本日早朝に台北から戻ってきました。台北滞在中のレポートについては少しずつ書いてきたいと思います。
先日よりネット各店でも並び始めたものの、価格が安定せず、また取寄対応のところも多かったLenovoの新作Chromebook、300e/500e Chromebook。購入には一歩踏み切れなかった方も多かったのではないか、と思います。
そうした中、待望の直販ウェブストアでの販売が開始されました。直販ウェブストアで販売が始まってくれると安心感が違ってきます。両モデルの特徴と比較に関しては以前まとめましたが、改めて振り返りつつ、両モデルについて考えてみたいと思います。
500e Chromebook | 300e Chromebook | |
ダイレクト価格 | 58,000円+税 | 48,000円+税 |
CPU | Intel® Celeron® N3450 | MediaTek MTK 8173C |
ディスプレイ | 11.6インチHD(1,366 x 768) 10点マルチタッチ |
11.6インチHD(1,366 x 768) 10点マルチタッチ |
メモリー | 4GB | 4GB |
ストレージ | 32GB eMMC | 32GB eMMC |
イン/アウトカメラ | 720p HD / 5MP | 720p HD / 非搭載 |
バッテリー | 最大約10時間 | 最大約10時間 |
USB-C 3.1x2,USB-A 3.0x2 Audio,microSD |
USB-C 3.1×1,USB-A 3.0×1,HDMI Audio,SD |
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Lenovo電子ペン | 対応(内蔵式ペンを同梱) | 非対応 |
寸法(W x D x H) | 約290 mm x 約204 mm x 約20.35 mm | 約292 mm x 約204 mm x 約21.2 mm |
重量 | 約1.35kg | 約1.35kg |
大きな違いは「CPUの違い(ARM系/x86系)」と「Lenovoペン(EMRペン)の対応、非対応」です。それぞれについて改めて見ていきます。まずは300e Chromebook。
Acerの名モデル、R13と同じ、Chromebookでは稀少なARM系「MediaTek MTK 8173C」を載せたことで、一般的なx86系CPUを載せたChromebookに比べてAndroidアプリへの対応、相性が良いという点が大きいかな、と思います。また、処理速度的にもR13が今も愛用者が多いことからも分かるように、現時点でも必要十分だと思っています。
タッチスクリーン対応ですし、Lenovoによると「EMRペンは使えませんが鉛筆で書けるんで問題ないです」とのことでしたが、実物に触れてみた限りではノート取りなど、字を大量に書く際には正直厳しいと言わざるを得ません。実際展示機でも皆さんさり気なく円とか波線とか描いて「うん、普通に書けるね」ってやる方が多かったのですが、字などの細かいものを書いた途端に厳しくなります。この辺りは現行EMRペン対応モデルでも厳しく見ていけばまだまだChromebookでは厳しい部分もある、とも言えますので仕方ないのですが、鉛筆が使えるには過度の期待はされないほうが良いかな、と思っています。
その点さえ除けば、特にAndroidアプリを使いたい方には500eよりも相性が良いはありがたいですね。Androidアプリ対応に関してはまだまだ不十分なところも多く、個人ユーザーの理想と現実の差がまだまだありますが、それでも将来的なことを考えた場合に大半のx86系のChromebookに比べるとARM系の300e Chromebookは、OP1を載せたASUS Chromebook Flip C101PAやSamsung Chromebook Plus同様、期待が持てるのではないか、と思っています。
価格は税込51,840円。最短お届け予定日は現時点で「2018/6/28」です。
続いて500e Chromebookです。こちらは先行する2社、ASUS JAPANと日本エイサーが教育市場向け(個人向けも一応)に出しているモデルと大きな違いはあまりありません。
敢えて挙げるとすれば、先行2モデル(ASUS C213NA/Acer Spin 11)が2コア/2スレッドのCeleron N3350を載せているのに対して、この500e Chromebookは4コア/4スレッドのCeleron N3450である、という点です。
この2つのCPUの違いに関しては、何度か紹介させて頂いている、こまめブログ(@littlebeansinfo)さんの記事が大変詳しく分かりやすいので、そちらを是非ご参照ください。
この差がどの程度体感差に反映されるかは分かりませんが、その他にもLenovoペン(EMRペン)が本体に収納できるというのも、後発ならではの強み。たったこれだけのことでも毎日使っていると積み重なるとかなり使い勝手に左右してきます。また、Lenovoの担当の方も「キーボードは勿論ですが、今回は特にタッチパッドに拘りました」と言われていただけに、楽しみでもあります。
500e Chromebookに関しては既に海外ではレビューがあがってきていまして、
私もここ最近は気になるモデルばかりで進むことも退くことも出来ず中途半端に戸惑った状態でどれにも手を出せずにおります。日本でもレビューが上がってくることを期待したいところです。
価格は税込62,640円。最短お届け予定日は同じく現時点で「2018/6/28」です。