると思われる」など。

ところが、前述のEIZO社の文章を読めば分かるように、IPS、VA、TNそれぞれに特長があり、長所、短所が存在します。どうもIPS方式であることが良いChromebookの前提のように思われがちですが、例えば、

仕組み的な弱点としては、コントラスト比と輝度、応答速度を高くしにくい点が挙げられる。

 コントラスト比に関しては、画面が「黒」のときでもバックライト光の漏れが大きいため、引き締まった「黒」が得られない。「黒」状態の輝度値が高くなるので、コントラスト比(黒と白の輝度比)も低くなってしまうのだ。 高輝度化が難しい理由は開口効率で、高速応答が難しい理由は液晶分子の回転方法だ。ただし、TN方式やVA方式と違って、階調全域で応答速度のバラつきが少ないという特徴もある。

引き締まった「黒」が得られない、動画性能(高速応答)が求めにくい、といった短所もあるわけです。なので、高級なゲーミングPCやゲーミング用の液晶モニターで敢えてTNやVA液晶を使っている例もあります。また、単純にIPSであればくっきり綺麗、という訳でもありません。

結構液晶の方式って単純には良し悪しを判断できないんですね。適材適所です。Chromebookではそこまで高い応答速度は求められませんが、それでもTNやVAのほうが見やすい、という方がいてもおかしくないですし、よくよく見てみてもどちらか分かりにくい液晶も多々あります。

定価ベースで 40万円近いLatitude 5400 Chromebook Enterpriseのハイエンドモデル。これに使われている液晶はタッチスクリーン対応でノングレアです。グレアと印象だいぶ変わりませんか?ちなみにこれもIPS方式です。

最後に。タッチスクリーンやスタイラスペン対応のモデル、主にコンバーチブルタイプに多い、液晶表面に一枚ガラスパネルがはめ込まれているタイプや、液晶自体がグレア(光沢)タイプのモデル。比較的鮮やかに綺麗に見えやすいため、これだけ(グレア)を以てIPS方式だと誤解される方が非常に多かったりします。

ただ、これも全く別です。ペン対応であってもTN方式のこともあれば、反対にアンチグレア(ノングレア)の場合でもIPS方式であることは多々あります。アンチグレア液晶だとどうしてもグレア液晶に比べてキラキラ感がないのと、画面が何となく反射を抑えるために少し落ち着いた色合いになりやすいので、それだけで「IPSではない」と思われることが多いのですが、これも別。

ということで、個人的には自分にとって見ていて不満がなければ、気に入っていれば、IPSだろうがVAだろうがTNだろうがどーでも良いのではないか、と思っています。もちろん不満があるのであれば、その方式を選べば良いのですが、選んだからと言って必ずしも望んだ映りが得られるか、というと、それはまた別の話になってきますが。

今回はちょうどこのタイミングで非常に参考になるリプライを頂いていたこまめブログ@littlebeansinfo)さんのツイートを使わせて頂きました。ありがとうございます。
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「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

「それぞれの365日 Chromebook会報誌」

「100人いれば100通りのChromebookとの付き合い方がある。それぞれの365日がある。いろいろな人の、いろいろな形の、いろいろな365日を眺めてみたい。」

そんな想いから2018年後半から季刊ペースで出しているのがこちらです。この本は「実際にChromebookを使っている(もしくは興味を持っている)ユーザーたちで作り上げる会報誌」です。

毎回事前に寄稿者やアンケートの回答を募り、それらをまとめて作っています。

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