[かぶ] “少し上の国内スタンダードモデル”となるか。9月末発売予定のLenovo IdeaPad Flex550i Chromebookの特長と魅力、現時点での国内市場での立ち位置について考える。

[かぶ] “少し上の国内スタンダードモデル”となるか。9月末発売予定のLenovo IdeaPad Flex550i Chromebookの特長と魅力、現時点での国内市場での立ち位置について考える。

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今年の国内Chromebook市場は新作モデルの発表が非常に少ないものの、その分発売されたモデルは軒並み好評なのが印象的です。その中で、レノボジャパンは今年、国内個人市場向けに3モデルを発表しました。

  • IdeaPad Duet Chromebook
  • IdeaPad Slim350i Chromebook
  • IdeaPad Flex550i Chromebook

です。今年のレノボは“IdeaPad”シリーズで統一、その中で10.1インチ・デタッチャブルタイプのDuet、11.6インチ・クラムシェルタイプのSlim350i、13.3インチ・コンバーチブルタイプのFlex550iを展開してきました。タイプからスペックまでそれぞれに特長のある面白いラインナップです。

発売日 タイプ 液晶サイズ CPU 税抜価格 自動更新ポリシー
Duet 6月5日 デタッチャブル 10.1″
1920×1200
MediaTek
Helio P60T
40,800円 2028年6月
Slim350i 8月28日 クラムシェル 11.6″
1366×768
Intel
Celeron N4020
(Gemini Lake Refresh)
30,000円 2026年6月
Flex550i 9月25日 コンバーチブル 13.3″
1920×1080
Intel
Celeron 5205U
(Comet Lake)
58,000円 2028年6月

当ブログではDuetに関しては既に購入、端末レビューとその後アクセサリー類やカスタマイズについて何度か文章にしています。 → Lenovo IdeaPad Duet Chromebook

また、Slim350iに関しては今月末発売ということもあり、先日特長と現時点での国内市場での立ち位置についてまとめました。

そこで、今回は来月末発売となるFlex550iについても同様に、特長と現時点での国内市場での立ち位置について、競合と考えられるモデルとの比較と合わせてまとめてみようと思います。

国内では初の第10世代Intel製CPU搭載、ここ最近では珍しい13.3インチFHD、USIペン対応のコンバーチブルタイプ。

前回取り上げたSlim350i同様、今回のFlex550i北米市場では既にFlex 5として販売、好評を博しています(Slim350iはSlim 3)。

Lenovo Flex 5 Chromebook review

ここ最近のChromebookは、狭額ベゼルのおかげでフットプリントを小さくすることが出来るようになったことで、以前より大きな液晶サイズでも比較的コンパクトにまとめられることから、解像度1,920×1,080(FHD)以上のモデルは14インチが主流になっています(もしくはよりコンパクトに12.5インチ以下)。

その中では珍しく液晶サイズが13.3インチのモデルです。14インチモデルが以前の13.3インチの立ち位置だとすれば、よりコンパクトに、けれどキーボードやタッチパッドなど全体の配置は余裕があり、非常にサイズバランスが良いのが1つの特長と言えるかもしれません。

また、この後でスペック表にまとめますが、今回のFlex550iでは国内販売モデルでは初(文章作成時点・海外では既に幾つか発売あり)となる、第10世代Intel製CPU(Comet Lake)であるCeleron 5205Uを搭載しています。このCPUに関しては現時点では非常にベンチマーク結果も含めて情報が少なく評価がしづらいのですが、こうしたこともありハードウェアプラットフォーム的にも今年のものとなるため、結果として端末のサポート期間である自動更新ポリシー2028年6月と現時点で最長となっています。

