[かぶ] 2018年後半の新作Chromebookを特長ごとに分類、その傾向を眺めてみたいと思います。

[かぶ] 2018年後半の新作Chromebookを特長ごとに分類、その傾向を眺めてみたいと思います。

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9月5日までドイツ・ベルリンで開催されているIFA(国際コンシューマ・エレクトロニクス展)において、Chromebookの新モデルが続々と発表されています。また、ここ最近IFA以外でも各メーカー新モデルを発表していますので、この辺りで一度まとめてみたいと思います。

今年後半のChromebook市場の流れは大きく分けて2つ。「ハイスペック据え置き型」と「14インチクラムシェル」かな、と思っています。以下、各メーカーの新モデルをこの流れの中で分類しつつ、その流れ以外のモデルも合わせて見ていきたいと思います。

Crostini、Campfireなどを見据えたハイスペック据え置き型モデル。

今後Chromebookがすべてこの方向にいくわけではありませんが、ここ最近従来より幅広い層の関心を集め始めているのが、Linux仮想マシンを実行する機能「Crostini」Windows 10を走らせる「Campfire」実装の流れです。現時点ではごく限られた一部のモデルにおいてチャンネルを変更するなどの過程を経て試すことが出来る段階ですが、今後この流れに合わせたモデルも出てくるのではないか、と考えられています。

これらの機能を満足いく形で利用するためには、従来のChromebookに求められていたものとは異なるスペックが必要になってきます。主にCPU、ストレージ容量がポイントになってくると思っています。今年に入り発表されている一部のハイスペックのモデルはこれらを想定したものと考えられます。現時点で3メーカーから発表されています。以下、主なスペック部分を並べてみます。

Acer
Chromebook Spin 13
DELL
Inspiron Chromebook 14
Lenovo
Yoga Chromebook C630
CPU 8th Gen
Intel® Core i3-8130U
Intel® Core i5-8250U
8th Gen
Intel® Core i3-8130U
8th Gen
Intel® Core i5-8250U
RAM 8GB/16GB 4GB 8GB
Storage 64GB/128GB eMMC 128GB eMMC 64GB/128GB eMMC
Display 13.5″ FHD+(2256 x 1504)
IPS Touchscreen
Wacom® EMR Pen
14.0″ FHD (1920 x 1080)
IPS Touchscreen
Wacom® EMR Pen
15.6″ UHD (3840 x 2160)
IPS Touchscreen
15.6” FHD (1920 x 1080)
IPS Touchscreen
Weight 1.58 kg 1.81 kg 1.9 kg
Price $749.99/$849.99/$949.99 $599~ $599~
early September October 23rd October

現時点で分かっている限りでまとめてみました。気になる部分を太字にしています。いずれもコンバーチブルタイプの2-in-1モデル。発売はAcerが「early September」、DELLとLenovoが「October」を予定。とはいえはっきりした日付が出ているのはDELLのみ(米国で23日から)。

価格は先日Acerは発表があった($749.99/$849.99/$949.99)ようですが、DELLとLenovoは「$599~」とAcerの発表当初と似たような状態になっています。一瞬安そうに見えますが、恐らく2社とも同スペックでは似たような価格帯になると思われます。

Chromebook Spin 13 | New Products | Acer

比較的早い時期から発表され、日本でも「まだか」「出てから考える」という方が多かったのがAcerのChromebook Spin 13日本語のページもあることから、「日本でも発売されるのではないか」と期待されている方も多そうです。

比較した場合に魅力的な部分は私の中では3点。搭載RAM容量が8GBもしくは16GBと多いこと、液晶が3:2のFHD+であること、他2モデルに比べると重さが約1.58kgと比較的軽めであること、です。

続いてDELLのInspiron Chromebook 14 2-in-1。通常のWindowsモデルも幾つか同時に発表されたため、どの情報がどのモデルのことなのか少し分かりにくかったのですが、以前から名モデルを出してきたDELLの久しぶりのハイスペックモデルですね。

他2モデルと並べてみると何か秀でた特長があるわけではなさそうなのですが、個人的に好印象なのが発表時点で既に発売日を明らかにしていること。ここ最近Chromebookメーカー各社は続々と魅力的なモデルを発表してきてはいるものの、なかなか発売日を明らかにせず、いつの間にか延びていた、音沙汰がない、といったこともあるので、ここはDELLらしいな、という気がします。

3社の中では「Intel® Core i3-8130Uのみ」「4GB RAMのみ」と若干控えめ。発売日を明らかにしていますし、DELLということを考えると案外この3モデルの中では最安の$599のままでくるのかもしれませんね。

最後にLenovo Yoga Chromebook C630。今回はThinkPadではなくYogaで来ました。以前から噂されていた第8世代Core i5、4K液晶はLenovoだったようです。

このモデルの立ち位置が結構面白いな、と思っていて、バリエーション次第で非常に3モデルの中で大きな存在感を発揮してきます。そして、このスペックの中で考えて最下位モデルが本当に$599で出るのであれば、DELLにとってはかなり手強い。

