[かぶ] Amazonのセール対象の8モデルを並べてみると、Chromebookの今が見えてくる(各モデルの簡単なまとめ)。

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[かぶ] Amazonのセール対象の8モデルを並べてみると、Chromebookの今が見えてくる(各モデルの簡単なまとめ)。

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2020年11月27日より開催中のAmazonのブラックフライデー&サイバーマンデーセールにおいて、Chromebookが非常に魅力的となっています。

2020年11月27日から12月1日まで、Amazonではブラックフライデーセールが開催されています。最近国内でも話題になってきているChromebookでも、今年発売されたばかりの新作モデルが続々とタイムセール対象になっています。今回はそれらの中でも個人的に魅力的と感じるモデルを中心に、それぞれの特長に簡単に触れながら紹介したいと思います。

前回こちらで一度文章としてまとめましたが、購入された方、購入を迷われている方をネット上でもいつも以上に多く見かけます。

ただ、国内で同時期にこれだけ多くのモデルが3万円台前後(モデルによっては2万円切り)で一堂に会するというのは今までなかったことで、いつも以上に情報が氾濫してしまって、むしろ「何が良いのか」「何が今買いどきなのか」が分かりにくくなっているのではないか、と感じています。

現在国内現行Chromebookはこれ以外にも結構豊富に展開されています。また、昨年までの(ひと世代、ふた世代前の)モデルも当然継続して販売されていて、価格がそれほど大差ないため、場合によっては「安い!」と思って買ってみたら、ふた世代前のモデルで、現行のもう少しトータルスペック的にもサポート期間的にも良いモデルが価格もそれほど変わらず売っていた、といった状況も十分に出てきています。

これには理由があって、
  • 数年前にはそこまで国内市場に流通していなかったため、市場想定価格(相場)がそもそも今より高めだった。
  • 今年に入って急激にモデルチェンジが行われており、それら新製品が現在戦略上、海外と大差ない価格になっている。
  • 幾ら数年前のモデルとはいえ、当時は教育市場向けが一般的であり、そうした事情(配慮)も踏まえるとそこまで極端に価格を下げるわけにはいかないので、結局価格が現行モデルと大差なくなってしまっている。

といったものが挙げられます。

Amazonのブラックフライデー&サイバーマンデーセールは文章作成時点では残り半日を切りました。この後同様の価格で販売されるとは限りませんが、今回セレクトされているモデルは、国内現行Chromebookの基準を捉えるのに非常にバランスの良い組み合わせになっています。

そこで(価格部分は一時的なものではありますが)折角の機会なのでこれら8モデルの特長を振り返りながら、

いま買うなら、どの辺りのスペックと価格と性能になるのか(指標)

をまとめてみたいと思います。

以下の文中では、普段のレビューと異なり、細かいスペック等には触れていません。この辺りは見て分かる方には必要ないものですし、あまりPCに詳しくない方にとっては、見ても分からないどころか、却って面倒になってしまうと思ったからです。

Chromebookにおいては、現在(ハードウェアプラットフォーム的に)以下のような目安になっています。2026年、2028年、というのは、それらハードウェアプラットフォーム別に設定されている、そのモデルのサポート期間(自動更新ポリシー)です。

これらは他OSも含めたCPUの現状とは少しズレますが、モデルを選ぶ際に、もし思い出したら大まかな目安としてみてください。

現時点で購入検討すべきモデルは8モデルのみ。それ以外は一旦除外で問題なし。

ここ最近、国内市場に活気が出てきたこともあり、一気にラインナップが増えました。また、一昨年から昨年、今年にかけてもその前段階として各社ラインナップを揃えてきていましたので、現在国内で探そうとすると、かなり多くのモデルが出てくると思います。

