このブログでも何度も取り上げていますが、一昨年末に発売されたGoogleのデタッチャブルタイプのChromebook、Pixel Slateが再び値下げになっています。従来のキャンペーン同様、純正キーボードカバーとペンがセットで499ドルから。最上位のCore i7モデルでも899ドルと非常に魅力的になっています。
発売直後にPixel Slateの最上位を買い、今も愛用している私なりの視点については先日改めて上記で文章でまとめています。
現在確認できているだけでも(日本直送は不可のため、日本から転送サービス等を使って)購入可能なショップとして、Google Store(本家)、Amazon(米国)、B&H(米国)があります。
まずはGoogle Store。
これが購入(発送)できるのであれば、一番無難で安心な選択肢です。Brydge G-Type Keyboardも選択できるようですが、G-Typeは元々日本への直送も可ですし、敢えて転送サービスを使って注文するのであれば、純正キーボードカバーがおすすめです。そのまま使おうとすると多少癖があり好みもあると思いますが、ちょっとした工夫次第で使い勝手が大きく変わるのも純正キーボードカバーの魅力です。
ここまでしなくても、キーボード下に多少の厚みとクッション性のあるモノを敷いてあげるだけでキータッチが劇的に改善されます。
ということで、Google Store、注文自体は可能なのですが、結構人によって注文出来るときと出来ない時がありまして。結構、発送前に突然キャンセルになることもあるんですね。散々待たされた挙げ句にキャンセル食らうと結構凹みます。その間に後述するように結構米Amazonなどでも発売してたりするので、そちらを選んだほうが良かったのではないか、ということも度々。他で扱いがない、Google Store専売の場合には仕方ないんですけどね。
続いてお馴染み米国Amazon。
- Google Pixel Slate 12.3-Inch 2 in 1 Tablet Intel Core m3, w/Keyboard & Pen:$499.00
- Google Pixel Slate 12.3-Inch 2 in 1 Tablet Intel Core i5, w/Keyboard & Pen:Currently unavailable.
- Google Pixel Slate 12.3-Inch 2 in 1 Tablet Intel Core i7, w/Keyboard & Pen:$899.00
既にスタンダードなCore i5モデルが”Currently unavailable.”となっていますが、多くの方が検討されているであろうm3版($499.00)はまだ残っているようです。Amazonは一応今回販売も発送も「Ships from and sold by Amazon.com.」のprime対象なので、その点で初期不良時等の対応が比較的柔軟なのは魅力です。転送サービスを介して購入した場合でも、日本から返送する際の送料も交渉次第で全額Amazon側が負担してくれる場合もあるので、その安心感は大きいですね。
最後にB&H。
こちらはカメラ好きな方には以前からお馴染みのお店の一つですが、日本直送が可の商品も多く、またそうした場合の返品や交換にも比較的柔軟に対応してくれる老舗です。ちなみに今回のPixel Slateは日本直送不可なので、転送サービスを使い必要はありますが。
- Google 12.3″ Pixel Slate GA00345-US B&H Photo Video$499.00
- Google 12.3″ Pixel Slate GA00347-US B&H Photo Video:$599.00
- Google 12.3″ Pixel Slate GA00348-US B&H Photo Video$899.00
こちら、上記の商品ページを見る限りではPixel Slate本体だけのように見えるのですが、カートに入れると自動で純正キーボードカバーとペンが一緒に追加されます。
B&Hは私も何度か利用させて頂きました。その内1回は初期不良だったのですが、対応も丁寧で、返金もスムーズに(クレジット決済のキャンセル処理)行ってくれました。
で、一般的にはこの順番なのですが、時々お店によってB&Hのように、予め決済しておいて、発送時に事前承認小額決済を行うところがあります。これ、普通のカードを使っている場合には問題ないのですが、例えばVISAデビットカードの一部などで「100円未満の小額決済には利用できません」といった但し書きのあるカードがたまにあります。そういうカードの場合、決済はされるのに、事前承認小額決済が100円未満のため下りずに、結果として発送が出来ない→一旦キャンセルしてカードを別のものにする必要がある、ということが発生します。この点、使われる予定のカードについて予め確認しておく必要があります。
そこさえ問題なければ、海外からのChromebook購入においては結構便利なお店です。
さて。
昨年から度々行われてきたPixel Slateの値下げです。その都度「悩みながらも転送サービスがハードル」になって、結局購入に至れなかった方もいるのではないでしょうか(実際そうした相談を幾つか頂きました)。
モデル自体は通信モジュールは技適認証に通っていますので日本での使用は可能ですし、Googleの一昨年のハイエンドChromebook、そして発売当初は非常に話題になったモデルです。相性が合えば非常に使い勝手も良い魅力的なモデルです。
ただ、個人的には、「安いからAndroidタブレット代わりに」とか「安いからとりあえず」的な感覚で購入を決める前に、まずは一度ご自身の用途を見直してみてほしいな、と思っています。
Pixel Slateがまたかなり安くなったみたいだけど、あれだって、5年来のChromebookユーザーでも結構用途に戸惑う類いのモデルだよ。ある程度自分の中で用途が定まってくると手放せなくなるけど、単純な他OS的スペック構成感覚でコスパ考えてお得で選んでも多分戸惑いとモヤモヤと半端感残って後悔する。
— おふぃすかぶ.jp (@OfficeKabu) March 1, 2020
幾ら安かろうが、ハイスペックであろうが、自分がChromebookで考えている用途がそもそもChromebook自身相性が悪いものなのであれば、結局中途半端に感じて、使わなくなってしまいます。発売直後からそうした感覚を抱いて手放した方もチラホラと見かけますし、昨年末のセール以降でも非常に気に入って愛用されている方と、早速手放すことを検討している方で大きく分かれています。
私自身、発売直後に最上位モデルを悩まず選びながらも、一旦手放しています。その後月日を経て、自分の中でのこのモデルでの用途がある程度イメージできたので、改めて最上位モデルを買い直しています(最上位であることを自慢したいのではなく、用途に合うのであれば最上位モデルは非常に魅力的なモデルだ、ということです)。
私は今でも非常に気に入っていますし、Dell Latitude 5400 Chromebook Enterpriseという更にハイスペックなChromebookが手元にある状態でも、また違った立ち位置のモデルとして、日々結構使っています。先日液晶に幾つか小傷が入っていることに気づいてしまい、予め液晶保護フィルムなりを貼っておけば良かった‥と少し凹んでいますが。
この価格自体がこのまま継続、という話もありますが、ということはGoogle自体、このPixel Slateを広めたい、というよりも、このGoogle自身の開発したタブレット型端末の在庫を一掃したい、という思惑もあるのかな、と感じています。
この「幾つかの惜しさ」が本来の魅力を見えなくさせてしまい、その結果低評価に甘んじることになってしまった、ある意味悲劇のモデル、Pixel Slate。個人的にはその魅力に気づいてくれる人が増えてくれるといいな、と願っています。