[かぶ] 「Chromebookは2〜3万円」という字面のインパクトに惑わされて、却ってボッタクリなモデルを選ばないために気をつけて欲しいこと。

[かぶ] 「Chromebookは2〜3万円」という字面のインパクトに惑わされて、却ってボッタクリなモデルを選ばないために気をつけて欲しいこと。

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何らかの理由でChromebookに興味を持ったとき、日本語での情報に関しては、多くの方はネットの、主に個人のブログ記事を参考にされるのではないか、と思います。というのも、国内の大手ネットメディアでChromebookについて詳しく取り上げているところがまだまだ少ないからです(時々海外の記事をそのまま翻訳的な取り上げられ方はされます)。

国内外問わず、Chromebookはほぼ文教法人(特に文教)市場で大きなシェアを誇りますが、個人向け市場は非常に限られています。ただ、日本で発信している方の多くは個人ユーザーなので、検索すると比較的様々な記事を目にすることが出来ると思います。

そうした個人が書いた記事を眺めている限りでは、ここ最近までの日本国内でのChromebookのイメージ(と価格の目安)は主に、

“Chromebookは2〜3万円で買える、低スペックでもサクサク動く手頃なPC”

というものが一般的ではなかったか、と思われます。

これ、確かに間違ってはいませんし、実際に米Amazonなどで適当に探すとまず最初に出て来る3〜4年前の旧モデルのセール品を買うのであれば、確かにトータル2〜3万円で入手することが出来ます。特に初めて買う方にとっては、先程の

“Chromebookは2〜3万円で買える、低スペックでもサクサク動く手頃なPC”

というイメージがまず最初にあるので、どうしてもそうしたモデルが目に入ってきやすい、というのも大きいと思います。

その結果、初めて買おうと考えているユーザーはここで2つの方向に分かれていきます。

  1. 2〜3万円と思っていたので想定より少し高いのだけれど、一応現行最新モデルのASUS C101PA辺りを買う。
  2. 「自分に合うかまだ分からないし、まずはお試しで」とブログ等で勧められている2〜3万円のオススメChromebookを買う。

前置きが長くなりましたが、今回は後者、2.の状況がここ最近で大きく変わってくるではないか、という点について書いてみたいと思います。

日本ではブロガーが薦めやすい・薦められやすいのがChromebook

Chromebookって確かにライトなブロガーとも相性が良いので、そうした記事が多く書かれます。正確には多く、というよりも他が圧倒的に少ないのでどうしてもブロガーオススメ的な記事が目立ちやすい、と言ったほうが良いのかもしれません。実際この文章もブログですし、私もある意味ではChromebookブロガーです。

で、どうしても「ブロガーなら高いMacbookなんて不要。Chromebookで十分!」的な少し刺激的な文章がウケやすいこともあってか、特に価格面ではどうしても「(米Amazonで買えば)なんと2〜3万円で買えちゃうんです!」という内容になりやすいんですね。価格が前面に押し出される。それも現行モデルの相場ではなく、米Amazonにおける旧モデルの投げ売りセール価格が基準になりやすいんです。なので、読んだ方も「Chromebookは2〜3万円」というイメージを持ちやすい。更に書きっぱなしが多くなるので、単発の、しかも数年前に書いたっきりの記事も多くなりがちです。

その結果、目にすることが多い「3万円以内で買える、ブロガーにオススメのChromebook」的な記事に出て来るモデルがある程度決まってくるんですね。その内の一台が、Acerが2014年9月に発売した「CB3-111」です。

長らく日本のChromebookユーザーにとって入門用の定番モデルだったのがAcerのCB3-111とCB3-131。

ちなみに日本国内には比較的早く入ってきていまして、2015年2月25日の発売です。

あとは、この後に出てきた後継的なモデルである「CB3-131」も多いかな。こちらは米国では2016年1月発売です。

確かに170〜180ドル台と2万円強ですし、米国Amazonの大型セールの時には120〜130ドル台になることが何度もあったので、手を出したくなるんです。また、日本でもレビューが多いので、初Chromebookとして安心感がある、というのも大きいかもしれません。実際、これ買って快適なら「2万円強で快適なブログ生活」が実現出来るわけですからネタとしても十分です。

なので、日本においては長らく手頃に入手できる、Chromebookの代名詞的な存在として、この「CB3-111」「CB3-131」は薦められてきました。ほぼスペックも変わらずに最近になってAcerは「CB3-132」というモデルも出してきたので、実際に良く売れている定番モデルなんだと思います。

