そこで、気がついた時にこちらで[かぶ雑感]という形で残しておきたいと思います。普段に比べて細かいスペックやリンクなどは調べずに書いていきたいと思いますので、Twitterされてない方や「ついでだから雑談にも付き合ってやるか」という方はお付き合い頂けたら、と思います。
今回はこれ。
個人ユーザーやマニアからすれば「ハイスペックモデルとか迷走」「ここまでやるなら何もChromebookでなくても」となりそうだけど、メーカーも戯れで作っている訳ではないので、将来とEnterpriseの需要を見越した上でのことだと思う。多分私たちには分からない世界なのかもしれないけど。 https://t.co/AqoFeqDhR5
— おふぃすかぶ.jp (@OfficeKabu) March 24, 2020
元となったのは、国内外にその名を轟かす世界のHelenTech.netのこちらの記事。
https://www.helentech.net/chromeos/chromebook/2020/03/12536/
さらに、過去の情報で「Jinlon」にはデュアルファンコントロールに関するコミットが見つかり、「Mushu」と呼ばれるモデルでdGPUを搭載するモデルの開発も進んでいることから、もしかした大型のハイエンドなChromebookである可能性もありそうです。
最上段のファンクションキー(F8)がプライバシースクリーンの切り替えになったり、第10世代CPU、LTE対応、もしかしたらdGPUなど、かなりのハイエンドなモデルが予想されます。実際今年話題のASUS Chromebook Flip C436FAやSamsung Galaxy ChromebookはIntelの推し進めているProject Athenaの提示するスペックにChromebookでありながらほぼ適合していたり、と従来のイメージとは違った方向のモデルも出てきています。
で、最近話題になり始めたChromebook、まだまだ「安さが魅力」「低スペックでもサクサク」という部分ばかりが強調されてしまっていて、「ハイスペックのChromebookなんて本末転倒」「迷走している」「それだけのお金出すなら〇〇買うでしょ」といった声も訊かれます。
また、そこまでではなくても、新たに興味を持たれた方の中には「Chromebookって安いと思って見に行ったら、別に安くないじゃん。低価格Windows PCと大して変わらない」といったイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
そうした方々にとって、今回のこのJinlonのようなモデルは「意味が分からない」と思うのですが、これらは現時点では
Enterpriseの話
です。そして、冒頭のツイートでも触れたように、
メーカーもおふざけや軽いノリでハイスペックChromebookを開発、販売するわけではありません。
売るからにはそれなりの需要があると読んでのこと(ビジネスですし)でしょうし、また、それだけハイスペックなChromebookが今後求められる(需要がある)ということ
ではないかと思うのです。実際に現時点で既にハイスペックなEnterprise向けChromebookは出ています。DellのLatitude 5300 2-in-1 / 5400 Chromebook Enterpriseです。
私はこちらのスペックを最上位まで上げて(Core i7、32GB RAM、1TB NVMe、LTE搭載)購入し、今愛用しています。実際私の用途では本来Enterpriseで想定している使い方の1割にも満たないかもしれませんが、非常に快適で余裕があり、使い方次第ではかなりの可能性があると感じています。そして、このモデル、実際にそれなりに企業では導入が始まっています。
つまり、私たち個人ユーザーが知らない世界では、この種のハイスペックなChromebookが普通に導入が検討されるような世界がある、ということです。私たちの世界観では「仕事には不向き」と思っていても、実際にはむしろChromebookのEnterpriseモデルのほうが使いやすい、便利だ、と考えている世界がある、ということです。
「いや、クリエイティブな仕事では使えないって」
とクリエイティブなあなたは思うかもしれませんが、世の中はあなたの考えるような類のクリエイティブな仕事だけではありません。あなたにとってそのクリエイティブな用途に最も適したPCが存在するように、広い世の中、別の意味でクリエイティブな用途に最も適したPCとしてEnterprise向けのハイスペックなChromebookが求められていたとしても不思議ではないと思っています。
もちろんだからといって、私たちが無理にハイスペックなChromebookを使う必要はありません。そしてどう使おうと私たちの自由です。
ただ、それだけ今のChromebookは様々な分野で幅広い可能性を持っている、ということだけでも、私はこれから先がますます楽しみなのです。