この中でDELLとLenovoは重量がそれぞれ1.81kg、1.9kgと重いので、普段から気軽に持ち歩くタイプのモデルではないと思っています。実際液晶のサイズも14″、15.6″ですし。

StorageがDELLは128GBのみ、AcerとLenovoが64GBと128GBの選択肢があります。もしCrostini、Campfireなどを見据えて検討するのであれば128GBを選ぶことになると思います。そうなったときにAcerの場合は128GBモデルは最上位「Core i5-8250U / 16GB LPDDR3」で$949.99のモデルのみ($749.99、$849.99は64GB eMMC)なのが悩ましいところ。Lenovoも$599は64GB eMMCになると思われます。

で、こうして見てみると、昨年から今年の初めにかけて発売されたPixelbook、Samsung Chromebook Pro、ASUS Chromebook Flip C302CA、HP Chromebook x2としっかり棲み分けが出来ているんです。今回の3モデルが出たから、といって従来のこれらのモデルの価値は全く色褪せません。サイズが12インチ台、CPUも確かに今回の第8世代のCPUを載せたモデルに比べれば力不足ではありますが、その分ファンレスであったり、省電力性を重視したCPUです。それに対して今回発表された3モデルはパワーがあり、その分大きさや重さが出ています。持ち運びを重視するなら従来のモデル、腰を落ち着けて作業をするなら今回の3モデル、という風に選択肢が増えたこと大きいかな、と思います。

2018年に入ってから海外では魅力的なChromebookの新モデルが続々と発表されています。ただ、その特徴については単独ではイマイチ分かりづらいのではないでしょうか。そこで、既存のモデルの中から競合となりそうなモデルを挙げ、それらとの比較の中から特長と魅力を見ていきたいと思います。第二回目は初のデタッチャブル端末、HP x2 Chromebookです。

今後のスタンダード?14インチクラムシェルタイプ。

IFAでは同時に個人的には「面白い流れだな」と感じるタイプのモデルが発表されました。それが14インチのクラムシェルタイプのモデルです。

Acer Chromebook 514 Lenovo Chromebook S330
CPU MediaTek MT8173C
RAM 4GB 4GB
Storage 32GB eMMC 32GB/64GB eMMC
Display 14″ FHD (1920 x 1080) IPS 14″ HD (1366 x 768) IPS
14” FHD (1920 x 1080) IPS
Price $349.99 $249.99~
sometime in October October

今後のスタンダード?」なんて言う割に2モデルしかないじゃん。

そう思われた方もいると思うのですが、ちょっと書いてみたいと思います。

14インチってここ数年ではHPのChromebook 14 G5(2018年)の前はAcer Chromebook 14 / 14 for Work、Lenovo N42(2016年)くらいです。13.3インチも最近は少なく、Pixelbook、Samsung Chromebook Plus/Pro、ASUS C302CA、HP Chromebook x2などここ最近話題になったモデルはほぼ12インチ台です。あとは文教法人向け、となると11.6インチ(更に耐衝撃耐水モデル)が非常に多くなります。

ただ、ビジネス用途で考えると14インチってFHD(1920 x1080)が実用的になってくる大きさなので需要があると思うんです。そこに「コンバーチブルだ何だと余計なギミックは要らない」し、「Core mやCore iまでのスペックは要らない」からその分コストを下げたい、という希望を加えると、ほら、ちょうど今回発表されたようなモデルになってきませんか?

ここ最近、コンバーチブルだデタッチャブルだと2-in-1が花盛りですが、すべての現場で果たしてこれらの機能(ギミック)が必要か、というとそうとも言えません。むしろクラムシェルタイプでその分シンプルに、価格も手頃になるのであれば、それが十分、という方も意外といると思っています。ただ、今まではこの層に応えられるようなモデルがほとんど無かった。というよりも、ここ最近はどのサイズでもこうしたシンプルなクラムシェルタイプのChromebook自体がほとんど出てこなかった

Acer Chromebook 514は日本でも人気の高かったAcer Chromebook 14の後継的な位置づけかな、と思っています。

だいぶ最近は手頃な価格になってきましたし、日本直送も可のため、今でも新たに購入される方、また今も愛用されている方は結構いると思っています。良いモデルです。ただ、個人であれば「良いモデルです」で済む部分も、自動更新ポリシー等を考えるとやはりコンスタントに新しいモデルが出て欲しいところ。そうした点では今回は全く新しいモデル、というよりも14→514へのアップデート、といった印象を持っています。

クラムシェルで$349と考えるとCPUがどの辺り載せてくるのかは気になるところですね。昨年末に出たChromebook 15が「Pentium N4200 / Celeron N3350」だったので、14(Celeron N3160)からのアップデートと考えるとこの辺りは欲しいな、と思っています。

