先日からDell Latitude 5400 Chromebookの自宅デスク周りの環境や、持ち歩きの際の環境、更にChromebook Tablet CT100PAをより楽しむための周りのアクセサリー類などを文章にしてきました。
鞄の中身話と同じく、こういう身の回りモノ話、好きでして、今回の会報誌でも寄稿文とは別に募集しようかな、と思っていたところです。そんな時、ちょうどAndroid Centralにこんな記事が掲載されまして。
https://www.androidcentral.com/essential-accessories-your-chromebook
特殊な環境でなくても、普通にChromebookを「外に持ち出して使う」「自宅で使う」それぞれの状況で、持ってると便利だったり楽しくなるモノってきっとあるよなぁ、と改めて思いました。そこで今回は私なりに思いついた、そして実際に自分でも使っているアクセサリー類を中心に、まずは「外に持ち出して使う」時にあると便利なモノたちについて取り上げてみたいと思います。
Chromebookを「外に持ち出して使う」。そんな時にあると便利なモノたち。
Chromebookを使う状況は大きく2つに分かれるかな、と思っています。その軽さとバッテリーの持ちの良さを活かして「外」、もしくは気軽に開いて使える良さを活かして「自宅」で。それぞれに色々な使い方があると思います。ちなみに私はどちらも同じくらいの頻度です。そして現時点では特に2つの状況でChromebookを使い分けたり、といったこともなく、結構1台+αくらいの感覚で使っています。
ということで、まずは「外に持ち出して使う」場合。といっても別に外でしか使っちゃいけないわけではないので、厳密な区切りではありませんが、より外で使うことが多いかなぁ、というものを集めてみました。
1.「プライバシーフィルター」…あなたは恥ずかしくなくても、周りからは見たくもないのに目に飛び込んできて恥ずかしいものがあるかも。
「そんなもん使わねえ。人に見せて恥ずかしいことなんてしていない。」
という方も多いと思いますが、あなたが見せて恥ずかしくなくても、周りからは見たくもないのに目に飛び込んできて恥ずかしいものがあるかもしれません。というのは冗談だとしても、結構駅カフェとか入ってても、明らかに会社支給のノートパソコンで仕事のファイル開いているのに、隣から丸見えの状態で使っている人って結構見かけませんか?あれ、機密情報じゃないかもしれませんが、見ていてそのセキュリティ感覚に少し心配になることがあります(余計なお世話)。そうした意味では「周りからは見たくもないのに目に飛び込んできて困る」類のものかもしれません。
ということで、プライバシーフィルターです。世界的に代表的なメーカーといえば3M製ですが、各社色々出していますので、その辺りから手頃なものを見繕うのもあり。ただ、モノによって液晶への固定方法が異なりまして、中途半端にしか接触していない状態だと液晶との間に隙間が出来てフォントが滲んだり歪みます。(経験済み。以前当ブログでも文章にしました。)
個人的には両サイドに剥がせるけれど案外目立たない固定両面テープのようなモノを貼って留めてしまうタイプが今のところ便利だな、と思っています。ただ、コンバーチブルタイプだったりスタイラスペン対応のモデルだと多少反応が悪くなったりする可能性もありますので、その場合は四隅にフックのようなモノを貼り付けて挟み込む方法のほうが取り外しが楽かもしれません。その辺は用途と好みに合わせて。
欠点は視野角が狭くなる(だからプライバシーフィルターなのですが)、
あとは画面が若干暗くなります。鮮やかさも失われますので、外で画像の加工編集などをされたい方は注意が必要です。ただ、アンチグレアで画面の映り込みも軽減されるので、グレア液晶の反射などが気になる方は使いやすいかもしれません。
個人的に結構愛用しているのが、Lenovoが販売しているもの。〇〇用、となっていますが、液晶サイズ毎の汎用フィルターもありますし、モノは3M製なので、非常に使い勝手が良いです。発送から到着まで若干時間がかかりますが、時々割引かかっててAmazonや楽天などで買うよりも断然安いときもあるのも理由です。急ぎでしたらAmazonや楽天でさっさと買っちゃうのも良いんですけどね。
