[かぶ] Samsung Chromebook Proレビュー。良いモデルながら、Proらしさがないところが惜しい点。

[かぶ] Samsung Chromebook Proレビュー。良いモデルながら、Proらしさがないところが惜しい点。

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一昨日よりSamsung Chromebook Proを使っています。使い始めての印象については既に一度レビューを書いています。

ようやく海外でも在庫状況が落ち着いてきたと思われる、Samsung Chromebook Proがようやく手元に届きましたので、レビューしたいと思います。なお、このレビューは使用2日目の時点での印象で...

その後も気になった点や感じたことなどはTwitterでその都度呟いてしまっておりまして、既に目にした方もいるかと思いますがが、今回改めてこちらでまとめてみたいと思います。

発売までだいぶ待たせた割にPlusとあまり変わり映えのしなかった(印象の)Pro。

Samsung Chromebook Proが初めて話題に上ったのは昨年の後半でした。リーク情報から始まり、その後パッタリと情報が出なくなったかと思ったらCES2017で突然の発表。しかもProだけではなくPlusも発表。最初に発売されるのはPlus。でありながら、発売直前に何故かネットメディア各方面にはProのサンプルを貸し出してレビュー動画を一斉に上げさせるという、良く分からないけれど手の込んだことまでして世に現れたのがこのモデルです。

現地日時2017年2月10日、2日後に新作Chromebook、Plusの発売を控えたSamsungがサンプルを貸し出した(と思われる)Chromebook Proのレビューが様々なネットメディアで同...

Plus発売から3ヶ月強、満を持して発売された今回のProですが、予想通りというか、それとも単に市場を把握出来ていなかっただけなのか、Plus同様に発売当初から混乱し、米Amazonでも入荷状況が二転三転する事態となりました。まぁそれは良い。

その割に、Plusとの違いは「CPU(Rockchip RK3399 – OP1とIntel Core M3 Processor 6Y30)」と「本体色(SilverとBlack)」だけです。

まさにこれだけ(CPUと本体色)の違いです。

実際にはProもPlus発売当時と比べるとAndroidアプリも安定してきていますし、元々のCPUパワーもあって動作自体は快適です。ただ、現状ではProは単にPlusより「ちょっと全体的に体感的にも処理が快適」だけれど「Androidアプリ対応に関してはPlusのほうがまだ相性は良い」というだけのモデルに留まってしまっています。これってとても勿体ないと思うのです。

PlusとProの違いがいまいち良く分からない。どちらが上で、それぞれがどういう方向性で作られているのか分かりません。これならわざわざ名前分けずに一般的な他社のモデルのように、同一モデル名でスペックで選択肢があるようにした方がスッキリします。

ProがどうProなのか、何故Proなのかが分からない。

Proらしさがないんです。どうProなんでしょうか。もっとProらしくても良いと思うのです。ちなみにSamsungが出している公式の動画ではそれぞれのイメージを次のように表しています。

けれど実際には、両社にはそれ程の違いがない。「多少の快適さ」を重視するか「多少のAndroidアプリとの相性の良さ」を取るかの違いでしかないんです。ProがProらしくないんですね。

折角であれば、明確に差別化すれば良かったのになぁ、と思っています。価格も倍くらい違っても良い。その変わり、Plusが単なる廉価版というわけでなくて、それぞれの方向性にしっかり最適化してくれば面白かったのにな、と思っています。というのも、今月22日にGoogleが次のような動画を公開したんです。恐らくTV CMを意識しているのだと思います。

この中で、Plusを「The first Chromebook made for Google Play」と謳っています。やはり、GoogleにとってもこのモデルはCPU(SoC)にOP1と名付けたように、今後の一つの方向性を示す大切なモデルだと思います。

今週はお借りしているASUSのWindows 10搭載のラップトップPC、ZenBook 3 UX390UAを意識的に使っています。そのため、Chromebookに触れる時間が普段よりもやや短くなって...