Lenovoは如何にも従来のLenovoらしいモデル。こちらも2016年に出たN42(Celeron N3060)のアップデート的なモデルかな。

価格が$249~と先ほどのAcer Chromebook 514と比べても手頃なのが魅力です。Acerは14に続いての美しい本体が魅力。Lenovoといえば個人的には華やかさはないものの実用性重視。この辺りのモデルが充実してくると面白くなるかな、と思っています。

ただ、すっかり忘れていたのですが、Acerはこの前後の13.5インチと15.6インチのクラムシェルでも今回13、15(Spinが付かないタイプ)を出しているので、その辺りの充実度は強いんだよなぁ・・。

ちなみに14インチ、結構他メーカーも注目しているようなので(実際HPには14 G6がありますし、それ以外にも・・)これから結構出てくるのではないか、と思っています。

最近主流の11.6インチも充実。ASUS C223がどれだけ存在感を発揮するか期待。

現在文教法人向けの主流ともなっている11.6インチは2モデルが最近発表されています。IFAで発表されたLenovoのコンバーチブルタイプ(2-in-1)のC330、先日情報が出たばかりのASUSのクラムシェルタイプの12 C223です。

Lenovo
Chromebook C330
ASUS
Chromebook 12 C223
CPU MediaTek MT8173C Intel® Celeron® N3350
RAM 4GB 4GB
Storage 32GB eMMC 32GB eMMC
Display 11.6″ HD (1366 x 768)
IPS / IPS Touchscreen
11.6″ HD (1366 x 768)
Weight 1.2 kg 0.99 kg
Price $279.99
October

LenovoのC330は2色展開。「Blizzard White」と「Champagne」という、Lenovoとしてはちょっと変わった組み合わせです。

CPUに「MediaTek MT8173C」を載せるということは、現行モデルでもあり日本でも発売されている300e Chromebookと被ってくると思うのですが、この辺りどうなんでしょうか。

現在世界的に見ても教育市場向けのChromebookにはほぼ決まった型(仕様)のようなものがあります。それが「EMRペン対応」「コンバーチブルタイプ」で「耐衝撃・耐水性に優れた」モデルという点です。あとはIntelのApollo Lake世代のCPU、N3350かN3450を載せている、ということ。そうした中で今回Lenovoが出した300e Chromebookはそれらとは一線を画す、個性的なモデルでもあります。更に今回、Lenovoが300eと500eの両モデルに見せた拘り。それがこのモデルの一番の魅力だと思っています。

細かい部分でスペック等に違いが出てくるのだと思いますが(例えば重さは300eが約1.35kgに対してC330は約1.2kg)耐衝撃性と耐水性などの違いなのかな。この辺りどうなるか気になります。

ASUSの12 C223に関しては先日文章にしましたが、

2018年、各メーカーが続々と新作Chromebookを発表する中でほぼ唯一沈黙を保ってきたのがASUSです。Androidアプリ対応、Linux対応、ConvertibleやDetachable、Tabletと新しい機能が話題になりました。ただ、その中で求めていた方も多いと思うのです。今回のC223のような「価格的にも求めやすく、シンプルで、手軽に使える従来のクラムシェルタイプのChromebook」を、です。

一部でC213の後継と書かれているため混乱を招いている(そうした問い合わせが結構ある模様)ようですが、後継モデルではありません。まったく方向性が違うので、どちらかと言えばC201の後継に近いですね。携帯性に優れたシンプルな11.6″クラムシェル。

こちらも価格が出ていないため海外の€をベースとした価格予想がほぼ想定価格(4万円強)として通ってしまっていますが、個人的にはないと思っています。もう少し安くなる。そう考える根拠は幾つかあるのですが、長くなるので今回は省きます。

今回文中で度々出していますが、ここ最近シンプルなクラムシェルタイプのChromebookが減ってきていますし、1kgを切るのも貴重です。ここ最近競合各社が続々と話題性のあるモデルを発表している中で唯一気味が悪いほどに静かなASUSですが、このC223以外にも何か隠し球があるのではないか、と考えています。最初に取り上げたような「ハイスペック据え置き型モデル」でも良いのですが、個人的には日本でも個人向け市場にも積極的に展開している貴重なメーカーであり、また現行では唯一無二の10.1″の定番C101PAや未だに評価の高いC302CAなどを擁しているだけに、ここは手堅く従来のニーズとラインナップの穴を埋めていくような戦略も期待したいところです。

ということで、今回はここ最近に発表されたChromebookメーカー各社の新作モデルを「おふぃすかぶ」的に勝手に分類して傾向を眺めてみました。Chromebookに関してはGoogleからのある程度の共通のガイドラインが存在するのか似たようなモデルが同時に出やすいな、と感じています。そうした視点で眺めてみるとある程度の傾向が掴めて面白いのではないか、と思っています。

この後10月以降にはPixelbookの新モデルが出るのではないか、という噂もありますし、引き続き楽しみに追っていきたいと思います。

(追加、訂正が出てきたら、その都度更新していきます。)

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