その中で、現時点で購入検討すべきモデルは8モデルのみです。
つまり、今回のAmazonのブラックフライデー&サイバーマンデーセールの対象モデルのみ、です。

理由は単純、例えばLenovoのモデルは今価格的にも確かに魅力的ですが、同社のキャンペーンは1月15日まで続きます。ネット上で普段Chromebookについて全く取り上げないようなアカウントまで「今がお得」とばかりに煽ってくる、只でさえ冷静に判断のしづらいセール中に、これらも選択肢に入れる必要はありません。だって、別にLenovoのモデルが良いなら、この数日で慌てて買う必要ないんです。悩んで年越ししても問題ない。

レノボは本日2020年11月13日から2021年1月15日まで、対象のChromebookが最大9,900円OFFになるHAPPY PRICEキャンペーンを開催しています。今年発売された3モデルが対象で、人気のLenovo IdeaPad Duet Chromebookも税込9,900円オフ。ほぼ3万円で購入が可能です。今回は本家サイトだけでなく家電量販店等でも同様のキャンペーンが行われているようです。

なので、とりあえず

今回対象の8モデルを検討しながら、ここ最近の国内Chromebookの大体のイメージを掴んじゃいましょう。

  • ASUS Chromebook C223NA:19,800円
  • Acer Chromebook C851:23,800円
  • HP Chromebook 14a:29,800円
  • Acer Chromebook Spin 311:31,840円
  • ASUS Chromebook C425TA:34,800円
  • HP Chromebook x360 14b:43,000円
  • HP Chromebook x360 14c:62,550円
  • Acer Chromebook Spin 713:67,800円

ということで今回はこれら8モデルについて、まずは私が考える特長を挙げ、その後で簡単な表にまとめた上で、更に検討してみたいと思います。

Amazonタイムセール対象8モデルのそれぞれの特長。

今回の8モデルは低価格から高価格まで、またCPUや液晶サイズ(画面比)、タイプなど満遍なく揃えられています。これらの中から「自分に必要なもの」「要らないもの」を整理していくと、「だいたい自分がこのくらいのモデルが合いそうだな」というのが価格とともに分かってくると思います。

明日以降は同じ価格で買えるとは限りませんが、一つの目安として参考にしてみてください。

尚、以下では特長的な部分を太字、注意したほうが良い部分を赤字にしています。

ASUS Chromebook C223NA

一昨年の普及価格帯国内スタンダードモデルの一つ。以前はASUS公式オンラインストアと(既に閉店した)ASUS Store Akasakaのみでの販売だったが、今年に入りUS配列KBモデルを新たに家電量販店等で一般販売を開始。

○現行最安値。2万切りのインパクトは大きい。
○1kgをギリギリ切る重さ(約999g)と液晶サイズ11.6インチはコンパクトで気軽に使える。
△モデルの世代的には「一昨年」。CPUも2世代前のもの。そのため体感速度はそこそこ。
△端末のサポート期間である自動更新ポリシーは2024年6月まで。
△今となっては液晶がやや残念。非光沢である以上に、全体的に何となく眠たげな印象。価格相応。
×タッチ非対応のため、インストール自体出来ないAndroidアプリも多い。動いてもタッチ操作前提のモデルだと詰むことも。

個人的には今でも好きなモデルです。従来からイメージされているような手頃な価格でもそこそこ動いてシンプルさが魅力なChromebookを考えているなら、今でも十分に選択肢に入ります。

ただ、既に2年以上前のモデルであり、今から購入となると実際使ってみて物足りなさや惜しさを感じてしまう部分も多々出てくると思います。その上で自分にとって必要な部分、不要な部分をこのモデルで見定めた上で、次にもしChromebookを選ぶ際には指標にしてほしい。そんな立ち位置のモデルです。

Acer Chromebook C851

前述のASUS C223NAの価格に4千円足すと、ひと世代新しい、昨年のモデルが手に入ります。それがこのC851。液晶もIPSパネルになりますし、液晶解像度も横は同じですが、3:2になった分、縦に若干広くなります。