2.「モニタリングアラーム TRENE トレネ」…盗られない訳ではない。でも国内では盗られにくい状況を簡単に作れるのは確か。
「アラームが鳴るだけだから、盗ろうと思えば簡単に盗れるし意味ない」
あなたはそう思うかもしれません。でもよく考えてみてください。プロが盗る気になれば、我々が何やったって無駄なんです。とそこで海外ではうんたら、と言いかけたかもしれませんが、海外の強盗の話をしているわけではありませんし、そういう話は不毛なのでやめにしましょう。
これ、素人の出来心を予防するのには結構効果あるんです。ちょっと想像してほしいんですが、周りに誰もいないカフェの外のテラス席のテーブルの上に、これ見よがしに札束が見えてるお財布だけ放置してあったら、元々盗る気がない人でもちょっと出来心が生まれても仕方ない(もちろん犯罪です)と思いませんか?もちろん盗る奴が全面的に駄目ですが、そういう状況で放置しておく本人の防犯意識にも問題があると思います。
けれどこれが、その財布の上にこのトレネ置いてあって、赤のランプが点滅していたらどうですか?この程度だとあまり変わらないかもしれませんが、「触れた瞬間に何か起こりそう(=何が起こるかわからない)」というワンクッションがあるだけで、犯罪発生率は結構下がります。これ、海外旅行においても同じだそうです。要は出来心による犯罪からの抑止効果だと思ってください。
私、近所のカフェ(パソコン広げて何時間も作業している人が結構多いカフェ)によく行くんですが、時々眺めていると結構高額のノートPCを画面広げたまま、作業中の画面そのままの状態で放置して何処かにしばらく消えている(恐らくお手洗い等)方を見かけるんです。前述のプライバシーフィルターでも触れましたが、もうセキュリティ意識の欠片もありません。で、結構店内で周りに聞こえる声で仕事の打ち合わせとかSkypeとかでやってるんですよ。ということは、その作業内容ほぼ仕事じゃないですか。良いんですか、そんな無防備で。
そんな状態でも盗まれていないのはPC本体自体が色々とユーザー登録している人以外には色々出来ない類のメーカーのモノというのもあるかもしれませんが、それ以前にそれだけ日本が平和な証拠なんだと思います。でも、出来心なんていくらでも生まれる余地はあるんです。そんな日本だからこそ、大げさなロックをかける必要まではないかもしれませんが、こうしたモニタリングアラームは効果があるんじゃないか、と思っています。
3.「ノートパソコンスタンド」…僅かに液晶の高さが上がるだけで首と肩の負担が減ります。騙されたと思って使ってみて。
「たかが数センチ程度持ち上がっただけで何が変わるの?」
と思われるかもしれませんが、これがほんと違うんだな。騙されたと思って一度使ってみて欲しい。ちなみにキータッチも変わります。あと、極端に高ければ良いわけでもなく(モデルと高さによっては底面前のゴム足が設置しなくなって滑りやすくなる場合も)、ある程度好みもあります。
本体底面後ろ側に貼ってしまうタイプのスタンドもあるのですが、最近増えてきたコンバーチブルタイプ(液晶が360度回転できるもの)だと貼ってしまうとタブレットモードとして使いにくくなってしまうので、この辺りは「貼るタイプ(持ち歩きが楽)」か「別途持ち運ぶタイプ(別々に持ち歩くので多少面倒)」かを選ぶ必要があります。ただ、個人的に最近は色々試した結果、クラムシェルタイプ(通常のノートパソコンタイプ)でも後者のモノを愛用するようになりました。きっかけは上記写真のフォルダブル。
理由は意外にも置いたときの安定感でした。
タブレットでも愛用しているMOFTのノートパソコンスタンド(貼るタイプ)も試してみたのですが、これ、厚みがなくて持ち歩くには最適だったのですが、剛性がそこまでないので本体後方左右を軽く押すと揺れてしまうんです。まぁ私の使っているのが14インチなので、本体サイズに比べてMOFT自体が小さかったのかもしれませんが、一応15.6インチまで対応なので。悪くはないんだけど、何となく落ち着かなくて剥がしてしまいました。ちなみにスマホ版のMOFT Xは非常に使い勝手が良いです。
