[革靴] 新入社員の皆さんには、細かいルールに不安にならず、まずは革靴を身近な存在にして欲しいと思います。

[革靴] 新入社員の皆さんには、細かいルールに不安にならず、まずは革靴を身近な存在にして欲しいと思います。

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気がついたら先月で3周年を迎えておりました。ただ、ブログ自体はその前から書いてきていて、更にこちらのブログには「移行」してきたこともあって、何年経ったのか勘違いしておりました(4年だと思っていた)。まだ3年、もう3年です。お付き合い頂き、ありがとうございます。

最近はアクセス数自体も増えてはいるのですが、それ以上にお問い合わせフォームから靴に関するお問い合わせを非常に多く頂けるようになりました。もう、アクセス数が2倍のペースで伸びていた昨年までとは傾向が少し変わってきていますね。個人的には現状のほうが反応が分かる分、励みにもなりますし、どういった悩みを抱えているのかが分かるので嬉しいです。全て読ませて頂いた上で、なるべく早くにお返事出来るようにしたいな、と思っています。

さて、そんな中で最近増えてきたのが「革靴やお手入れに興味を持ったばかり」の方からのご質問です。誰でも自分が興味を持ち始めた頃の感覚というのは時とともに忘れてしまいがちです。こうした疑問や質問は、私のような以前靴を仕事にしていたり、既に革靴マニアだったりするような人が「忘れてしまっていた」自分にとっては当たり前でも一般的には当たり前でもなんでもないことに気付かせてくれます。ありがたいです。

そうしたこともあって、Facebookページでは以前から折に触れお知らせしていましたが、今月中旬くらいにこのブログで3年間書いてきた「靴のお手入れ」と「靴の選び方」に関する内容をまとめ、加筆、編集した電子書籍をAmazonのKindleで自己出版しようと思っています。

といっても別にどこかの出版社から出版のお話を頂いた訳ではなく、あくまで自費(自己)出版です。電子書籍だから自費も何もありませんが。

昨年末から何らかのきっかけで革靴とお手入れに興味を持ったあなたへ。という形で10回に分けてまとめた文章を書いてきました。そうした前準備も既にしていましたし、多少加筆修正はするものの、すぐに出せるかなぁ、と軽く考えておりました。

考えが大変甘かったです。

読めば読むほど分かりづらい点や、またブログという形だから何とか伝わった表現などもあり、それらを直していくと、ほとんどの部分を修正してもまだ足りないくらいでした。編集者って本当に凄いお仕事なんだなぁ、と思いました。

追記:2017年5月11日 本日AmazonのKindle書籍として発売しました。

昨年末頃から、Facebookページや一部の方にはお話していたことではあるのですが、このブログで今までに書いてきた「靴のお手入れ」と「靴の選び方」に関する200以上の文章をベースに、加筆と修正したもの...

書籍でもこのサイトでも私が伝えたいことは同じです。そのことについて改めて書こうかな、と思っていたところ、今回ちょっと興味深い記事を目にしましたので、内容を引用しながらあらためて私の考えていることを書いてみたいと思います。

「同期と差が付く新社会人が履くべき革靴」にモヤモヤした。

その記事がこちら。

お馴染みFashionsnap.comの特集です。Fashionsnap.comといえばFacebookでも14万人以上が「いいね!」をしている、大変影響力のあるメディアの一つだと思っています。

その中で「同期と差が付く新社会人のビジネスファッション」として特集している中の第4回が革靴について、でした。昨日上げられて、今日のこのサイトの記事のアクセスランキング1位になっています(2017年5月1日 12時時点)

予め断っておくと、この記事自体は大変しっかり書かれていて、読み応えもあり、また間違っていることも特にありません。良記事だと思います。私はここまで書けません。そして、読者のニーズをしっかり捉えていると思います。

けれど、私はこれを読んで大変モヤモヤしました

ニーズを捉えているからこそモヤモヤしたのかもしれません。ちょっと分かりづらいですね。何が言いたいのか、というと、

「間違っちゃいないけど、余計な情報が多いよね。新入社員の皆さん、面倒じゃない?」

と思うのです。

非常に良記事で読者のニーズを捉えていると思います。

詳しくは皆さんそれぞれに上記の記事を読んでみて頂きたいのですが、

小黒:「好印象を持たれる」ということを重視するならば、先端に丸みのあるものの方が、知的な印象が出ると思います。また、アッパーのデザインは、ビジネスシューズで最もオーソドックスとされているストレートチップが良いですね。