MIL-STD 810G準拠の高耐久モデル。3:2液晶がポイント。最近になりC871が出たので、ひと世代前のモデルになります。気になる点は今回対象のモデルは末尾にTが付かないので、タッチ非対応である点。この部分は前述のASUS C223NAと同じ悩みを抱えます。

○23,800円という手頃さ。重さはあるが、MIL-STD 810G準拠の高耐久、耐水性は安心感があります。
○エイサーの強みの一つ、IPSパネル。この価格帯でもIPS採用は素晴らしい。
画面比3:2の液晶は、ウェブ閲覧や文章作成など上下(縦)に情報量を増やしたい作業にうってつけ。
×タッチ非対応のため、Androidアプリに関しては必要最低限の対応。あくまで補助的に割り切りが必要。

C223NAの1kgを切る軽さは魅力ですが、その分無造作に鞄に放り込んだり、あまり気を使わずに道具的に使うのであれば、300g程度重くはなっても、その分MIL-STD 810G準拠でもあるこちらのモデルのほうが安心感があるかもしれません(C223NAは軽い分、若干剛性に不安感が残る)。

ただ、その4千円が出せない、という方も多いとは思うので、ここは好みで。

HP Chromebook 14a

ASUS C223NAに1万円、Acer C851に6千円加えると、現時点でのChromebookの普及価格帯スタンダードモデルにたどり着きます。既に初日から売れまくっているようですが、このモデルが3万円を切ったところが一番大きいと思っています。

現行国内スタンダードモデル(基準)。一般的にイメージされているChromebookの用途で考えるのであれば、今年においてはこの14aかDirectplus版の14a(CPUが若干高め)になる。
14インチ、IPSパネル、FHD液晶は画面の見やすさ、情報量という点でも(持ち運びを再重視しないのであれば)最もバランスが良い。
○この価格帯でキーボードバックライト付き
△液晶サイズ14インチとそこそこありながら、JISかな配列キーボードのEnter周りなどが少し窮屈
液晶が125°までしか倒せない。出来れば180°まで倒せてほしかった。
△タッチ対応ながら、コンバーチブルでタブレットUIにはならないので、一部Androidアプリにおいて文字入力等で不便(もしくは動かない)が起きる可能性がある。

今回のセールでとりあえず選択に迷われている方は、これを選んでおくと失敗が少ないと思います。恐らく多くの方がイメージされている「Chromebookの使い方」においては、大きな不便を感じずに使えることでしょう。

これをひとまず使っていくと、恐らく自分にとって「Chromebookで何がしたいのか。何が便利なのか。」が徐々に分かってくると思います。そうした時、その必要なもの、不要なものを取捨選択してみると、自分にとっての理想のモデルがみつけやすいのではないでしょうか。そうした基準として考えてほしいモデルです。

液晶がタッチ対応ながら、通常のクラムシェル(ノートPC)タイプ、更に125°ほどしか開かないため、タブレットUIで動きません。先程から何をクドクドと同じことを触れているかというと、

Androidアプリによっては、アプリ内の文字入力がChromebookのキーボード入力が前提になっていないものが一部ある

ということです。要はソフトウェアキーボード(画面上に表れるキーボード)前提に作られていると、Chromebook上ではタブレットUIにならないとソフトウェアキーボードが表れないため、文字入力ができなくなってしまうんですね。ごく一部の限られたアプリではあるのですが、そうした不具合もなくはないので、一応意識しておきましょう。

2020年7月3日に国内で発売された14インチの新作モデル、HP Chromebook 14a。特にAmazon限定モデルは初動価格で税込4万円を切りながらも現行普及価格帯モデルとして必要充分なスペックを持ったバランスの良いモデルです。今回、Amazon.co.jpより端末を短期間ですがお借りすることが出来ましたので、このモデルの特長と魅力についてレビューしていきたいと思います。

