[かぶ] ASUS C403NA、Lenovo S330、HP x360 14など、14インチChromebookの国内モデルが一気に充実してきました。(2019年7月版)

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[かぶ] ASUS C403NA、Lenovo S330、HP x360 14など、14インチChromebookの国内モデルが一気に充実してきました。(2019年7月版)

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ここで発売されるとは思いませんでした。とともに、ここ最近の国内の動きは結構目まぐるしくて、少し油断していると数ヶ月前に書いた情報でもどんどん古くなってしまいます。ここに来て各社様々なモデルを出してきているようです。

あなたはChromebookの国内現行モデルがどのくらいあるかイメージできますか?また、どれが新しくてどれが古いのか、区別が付きますか?以前は「日本はおま国」「選択肢が少ない」と言われていましたが、ここ1〜2年で状況は大きく変わっています。そしてたった数カ月前に書いた文章ですら今では古い情報になっている可能性も高いのです。そこで今回2019年5月時点での国内Chromebookを取り巻く状況について、現行モデルを中心にまとめてみたいと思います。

こちらの文章を書いてからまだ2ヶ月経ってないんです。にも関わらず、そこから更に状況は大きく変わってきました。ガラリと一変した、というよりも、一気に層が厚くなってきたような印象です。そこで、今回はその中から特に今年に入って充実してきた14インチモデルにに絞って見ていきたいと思います。

  • 今回の文章は6,000字程度です。
  • この文章は 『Chromebook』の記事です。
  • 主に【新作モデルについての雑談を楽しみたい方】向けに書かれています。

2019年に入り、従来の11.6インチ中心の国内市場が少し変化してきている。

もちろん今も、そしてこれからも主流は教育現場ですし、その中で学生たちが日々使うことを考えた場合には従来通りの11.6インチChromebookがメインであることは変わりはないと思います。

ただ、その流れの中で、Googleを中心に各社がここ数ヶ月で一気に国内市場に力を入れてきた印象を受けます。その一つの流れが14インチChromebookの充実です。

国内でも少しずつ新作モデルが発売されるようになった14インチChromebook。元々あったサイズですが、以前は液晶やキーボードなど入出力の面で惜しさや物足りなさがありました。どうしてもチープ感のみが先行してしまい、ラインナップ自体も充実していませんでした。ところが最近この状況に変化が起きています。世界的にも11.6インチと並んで需要の増してきた感のある、この14インチChromebookについて現行モデルを例に書いてみたいと思います。

ただ単に新作モデルを出す、というだけでなく、英語キーボードのまま、海外で人気のあるモデルをそのまま国内正規モデルとしてメーカーが展開するようになってきました。その中には後述のように発売から若干時間が経っているものもありますが、とはいえまだまだサポート期間もある程度残っている中での幅広い価格帯での展開がされるようになってきているのは非常に喜ばしいことです。

ASUS JAPANは【Amazon.co.jp限定】で耐衝撃クラムシェルHD(1,366×768)液晶のC403SAを国内版NAとして発売。

今年のCESで発表されたモデルの中で唯一国内では発売がされていなかった耐衝撃クラムシェルタイプの14インチモデル、C403SA(海外は末尾はSA)が国内正規代理店扱いのモデル(C**3は末尾がNA)「C403NA」として発売されます。

今回は後述のモデルも含めて【Amazon.co.jp限定】表記が付いているので、ASUS Store AkasakaやASUS Storeオンラインでの扱いはないのかもしれません。なかなか面白いですね。「ASUS JAPANは現行モデルはASUS Storeのみの取扱」というここ最近の認識がまた崩れました。

Amazon限定ということで、米Amazonのような「ワイヤレスマウスとセット」みたいな商品ページもあるのが面白いところ。

基本的なスペックのイメージとしては、2年前に国内でも発売された11.6インチコンバーチブルモデルC213NAをクラムシェルにして解像度そのまま(HD液晶、1,366×768)に14インチにした感じです。うん、ちょっと分かりにくいけど簡単にいうとそんな感じ。インターフェースは上記画像の通り。

国内現行モデルでは耐衝撃14インチがなかったので、そこを埋めるような形になると思うのですが、(海外でも発表されていないので仕方ないのですが)個人的にはC204MAなどのC**4世代が出てきているので、ここは同じくGemini Lake(Celeron N4000)を載せてFHD液晶(1,920×1,080)で出してきて欲しい気持ちもありました。ただ、単純にC423NAの耐衝撃版(但しHD液晶)と考えると、これはこれで面白いのかな、と思います。

発売日がちょうどAmazonのPrime Dayと合わせてきていることから、いきなりセールに打って出る可能性も十分にありますので、これは発売日を期待して待ちたいところです。

ちなみに自動更新ポリシーはC423NAと同じ「2023年11月」。最新モデル、という長さではありませんが、まだ4年半弱残っていますので、国内発売モデルとしては十分かな、と思います(あくまで文章作成時点)。