もう、黒ストチ大好きな私としては伊勢丹新宿店メンズ館の小黒さん、ありがとう!と言いたくなるほど嬉しい内容ではあるのですが、

外羽根はどちらかというとカジュアルな作りですから、ビジネスシーンだと内羽根のストレートチップが一番安心で、ハズレがありません。「よく分かってるな」と、上司の印象も良いと思いますよ。

今回のテーマが「同期と差が付く」である以上仕方ないのですが、

インターンM:他にチェックすべきポイントはありますか?
小黒
:靴の産地ですね。是非、国産を履いてください。外回りや取引先とよく食事に行く方は、靴を脱ぐ場面が結構あると思います。外見では靴が国産かインポートかはわからないですが、脱ぐとインソールに書いてあるブランド名で分かってしまいますから、そういったときに国産の靴を履いていると上司や取引先の方の印象が良いと思います。

産地!?国産とインポートで上司や取引先の印象が変わるとは、私も気付きませんでした。

丁寧にお手入れしておくことが重要です。
インターンM:価格に関わらず、自宅での手入れも大事なんですね。

えっ・・お手入れについてはそんな一行でサラッと終わらせてしまうんですか・・。(シューキーパーについてはその前で若干触れられています)

インターンM:3足ともマットな質感のものですが、マットなものがおすすめですか?
小黒
:そうですね。ただ、マットな革でもツヤは磨きで出せる場合があり、パーティーなどにいく際はつま先をワックスで光らせて表情を変えることもできます。オーソドックスなビジネスシーンではマットな感じで履いていただき、パーティーなどの際は表面仕上げで磨いて、華やかにして履いてください。磨き方も含めてマナーとして捉えるといいですね。

少々引用が続き、揚げ足取りのような雰囲気になってきて申し訳ないのですが、全体として非常に文字数も多く、グッドイヤーウェルト製法などの個別の言葉の意味も補足として加えられていて親切です。ただ、新入社員に限らず、多くの方にとっては、

何かルールがたくさんで、しかも細かい部分で上司の印象が左右されるなんて、面倒だなぁ

と思ってしまいそうで心配なのです。

革靴に関する情報の大半は、革靴が趣味ではない多くの人にとっては不要です。

どれも無駄ではありません。それぞれに気を配れば、印象は変わるかもしれません(多くの上司は靴に気を使ってすらいないとは思いますが)。けれど、どれも私のような元靴屋の店員の視点から見ても、「必須ではない」項目なんです。テクニックの一つに過ぎないんです。けれど、読まれた方の多くは、これを「ねばならない」ものと思うでしょう。そして不安になると思うのです。「これはダメですか」「これはマイナスですか」「~してはいけないのでしょうか」

ここ数ヶ月、そんな質問を多く頂きました。そう考えると、前述のFashion.comの記事はまさにニーズを掴んでいるといっても良いのかもしれません。多くの新入社員が気になる「これじゃダメなのか」といった不安をくみ取っているのですから。

趣味である人にとっては、これらも含めて、一つ一つは覚えるのも楽しい、ちょっと「差が付きそう」な気がするポイントでもあります。そして、間違ってもいません。きっと靴好きな上司や先輩からの印象は良いと思います。「あ、こいつ靴好きだな。」と。同じ趣味人としては仲間が増えて嬉しい。

けれど、例えばこれ読んで不安になったり、面倒になって、「革靴なんて所詮履き捨て。仕事道具。人間は外見ではなく中身。そんな細かいことよりも仕事への姿勢が大切だ。」となってしまったら残念だな、と思うのです。革靴が身近にならないのが寂しいな、と感じてしまうのです。
例えば、先ほども触れましたが、この記事ではお手入れ、靴磨きについては、その重要さを一応書いてはいるものの、「大切です」という一行で終わらせてしまっています。けれど、本当はその部分が大切だと思っています。そして、このお手入れこそが靴を面倒なものではなく、身近にする一番の近道だと私は思っています。

当ブログを開設して間もなく4年になります。その間多くの革靴関連の文章を書いてきました。既に200以上になります。予想以上に多くの方にメッセージを頂き、またブラシやグローブを買われる方も増えました。とて...

