[かぶ雑感] 「子どもたちの個性に合わせた教育の実現」を目指すGIGAスクール構想と、格差を生まないように配慮する日本の義務教育の間で、日本のPC教育はどうなるのか(2020.3.10)。

[かぶ雑感] 「子どもたちの個性に合わせた教育の実現」を目指すGIGAスクール構想と、格差を生まないように配慮する日本の義務教育の間で、日本のPC教育はどうなるのか(2020.3.10)。

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私、普段Chromebookに関して感じたことはその場でTwitterでツイートしてしまいます。結構長文、何ツイートになることもあって、フォローいただいている方々には少々申し訳ないのですが、その過程である程度自分の中で考えがまとまってきてブログの文章になることもあります。ただ、反対にツイートしてスッキリしちゃって文章にまとめる気力なくなってそのまま消えていってしまうモノも多く、勿体ないなぁ、と思っていました。

そこで、気がついた時にこちらで[かぶ雑感]という形で残しておきたいと思います。普段に比べて細かいスペックやリンクなどは調べずに書いていきたいと思いますので、Twitterされてない方や「ついでだから雑談にも付き合ってやるか」という方はお付き合い頂けたら、と思います。

今回はこれ。

文科省のGIGAスクール構想が最近話題です。それに合わせて改めて「学校におけるPC教育」についての話題も盛んに目にするようになったのですが、

みなさん、義務教育の学校において、どんなハイレベルのPC教育求めてるんでしょうか。

ちなみにGIGAスクール構想、私も分かってるようでいまいち分かっていないので改めて調べてみたのですが、簡単に触れると、

GIGAスクール構想とは、全国の学校で義務教育を受ける児童生徒に、1人1台の学習者用PCやクラウド活用を前提とした高速ネットワーク環境などを整備する5年間の計画をまとめたものだ。

 これらの目的は子どもたちの個性に合わせた教育の実現にある。さらに教務や保健などのデータを一括管理する「統合系校務支援システム」の導入で、教員の負担を減らして働き方改革につなげる狙いもある。

こういうことのようです。結構興味深い話なので、興味のある方は是非上記の文章だけでなく色々調べてみていただきたいのですが、基本的にネットで交わされる学校におけるPC導入の話って「Chromebookで十分だろ」「〇〇させるにはChromebookは不十分。」「将来社会に出ることを考えるとOfficeは必須。G Suiteなんて使わせても社会では役立たない」「開発環境構築すること考えるなら〇〇」といった、それどこのPCが日常にあって使いまくってる現役世代の話ですか、という話題が盛りだくさんです。

なんか本格的とまではいかないまでも、かなりPCを活用した、プログラミングの授業や具体的な環境を構築しての専門的な授業をイメージされているような印象です。

でもね、義務教育の小中学校、+高校ですよ。どこかの金あって理事長や校長が力持ってる私立や大学なら分からなくもないですが、

  • スマホを買ってもらえない子だっているんだから、学校にスマホ持ち込み禁止
  • 〇〇出来ない子もいるんだから、その子が劣等感を感じないようにその子に合わせた授業
  • PCが買えない収入の家庭もあるんだからそういう家庭に配慮して学校で買って生徒に配布するべき

という風に、

格差を生まない、子どもに格差を感じさせない、平等に同じレベルの教育を受けさせる、レベルに差が出ないように一番下の子が落ちこぼれないように配慮する。持つものと持たざるものを生まないようにする。

のが日本における義務教育です。先程「GIGAスクール構想とは」の部分で触れた目的である「子どもたちの個性に合わせた教育の実現」とはまさに正反対の教育です。

バカにしているように感じられるかもしれません。もちろん現場の先生方の中には「うちは違う」と言われる方もいるのは分かった上で、でも現場の色々な方の意見を教育サミットや教育関係のイベントで伺ってみると、結構似たようなことを言われます。それが導入のハードルにもなっている、と。

ちなみに昨年、私は米国で暮らす従兄弟の学生生活について渡米した際に色々訊いてきました。

米国の教育市場におけるPC導入(PC教育)は進んでいるように思われがちですが、

ただ、彼は「ただ、僕はとても恵まれてるんだと思う」とも言っていました。

「El Segundoはお金があるからみんなに1台タブレットが配られてるけど、タブレットもPCも使ったことがない友だち(他の学校)も多いから」

とのこと。やはり学校によって差は大きいし、その中でたまたま自分の学校はこうした環境がMiddle Schoolの頃からあったから使うことができただけ。だから使えない(使わない)学生も多いと思うよ、とのことです。

むしろすべての学校に等しく、格差を生まないように、かつ一斉に、というわけではない米国においては、誰もがChromebookやiPadを日常で使っている訳ではなく、むしろこうした面では格差は大きいのかもしれません。

また、私は2年前にこんな文章を書きました。

Twitter等で眺めていると「Chromebookだと開発が出来ない」「Officeが使えない時点でダメ」といった意見を多く目にします。ただ、私の中では学校というある種特殊な環境において、正直そうしたものを教える必要性って全く感じておりません

中略

私としては、学校に導入されるPCがChromebookであろうと、Macbookであろうと、Windows PCであろうと、またタブレットPCであろうと、正直どれでも良いと思っています。ただ、学校にあるそのPCでしか出来ないことを教えるのであれば、正直あまり意味はないかな、と。例えば○○ならこんなアプリが使えて、こんな開発が出来るから良い、と言っても、それを結局その後の人生で活かせなければ意味がないんです。

それよりもは、先程少し触れましたが学校というある種特殊な環境だからこそ出来ることを「教える」のではなく「体験」させて欲しい。その特殊な環境というのが「半強制的にある程度まとまった人数で共同作業を行う」というものです。

中略

その中で出来ること。それは、

特殊な技術や知識がなくても、今はこんなに簡単にみんなと協力して色々なことが出来るんだよ

という経験(体験)です。

横並びでとりあえず政府としてある程度の構想を打ち出したとしても、各自治体の裁量に委ねられたとき、結局従来の「等しく誰にでも教育を受ける権利と受けさせる義務がある」が少しズレた形で解釈された平等横並び意識が根付いている限り、冒頭でも触れたような、私たちPCに普段慣れ親しんでいるような人間がイメージする「ぼくのかんがえたさいきょうの」ぱそこん授業なんて計画すら難しいのかもしれないな、と思いました。

こんな話が実際にはごく一部ではなく、多くの現場で起きてそうな(それも何の疑問も感じずに)気がしています。

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多くの方にとって「靴磨き(お手入れ)って何も特別なものじゃなくて、毎日の歯磨きや洗顔のような日常なんだな」と感じて頂き、より革靴を身近なモノに感じてもらえたら、と願っています。

「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

「それぞれの365日 Chromebook会報誌」

「100人いれば100通りのChromebookとの付き合い方がある。それぞれの365日がある。いろいろな人の、いろいろな形の、いろいろな365日を眺めてみたい。」

そんな想いから2018年後半から季刊ペースで出しているのがこちらです。この本は「実際にChromebookを使っている(もしくは興味を持っている)ユーザーたちで作り上げる会報誌」です。

毎回事前に寄稿者やアンケートの回答を募り、それらをまとめて作っています。

是非あなたのスマートフォンやタブレット、Kindle端末などに入れて持ち歩き、気が向いた時に読み返して欲しいな、と思っています。