Lenovoが海外でも人気の14インチクラムシェルS330を国内投入。価格の手頃さが魅力。

続いてLenovoがいつの間にか国内でも新しい(海外での発売からは時間が経っていますが)モデルを投入していました。14インチのクラムシェルモデル。S330です。CPUがARM系、お馴染みのMediaTek MT8173Cということもあり、価格も控えめ。解像度HDモデルからFHDモデルまで3パターンを揃えて税込3万円台から展開してきたのは面白いな、と思います。

発表されたばかりのモデルだけでなく、こうした2年程度前のモデルが国内でも手頃な価格で発売されるようになり、ラインナップが充実してくると、国内Chromebook市場の顔ぶれが一気に新しくなるので大変喜ばしいことです。今までは既にそろそろ寿命を迎えるモデル(自動更新ポリシー的に残り1〜2年)がAmazonなどを中心に普通に3万円強くらいで販売されていて、その辺りを「知らずに」購入されてしまう方も多かったので(分かっていて買うなら別です)。

ちなみにこのモデルも、前述のASUSのC403NAも日本での正規取扱モデルながらどちらも英語キーボードモデルです。後述するHPのx360 14も英語キーボードなんですよね。当初は世界展開モデルのため海外モデルをそのまま持ってきた、程度に考えていたのですが、こう各社が英語キーボードモデルをそのまま出してきていることを考えると、今後英語キーボードモデルでの発売というのも増えてくるかもしれません。その分商品ラインナップも充実してきますし、混乱しやすくもなりますが、この辺りのキーボード需要がどんな感じなのか、興味深いです。

本国での発売時期の関係もあり、こちらのモデルの自動更新ポリシーは「2022年6月」と3年弱ではありますが、最初の1台として検討するにはバランス良く価格とともに抑えていて、文章作成時点(2019年7月)であればオススメしやすいモデルの一つかな、と思います(1年後だと悩ましくなりますが)。

Amazon.co.jpではASUS C403NA同様、Prime Dayに合わせた7月15日から発売開始。このタイミングで一気にChromebookを押し出していく何かの力が働いているのでしょうか。

HPが突然の日本上陸。同社ハイスペックモデルx360 14を国内投入。

これは素直に驚きました。HP、一応以前から噂にはなってはいましたし、実際に「出るかも」的な声も何となく耳に入ってきてはいました。このブログでも度々取り上げてきましたが、今まではそれでもそこから先には進まなかったので、今回の発売は非常に嬉しいです。

昨年米国でChromebookを展開している各社が出してきたハイスペックモデル。Acer Chromebook Spin 13、HP Chromebook x360 14、DELL Inspiron Chromebook 14、Lenovo Yoga Chromebook。

ドイツ・ベルリンで開催されているIFA2018(国際コンシューマ・エレクトロニクス展)において、Chromebookの新モデルが続々と発表されています。今年はここ数年では豊作とも言えるほど魅力的なモデルが続々と出てきています。Chromebookに関してはGoogleからのある程度の共通のガイドラインが存在するのか似たようなモデルが同時に出ることが多いのですが、特長ごとに分類してみると、現時点でのある程度の傾向が掴めてきます。そこで8月末の時点での「おふぃすかぶ」的な分類で一度まとめてみました。

流石に現時点での日本の状況を考えると国内発売は厳しいかな、と考えていたのですが、HPがやってくれましたね。

国内でこの従来のChromebookらしくないモデルがどの程度受け入れられるのかは未知数ですが、ネットを眺めている限りでは「Pixel Slate国内発売はよ」「Pixelbookは発売されないのか‥」といった声は以前から度々目にしてきましたし、そうしたモデルを求めているユーザーがいることは確かです。HPという大きなメーカーが、敢えてある程度の数を見込める教育市場向けモデルから数字を出していくのではなく、いきなり突然ハイエンド1モデル、という展開をすることがどう影響してくるか。

今回このモデルを国内で展開することで、果たして「今後も日本市場でこの種のモデルは行ける!」と思うのか、それとも「やはり市場が小さすぎて現状は厳しい」とこのモデルのみで終わるのか。この後の流れを期待して見守りたいと思います。

HP Chromebook x360 14と最近の流れについては一度まとめたいと思っています。

2019年後半、国内Chromebook市場は11.6インチと14インチで大きく広がっていくことを期待。

14インチが大分充実してきました。普及価格帯と考えられるモデルだけでも3社4モデル、更に上位のハイスペックモデルも先日HPがまさかの日本上陸(HP Chromebook x360 14)とASUSのC434TAで2モデルと、まさかこんなに入り乱れるとは想像すらしていませんでした。こんな状態、今年の初めには想像すらしてませんでしたよ、ほんと。

