発売から10日が経った私の電子書籍「靴ブラシで歩き方が変わる。」、ありがたいことに日々じんわりとご購入頂いています。電子書籍市場自体が小さいこともあって、桁としては紙の書籍とは2桁も3桁も違うようですが、毎日少しずつ出ている冊数とページ数を見ていると、大変励みになります。
そうした中でレビューも頂いています。既に今日の時点で4件。大変ありがたいです。
前回も書きましたが、本の内容と関係がない誹謗中傷でない限り、どんなレビューも歓迎です。
手前味噌ではありますが、700円分の価値はあると思って書いているつもりです。そして185ページも読むとなれば、それなりに貴重な時間を使うわけです。どうせなら元取ってやろう、突っ込んでやろう、と徹底的に読み倒して欲しいんです。気になることがあったら読み放題で読まれていようとどんどん質問を寄せて欲しいですし、レビューもどんどん上げて欲しい。その上で、最終的には情報を鵜呑みにするのではなく、自分で考えるきっかけにしてもらえたら嬉しいな、と思っています。
レビューをわざわざするって、パワーが要ると思うのです。義務ではないのですから、わざわざこの本と著者に一言言ってやろう、という想いがないとなかなか腰は上がりません。だから、無理に星5つにして頂く必要はありませんし、気になる部分や物足りない部分は指摘して頂きたいな、とは思っています。もちろん良かった点はどんどん褒めて頂けますと、普段褒められ慣れていない私にとっては涙が出るほどに嬉しいです。
とはいえ、私も普通の人間です。流石に昨夜は少し凹みました。星1つは(絶対無いとは思ってはいなかったものの)流石に堪えました。この方にとっては読む価値がないだけでなく、星1つを敢えて付けたくなるほど読むに堪えない本だったのだなぁ、と思うと、申し訳ない気持ちとともに、単純に凹みます。星一つって単純な著者と本自体の感想、評価に留まらず、かなり抉る刃ともなるからです。
読者は低評価レビューに敏感みたいです。
高評価がたくさんあっても、低評価のレビューに注目する。
おそらく、買い物で「失敗することを避ける」ためだと思います。
KDPセレクトに登録しているので、Kindle Unlimitedに加入している人は読み放題ですが、いくら無料だからといっても低評価の本をあえてダウンロードする人は少ない。
まして、Kindle Unlimitedに加入していないない人は、お金を出して読むことになるので、低評価のつく本はできるだけ避けたいはずです。
私自身、興味のある小説を買おうと思った時に、星1つや2つのレビューが単なる感情論や誹謗等でない真っ当な文章だった場合には、買うのを躊躇うことが多々あるので、この気持ちはとても分かるのです。でも、だからと言って、星1つという評価を付けてはいけない、ということではありません。今回はその前に3名、星5つを付けて下さっていたので、平均で星4となんとか踏みとどまっていますが、もし最初に星1つを頂いていたら、その後誰にも手に取ってもらえなかったかもしれないな、と思うと、昨日は色々と考えてしまってなかなか眠れませんでした(案外打たれ脆い)
今までに頂いているレビューは、この星1つの方のものだけでなく、星5つの方のものも含めて、非常に痛いところを突かれてしまった、非常に的確なご意見も多く、本当にありがたいな、と思っています。実際に私の中で本として出す前にどうするか悩んだ部分も多かったので、「ああ、しっかり読んでくださっているんだなぁ」と嬉しくなりました。(「結構、同じ言い回しをしつこくしていますが」なんて、まさに私の文章力のなさを突かれていて、少し反省しました。)
靴の手入れ道具を買う前に読みたい本です。失礼な言い方ですが、案外良い本です(^_^)
投稿者 どんどん 投稿日 2017/5/12
靴のお手入れと洗車は、似ているなと思いました。
車も、普通に水洗いするだけで、傷も把握できるし、きれいになるし
傷を把握できると、運転のクセも分かるようになったりします。
さらに頑張って、ケミカル剤や道具に凝ると、面倒くさくなる割に
長続きは、決してしないモノです。
それと同じような話です。
でも、高価な靴のメンテナンス道具を勧めていないし
無理のある、メンテナンス方法も言ってはいません。