ということで、前述のフォルダブル。毎回折って下に敷くの面倒かもなぁ、と思っていたのですが、結局これに帰ってきてしまいました。だって安定感良いんです。あと、底面の給気口や排気口を塞がないので、その点も魅力。貼るタイプのものだとどうしても閉じた時に塞いでしまうことが多いので。あと、閉じて使うには安定しないことも多いので。あとは単に私自身がステッカーとか全く貼らない、なるべく本体は素のまま使いたい人間なのも大きいかもしれません。
まぁ、フォルダブルでなくてもよいのですが、ノートパソコンスタンドは1つあると便利です。結構手頃な価格からあるので、試してみて欲しいな、と思っています。
個人的にはスマホ、タブレットスタンドとしても使える後者のモバイルスタンドのほうがオススメです。
4.「LEUCHTTURM 1917 Pen Loop」…色も豊富でNoris digitalやLAMY Al-starなどをすぐ取り出してすぐ使える気楽さが魅力。
日本名「ロイヒトトゥルム」です。パレットジャーナルなどでお馴染み、ドイツのファイルブランドですが、私的にはこのペンループが非常にお気に入りです。
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Amazonなどでも取り扱いは一応あるのですが、色ごとに商品ページが違ったり、別途送料がかかったり、とあまり変わらないので、上記の楽天市場のお店が今のところ(文章作成時点)オススメかな。3個まではメール便も利用可で、色の選択肢も多い(14色から選べる)のがありがたいです。
最近はChromebookでもEMRやAESのスタイラスペン対応のモデルが増えてきました。最近は本体に収納できるモノも増えましたが、付属のそれらのペンは(収納を前提に考えられてもいるので)若干短く、細かったりします。気軽に取り出して書けることは非常に大きな魅力ではあるのですが、より書き心地を求めたい方もいるでしょう。
そんな時に、ChromebookやChromebook Tablet本体に貼り付けることが出来て気軽にペンループとして使うことが出来るのがこれ。私は今回改めてPixel Slate用のPixelbook Pen(AES)とChromebook Tablet CT100PA用のAl-star black EMR用として2組購入しました。
貼った時にペンがどちら側を向くか(どちら側に盛り上がるか)を考える必要はありますが(貼る場所によっては反対側に出っ張ってしまう可能性もあるので)うまく場所が決まれば非常に重宝すると思います。ペンケースなどから取り出すのは、そのひと手間だけでも案外面倒になってしまって「あとでいいか」となってしまうのですが、本体に常にペンが付いている状態は、ちょっとしたメモだけでもする気になります。オススメの1つです。
5.「LTE対応USBドングル FUJISOFT FS040U」…そのモデルでしか使えずコストも上がるLTEモジュール搭載よりも手軽で汎用性が高い。
「LTE対応Chromebookが出ればすべて解決する」
そう思われている方も多いと思いますが、既に2台、LTE対応Chromebookを試している(そしてそのうち1台は現時点でメインのモデル)私の印象としては、
スマホやタブレット感覚で「SIM挿せば、自分でAPN選択するか、勝手に認識してくれて、いつでもどこでもすぐに使えます」って考えてると結構手強いよ。あくまでPCだから。
と。
あくまでLTE対応のノートパソコン(Windowsなど)を思い浮かべてください。意外と設定と認識と安定させるのに手こずることがあります。それでいて、LTEモジュール搭載させれば定価は2〜3万円上がりますし、そのモデルでしかLTE使えません。で、そこまでの手間とコストをかけて、どのくらいLTEで開いてすぐに繋ぎたい状況があなたにありますか?という話だと思うんです。
それだったら、むしろUSB端子さえあれば、使う前に挿してから起動させれば、サインインした頃には勝手に繋がってるLTE対応USBドングルでも良くない?と思うのです。挿しっぱなしだと多少邪魔になるかもしれませんが、給電はChromebook本体からされるので充電も電池も必要ありません。
1年半前に書いたのですが、未だに毎日のアクセス上位に出てくるのが上の記事。それだけLTE対応に関しては興味を持たれている方が多いのかもしれませんね。ちなみに今も楽天市場等で販売しています。実売3万円弱程度です。
