前回少し触れましたが、靴のお手入れと選び方に関する本をKDPで出そうと思っていることもあり、「一太郎2017」をよく使っております。そのため、この1ヶ月間自宅でも出先でもASUS ZenBook 3 UX390UAを意識的に使っていました。既にこのモデルについてはASUS JAPANからお借りした際に3回、また英語キーボード版を入手後も1度、使い勝手については書いています。
印象自体は大きく変わってはいないのですが、日々の使い勝手など、使い続けてみないと分からない部分もあると思いますので、1ヶ月という短い段階ではありますが、改めて少し振り返ってみたいと思います。
この1ヶ月で私が感じたASUS ZenBook 3 UX390UAの気に入った点と惜しい点。
気に入った点。
- 薄さと軽さ、大きさのバランスは素晴らしい。気軽に持ち歩けます。
- 液晶も好印象。使う場所は選ぶものの、FHD(1920×1080)も便利。
惜しい点。
- バッテリーの持ちが4時間強(あくまで私の使い方において)
- 慣れれば悪くはないものの、長時間は悩ましいキーボード。
意外と気にならなかった点。
- USB Type-C x1は用途を考えると特に不便は感じませんでした。
気に入った点 1:薄さと軽さ、大きさのバランスは素晴らしい。気軽に持ち歩けます。
これは予想以上に素晴らしかったです。約910gという軽さだけでなく、そこに幅296mm × 奥行き191.2mm × 高さ11.9mmという絶妙な大きさ(コンパクトさ)が加わっているところが大きな魅力です。ホント、鞄(特にリュックなど)に入れていると重さを感じません。
それでいながらスペックには一切妥協せず、Core i7-7500U、16GB RAMに512GBのPCI Express 3.0 x4接続のSSDです。もちろんハイスペックのデスクトップPCには敵わないとしても、ゲームや高負荷の作業を行わない限り、不満を感じることはないと思います。
これ、Core i5版でも恐らくそうなのではないかなぁ、と思っています(試していないので分かりませんが)。むしろ価格とのバランスを考えるとこちらでも良いのかもしれません。
個人的にローズゴールドはちょっと惹かれます。
当初ASUS Chromebook Flip C302CA用に購入したはずの国立商店製の「職人が作るレザースリーブ for 13インチMacBook Pro(ブライドルレザー Thin Fit版)」に少し手を加えてレザースリーブとして使っていますが、更に満足度が上がっています。もう常に持ち歩きたい気分。(それでも後述の「惜しい点」などの理由からChromebookも結局持ち歩くことが多くて無駄なのですが)
気に入った点 2:液晶も好印象。使う場所は選ぶものの、FHD(1920×1080)も便利。
液晶は12.5型ワイドTFTカラースクリーン ワイドビュー液晶(ASUSのPDF版の製品仕様より)にFHD(1920×1080)で表示可能(外部ディスプレイ出力は最大3840×2160)です。鮮やかさを重視したためか、タッチパネル非搭載ながらグレアパネルなのは好みが分かれそうですが、十分に実用的ではあると感じました。
12.5インチに1920×1080というのはスケーリング100%で使うには少々厳しい状況もあります。先日実家から戻る新幹線の車内で作業をしようとしたら酔いました。液晶と目との距離が少し遠くなる状況、更に揺れなどで認識しづらい状況での小さいフォントは厳しいですが、通常使う分には私は結構慣れてしまったので、画面を十分に広く使える、という点を重視してFHDにしています。
グレアパネルに関しては、私は反射防止の保護フィルムを貼ってしまいましたが、貼った途端に見やすさがだいぶ変わりました。個人的には鮮やかさを多少犠牲にしてもお薦めしたいところです。
惜しい点 1:バッテリーの持ちが4時間強(あくまで私の使い方において)
これに関しては、常駐させているソフトや画面の明るさ設定など個人差が出てくるので仕方ない部分もあります。ただ、大切なことはメーカー発表の時間でも、他の方が何時間持つか、でもなく、あくまで自分の使い方においてどうか、という点だと思っています。この点では個人的には残念。
私が外で作業をする場合には、大体自宅に戻るまでに4時間~5時間程度使います。この点では上記画像では推定時間は約4時間。ギリギリ問題なさそうに見えますが、常に残量を意識しながら使うのは意外とストレスです。1日使い終わって自宅に戻る時点で残り20~30%残っているくらいの余裕のある使い方をなるべくしたいのです。
Windowsで使っているのはここ最近は「一太郎2017」がほぼメインでして、特に熱く激しい画像や動画編集等は行ってはおりません。でも、ある程度文章の加筆修正、編集諸々行ったあとで、「少しブログでも書くか」と思ってバッテリーに目をやると、残り30%あたりになっておりまして・・「何となく不安だから帰ってからにするか」となってしまう。この何となくが手強くて、「ノッてきた頃に中断するの、嫌だしなぁ」という漠然とした不安が、せっかく書きたいことが頭の中に浮かんでいながら、私にブレーキをかけてしまうのです。