海外で現時点で人気を博している同モデルが同じ第10世代Intel製CPU(Comet Lake)のCore i3-10110Uを載せているのに比べると、国内モデルは価格を重視したのか、実用上Celeron 5205Uで充分と判断したのか分かりませんが、若干惜しい気はします。ただ、4GB RAMと普及価格帯のスタンダードなメモリ容量であることを考えると、案外Celeron 5205Uがパフォーマンスのバランスが良いのかもしれません。

もう一つの大きな特長が、ここ最近のデジタルペン対応のChromebookでは主流となってきた感もあるUSI(Universal Stylus Initiative)規格に対応している上に、ペンが付属している、という点です。

現在国内外のChromebookでUSI規格に対応したモデルは4モデル、HP Chromebook x360 12b/14bLenovo IdeaPad Duet ChromebookとこのFlex550iになります。ただ、他にも今年発表のモデルでも幾つかこの規格に対応したものが出てきていますので、今後スタンダードになっていく可能性も高いと思っています。ただ、現時点で悩ましいのが、国内外を見渡しても対応するUSI規格のペンがHPが出しているUSIアクティブペンしかないという点でした。

ところがこのFlex550iでは最初からUSIペンが付属するようです。

製品ページ詳細より

Lenovo IdeaPad Flex550i Chromebook 製品仕様書(82B80018JP)より

現時点ではUSIペンを入手するには前述のHP製のUSIアクティブペンを別途購入するしかありませんでした。これはLenovo IdeaPad Duet Chromebookも同様で、純正のUSIペンの販売が待たれていたところです。このHP USIアクティブペンは現在キャンペーン中で6,400円(税抜)で販売されていますが、ということはそれだけ別途コストがかかる、ということです。今回付属するUSIペンがどの程度の出来かは分かりませんので、まったく同じ訳ではないとは思いますが、ペンの利用も考えている方には付属してこの本体価格(税抜58,000円)は魅力的だと思います。

ここまで、海外の情報などから勝手に「USIペン」と断定していますが、レノボジャパンの製品ページにはどこにも規格の記載がない(ただ、IdeaPad Duetも記載がなかった)ので、もしかすると別規格(例えばEMRなど)の可能性もあります。もしそうだったらごめんなさい。

ただ、ここ最近の流れを見ているとUSI規格がだいぶ浸透してきている気がしているので、恐らく大丈夫だとは思うのですが・・。

あとは(実物に触れていないので確信はありませんが)価格相応のそれなりに良好な質感と、Lenovoならではのキーボードの良さが隠れた魅力では無いか、と考えています。海外で400ドル台~のモデルになってくると、それなりに質感も上がってきます。また海外のレビュー動画を眺める限りでも、キーボードバックライトも搭載していますし、なかなか雰囲気も良いので、少し上(少しスペックに余裕がある)のモデルが欲しい方の選択肢にも入ってくるのではないか、と思います。

Lenovo Flex 5 Chromebook Review: The New Measuring Stick

さて、ここまで書いた時点で、では現時点での国内市場での立ち位置について考えてみたいと思います。ここでは既に発売されている、恐らく競合すると思われるモデルと比較してみたいと思います。それが、HP Chromebook x360 14bです。

国内における実売価格5~6万円台の基準となる、HP Chromebook x360 14bとの比較。

ここ1年ほどの間に国内のChromebook市場はラインナップが一気に充実しました。前回のSlim350iのまとめの前半部分でここ最近の流れについて触れましたが、

主にLenovoとHPが本格的に国内、及び個人向け市場にも幅広い価格帯とスペックで魅力的なモデルを出してきたことが大きいと考えています。

Lenovoは昨年までは国内では完全に教育市場向けに注力していました。それが今回冒頭でも触れたように、今年に入って突然3モデルを発表、個人ユーザーでも気軽に購入(品薄は別として)出来るようになりました。

ただ、昨年から個人向け市場に注力し、魅力的なモデルを出し続けてきたのがHPです。特に「ハイスペック」を中心に少し上質な「スタンダード」モデルを、従来の国内の一般的な価格帯のイメージを変えて出してきたのが印象的でした。そんな中でも14インチの少し上のスタンダードモデルとして私が評価しているのが、x360 14bです。

