[かぶ] ASUS新作Chromebook発売(2019年6月7日)を前に3モデルの特長と魅力を振り返ります。

*2023年(令和5年)10月1日からステルスマーケティングが景品表示法違反となる、所謂「ステマ規制」が施行されました。当ブログの方針についてはこのサイトについてをご参照ください。

*当ブログではGoogle Adsense、Amazonアソシエイト等アフィリエイト広告を利用して収益を得ています。収益はこのブログの運営維持のために充てさせて頂きます。

[かぶ] ASUS新作Chromebook発売(2019年6月7日)を前に3モデルの特長と魅力を振り返ります。

シェアする

先月24日に発表となったASUS JAPANの新作Chromebookの内3モデルが明日6月7日(金)に発売となります。販売店舗は従来通り、公式オンラインショップであるASUS Store Onlineiconと、東京赤坂にあるASUS Store Akasakaのみとなります。

私自身も赤坂店頭で実機を見て触ってきたいと思いますが、発売前日の今日はそれぞれのモデルの特長と魅力、競合モデルとの比較をしてみたいと思います。

購入を検討される上での参考となれば嬉しいです。

  • 今回の文章は6,000字程度です。
  • この文章は 『Chromebook』の記事です。
  • 主に【新作モデルについての雑談を楽しみたい方】向けに書かれています。

まずは明日発売される3モデルについて。

明日6月7日(金)は先日発表された4モデルの中から、EMRペンに非対応のC214MAを除いた3モデルが発売されます。発表時点でのそれぞれのモデルについての詳細は以下の文章をお読み頂ければ、と思います。

ASUS JAPANは5月24日、同社が今年のCES2019で発表したChromebookの中からCT100PA、C204MA、C214MAの3モデルの国内発売を発表しました。発売日はEMRペン非対応のC214MA-BU0029(7月下旬発売)を除き、6月7日(金)となります。発売はASUS Store Akasaka及びASUS Store Onlineのみ。今回はそれぞれのモデルの特徴と合わせてご紹介します。

それぞれのスペックを改めて並べておくと、

CT100PA C204MA C214MA(EMR)
CPU OP1, Made for Chromebooks Intel® Celeron® N4000 Intel® Celeron® N4000
Memory 4GB 4GB 4GB
Storage 32GB eMMC 32GB eMMC 32GB eMMC
Display 9.7” (4:3)
QXGA (2,048×1,536)
11.6″ (16:9)
HD+ (1366×768)
11.6″ (16:9)
HD+ (1366×768)
Interface 1 x USB 3.1 (Gen1 Type-C)
1 x Audio Combo jack
1 x micro SD
2 x Type-A USB 3.0 (USB 3.1 Gen 1)
2 x Type-C USB 3.0 (USB 3.1 Gen 1)
1 x micro SD card
1 x Audio Combo jack
1 x Type-A USB 3.0 (USB 3.1 Gen 1)
2 x Type-C USB 3.0 (USB 3.1 Gen 1)
1 x micro SD card
1 x Audio Combo jack
Dimensions 172.2 x 238.8 x 9.98 mm 292 x 199 x 19.5 ~20.1 mm 299 x 199 x 20.1mm
Weight 0.58kg 1.2kg 1.29kg
Price \44,800(48,384)icon \42,800(46,244)icon \58,800(63,504)icon
Auto Update Policy 2023年8月 2025年6月 2025年6月
  • エイサーのChromebook Tab 10の競合となるChromebook Tabletが1モデル(CT100PA)。
  • 耐衝撃・耐水性に優れた11.6インチのクラムシェルタイプ(C204MA)。
  • 耐衝撃・耐水性に優れた11.6インチ、EMRペン対応のコンバーチブルタイプ(C214MA)。

それぞれについて特長と魅力を書いてみたいと思います。

Chromebook Tablet CT100PA

まずは予想以上に価格を抑えて(税込48,384円)完全にAcerのTab 10対抗で来たChromebook Tablet CT100PA。Chrome OSタブレットではなく、Chromebookタブレットであるところがポイントです。