流石に厳しくなってきた「サポート残存期間」と、以前ほど魅力的ではなくなってきた「価格」面のメリット。

「CB3-111」「CB3-131」(一応CB3-132も)の一番の魅力は価格の手頃さです。スペック自体は例えばCPUは2014年第3四半期に公開されたBay Trail世代の「Celeron N2840」ということで、Chromebookでなければなかなか厳しくなってきているCPUとはいえ、一応それなりにサクサクは動きます。RAM 2GBは今となっては敢えて選ぶ必要は全くないのですが、一応後継モデル含めて探せば4GB RAMモデルもあるので、そちらを選べば問題ありません。ただ、その場合には前述の170ドルではなく、もう少し価格が上がります。ただ、まぁこの辺は割り切れるのであれば、構わないとは思うんです。ちなみにCB3-131になると液晶もこの価格帯では珍しくIPSになるので、なかなか魅力的ではあります。なので、

スペック的には敢えて選ぶ必要はないけれど、分かって選ぶならお好きにどうぞ

的なモデルではあります。ただ、そろそろ流石に厳しくなってきているのが「サポート残存期間」でもある、自動更新ポリシー、そして、「価格面のメリットが薄れてきた」という点です。

日本でも少しずつChromebookに関心を持つ方が増えてきたかなぁ、と勝手に勘違いしている私ですが、購入される際には一応確認しておいてほしいな、と思うものがあります。それがChrome端末のサポート...

もうこのブログではクドいくらい何度も取り上げていますので今回は細かくは書きません(興味のある方は上の文章をご覧ください)が、今回のモデルのそれぞれの期間を見てみると、

何故か「CB3-111」は載っていないのですが、ほぼ同時期(2014年8月)に発売された「CB5-311」(上記表の一番下)が2019年9月まで。あと1年です。CB3-131(表の一番上)は一応2021年1月までありますが、それでも2年半弱

それでも確かに1〜2年前であれば「いや、でも200ドル切る価格は魅力的だし、わかった上で割り切って使うのなら良いんじゃない?」とも言えました。何故なら2年前なら残存期間はそれぞれ「3年」「4年半」になるわけですし、お試しとしてはこの価格帯で手頃に使える他のChromebookがほとんど無かったのもあります。

ただ、ここ最近になって、そうした価格的なメリットもかなり薄れてきてしまいました。その一番の理由が、先日発売されたばかりのASUS Chromebook 12 C223NAなどの存在です。

あなたには今も付き合いのある「幼馴染」や「古くからの友人」がいますか?今思い浮かんだ彼(彼女)は完璧な、非の打ち所のない人でしょうか?そんなことはないですよね?そしてそれが理由だから、でもないはず。突然何を言い出すのかと思われたかもしれませんが、今回海外で発売されたASUS Chromebook 12 C223NAについて考えたとき、私はそんな「気のおけない」、腐れ縁のような、けれどどこにでも一緒に行けて気を使わなくても良い、そんな相手が浮かびました。ということで、第一回目のレビューです。

こちら、海外でも先月末〜今月にかけて発売されたばかりの最新モデルで価格は229.99ドルです。

発売直後ということもあってか、まだ自動更新ポリシーは出ていませんが、基本となる約6年半で計算しても2023年〜2024年辺りまでは問題なさそうです。そしてCPUは現行普及価格帯Chromebookの標準であるApollo Lake世代のCeleron N3350です。(ちなみに現在Chromebook市場で出回っているIntel製Celeronは「Apollo Lake」「Braswell」「Bay Trail」の3世代にまたがっています)

また、このC223NAとほぼ同スペックで「やっぱりASUSよりAcerが好き」という方には、「CB311-8H」というモデルも今年出たばかりです。

現行普及価格帯のモデルとして必要十分な最新スペックを載せ、1kgを切る軽さと11.6インチというコンパクトさ、更に9という手頃さで、海外でも品薄状態が続いているASUSの新作Chromebook 12 C223NA。ただ、この種のモデルは今回が初めてではなく、今年の前半に既にAcerが似たようなコンセプトのモデルを出していました。それがChromebook 11 CB311-8H-C5DVです。ところがこちらはあまり話題に上ることがありません。その差はどこにあったのでしょうか。Acerのモデルの特徴とともに、改めてこのモデルについて考えてみたいと思います。