ということで、一通り表にしてみると、まずは普及価格帯モデルが

S330(Lenovo) C403NA(ASUS) C423NA(ASUS) 3400 Education(DELL)
CPU MediaTek MT8173C Intel Celeron N3350 Intel Celeron N3350 Intel Celeron N4000
Intel Celeron N4100
RAM / eMMC 4GB / 32GB
4GB / 64GB
4GB / 32GB 4GB / 32GB 4GB / 32GB
8GB / 64GB
ディスプレイ HD(1366×768) / タッチ非対応 / EMR非対応 / ノングレア
FHD(1920×1080) / タッチ非対応 / EMR非対応 / ノングレア
HD(1366×768) / タッチ非対応 / EMR非対応 / ノングレア FHD(1920×1080) / タッチ非対応 / EMR非対応 / ノングレア HD(1366×768) / タッチ非対応 / EMR非対応 / ノングレア
FHD(1920×1080) / タッチ非対応 / EMR非対応 / ノングレア
サイズ 325.7 x 232.4 x 20.8mm / 1.5kg 340 x 233 x 20.3mm / 1.7kg 332.6 x 228 x 16.1mm / 1.25kg 339.6 x 236.9 x 22.8mm / 1.56kg
自動更新ポリシー 2022.06 2023.11 2023.11 2025.06
価格 33,500(36,180)
36,900(39,852)
39,100(42,228)
39,800(42,984) 42,800(46,224) 52,980(57,218)
54,980(59,378)
64,980(70,178)
購入先 Lenovo HP Amazon.co.jp ASUS Storeicon DELL HP

綺麗に価格順に並びます。Lenovoが海外でも人気のS330を国内投入、しかもスペックで3つの選択肢を揃えてきたのも面白いですし、DELLの3400も普及価格帯からハイスペックの間をうまく埋める形で存在しています。

そして更に上に、14インチならではのハイスペックモデルが2つ選択肢として入ってきます。

x360 14(HP) C434TA(ASUS)
CPU Intel i3-8130U
Intel i5-8250U
Intel m3-8100Y
RAM / eMMC 8GB / 64GB 8GB / 32GB
ディスプレイ FHD(1,920×1,080) / タッチ対応 / EMR対応 / グレア FHD(1,920×1,080) / タッチ対応 / EMR非対応 / グレア
サイズ 325 x 225 x 14 -16.5mm / 1.6kg 320.9 x 202.3 x 15.7mm / 1.45kg
自動更新ポリシー 2024.06 2024.06
価格 74,800(80,784)
82,800(89,424)
84,800(91,584)
購入先 HP Directplus ASUS Storeicon

見た目のスペックだけですと価格もより安くm3-Yではなくi3/i5-Uを載せたHP Chromebook x360 14のほうが魅力的に映るのですが、この辺りは難しいところで、C434TAは14インチながら本体サイズや質量と性能のバランスが非常に優れています。

ASUS JAPANが2019年4月19日に国内でも販売を開始した新作Chromebook、C434TA(AI0084)。2年前に発売して国内外で高い評価を得た同社のChromebook、C302CAに続く、非常に高いレベルでまとまった、目立った欠点のない優等生的な良モデルです。今回購入し、実際に使ってみて感じたこと。それは同社のZen(禅)Bookに通じる、まさにASUSらしい静かながらも確かな存在感を持つ上質なモデルとしての魅力でした。

私自身が購入して使っている、というのもありますが、単純にそれだけではない魅力があるのは確かで、それが私が今回HP Chromebook x360 14にすぐに動けなかった理由でもあります。実際x360は渡米の際にBestBuyで実物触っていますし。

ただ、こうしたモデルも含めて幅広い価格帯で、更にここ数年以内に発売されたモデルが国内でも普通に買えるようになる、というのは本当に大きなことだと思っています。少しずつ「英語キーボードのまま」海外モデルを(技適は通っていることを前提で)持ってくる、といった形がよりやりやすくなるのであれば、ユーザーとしては選択肢も増えますし、リスクも減ってきます。また、その結果より多くの方が手に取るようになれば、更に魅力的なモデルが日本に上陸しやすくなる。

今年の国内教育市場の盛り上がりとGoogleの力の入れ方を見るにつれ、また今回の14インチの充実ぶりを眺めるにつれ、そうした妄想を楽しみたくなってしまいます。

引き続き情報を追っていきたいと思います。

2019年に入り、従来の11.6インチ中心の国内市場が少し変化してきている。

ASUS JAPANは【Amazon.co.jp限定】で耐衝撃クラムシェルHD(1,366×768)液晶のC403SAを国内版NAとして発売。

Lenovoが海外でも人気の14インチクラムシェルS330を国内投入。価格の手頃さが魅力。

HPが突然の日本上陸。同社ハイスペックモデルx360 14を国内投入。

2019年後半、国内Chromebook市場は11.6インチと14インチで大きく広がっていくことを期待。

  • 2019年に入り、従来の11.6インチ中心の国内市場が少し変化してきている。
  • ASUS JAPANは【Amazon.co.jp限定】で耐衝撃クラムシェルHD(1,366×768)液晶のC403SAを国内版NAとして発売。
  • Lenovoが海外でも人気の14インチクラムシェルS330を国内投入。価格の手頃さが魅力。
  • HPが突然の日本上陸。同社ハイスペックモデルx360 14を国内投入。
  • 2019年後半、国内Chromebook市場は11.6インチと14インチで大きく広がっていくことを期待。