Draw More of You. Always Connected.
こういうところ、毎回Samsungはうまいなぁ、と思います。というか、こういう動画を積極的に展開しているのって、ChromebookにおいてはほぼSamsungのみなんですよね。一応世界におけるPC市場の大きなシェアを持つLenovoやHPやDELLも参入しているのですが、王者Acerも含めてChromebookに関してはこうしたイメージ戦略が弱い。ASUSが少し出すくらい。
まぁ興味ない人にとっては
「訳分からん映像なんかで誤魔化さず、具体的なスペックやペンの詳細、仕様やアプリの動作状況などをしっかり載せて市場の批評の目に晒すべき。徹底的な批判からしか素晴らしいモデルは生まれない。」
と思われるかもしれませんが、個人的に好きに楽しみたいと思っている人間なので、こういう何か分からんけどとりあえず楽しそう、とか何となく使ってみたい、という用途がイメージできる(実際に実用レベルかどうかは別としても)ほうが好きだったりします。だって何か発表されるたびに「迷走している」「ウ○コ」「ゴミ」とか言って悦に入ってても、何も製品良くなりませんし、それだったら楽しんじゃったほうが短い人生楽しいと思っているので。もちろんそういうのが好きな方は自由にやっていただいて構いませんが。
ということで、先日B&Hにちょろりと幾つかモデルが掲載されたかと思ったらいつの間にか削除されていた、Samsung Chromebook Plus V2がLTEモデルとなって発売されます。
基本的なスペックに関しては先行しているV2とほぼ同じと思われます。V2をベースにLTEを搭載した、という形でしょうか。
以前書いた比較表ですが、
Samsung Chromebook Plus | Samsung Chromebook Plus V2 | Samsung Chromebook Pro | |
Display | 12.3″ 400nit 3:2 (2400×1600) |
12.2″ 300nit 16:10 (1920×1200) |
12.3″ 400nit 3:2 (2400×1600) |
Dimensions | 280 x 221 x 13.9mm | 288 x 208 x 16.0-17.78mm | 280 x 221 x 13.9mm |
Weight | 1.07kg | 1.32kg | 1.07kg |
Digital Stylus | Wacom feel EMR | Wacom feel EMR | Wacom feel EMR |
CPU | OP1, Made for Chromebooks | Intel Celeron 3965Y (7th Kaby Lake) |
Intel Core m3-6Y30 (6th Skylake) |
RAM | 4GB | 4GB | 4GB |
Storage | 32GB eMMC | 32GB eMMC | 32GB eMMC |
Interface | USB 3.1 Type-C x2 , microSD |
USB 3.1 Type-C x2 , USB 3.0 Type-A x1 , microSD |
USB 3.1 Type-C x2 , microSD |
Camera | Single: 720p (front) | Dual: 1M (front); 13M (on keyboard deck) | Single: 720p (front) |
Power | 30W / 5140mAh / 39Wh / *h | 30W / ****mAh / 39Wh / *h | 30W / 5140mAh / 39Wh / 9h |
価格 | $449 | $499 | $549 |
既に前モデルChromebook PlusはDiscontinuedとなっているようなので、今後V2に移っていくのでしょう。最大解像度が低く(2400×1600→1920×1200)なったり、若干重くなったり(1.07kg→1.32kg)といった部分がV2になった割に地味になった、あまり特徴がなくなった、と評判がよくありませんでしたが、恐らくその分剛性が上がったり、キーボードの質が上がったり、とより実用的になったと思われます。
LTE搭載に関しては以前からずっと言われ続けてきたことで、新しいモデルが何か出るたびに「LTEはよ」「なぜLTE載せない」と散々に言われてきましたが、今のところ現行モデルではAcerが日本でも発売しているAcer Chromebook 11 C732のみです。
先日日本エイサーより短期間レンタルさせて頂きましたが、(現時点では)ドコモのmoperaモードでしか使えず、MVNO SIMは認識に毎回1分以上かかる上にLTEではなくHになってしまう、など、良質のLTEモジュールを搭載させながらもなかなかOS側で苦戦している様子が見て取れましたが、果たして今回のSamsung Chromebook Plus V2(LTE)ではどうでしょうか。
個人的にはそれなりにしっかりしたLTEモジュールを追加で載せるとなるとChromebookに限らずWindows PCなどを見ていても2〜3万円は上乗せされるのが常となっていますので、それだけ上乗せしてそのモデルでしかLTE常時接続が使えないよりもはUSBドングルなどを使ってしまったほうが使い勝手が良いんじゃないかなぁ、と思っておりました。ただ、実際C732使ってみますと、開いてすぐ何もせず繋がっているのは確かに便利です。
ということで、待望のモデルということで、さぞ日本でも多くの方が買われるのではないか、と思ったのですが、昨日回答を募ったTwitterのアンケートでは、
回答数61名中3名しか購入を検討されていなかった、という予想外の結果でした。ただ、これには色々と理由があるとは思っています。
それが「入手のハードルの高さ」と「LTEバンドの対応具合(技適含めて)」かな、と思っています。
まずは入手のハードルの高さ。SamsungのChromebook事業部は米国事業部が独自に展開しているのみ、という状況のため、基本的に北米以外の展開を全く考えていないどころか想定した作りもしていません。サポート体制も。
そんなこともあって、今回も11月2日から、と既に発売日も決まっていてありがたいのですが、取扱がSamsung公式と、日本直送不可、転送不可、購入代行は業者によっては不可(もしくは別途追加手数料が必要)という実質直接買いに行けでお馴染みのBest Buy、
あとは米国の通信会社Verizonのみです。今回も入手が大変です。
そして、いざ入手したとしても、果たして日本の通信バンドに対応しているのか不明なところも素敵です。通常のV2と$100の差額でLTE対応が可能になったのはSamsungという世界的な巨大企業だからこそなせる技なのかもしれませんが、日本国内において最良のLTEモジュールを載せたはずが未だに苦戦している(しつこい)Acer Chromebook 11 C732の現状を眺めていると、ちょっと不安になります。
ということで、何か散々な書きっぷりに思われるかもしれませんが、私個人的にはここ最近の欲しいモデルの中ではかなり上位に入っています。フォローしているわけではありません。
Samsung Chromebook Plus V2 LTEは多分日本での通信厳しそうなのと、技適取ってなさそうなのと、サポート米国のみ、販売Best Buyという諸々のハードルの高さトップクラスだけど、元々V2は欲しかったので$100はお布施のつもりで入手するのもありかと思い始めてはいる。
— おふぃすかぶ.jp (@OfficeKabu) 2018年10月14日
Always Connected.に関しては既にC732でそれなりのイメージを掴めてはいるので、それ以上にV2自体の堅実な作りに惹かれている、というのが大きな理由です。V2は以前から試してみたい、と思っていましたので。あとは、やはりSamsungの新モデルはワクワクさせる何かが毎回あると思っています。
ということで、まずは並んでみなきゃ何も出来ませんし、もう少しすれば対応バンドなども出てくるでしょうから、その辺りの続報も楽しみに待ちたいと思っています。