結構、同じ言い回しをしつこくしていますが
そんなにお金をかけず、靴を大切にする工夫が、随所に満ちています。
読んでいて、「良いな」と思ったら、リンクから道具を買えたりもします。
著者が靴屋さんの店員さんだったこともあるらしく
そういう経験からのアドバイスもあり、良かったです。
趣味ではなくて日常のお手入れの本
投稿者 Amazonのお客様 投稿日 2017/5/14
巷にある革靴の情報は趣味でなければ不要、という筆者さんの言葉にもれず、私の玄関にも様々なメーカーのクリーナー、クリーム、ブラシ等が積まれています。
そしてそれに飽きたらず、さらに他のメンテナンス法はないかとインターネットで探していて行き着いたのが筆者さんのブログでした。
毎日履き終わったら少し時間をかけて磨いてあげるだけという主張は目からウロコで、確かにクリームで磨くときこそ一生懸命磨き上げますが、毎日履いて家に帰ったあとにどれだけ磨いているかと言われると微妙なところです。
まずは今までの「趣味」のメンテナンスをやめて本書の通り磨いてあげたところ、私の革靴が今までよりずっと生き生きとして見えるようになりました。
靴墨で与えたピッカピカの光沢こそなくなったものの、しっとりとした柔らかな印象が気に入ってます。なにより楽です。
これから革靴のメンテナンスを始める方も、私のようなメンテナンスマニアな方も読んでみてほしい一冊です。
本当に靴ためにすることがよく分かる。単純なことだけでいい。
投稿者 GATT 投稿日 2017/5/17
銀座の有名な靴磨きの方に教わったことに重なることが多く書いてありました。
本当に靴にとって大事なことが何かを教えてくれます。
とても単純なことだけで靴は十分にきれいに保てるのです。
単純なこと以上のことを靴に対してすることを否定はされてません。
ただし単純なこと以上をやる必要性をきちんと理解していないと逆効果になるということがよく分かりました。
全てのレビューにお礼とお返事をしたいくらいなのですが、今回はその中で、やはり星1つの方から頂いた内容について、私なりの思っていたこと、この本で伝えたかったことを書いてみたいと思います。(決してその方を責めたい訳ではなく、単純な言い訳です。また、幾ら私がそう思って書いていた、といっても、そこまで読み込む価値もなかった、と言われれば、それは仕方のないことですし、私の文章力の問題ですので、その点は理解しているつもりです。)
敢えて本に加えなかったこと。反対に意識的に何度も触れたこと。
全く実用的でない
投稿者 ケツブラシ 投稿日 2017/5/21
靴のサイズ合わせのコツは「良い店員を見つけること」というアドバイスは、説明として無責任だし、わかりにくい。全体的に「普段から靴をもっと意識すればよい」みたいな精神論ばかりで、具体的な説明がどこにも書かれていない。
Amazonのリンクが多くて読みにくいし、読む価値は無かった。
本の中でも何度も触れていますが、私は「月一回の特別なフルコースの靴磨きよりも毎日のブラシのほうが大切」だと考えています。どちらも勿論効果はありますが、世の中に無数に存在する魅惑的なシューケア用品を駆使した徹底的なお手入れの方法やプロのような磨き上げというのは、毎日のマメなお手入れによって靴を常に良い状態に保ってこそ効果を発揮すると思っています。
他のレビューをされた方が言われていたのですが、「確かにクリームで磨くときこそ一生懸命磨き上げますが、毎日履いて家に帰ったあとにどれだけ磨いているかと言われると微妙なところ」というのが多くの方にとっての靴磨きだと思っています。
けれど、毎日靴を意識するのは大変です。習慣にしてしまうのが楽なのですが、習慣になるまでは非常に地味で面白みのない作業に感じるかもしれないからです。複雑な手順であればそもそも面倒でやりません。だから、私は特別なテクニックを覚えるよりも(それは「趣味」としては楽しい道のりだと思います)一般の方はまずは「靴ブラシ」と「から拭き」という2つだけ覚えて欲しい。それを毎日して欲しい。非常にシンプルだけれど、最も効果のあると思っている具体的な方法だと思っています。だから、その他の一般的な靴のお手入れグッズが不要な理由も挙げています。