Acer Chromebook Spin 311

前項で挙げた、現時点でのChromebookの普及価格帯スタンダードモデルに更に2千円を加えると、少し面白いモデルが手に入ります。

○ハードウェア的には今年のモデル。自動更新ポリシーも2028年6月と長めなのが安心。
○数少ないARM系プロセッサーのため、大半の他のモデルに比べるとAndroidアプリとの相性が良い(筈)。
約1.05kgと軽く、持ち運びも比較的しやすい。また液晶もIPSパネルなのも好印象。
△ARM系プロセッサーの特長として、単純な処理速度的には一昨年のモデル並。ただ、コア数は多いので、複数作業を同時に行う場合のモタツキは少ない。

最初に挙げた、ふた世代前のスタンダードモデル、ASUS C223NAから1万円弱追加すると、ほぼ同じような処理速度で、ARM系、タッチ対応のコンバーチブルが手に入ります。しかもC223NAの惜しい点だった液晶パネルもIPSになり、よりクッキリ見やすくなりました。

これ、結構面白い選択肢だと思うんですよね。今年のモデルということで、自動更新ポリシーも2028年6月まで。手軽さとAndroidアプリの使用もある程度考えている方なら、確実にこちらです。

これくらいのモデルが3万円前後で入手出来る、ということを考えると、ホント国内市場も充実してきたなぁ、と感じます。

2020年10月、日本エイサーは国内個人向けChromebook市場に5モデルを展開しました。その内の1つが今回紹介する11.6インチIPS液晶搭載、約1.05kgと軽量のコンバーチブルタイプのモデルであるSpin 311(CP311-3Hシリーズ)です。希少なARM系プロセッサーを搭載しAndroidアプリとも相性が良いと思われるこのモデルの魅力と特長をご紹介します。

ASUS Chromebook C425TA

前項までが、「普及価格帯スタンダード」の価格破壊が起きてる、的な話だとすると、普段時のスタンダードの価格帯で少し上のモデルが買える、というのが今回のセールの特徴です。

ここからはワンランク上のモデルになってきます。なので、折角ならこの機会に試してほしいですね。普段だと少し精神的なハードルも上がると思いますので。

海外での発売自体は昨年のモデル。昨年国内でも発売された当時のASUS JAPANのフラッグシップモデル、Flip C434TAから派生したモデルで、こちらは180°まで開くクラムシェルタイプ。あと、価格の影響はある程度あり、一部パーツがプラスチック製になっていたり、とある程度コスト削減の努力も見える。ただ、ベースはC434TAでもあり、全体的なバランスは良い。

○旧世代ながら、GoogleのPixel SlateやPixelbook Goと同じIntelのAmber Lake Y世代のCPUを搭載。
○3万円台でこの質感、狭縁ベゼルで14インチ液晶ながらサイズは13.3インチ並
△国内では今年発売だが、ハードウェア的には昨年のため、自動更新ポリシーは「2026年6月」まで。
△US配列キーボードは使う人を選ぶかも。むしろUS配列でないと買わない、という人もいますが。
△キーボードバックライト付きだが、それが却って暗いところ以外では視認性を落としている。
△タッチ対応だが、あくまでクラムシェル(180°)までのため、基本的にはタブレットUIでは使えない。そのため一部影響を受けるAndroidアプリもあり。

全体的に非常にバランス良くまとまったモデルです。このくらいのスペックバランスだと最近はHPが非常に得意としていますし、それらHPのモデルも今回のセール対象になっているので悩ましいのですが、今回のセール期間中は価格が34,800円まで下がっているのが強み。個人的にはこの価格で買えるのであれば、3万台ではほぼ決定版。

HP Chromebook x360 14b

今回のセールだと前述のC425TA(34,800円)とどちらを選ぶか迷うところ。違いとしては、USIペンや360°コンバーチブルタイプのモデルを選びたいのであれば、こちらです。

