[かぶ] ASUS Chromebook CX9(CX9400)が国内発売開始。昨年初めより発売を待ち望まれていた魅力的なモデル。

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[かぶ] ASUS Chromebook CX9(CX9400)が国内発売開始。昨年初めより発売を待ち望まれていた魅力的なモデル。

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突然出ました。もう流石に出ないかな、と思っていました。

昨年1月のCES2021で発表された時から話題になっていた、ASUSのハイエンドChromebook、CX9(CX9400)が突然国内でも発売開始となりました。普段ですとスペック違いで複数モデル出てくることが多いのですが、今回は1モデルのみの発売となります。

毎年開催されるCESは非常に魅力的なモデルが数多く出てくるのですが、その多くは発表はされるものの、実際に市場に出回るのは数ヶ月後、下手すると1年近く先、ということもあります。その間にインパクトも鮮度も薄れてしまうのですが、このCX9に関しても、発表当初は非常に衝撃的なモデルでもありました。

ただ、昨今の半導体不足等の影響を見事に受けてしまったのか、昨年米国市場で発売されてからも、とりあえずAmazonにおいてはほとんど入荷されず、入荷されても30分ともたずに売り切れてしまうという状況でした。

実際、海外でもごく僅かしかレビュー自体出てきませんでしたし、国内でも実際に購入出来た方は私はとりあえずお一人しか確認出来ておりませんでした。それだけに期待が高まりながらも、そんな状況もあって、ほぼ諦めていた、というのが正直なところです。

実際、昨年国内でもASUS JAPANは比較的幅広いモデルを発表、発売しました。中にはRyzen搭載モデルや、このCX9と同じく第11世代(Tiger Lake)プロセッサーを搭載したモデルも出していたのですが、個人的には「間もなく新モデルが発表されます」という話を聞く度に「いよいよCX9か!」と勝手に期待して勝手に裏切られている状況でした。それだけに、嬉しいです。

ということで、スペックを見ていくと、

品名 ASUS Chromebook CX9(CX9400)
CPU Intel Core i5-1135G7
メモリ 8GB LPDDR4X-4266MHz
ストレージ 256GB SSD(PCIe Express 3.0 x2接続)
液晶 14.0″ 1920×1080 IPS グレア
ほか タッチ対応 / 指紋認証センサー / NumberPad / プライバシーシールド
インターフェース USB3.2(Type-A/Gen2) x1
Thunderbolt 4(Type-C) x2
HDMI x1
ヘッドホン出力/マイク入力コンボポート
microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード
サイズ 約322.2mm(幅) x 204.9mm(高さ) x 18.4mm(奥行き)
質量 約1.18kg
自動更新ポリシー 2029年6月
価格 109,800円(税込)
[ASUS Storeicon][Amazon.co.jp]

第11世代プロセッサーのモデルがある程度出揃ってきた現時点では、特段真新しい部分というのはありません。

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後者の場合、確かに省電力、ファンレスは魅力ではあるのですが、若干パフォーマンスが控えめになっています。今回のCX9(CX9400)、サイズ感や重さ等を考えると、一瞬後者のように見えるのですが、Core i5-1135G7ということで、前者のパフォーマンス型のプロセッサーとなっています。

で、個人的に発表直後からこのモデルに惹かれていたのが、このモデル、パフォーマンス部分では(後述する部分も含めて)充分なものを持ちながら、14″サイズのChromebookとしては貴重な約1.18kgと軽量である点です。

外観的なものを見ても、充分に同社の10万円台のWindows PCと同じような筐体、質感を持っていると思われます。この辺り、どうしても「低価格、低スペックでもサクサク動く」が唯一の魅力と思われがちなChromebookでは重視されにくく、そのため採用されにくいことが多いのです。その中で、こうしたWindows PC並に、実際に満足感の高い良質なグレードのモデルである、ということが大きな魅力です。

また、個人的には最近多くなってきている、液晶(ヒンジ)が360°回転してタブレット的にも使えるコンバーチブルタイプではなく、従来のノートPCと同じクラムシェルタイプ(液晶は180°まで倒せる)であることも、個人的には好印象です。