こちらは自動更新ポリシーが既に出ていて、前述の表の中にあるように2023年11月です。

ここで、今回取り上げた「CB3-111」「CB3-131」「CB3-132」「C223NA」「CB311」を比べてみます。

CB3-111-C4HT CB3-131-C3SZ CB3-132-C4VV C223NA-DH02 CB311-8H-C5DV
CPU N2840
(Bay Trail)
N2840
(Bay Trail)
N3060
(Braswell)
N3350
(Apollo Lake)
N3350
(Apollo Lake)
発売時期 2014年9月 2016年1月 2018年1月 2018年9月 2018年4月
自動更新ポリシー (2019年9月頃?) 2021年1月 2023年11月
米国実売価格 $225(2GB) $208.99(2GB)
$228(4GB)
$195(4GB) $229.99(4GB) $269.99(4GB)

Acerは今年の1月にひっそりとCPUをN2840(Bay Trail)からN3060(Braswell)に上げたCB3-132を発売しています(表の中央)ので、こちらを選ぶ、という選択肢は確かにあります。

ただ、基本的に従来のCB3シリーズを踏襲していますので、充電は専用端子、インターフェイスもUSB-A 2.0、3.0が1つずつ、ということで、あくまでCPUのみの若干のアップデートに留まります。

それを考えたとき、今、敢えて「入門」「お試し」として選ぶ必要があるのかな、と思っています。C223NAやCB311などが同じ200ドル台で最新の仕様で出ているのであれば、そちらの方が余程安心して使えませんか?ということです。

「お試し」「入門」こそ、単純な価格のインパクトに惑わされないで。

これは私も含めて、なのですが、情報は常にアップデートされていきます。私がここで書いた文章も、数年後に誰かが読んだら「まったくオススメ出来ない古い情報」になっている可能性も高いのです。そうした点では、やはりその記事が書かれた時期については、他OSのPC以上にしっかりチェックして欲しいと思います。何故ならChromebookには繰り返しますが「自動更新ポリシー」という端末のサポート期間がモデルごとに定められているからです。

同様に、「お試し」「入門」こそ、単純な見た目の価格のインパクトに惑わされないでほしいな、と思っています。また、そこで書かれている価格が何を前提とした価格設定なのかにも気を付けて欲しい。

「Chromebookは2〜3万円」という言葉って、実は見た目ほど単純ではないのです。そして、オススメされているモデルが今もオススメとは限りません。

もちろんすべて分かった上で割り切って選ぶのは全く構わないのですが、例えば同じメーカー(Acer)だとしても「CB3-111」「CB3-131」「CB3-132」「CB311」というモデル名がブログで突然出てきて、それらがそれぞれいつ発売されて、いつまでサポート期間があって、果たしてどの程度の使い勝手のモデルなのか、そしてなぜその価格なのか、すぐに区別が付く人はほとんどいないと思うんです。

また、米Amazonで「2018 New Modelと表記があっても2018年に出ているとは限らない」ため、単純な名前と価格で選ぶのは本当に難しいな、と思っています。

(例えばこの2モデル、サラリと「2018 New」とか「2018 Newest」とか表記されていますが、どちらも2年以上前のモデルです。)

今回も長々と書いてしまったのでなんかChromebookって面倒だなと思われてしまったかもしれません。それは申し訳ないな、と思っています。ただ、実際はそこまで難しくはありません。

単純に最新のモデルを選べば良いんです。それも出来れば国内販売モデルを、です。ここまで絞った時点で既に数モデルに絞られます。

なんて書くと、どこで拾ってきたのか「日本価格はボッタクリ」なんて思い込んでいる方もいらっしゃると思うのですが、

そこで今回の文章を思い出してみてください。

残りサポート期間が1年を切っている、もしくは既に終了しているモデルをシレッと今も100〜200ドルで販売している方が余程ボッタクリではありませんか?

それらを「Chromebookは安さが魅力で2〜3万円で買える、ってブログで薦められていたから」という判断基準だけで買ってしまう方が余程リスクが高いと思うのです。そういうことをするから、却って難しくて面倒になってしまうのです。

今回取り上げた最新モデル、ASUS Chromebook 12 C223NAAcer CB311-8Hは、残念ながら文章作成時点では日本では発売されてはいませんが、2018年9月末時点で「入門」「お試し」としてオススメ出来るChromebookです。

発売直後は品切れ入荷待ちが続いていましたが、ようやく在庫も落ち着いてきたようですね。現在在庫ありになっています。

また、個人的にはこの辺りのモデルは恐らく日本でも出してくると思うんですよね。そうなれば国内でも安心してオススメ出来る(ここ数年は)定番モデルとなりそうです。日本での発表を期待しています。

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「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

「それぞれの365日 Chromebook会報誌」

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