サイズ合わせに関しては、前回の文章でも触れましたが、私もこのブログにおいて、当初は「甲高幅広」や「外反母趾」など個別の事例について、またフィッティングについて、色々と書いてきました。
ただ、今回の書籍では敢えてその部分は入れませんでした。本として出すにはあまりに無責任だと考えたからです。(ここがもしかしたら考え方が正反対なのかもしれません。)
もちろん幾つかのコツは本文中でも触れています。ただ、それ以上に私が心配したことがあります。それが、私たち一人ひとりが適当に聞きかじった情報で下す「勝手な自己判断」による弊害です。
「趣味」であれば構わないのですが、趣味でない多くの方にとっては、豊富な知識は却って混乱させ失敗させてしまう原因になる。であれば、基本的な部分だけ押さえてもらえていれば、あとは素直に店頭で聞いて欲しい。これが私が多くのお客さんと接してきた中で至った結論です。
もちろん店員さんだって人間です。完璧ではありません。けれど、少なくとも私たち以上に足と靴を見てきています。そのお店の靴に関しては専門家です。幾ら私たちが書籍や雑誌、ネットで「責任の所在を明らかにしていない」雑多な知識を仕入れてきたとしても、それがその人にとっての正解とは限りませんし、判断を誤るだけでなく、その知識に固執してしまって他の情報を受け入れない頑固さに繋がってしまうこともあります(そういうお客さんも多いのです)。
最近病院ではお医者さんに対して「ネットではこう書いてあった」「ネットではこの薬が良いと書いてあったのに、何故出さない」と詰め寄ってお医者さんの話を一切聞こうとしない方が急激に増えたそうです。ちょうど昨年問題になったWELQの問題と同じ時期からです。(もちろんこれには医師の信頼の欠如やコミュニケーション不足からくる不信というのも原因だとは思いますが)
大切なことは、誰かが書いたネットの情報ではなく、実際に自分の足をプロと一緒に見ながら、「ネットではこう言っていた」と頑なになるのではなく、素直にコミュニケーションを取れること。これが基本であり、一番簡単なコツだと思っています。
私は「趣味」でなければ誰もが足の専門家になる必要はないし、「趣味」であれば好きに選べば良いと思っています。お手入れも同じです。趣味でなければ余計な手順やテクニックは不要などころか弊害になります。それよりも習慣づけることに意識を向けて欲しい。お手入れは特別なものではなく、日常の歯磨きや洗顔と同じだからです。
ただ、この辺りの感覚が人によっては確かに実用的ではなく、具体的でもない、また無責任に感じられる原因なのかもしれないなぁ、と思いました。
今回改めてここで書いたこれらの説明は全て本でも書いていることなので、前述のレビューと同じように感じられた方にとっては全く響かないと思いますし、「答になってない」と却って気分を害することになってしまうかもしれません。
これからもご質問、ご感想やレビューをお待ちしています。
今回の本は、特効薬や、専門的な知識を得たい方、具体的なお手入れ用品の製品名や方法を知りたい方にとっては非常に物足りない内容です。その方たちにとっては恐らくお金と時間の無駄になってしまう可能性がありますので、お薦めは出来ません。
ただ、あとがきでも触れているのですが、読まれて疑問に思った部分や詳しく知りたい部分はどんどん質問してきて欲しいな、と思っています。せっかくお金を出して購入してくださったのですから、もし物足りなかったら、質問してきて欲しかったなぁ、とは思っています。そのコミュニケーションが出来なかったことが申し訳なくもあり、また残念です。
まだ世に出してから10日程ですし、これからももっと厳しいご指摘やご感想も頂くことがあるんだろうなぁ、と思っています。その度に凹みながら、足りない部分は補いつつ、また分かりづらい部分は表現を変えながら、より多くの方に伝えていけたらいいな、と思っています。
ちょっと言い訳っぽくなってしまいましたが、これからもご感想、レビュー、お待ちしています。(ただ、レビューは一度すると書いた本人でも修正が面倒なようなので、もし疑問に思われた部分や、分かりづらい部分があった場合には予めお気軽にご質問頂けると嬉しいな、と思っています。)