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3万円弱は出せない、という方には、若干機能は少なくなりますが、ピクセラの出しているPIX-MT100という製品もあります。
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こちらも愛用されている方を私、何名か知っています。こちらだと実売15,000円前後です。
もちろんLTEのモバイルルーターというのもありですが、充電が必要なので、あとはどちらの利便性を重視するかですね。Chromebookは折角複数台でも気軽に運用できるので、こうした汎用のLTE対応モジュールがあると便利だと思ってます。
6.「ワイヤレスマウス Pebble M350」…色々種類はあるけれど、for Chrome OSとサイズと静音性と使い勝手のバランスが良好。
私はChromebookを使い始めてから、今までまったく慣れずに「ノートPCでもマウス」だったのが、いつの間にか普通にタッチパッドを使うようになっていました。で、使い勝手も結局慣れると3本指での操作まで含めて幅広く使えるタッチパッドが楽だったりします。でも、時々マウスが使いたいような状況ってあるんです。
そんな「時々マウスが使いたいような状況」という頻度のために、自宅のWindows PCでも使ってるエルゴタイプの本格的な嵩張る大きめのマウスを鞄の中に入れるのは手強いです。専用ケースが別途販売されていたりしますが、なんかもうそれだけで重量増して鞄のスペース取りそうじゃないですか。でも一時期それでも使ってたんですが。
で、そんな中、ここ最近結構盛んに取り上げているのがこのLogicoolの小石マウス、Pebble M350。
本体は単3乾電池1本で長期間使うことが出来ます。接続はこの開けたところにある専用のUSBドングル(一応汎用のUnifyingのものも使えるらしい)かBluetoothで行います。
クリック音が静かなこと、また手のひらにすっぽり収まる厚みと大きさはまさにPebble(小石)を手で握っている感じ。でも使い勝手はそれほど悪くありません。むしろ包み込むようにして持っていると案外収まりが良い。でいて、サイズ的にも鞄のポケットや、もしかしたら尻ポケ(そのまま座ったら危ないけど)すら出来てしまいそうです。また、一応今回for Chrome OSアクセサリーの1つとして出されたマウスのベースとなっているというのも個人的には(気分的な)ポイントが高いです。
ということで、それぞれにお気に入りのマウスで良いとは思うのですが、もしどれが良いか迷っていて適当に価格の安さとAmazonなどの商品ページのイラストで何となく選ぼうと思っているのであれば、このマウスも選択肢に入れてみてほしいな、と思います。3色展開です。
色々揃える必要はないけれど、だからといって無理にシンプルにする必要もない。好きなものを揃える楽しみってあると思うよ。
Chromebook自体はクラウドを基本とした非常にシンプルで身軽なシステムと使い勝手が特長であり魅力です。価格が手頃な部分に魅力を感じている方もいるでしょう。そうした方から見れば、今回挙げたようなモノを買ったら「価格優位性が無くなる」とか「折角安く買ったんだから、細かいこと考えずに壊れたら捨てるだけ。適当に使い倒せば良い」と思うかもしれません。
でも、道具なんです。毎日使うものであれば、それを使っている時間というのは一人ひとりにとってとても貴重で大切なものだと思うのです。その道具を使って生み出しているものも同じです。であれば、その作業、時間に自分にとって気持ちの良いモノ、楽しいと感じられるモノを加えてみると、より中身の濃いものになると私は思っています。
安いからと言って安っぽい使い方をしなければならないわけではないと思っています。
ということで、今回はChromebookを「外に持ち出して使う」。そんな時にあると便利なモノたちを幾つかご紹介しました。あなたの気になったモノは何かありましたか?もしかしたら何もなかったかもしれませんが、それでもあなたの中の何かを刺激できて、あなたなりの便利なモノが見つかるきっかけになったらいいな、と思っています。