メーカーの商品ページはこちら。

Tablet Modeでは画面を2分割、Clamshell Modeでは通常のChromebook同様に画面上に自由にアプリやフル機能(PC版)Chromeブラウザを広げて使えるのが魅力です。もちろんAndroidアプリも相性等はありますが、一応動きます。一般的に考えられる用途としては、

  • Kindleアプリやその他電子書籍ビューワーなどを入れて読書に。
  • PC版のフルブラウザのChromeを活かしてネット散策に。
  • 別途キーボードなどを繋いで、コンパクトな9.7インチのChromebookとして。

といった辺りが思い浮かぶのではないでしょうか。ちなみに期待されている方も多いと思いますが、ゲーム用としてAndroidタブレットやiPadの代わりにするのは正直オススメ出来ません。Chromebook自体がAndroidタブレット以上にゲーム用途で考えるには、余程分かった上で使わないと厳しいと思います。

Chromebook初のタブレット端末、Acer Chromebook Tab 10。世間一般的には恐らくMicrosoft Surface GoやApple iPadを選ぶと思うのですが、そんな中で私が敢えてこのTab 10を選ぶ理由。それは決して「あっと驚くような意外な使い方」や「素敵な使いこなし方」があるからではありません。単純でシンプルな理由。それが「鞄に放り込んで気軽にどこでも取り出せる、つまり500g程度でギリギリのサイズ(10インチ程度)の電子書籍リーダー兼、基本UIがPCの端末。」ということです。

EMRペンにも対応していますし、最近はAndroidアプリに限らずChromeアプリでも書き心地の良いモノが増えてきていますので、付属のEMRペンやStaedtlerのNoris digitalなどを使ってノートや絵描き用途に使うのもありかもしれません。個人的には余程本格的に使うのではない限り、ペンの使い勝手としては十分だと思っています。

搭載されているARM系のプロセッサーであるOP1はRockchip製のRK3399です。こちらを一応「for Chromebook」として最適化させたものと言われています。2年近く前のモデルであり今も人気のある同社の10.1インチ、C101PAや初代Samsung Chromebook Plusなどでも採用されている数少ないARM系となります。

どの程度の用途を求めるかはもちろん人に拠りますが、Octane 2.0スコア的にも今回同時に発売される2モデルに比べれば若干落ちるものの、以前のARM系モデルに比べればモバイル用途としては現時点でも十分に実用的なレベルだと思います。最大解像度2,048×1,536で複数タブやアプリを同時起動させるような使い方をすればモタツキ等もあると思いますが、それを言い始めたら現行普及価格帯モデルは多くが当てはまってしまいますので。

Chromebook Tabletは私は既にAcerのTab 10を愛用してきましたが、今回のCT100PAは購入予定です。海外では既に発売されていましたが、私は国内発売を心待ちにしていました。

万能なタブレット端末ではありませんが(そもそもタブレットに万能を求める必要があるのかは疑問ですが)Chrome OS端末を既に使われていて、その魅力を感じられている方であれば是非試してみていただきたい、Chromebookの延長線上にあるモデルとしてオススメしたいと思います。

追記:2019年6月6日 23:00 更新

Chromebook用の液晶保護フィルムを国内で最も網羅していると思われる、株式会社ミヤビックス☆ビザビ事業部(@visavis_miyavix)が早速専用保護フィルムを発売しています。

EMRペンを使うのであれば、書き心地の面でペーパーライク素材のOverLay Paper一択だと思います(他のフィルムだと書き味が極端に落ちるので)。

Chromebook C204MA

Chromebook Tablet(CT100PA)と従来からの人気モデルである耐衝撃型Flip(C214MA)に挟まれて少し影が薄めなのが気の毒ではあるのですが、実は実用面と価格のバランスを考えると長く愛用できる名モデルになる可能性を十分に秘めているのがこのC204MAです。
価格は税込46,244円。メーカーの商品ページはこちら。

ASUSの国内向け11.6インチは1kgを切りシンプルに仕上げたC223NAが既に存在します。完全なモデルでは勿論ありませんが、それでも「Chromebook最初の1台」としても、また既に使ったことのある方の2台目としてもオススメの出来るモデルです。