国内の需要の高まりとともに最近のご時世で世界的な品薄の影響も受け、更に一時期諸々の事情から本家サイトでは販売を休止していたため、「撤退するのではないか」といった不安も招いていたHPですが、販売も再開し、またAmazonや量販店などでも今まで以上に販売を行うようになってきています。

しばらくは国内においてはHPが個人向けのChromebook市場を牽引する状態は続いていきそうな気もしますが、そこに競合するように出てきたのがLenovoです。今年後半はこの2メーカーを中心に動いていきそうです。

ということで、同社のこの「少し上のスタンダードモデル」であるHP x360 14bがちょうど今回のLenovo Flex550iと競合するモデルとなりそうなので、スペックを並べてみます。

Lenovo IdeaPad Flex550i Chromebook HP Chromebook x360 14b-ca0000icon
CPU Intel Celeron 5205U(Comet Lake) Intel Pentium N5000(Gemini Lake)
メモリ 4GB 8GB
ストレージ 64GB eMMC 64GB eMMC
液晶 / 解像度 13.3型FHD IPS グレア液晶(1,920 x 1,080)マルチタッチ対応 14型FHD IPS グレア液晶(1,920 x 1,080)マルチタッチ対応
キーボード JIS配列 78キー JIS配列 78キー
インターフェース USB3.0 x1、USB Type-C™3.0 Gen1 x2
マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック x1
microSDメディアカードリーダー
USB3.1 Gen1 x1、USB Type-C™3.0 Gen1 x2
ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート x1
microSDメディアカードリーダー
サイズ / 質量 約 310 x 214 x 17 mm / 約1.38kg 約 326 x 225 x 18-20.5mm / 約1.5kg
スタイラスペン 付属(USIペン) 別売(USIペン)
カラー グラファイトグレー セラミックホワイト&ナチュラルシルバー
価格(税抜) 58,000円 69,800円
50,000円(現在キャンペーン中)
自動更新ポリシー 2028年6月 2026年6月

赤字の部分がより魅力的だと思われる点です。正直、比較が非常に難しい。ほぼスペックに違いが無いからです。

細かく見ていけば本体サイズ(そもそも液晶サイズが違う)や重さ、RAM容量やCPUの世代など違う部分もあるのですが、恐らくほとんど体感差はないと思うんですね。

敢えて言えばHP x360 14b8GB RAMなのは安心感が違いますし、HPお馴染みのキャンペーン継続中による価格(税抜50,000円)も健在です。ただ、Lenovo Flex550iも第10世代Intel製CPUであるCeleron 5205Uのパフォーマンスは未知数ですし、前述のようにUSIペンが付属(HP x360 14bは別売)なのは大きい。そして、今年出たハードウェアということもあり、端末のサポート期間である自動更新ポリシーが2年違うのも心理的には大きいと思っています。

価格設定がFlex550iの場合はまだ発売されていないこと、どの程度本家サイト及び家電量販店で下がってくるのか(もしくは下がらないのか)にも因ると思うのですが、正直現時点では価格面では非常に良い勝負です。

ちなみに、デジタルペン対応や、液晶が360度回転してタブレット的も使えるコンバーチブルタイプであることに魅力を感じていないのであれば、同じ14インチ、Celeron N4000を搭載した(Amazon限定モデルの)HP Chromebook 14aも選択肢に入ってくると思います。

こちらは税抜36,181円(税込39,800円)と税込でも4万円を切るのが魅力。こちらを基準に、自分にとってChromebookに何を求めるのか、で少し上(上質)の今回のLenovo Flex550iやHP x360 14bを選択肢に入れてみるのが良いかな、と思っています(本体の質感や剛性、キータッチなども違ってくるので)。

