使い始めて5日。毎日持ち歩いていますが、ようやく私の中でのこのモデルの立ち位置、イメージが出来てきました。前回、前々回で挙げたような気になる部分、惜しい部分、そして素晴らしい部分。これらを合わせてみると、決して優等生ではありません。それどころか、このアンバランスさに戸惑うかもしれません。その辺りの感じたことを今回は少しまとめてみたいと思います。
ASUS ZenBook3 UX390UA-512GP – ASUS Shop
スペックの一部だけを見れば、これ私のデスクトップPCと変わりません。
もちろん細かく見ていけば、デスクトップならではの拡張性や、RX480載せてたり、その他諸々違ってきます。ただCPUとRAMとSSDだけ比較しても意味がないと思われるかもしれません。ただ、私がここで何を伝えたいのかというと、
ZenBook UX390UA-512GP | 私のデスクトップPC | |
CPU | Intel Core i7-7500U | Intel Core i7-6700K |
RAM | 16GB DDR3-2133 | 32GB DDR4-2400 |
SSD | 512GB (PCI Express 3.0 x4) | 750GB(SATA 3.0 6Gbps) |
もともとChromebookメインのような私の使い方では、どちらも体感差はほとんど無いということなのです。なぜなら重い処理と呼ばれるようなものをほとんど行わないからです。言い方を変えるなら、「えっ、最近のWindowsラップトップPCってこんなに快適だったの?」ということ。何ですか、この素人っぽい発言は(実際素人ですが)
デスクトップPCと体感差変わらないのに、薄くて軽くて小さくて拡張性低いからやること限られてる。
ほとんど体感差ない使い勝手の良さ、快適さがありながら、このZenBook 3 UX390UAは非常に薄くて(11.9mm)軽い(約910g)。しかもインターフェースがUSB3.1(Type-C)が1ポートだけという割り切りの良さ。
もちろん付属のミニドック等使えばある程度拡張は出来ますし、実際私もこのUSB Type-Cで外部液晶モニターにも繋ぎました。
でもね、なんか違うんですよ。こういうことするようなモデルじゃない気がしてしまうのです。これに色々ごちゃごちゃつけて、いろいろなソフトも入れて、高い負荷かけて本格的な作業をする、そういうのって、何となく似合わないんです。格好良くない。
極端ですが、12.5インチのこのモデルで出来ることなんてたかが知れているんです。
これには反発もあるかもしれませんが、私、これがあっても、これですべての作業をこなしたい、とは思わないんです。家には大画面、複数台の液晶モニターもありますし、前述のようなデスクトップPCもある。そうした中で、わざわざこのZenBook 3で小難しいことやらなくても良いですし、出先で敢えて気難しそうな顔して複雑な処理や仕事する必要ないんです。
もちろん他に何も持たずにこれ一台で自宅も職場もカフェもすべてこなす、という方もいるかもしれません。それはそれで良いと思うのですが、そこまで使い込むのであれば、何もここまで薄く、軽く、更に12.5インチにこだわる必要もないのかな、と。また一台にこだわる必要もないのかな、と思います。
そうした意味では、私の中では立ち位置は、今手元に4台ある(間もなく5台目が届く)Chromebookに近いです。まぁ結局私の大半の用途はChromebookで出来てしまう、という状況もあるのですが。
OfficeやPhotoshop、ATOK等々がまともに使えるChromebook的存在。
そう。拡張性も低いので、デスクトップPCほどあれやこれやとソフト等々入れないこともあって、中身が非常にシンプル。なにせMicrosoft Office 365 SoloとAdobe Creative Cloud(PhotoshopとLightroom程度)しか入ってないんです。気分転換でちょっとSteamでゲーム幾つか入れてみましたが。
なので、もともと大して詰め込んでないので、もう本領発揮で速い速い。体感としては我が家のメインのChromebook、HP Chromebook 13 G1(Core m5 , 8GB RAM)使ってるのとあまり変わりません。
それに普通にOfficeやAdobe等々、あとATOKも使えるな、と今ChromebookでAndroidアプリ対応に向けて期待しているようなことをAndroidアプリではなく通常のソフトとして使えてしまっている感覚です。
Chromebook好きには案外相性が良いWindowsラップトップPCかも。
とここまで書くと、それなら何も実売18万円近くも出してこんな最新のWindowsラップトップ買わなくてもChromebookで十分じゃん、あなたの出る幕じゃないよ、と思われるかもしれません。
でも、常日頃、またここ2年以上Chromebookにハマってきた私からすると、これって凄いことなんです。
お、Chromebookで快適に使っているときとほぼ同じテンポ、リズムで使えてる・・。
ということが。余計なものが何もついてない、削ぎ落とされた外観(本体の薄さと軽さといった部分)と、とことんまで削ったインターフェース(USB Type-Cが1つのみ)で、従来のWindows等に私が求めてしまった、欲張ってしまった「あれもこれも」感が極力排除されてしまっている。
なんかもう最初から割り切った使い方なんです。で、そうした使い方をした時にスペックに妥協していないだけにWindowsのくせに速くてストレスがないんです。(キーボード等は除く)
なんかもう、中身も外側もゴテゴテ加えずに、サラリと付属のスリーブに入れて鞄へ。どこでも取り出して、必要なことだけをサラリと行う。けれど待たされてイライラしている雰囲気もない。だってかなりスペック自体は余力残してますから。けれど欲張らない。
薄さと軽さの中に潜む想像以上の高性能。そのアンバランスさが私を惹きつける。
先程も書きましたが、これ、あれもこれもと詰め込んで、高負荷かけてバリバリ仕事や作業こなすことも出来なくはないけれど、何となくそれやるんならこのモデルじゃなくて良いと思う。そんな印象です。
薄くて軽いPCというのは今までにも幾らでもありました。薄い、軽い、小さい、はPC好きとしてはそそる部分でもあり、私も好きな方面です。ただ、薄さや軽さや小ささというのは確かに魅力なのだけれど、その分どこかに無理がきていて、処理のもたつきを感じたり、何となく普段使いにストレスを感じたり、使い勝手が悪かったり。趣味として持つには良いけれど、当然それ一台ではなかなか難しい面もあって、結局趣味の範囲を脱することが出来ない。
今まではそんな印象でした。
ところが、今回のZenBook 3 UX390UAに感じたのは、想像を超える快適さ。もちろんそれはあらゆる作業に大してではなく、薄さと軽さから受ける印象と、思い浮かべる用途においては全く力不足を感じない、という点。
もちろん私の好きなChromebookとは方向性、思想は違うのだけれど、比較的馴染みやすい、そんなWindowsなのにWindowsっぽく感じさせないアンバランスさ。それは恐らく極限まで削ぎ落としながらもCPUなどスペックには全く妥協していないという、そんな予定調和的ではない面白さ。
そのあたりが、まだまだうまくすべてを伝えきれていない気もするのだけれど、従来思い描いていたWindowsラップトップPCとは全く違った方向性としての一台として、私を惹きつけているのかな、と思っています。
ASUS ZenBook 3 UX390UA | ノートパソコン | ASUS 日本
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ちょっとね、本気で購入今考えてます。困ったもの、借りちゃったなぁ、という嬉しい悲鳴です。
安いとかそういう理由ではなく(実際には諸々含めれば少し高いくらい)、単純に英語キーボードのほうがEnterキーが大きいのとキー配置に慣れている、ということだけで、海外版でも良いな、とも思ってしまっています。
https://office-kabu.jp/windows/asus-ux390ua/post-0-99