ここ最近、私はChromebookの国内現行モデルで考えるのであれば、このC223NAをベースに、自分に何が必要で何が要らないか、を見ていくと分かりやすいと書いてきました。

「C223NA(税込37,800円)から8,500円上がることで何が加わるのか。」

そうした視点で見た時に、今回のC204MAはもう一つのオススメ(人気)モデルでもある14インチのスタンダードモデル、C423NAと価格が同じなのです(税込46,244円。但し引き続き在庫切れ。)

  • もしより大きな画面、高解像度を求めるのであれば14インチのC423NA。
  • 傷を気にせず鞄に放り込んで持ち歩ける気軽さを求めるのであれば11.6インチのC204MA。

地味に今回C204MAもタッチスクリーン対応になっているので、液晶パネルがC223NAとは印象が違っている可能性があります。この辺りは実物で要確認。あとはC223NAとC423NAはCPUがApollo Lake世代のCeleron N3350ですが、今回のC204MAはさり気なくGemini Lake世代のCeleron N4000に変わっています。

11.6インチということで解像度が1,366×768であることが気になる方もいると思いますが、持ち運ぶ11.6インチと考えるとこれ以上の高解像度は個人的には辛いので問題なしです。いよいよ必要なときにはUSB-C接続で外部液晶モニターに繋いで高解像度で使っても良いですしね。

そして、ここで意外と見過ごされがちなことが「耐衝撃性が上がる」ということは、本体自体の剛性が上がる、ということ。つまり、キータッチが変わってくる、ということです。

これは是非店頭で触ってみて欲しいのですが、薄型ノートパソコンにありがちな薄いタッチ感が若干和らいでいると思います(価格相応な面はあるかもしれませんが、その分この剛性がクッション的な役割を果たすのは意外な長所です)。

11.6インチを超えるモデルで耐衝撃、耐水性を高めると持ち歩きには重さが気になり始めるかもしれません。そして持ち歩くには「多少ぶつけても雑に置いてもビクともしない」安心感というのは非常に気持ちを楽にしてくれます。

そうした点でもC223NAを基準に8,500円上げて高解像度14インチのC423NAと耐衝撃11.6インチのC204MA。非常に面白い選択肢になると思います。

追記:2019年6月6日 23:00 更新

Chromebook用の液晶保護フィルムを国内で最も網羅していると思われる、株式会社ミヤビックス☆ビザビ事業部(@visavis_miyavix)が早速専用保護フィルムを発売しています。

C223NAと同じ液晶サイズということで、共通の商品となっているようです。ミヤビックス本家サイトでちょっとまだ見つけられていないのですが、今回はタッチスクリーン対応ということもありますので、ノングレア液晶を活かしながらも指紋が目立ちにくいタイプを選ぶのが良いかな、と思います。

また、この後取り上げるC214MAと共通のトラックパッド用保護フィルムも発売中です。

Chromebook Flip C214MA

学生から現場でPCを使い込む方まで幅広い愛用者がいる耐衝撃・耐水性に優れたコンバーチブルタイプの11.6インチモデル。その後継モデルです。

価格は税込63,504円。メーカーの商品ページはこちら。

EMRペン対応モデルが先行して発売されるため、3モデルの中では比較的価格が高めになっています。ただ、このモデルを基準に「Chromebookは安さが魅力なのに、どんどん高くなってる」と思われると少し寂しいです。耐衝撃性と耐水性、更に優れたEMRペンが使えて360度好きな角度で色々な使い方が出来るのは、文教法人市場に限らず、個人ユーザーにとっても魅力です。

勿論コンバーチブルタイプのモデルは他にも多々ありますが、例えば私はC434TA(税込91,584円)を出先で気軽にコンバーチブルさせてテーブルの上などに無造作に置けるかと言われると、やはりちょっと躊躇します。耐衝撃性って結構ChromebookにおいてはOS自体の気楽さ気軽さと非常に相性が良いと感じています。