もちろんダラダラ使わずに4時間しか持たないもの、と割り切って、無駄な時間を極力減らして集中して作業する、という風に考え方を切り替えれば悪くはありません。ただ、例えばこの文章を書いている時点で既に上記のように推定残り時間は1時間20分です。流石に0%ギリギリまで使う気は起きないので、ちょっと不安。最後まで書けるかな。(結局残り30分を切った時点で気持ち的に落ち着かなくなってきたので、下書き保存して終了しました。)
Chromebookだと通常のモバイルバッテリーでも細々とながら充電が出来るのですが、このZenBook 3、USB-C PD対応のバッテリーとケーブルでないと充電出来なさそうなのです(手持ちの通常のモバイルバッテリーでは無理でした。)。また、同じ45Wの充電アダプターでも対応しているものと対応していないものがあるようです。
これは別途モバイルバッテリーも買い直さないといけないかなぁ、と思っています。
例えばこのモバイルバッテリーだと、重さを考えると「何かこれじゃZenBook 3の軽さが台無しじゃん」という気もするのですが、安心感はあります。
惜しい点 2:慣れれば悪くはないものの、長時間は悩ましいキーボード。
キーボード、最初は戸惑いましたが、悪くないです。この1ヶ月は自宅でも外付けの27インチ液晶モニターを繋いで使っていましたが、十分に使えました。トラックパッドは流石に細かい作業をする際には外付けのワイヤレスマウスを使いますが、今日みたいに持って出るのを忘れた日にはトラックパッドも慣れてきたのか、十分に使いやすいと思います。
そうした点では充分に合格点。ただ、本来の使い方ではないのかもしれませんが、長時間作業するにはキーボードもマウス同様により快適なキーボードを求めたくなってしまうのです。もう、好みの問題。
そんなこんなで久しぶりにブログを更新するにあたって、愛用のLenovo ThinkPad 13 Chromebookを1週間振りくらいに開いたのですが、感動してしまいまして。やっぱり私、このモデル好きなんですね。キーボードの上で指が踊りました。
で、何でだろう、と思った時、もちろんChromeOS自体の魅力に因る部分も非常に大きいと思ってはいるのですが、加えてこのモデルのキーボードが私にとってはとても心地よいのだということに改めて気付きました。
とはいえ、この薄さと大きさ、軽さを考えると、その強み(魅力)を薄めてまで、このキーボードの更なる改善を求めたいか、と言われると難しいところ。実際前述のバッテリーの持ち(私の使い方で4時間強)を考えると、贅沢を言ってはいけないのかなぁ、という気もしています。
意外と気にならなかった点。:USB Type-C x1は用途を考えると特に不便は感じませんでした。
もちろん理想をいえばSDカードスロットとか、USB Type-Cがもう一つくらいあれば、とかUSB Type-CがGen 1ではなくGen 2だったら、など幾らでもあるのですが、必要に応じて付属のASUS ミニドック(USB3.0 x1、HDMI x1、USB Type-C x1)を持ち歩けば良いかな、という感じです。というのも、やはり薄さと軽さと大きさを活かしてどこにでも持ち歩けることがこのモデルの一番の強みだと思うのです。それくらい、特に薄さというのはこのモデルにとっては魅力の一つ。となると、USB3.0やHDMI端子は難しそうなんですよね。加えるとなるともう少し厚みを増す必要が出てきます。
SDカードスロットは人によって必要かどうか分かれると思うので(私も最近までは必要と感じていなかった)これはこれでありかな、と。
惜しいとも言えますが、思っていた以上に不便は感じなかったので、「意外と気にならなかった」点として挙げておきます。
万人向けではないものの、この薄さと軽さと大きさに魅力を感じるのであれば有力な選択肢の一つです。
私の中では大変満足感の高いモデルではありますが、では全ての人に薦められるかと言われると難しいな、と思います。(もともとそんなモデル自体なさそうですが)
910gという軽さとともにコンパクトさ、薄さを重視し、出先でもWindows 10で画像編集や動画編集(これは求めるレベルによって印象は変わりそうですが)、更にWindowsで使いたいソフトがどうしてもある、という場合には非常に良いモデルだと思っています。例えば私にとっての冒頭の「一太郎2017」みたいなものですね。ATOKもやはり便利です。
ただ、それ程画像編集などに拘らない、文章主体のブログを書くくらいであれば、このモデルで無くても良い気がしています。(気軽に持ち歩けるのは大きな魅力ですが)バッテリーの持ちが個人的にはかなり惜しいので、どうしても今日は外でもどんどん使いたい、という時にはChromebookのほうが楽だなぁ、と思ってしまいます。
二台持ち歩きとかね、大した用途に使わないなら必要ないでしょ、と言われそうですし、実際自宅なりコンセントの使える場所で使えば良いだけの話なのですが、まぁその辺はChromebookも好きだから仕方ない。
ただ、それでも2台合わせて2.2kgです。そう考えるとこのモデルの910gというのは助かるなぁ、と思います。
そろそろ海外では14インチのZenBook 3 Deluxeが発売されるのではないか、という噂もありますが、12.5インチ、910gのこのZenBook 3も引き続き充分な存在感を発揮していくのではないか(していって欲しい)と願っています。
ASUS ZenBook 3 UX390UA | ノートパソコン | ASUS 日本
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