多くの方はコンバーチブルタイプのほうが魅力かもしれないのですが、私、実際ほぼコンバーチブルで使うことがないですし(MacBookは今もクラムシェルタイプですよね)コンバーチブルタイプになると、ヒンジ周りなどの堅牢性を上げたり、と筐体だけでなく可動部分にもより高い耐久性が必要になってくるので、どうしても重くなりがちなんですね。

私の場合はChromebookの主な用途はあくまで文章作成やウェブ閲覧なので、基本的にクラムシェルで充分です。

また、当然同社のハイエンドChromebook(CX9と数字的にも最上位)ということもあり、必要な機能はほぼ揃えてきています。指紋認証センサーも勿論搭載。また最近増えてきたWebミーティングにおいては必要性が高くなってきている、Webカメラのプライバシーシールドも付いています。

その他、タッチパッドがテンキーとしても使えるNumberPadもありますが、これは個人的にはあまりどちらでも良いかな、という印象(気に入っている方には申し訳ないのですが、私、以前ZenBookを使っていた時に、このNumberPadが慣れなくて、却って誤操作してしまうことがあったので。)

またインターフェースもこの軽さ、このフォルムでしっかりHDMIポートまで備えているのは非常にありがたいです。使う方は少ないかもしれませんが、私は外部液晶モニターに繋げて作業することも多いですし、意外と重宝するんです。また、プロジェクター等に出力する際にも、USB-C出力はまだまだ一般的ではありませんので、その点でも別途変換アダプターを使わなくても使えるのがありがたいですね。

Thunderbolt 4ポートに関してはChromebookでは初ですし、また現時点でそれを活かせるほどの何かがあるわけではないので、既にネット上の反応でも「不要」「無駄」「それだったらWindows PC買った方が」的なお馴染みの反応が出ていますが、あることで価格が上がっている訳でもありませんし、個人的には今後の可能性も含めて、ある分には全然良いのではないか、と思っています。

唯一気になるのは、このブログでも散々触れてきているキーボード配列ですね。国内ではお馴染みの日本語キーボードですが。

お馴染みの、本家製品ページでは肝心の日本語キーボードのキーバランスが分からない(海外モデルの画像をそのまま流用しているので)のが残念です。ここは実物を実際に手に取ってみないと確認出来ないのが残念ですね。

今回も引き続き、ようやく国内でも少しずつ普及し始めてきたからこそ、Chromebookを出しているメーカーには改善、検討して欲しい点について書いていきます。 前回の内容はこちら。 ...

私的には、例えば富士通のFMV Chromebookのように、最初から日本語入力、日本語キーボードとして考えて作られているのであれば、日本語キーボードでも構わないのですが、現状大半のChromebookにおいては、日本語キーボードは、英語キーボードのパーツをそのまま流用してコストを削減させている、つまり強引に詰め込んでバランスを崩してしまっているモノが多いので(慣れは勿論あるのですが)その点で、まだまだ英語キーボードを望んでしまうところがあります。

最後に価格について。冒頭でも触れましたが、今回は1モデルのみの展開です。従来のC436FAなどでは、スペック違いで複数用意されていたのですが、今回は恐らく一般的には最も価格と性能のバランスが良いと思われるi5/8GB/256GBという構成のみで展開しているのは、案外良いのではないか、と思っています。

もちろん私のようなマニアは折角なら最上位盛り盛り構成を欲しくなってしまうところなのですが、そうなると海外でも14万〜16万近くになってしまうと思いますし、実際にそれでは現状の国内市場ではほぼ売れないのだと思います。

ただ、その分、今までであれば、ASUS JAPANは最上位モデルだけでも英語キーボードモデルを別途販売していたことが多かったので、それが無くなってしまったのは残念です。i5モデルだけでも構わないので、せめて日本語キーボードモデルと英語キーボードモデルの両方を販売してくれたら・・と思ってしまいます。

ということで、単なる発売開始情報の文章の筈が、いつも通りの長めの文章となってしまいましたが、それくらい個人的には昨年初めから注目していて、国内販売を待ち望んでいたモデルでもありますので、とても嬉しいです。

ただ、やはり1年以上経ってしまったのが惜しいですね・・当初のインパクトが流石に薄れてきてしまっていますし、同じくらいのスペックのモデルは既に昨年から国内でも続々と出てはいるので、これから発売、ということで、どこまで善戦できるのか、期待したいところです。