幸か不幸か、上司や取引先に限らず世の中の多くの人は他人の履いている靴なんて全く興味がありません。上記のようなルールは「靴好きの」上司や取引先にとっては好印象であっても、多くの方にとってはどうでも良いことなんです。先ほど残念と書いたことの後半、「そんな細かいことよりも仕事への姿勢が大切だ。」なんです。

足に意識が向くようになってはじめて、自分の足もとに興味を持つようになる。

正直、この程度のことで差は付きません。好感度も大して変わりません。けれど、だからこそ私は靴に無関心でいて欲しくはないのです。

例えば大切な面接や面談、プレゼンや交渉の時、また結婚式などで、ふと自分の足もとを見たら靴が汚れたままだった。そんな時、何となく落ち着かない気持ちになることってありませんか?靴に限らず、前日と同じシャツを着てきたら、襟元が皮脂で汚れていた、髭を剃ってこなかった、など、自分が意識し忘れたことは、何となく落ち着かない気持ちにさせるものです。

足に関する言葉は世の中に多くあります。「足もとを見る」「足もと(足)をすくわれる」など、足もとが安定しないと、人というのは何となくフワフワと定まらず、落ち着かない気持ちになってしまうものです。

それらを解決する方法はとても簡単です。常日頃から足もとを意識出来るようにすれば良い。別に常に足もとを見ている必要はありません。足や靴が自分にとって身近になると、普段から無意識に意識出来る(矛盾しているようですが)ようになります。それには先ほども触れましたが、お手入れを習慣にするだけ、つまり「靴に触れる頻度を増やす」だけで良いのです。そして、お手入れ自体はこのサイトでも散々書いてきていますが、毎日1分の帰宅後の「ブラシとから拭き」だけです。

さて。開設から間もなく4年を迎える「黙ってブラシかけとけ」な当ブログ。「革靴とお手入れに興味を持った」結果、不幸にもこのブログに何らかの事情でたどり着いてしまったあなたへ、この年末年始は今までに書いた...

足に意識が向くようになれば、自分の足もとに興味を持つようになります。ちょっと靴について知りたい、本当にこの靴は自分の足に合っているのかな、など。同期に差を付ける細かい約束事を覚えるのはそれからでも遅くはないのかな、と思っています。

新入社員の皆さんには、まずは小手先のテクニック(細かいルール)に振り回されるのではなく、とりあえず今まで履いてこなかった革靴を気楽に履けるようになって欲しい。もっと身近な存在にして欲しい。革靴に限らず靴というのは自分の足を支える大切なものだからです。

人間って死ぬまで毎日何千歩、何万歩と歩き続けます。一歩一歩は小さくても、積み重なると大きなものになります。

だからこそ、今からでも全く遅くはないので、足もとに意識を向けて欲しい。その一歩は、靴は友だち、じゃないけれど、趣味以前に自分の生活に欠かせないものとして、身近な存在になること。それには最初から細かいルールや約束事は要りません。そんなことを今回の電子書籍でも、またこのサイトでも伝えていけたらいいな、と思っています。

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このブログの文章に興味を持たれたあなたへ。

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当ブログで書いてきた文章をジャンル毎に分け、加筆・修正してまとめたものをAmazonのKindle書籍にて販売しています。

Kindle書籍、というと「Kindle端末」が無いと読めない、と思われている方も多いのですが、お使いのスマートフォンやタブレット端末でも「Kindleアプリ」を入れることでお読みいただけます。スマホに入れて、いつでも気が向いたときに目を通せる、いつも手元に置いておけるものを目指して書きました。

また、Kindle Unlimited会員Amazonプライム会員の方は、それぞれ無料でお読みいただけます。

現在発売している書籍は下記の2冊です。

「靴ブラシで歩き方が変わる。」

まずは「革靴のお手入れ」と「革靴の選び方」に関する内容に加筆、修正してまとめた、こちらの書籍。

「靴磨き」というと、革靴が好きな方が休日に趣味の一つとして時々気合いを入れて磨くモノだと思われがちです。けれど、私は実際には「靴磨き」と「靴のお手入れ」は別のものだと考えています。

革靴が趣味でない方は靴磨きは必要ありません。ただ、帰宅したら「毎日」、その日履いた靴を「1分間」、靴ブラシで埃を落して布や磨き用のグローブでから拭きしてあげてください。それが本書で伝えたい「毎日のお手入れ」です。毎日の歯磨きや洗顔と同じです。靴に余計なケアは不要です。けれど最低限のケアは必要です。

多くの方にとって「靴磨き(お手入れ)って何も特別なものじゃなくて、毎日の歯磨きや洗顔のような日常なんだな」と感じて頂き、より革靴を身近なモノに感じてもらえたら、と願っています。

「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

是非あなたのスマートフォンやタブレット、Kindle端末などに入れて持ち歩き、気が向いた時に読み返して欲しいな、と思っています。