であれば、Plusは「Androidアプリとの統合の中での新しいChromebook、OSの形」を提案するモデルとして突き詰めていけば良いのではないか、と思います。その代わり、今後のChromebookのGoogle Playストア対応を牽引するように、どんどん使い勝手を最適化していく。価格は現状の$449でも構わないかな、と思っています。

そして、Proは例えば従来のGoogle Chromebook PixelやHP、Lenovo、Acerが出していたようなハイスペックと高精細液晶を組み合わせた、もう一つのシンクライアントとしての方向性を突き詰めていく。以前幾つか出ていましたが、SIMカードが使えたら更に面白い。Samsungが今回採用してきた3:2の高精細、高解像度液晶パネルは決してAndroidタブレット的用途だけでなく、こうしたパワーモデルや、もしくはより実用的なモデルにとっても非常に魅力的です。

キーボードがやはり惜しいかな、という印象です。悪くはない、けれど、格別良くもない、至って普通のキーボードです。

例えばCore m3にRAMは8GB(最近発表されたSpin 11などでも8GBという表記があるように、8GBは決して過剰ではありません。)、そしてここは妥協しないで欲しいのですが、キーボードの質をもっと上げてくるということ。現状のProのキーボードは、価格に見合った使い勝手とは残念ながら言えません。$200以下のLenovo ThinkPad 13 Chromebookのほうが余程打ち心地は良いですし、C302CAやHP 13 G1のほうが高級感があります。ProのキーボードはPlusであれば分かりますが、$550のモデルとしてはあまりに特長がなさすぎます。悪くはない。ただ、可もなく不可もない、ちょっと癖のあるキーボードです。

そして、もし現状で「微妙な状態」なのであれば、むしろProはAndroidアプリ対応を謳わなくても良いと思うのです。C302CAのように、多くの他のChromebookのように、Betaチャンネル辺りで留めた、Plusとは同じ土俵に立ってはいないモデルで充分だと思っています。

  • Androidアプリ対応の新しい一つの形としてのChromebookとして、タブレット的にも使いたければPlus。
  • 3:2の高精細高解像度液晶パネルを十分に活かしたCore mと多めのRAMを積み、非常に優れたキーボードを備えた実用性重視のプロ仕様としてのPro。

必ずしもこうした分け方でなくても良いのですが、これくらい明確に分けてきても良かったのではないか、と思っています。

今年は教育市場向けに合わせた「似たような」モデルが各社から出てくる。

このブログでも既にそれぞれに取り上げましたが、まずは10.1インチ、Plusと同じCPU(SoC)を積んだASUSのFlip C101PA。

Samsung Chromebook Proの影に隠れながらも、一部ではPro以上に発売が待たれていたASUS Chromebook Flip C100PAの後継モデル、C101PA。海外のサイトでは...

スペック的に液晶と解像度を除けばほぼ似たようなスペックになるはずです。Plusと被ってきます。また、教育市場向けということで耐衝撃性、耐水性を高めた同様のコンバーチブル、タッチスクリーン対応モデルであれば、Acer Spin 11を初めとして既に各社から続々と発表されています。

https://office-kabu.jp/?p=38124
https://office-kabu.jp/?p=22343

日本でも幾つかは期待出来そうな雰囲気があります。

先日こんな文章を書きましたが、 クラウドの「未来」に興味を持ったので、Google Cloud Next ’17 in Tokyoに参加申し込みをしました。 | おふぃすかぶ.jp ...

そうなると、折角従来のChromebookを出してきた各メーカーとは違った精力的なプロモーションを行って話題になりながら、ProもPlusも埋もれてしまう気がしてしまうのです。勿体ない。

私はSamsung Chromebook Proは気に入っています。気に入っているだけに、もどかしいです。

いや、もうこれ、何台目だ・・確か10台目か11台目になるんですが、今回のこのProも良いモデルですよ。決して悪くない。ただ、価格が上がってくると、それなりに期待もしたくなってきますし、他に選択肢が出てくるので、惜しいところに目が行ってしまうんです。そうした点では可哀想でもあるのですが、モデル自体は私、もちろん好きです。使っていて楽しいですから。

ただ、それでもやはり、薦めにくいんです。たぶん$549となると、使われた方それぞれに「思うところ」が出てきそうなので。良いモデルなだけに、それがもどかしいんです。気に入っているから。

ということで、引き続き自宅だけでなく持ち出しながら、使い込んでいきたいと思っています。今日のTwitterでのツイートが目に入った方はお気づきでしょうが、色々と面白いこともありましたので、その辺りは改めて書いてみたいと思います。

ようやく海外でも在庫状況が落ち着いてきたと思われる、Samsung Chromebook Proがようやく手元に届きましたので、レビューしたいと思います。なお、このレビューは使用2日目の時点での印象で...
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「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

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