その辺りを程よい加減で「11.6インチで」加えていったのがこのモデルです。というか、それ以上のサイズだと多分辛くなると思う。モバイルの魅力って単なる軽さだけでなく、この辺りのバランス、さじ加減の良さが重要だと思っています。

で、後継が出るのなら、旧モデルがその分安くなるし、性能的に大きな違いがないなら良いんじゃない?と思われる方もいると思うのですが、お馴染み端末のサポート期間である「自動更新ポリシー」が旧モデル(C213NA)が2023年11月、今回のC214MAが2025年6月です。今回は発売されて即国内でも発売となったので、6年しっかり残ってるんです。

また、細かい部分ではEMRペン対応モデルでは旧モデルでは別途持ち歩かなければならなかったペンを本体に収納できるようになっています

スペックが大きく変わらないからこそ、長く使い続けたい方も多いはず。システム自体が軽い分、大きな性能差は出ないとは思いますが、その分サポート期間の長さは安心にも繋がります。

今回CPUがC204同様、Intel Celeron N3350(Apollo Lake)から世代が変わりN4000(Gemini Lake)に変わっています。果たしてどの程度体感速度で違いが出るかは難しいところですが、この辺りも店頭で試してみたいところですね。

追記:2019年6月6日 23:00 更新

Chromebook用の液晶保護フィルムを国内で最も網羅していると思われる、株式会社ミヤビックス☆ビザビ事業部(@visavis_miyavix)が早速専用保護フィルムを発売しています。

こちらは特に注意が必要なのですが、明日発売のEMRペン対応のBW0028と非対応のBU0029では液晶部分の形とサイズが異なるため、それぞれ別々のフィルムになります。購入の際には間違えないように気をつけましょう。

また、EMRペンを使うのであれば、こちらも書き心地の面でペーパーライク素材のOverLay Paper一択だと思います(他のフィルムだと書き味が極端に落ちるので)。

液晶を保護したいだけなのか、グレア液晶の反射を軽減させたいのか、更にEMRペン対応モデルの場合には保護フィルムの種類によってはペンの書き味が落ちる可能性がありますので、その辺り価格だけで決めずに、自分の用途に合わせて考える必要がありますね。

とりあえず明日の発売を楽しみに待ちましょう。

今回は発売日前日ということで、それぞれのモデルの特長と魅力、競合モデルとの比較をしてみましたが、それではどれがオススメなのかと言われれば、

分かりません。

どれも良いモデルだもん。良いところ突いてきてますよ。それに実物まだ見てないのにいい加減なこと言えないでしょ。でも、ヨイショでもステマでも何でもなく、今回の3モデル発売はC434TA国内発売の時と同様に興奮しました

C434TAは非常に素晴らしいモデルですが、やはりいきなりこのモデル、というのはなかなかハードルが高いと思いますし、欲しい方も限られてくると思うのです(それでも現在C434TAまで在庫切れになってますが)。

その点、現在C423NAが相変わらず在庫切れが続いているように(先日若干数店頭に入荷したようですが)、この価格帯(3万円台後半〜4万円台)のChromebookが充実してくると、非常に選択肢が広がりますしハードルも下がります

恐らく明日以降、ネット上でも発売当日に赤坂行った人(多分私含む)や実際に購入された方の報告が上がってくるでしょう。その盛り上がりを眺めながら、気分を盛り上げつつ、このChromebookのお祭りを楽しめたら良いなぁ、と思ってます。

私ですか?どれも触りたいです。CT100PAは買おうと思ってるけど、C204MAもC202SA後継として欲しいんだよなぁ‥(C214MAまではC434TA購入直後なので厳しい)。

まずは明日発売される3モデルについて。

Chromebook Tablet CT100PA

Chromebook C204MA

Chromebook Flip C214MA

とりあえず明日の発売を楽しみに待ちましょう。

  • まずは明日発売される3モデルについて。
  • Chromebook Tablet CT100PA
  • Chromebook C204MA
  • Chromebook Flip C214MA
  • とりあえず明日の発売を楽しみに待ちましょう。