Lenovo IdeaPad Flex550i Chromebookの登場で国内のラインナップが厚みを増した。

今回のLenovo Flex550iが出てきたことで、国内の普及価格帯だけでなく、少し上を望むユーザーのニーズにも応えられるくらいにラインナップが充実、厚みを増してきました。とともに、冒頭でも挙げたその他2モデル(Duet、Slim350i)の同じIdeaPadシリーズも加わることで、国内ユーザーには価格面でもスペック、またスタイルに合わせた選択が可能になってきたと思います。その意味で、今回のFlex550iの発売の意味は地味に大きいです。

この価格帯(5~6万円台)に、キャンペーン価格としてのHP Chromebook x360 14bだけでなく、今回Lenovo IdeaPad Flex550i Chromebookも加わることで、このランクのモデルの価格の基準のようなものが出来た気がしています。少し前であれば、普及価格帯が4~6万、少し上を求めるなら8万円~のハイスペックモデルを選ばざるを得ませんでした。その意味で、この価格帯にこのモデルが(キャンペーン価格ではなく)登場したのはありがたいですね。

まだ発売まで2ヶ月弱あるため、発売までにまだまだ動きがあるかもしれませんが、じっくり見ていけばいくほど、このモデルの意味と存在感は大きいと思っています。

現時点では取扱い(予約受付)をしている店舗が限られていますが(公式は当初の発売日から延びた影響もあってか、現在在庫切れのまま)、それでも家電量販店を中心に既に予約受付を開始しているようです。

今月末発売のSlim350iと合わせて、この夏の選択肢として是非検討してみてください。

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現在発売している書籍は下記の5冊です。

「靴ブラシで歩き方が変わる。」

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「靴磨き」というと、革靴が好きな方が休日に趣味の一つとして時々気合いを入れて磨くモノだと思われがちです。けれど、私は実際には「靴磨き」と「靴のお手入れ」は別のものだと考えています。

革靴が趣味でない方は靴磨きは必要ありません。ただ、帰宅したら「毎日」、その日履いた靴を「1分間」、靴ブラシで埃を落して布や磨き用のグローブでから拭きしてあげてください。それが本書で伝えたい「毎日のお手入れ」です。毎日の歯磨きや洗顔と同じです。靴に余計なケアは不要です。けれど最低限のケアは必要です。

多くの方にとって「靴磨き(お手入れ)って何も特別なものじゃなくて、毎日の歯磨きや洗顔のような日常なんだな」と感じて頂き、より革靴を身近なモノに感じてもらえたら、と願っています。

「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

「それぞれの365日 Chromebook会報誌」

「100人いれば100通りのChromebookとの付き合い方がある。それぞれの365日がある。いろいろな人の、いろいろな形の、いろいろな365日を眺めてみたい。」

そんな想いから2018年後半から季刊ペースで出しているのがこちらです。この本は「実際にChromebookを使っている(もしくは興味を持っている)ユーザーたちで作り上げる会報誌」です。

毎回事前に寄稿者やアンケートの回答を募り、それらをまとめて作っています。

是非あなたのスマートフォンやタブレット、Kindle端末などに入れて持ち歩き、気が向いた時に読み返して欲しいな、と思っています。

国内では初の第10世代Intel製CPU搭載、ここ最近では珍しい13.3インチFHD、USIペン対応のコンバーチブルタイプ。

国内における実売価格5~6万円台の基準となる、HP Chromebook x360 14bとの比較。

Lenovo IdeaPad Flex550i Chromebookの登場で国内のラインナップが厚みを増した。

  • 国内では初の第10世代Intel製CPU搭載、ここ最近では珍しい13.3インチFHD、USIペン対応のコンバーチブルタイプ。
  • 国内における実売価格5~6万円台の基準となる、HP Chromebook x360 14bとの比較。
  • Lenovo IdeaPad Flex550i Chromebookの登場で国内のラインナップが厚みを増した。