昨年末頃から、Facebookページや一部の方にはお話していたことではあるのですが、このブログで今までに書いてきた「靴のお手入れ」と「靴の選び方」に関する200以上の文章をベースに、加筆と修正したものをKindle書籍として本日発売しました。
書籍カテゴリーがうまく選べなくて、先ほど見たら何故か「手芸」になっていたのが何とも言えない気分ですが、でもブラッシングも「手」芸だと考えれば、まぁ良いか、と思っています。思っていた以上に審査から出版までが早く、昨夜1時過ぎに登録して6時過ぎには発売されていました。凄いね、Amazon。起きがけにひとまずFacebookページでお知らせしたところ、既に何冊か買って頂けているようで、とても嬉しいのですが、果たして満足頂けているのかはどれだけ書き直してもやっぱり不安です。
Kindle書籍ということで、「私、Kindle端末持ってないから」「読み方分からない」という方が結構いらっしゃるようなのですが、iPhoneやiPad、Androidスマートフォンでも普通にお読み頂けます。それぞれに専用アプリがありますし、本の購入も出来ますので(iPhone、iPadはアプリ上からは直接購入は出来ませんが)、もしお知り合いで靴に興味を持たれたり、お手入れ(靴磨き)の仕方が分からないなぁ、と思われている方がいらっしゃいましたら、お薦めして頂けますと嬉しいです。
別に狙った訳ではないのですが、ちょうど今Amazonでは14日迄Kindle母の日セールを行っているようでして、クーポンコード「MOMGIFT6300」で最大で6300円OFFになるようです。私、この数日前に、渡米中の母にKindleを買って贈ってしまったばかりなので、ちょっと悔しいのですが、これを機会にKindle Paperwhiteを使ってみるのも良いかなぁ、と思っています。スマホとは読みやすさが全く違います。(専用端末にはそれだけの魅力があるということですね)個人的には少し値段が上がるけれど「キャンペーン情報なし」がお薦めです。
と、見事に脱線していますが、少し本の内容について。先日こちらの文章でも触れましたが、
「考えが大変甘かった」です、と書いたように、初めての書籍化は結構大変でした。いくらベースとなっている元の文章があったとしても、それを単にコピー&ペーストして少し形整えておしまい、という訳にはいかないんだな、と(当たり前ですが)。今回は当然編集して下さる方はいないのですが、改めて「編集者って凄いお仕事だ」と思いました。
結局最初から最後まで色々書き直したり書き加えたり、一から文章加えたりバッサリ削除したりしていたら、書き下ろしまではいきませんが、結局2ヶ月近くかかってしまいました(その前にベースとなる文章を昨年末からまとめていたわけで、それも含めるとそれ以上)
最近よく「ブログの靴のお手入れに関する文章を一通り読みました!」と言って下さる方が増えてきまして、そういう方ですと、今回のこの書籍は内容という意味では新しい情報があるわけではなく、敢えてご購入頂く必要はないかもしれません。
ただ、今回は本のタイトル「靴ブラシで歩き方が変わる。」にも現れていると思うのですが、単なる靴磨きのマニュアル本ではありません。またたくさんのお手入れ用品を並べたり、難しい単語を解説したり、といった内容でもありません。常日頃からこのブログでも発信している、
「靴ブラシを通して自分が普段何気なく履いている靴や足、足もとを意識するようになって欲しい」
という気持ちが込められています。足もとを意識出来るようになると、自分の足についてもっと気にするようになります。サイズから、本当に足に合う靴選びまで。そして、足もとが綺麗になると、どんな場所でも自信が出てきます。靴が汚れたまま大切な場所に辿り着いてしまった時のあの心の落ちつかなさは多くの方が経験があるのではないか、と思っています。足に合った靴を履けば歩き方も姿勢も変わってきます。
そして、そのきっかけは簡単です。自分の足を意識出来るようになること。それは一本の靴ブラシから始まります。
ということで、どちらかと言えば少し生き方だったり、考え方メインの話が並んでいますが、スマホなどに入れて気軽な読み物として多くの方にお読み頂けたら嬉しいな、と思っています。
なお、今回の書籍は「kindle unlimited」対象ですので、unlimitedに登録している方は無料でお読み頂けます。Amazonプライム会員でも月1冊無料の対象になるのかな。10万字近い内容になっていますので、まずはその辺りで試しに軽く読んでみて、気に入って頂けたら改めて手元に置いて頂けたらいいな、と思います。
表紙のイラストは、プロのイラストレーターであり、知人でもある清水久子さんにお願いしました。清水久子さんにはこのブログのロゴであるカブトムシの絵も以前描いて頂いたことがあります。今回も敢えてプロのイラストレーターである彼女にお願いしたのは、この本を手に取った方が、大切な友人や家族にも贈り物として渡したくなるような本を目指したかった、という気持ちがあります。そのイメージに彼女の描くイラストがピッタリだと思いました。
実際には電子書籍ですので贈り物には出来ないのですが、気負ったマニュアル本や難しい方法論のような本ではなく、生活に寄り添うような、ちょっとお気に入りの鞄に忍ばせて、いつでも眺められるような本になれば良いな、と思ったのが理由です。
今回の表紙イラストはそうした私の勝手なイメージをとても素敵な形で表現して下さったなぁ、と思っています。清水久子さん、本当にありがとう。
電子書籍という形は、ブログで発信するのとはまた勝手が違ってなかなか大変な作業でしたが、私自身の中でも考えを新たにまとめなおし、振り返るよい機会にもなりました。これからも引き続き、色々な形で情報を発信しつつ、活動の幅を広げていきたいな、と思っています。いつもお読み下さり、本当にありがとうございます。これからも末永くお付き合い下さい。
なお、文中に最愛の妻の姿が一切出てきませんが、よくある本のように謝意を載せようとしたらかなりの勢いで拒絶されたのが理由です。決して夫婦仲が悪いわけではなく、今回はすぐ挑発的な文章を書くくせに意外と打たれ脆い私の性格を熟知した彼女のおかげでここまでこぎつけられました。ありがとう。(これすらも見たら「やめて(苦笑)」と怒られそうだ。)