○今年同社の14aとともに売れた人気モデル。14aの質感を少し上げ、タブレットUIでも使える360°コンバーチブルタイプにしたものUSIペン対応も人によっては魅力。
△前述のHP 14a同様、CPUはRefreshされたものの、ハードウェア的にはひと世代前のため、自動更新ポリシーは変わらず「2026年6月」。
△キーボード配列がJISかな配列の影響を受けてか、同様に14インチながらEnter周りなどが窮屈になってしまっているのが残念。
△上位モデル(x360 14など)と違って、白天板に特殊コーティングが施されていないので、使い方によっては傷や汚れが付きやすいかも。

ちょっと上記のポイントでは部分が多くなってしまっていますが、これはおすすめできない、とか良くない、というわけではなく、もう基本的なスペック部分に関しては、この価格ではほぼ文句ない非常に高いバランスでまとまっている良機だからです。なので、その分ちょっとあら捜しみたいな感じになってしまいましたが、気になった部分を上げてみました。

先程も触れましたが、前述のASUS C425TAとの選択では、主にAndroidアプリをどの程度使うか、という部分を基準に考えても良いのかな、と思っています。

2019年、突然国内Chromebook市場に参入したかと思ったら、個人ユーザー向けの刺さるモデルを魅力的な価格で世界に先駆けて精力的に発表、発売してきたHP。同社が同年の終わりに出した戦略的モデルが今回レビューする14インチモデル、HP Chromebook x360 14bです。今回メーカー貸出機を短期間ではありますが試用する機会を頂きましたので、レビューしたいと思います。

HP Chromebook x360 14c

まだChromebookを使ったことのない方には若干薦めづらいのがここからの2モデル。ただ、特殊な使い方をしないと輝かない訳ではなく、一度Chromebookが自分の中でシックリくると、意外と次にはこの価格帯のモデルも欲しくなってしまう、という方も多いのも特長です。

後述のSpin713との違いは「液晶の画面比(16:9か3:2か)」「USIペンかEMRペンか」「キーボードがJIS配列かUS配列か」「指紋認証の有無」くらいです。

特長は後述のモデルと被りますが、

○第10世代Coreプロセッサー搭載。実使用面ではほぼモタツキなく、快適に使えます。また自動更新ポリシーも「2028年6月」。
指紋認証に対応した非常に数少ないモデル。というか、国内現行では文章作成時点では唯一。
○前述のx360 14bに比べると、同じJISかな配列キーボードながら、Enter周りなどが窮屈ではない

このくらいのスペックのモデルだと、1~2年前だと10万円前後が相場でした。実際このセール時期でなければもう少し価格はあがるので、そうした点でもこのラインのモデルが6万円台で買えるのは魅力的です。

CPUがi3ということで、ついi5やi7に比べると‥と単純な数字だけで思ってしまいがちですが、コア数的な部分を除けば、いや、それを考えても、旧世代までのi5やi7と遜色ないパワーを持っているのは確かです。

ただ、後述のSpin713も同様なのですが、電源オン時に毎回ファンが回る音が聞こえる(ファンレスではない)のは人によっては気になるかもしれませんね。

Acer Chromebook Spin713 (2020年モデル)

一通り使っているのですが、まだ文章(レビュー)に出来ていないモデルの一つです。日本エイサーの担当の方、ごめんなさい。しっかりデータも含めて取れてはいますし、使用感もだいたい掴めたのですが、書きたいこと多すぎてなかなかまとめきれていません。

ということで、前項のHP x360 14cと同世代のこのモデル。指紋認証はこちらには付いていませんし、その割には価格は4千円弱こちらのほうが高いので、ちょっとこの時期だと魅力が分かりにくい気もしますが‥

○さすが初代から評価の高かったSpin713(Spin13)。液晶は綺麗だし画面比3:2の高解像度は美しく使いやすい。
○3:2液晶は、単に画面の広さだけでなく、パームレスト部分にも余裕が出てきます。長文入力などの際にも意外と助かります。
○ハイエンドモデルを国内で求めている人には、キーボードがUS配列というだけで購入の決め手になります。
△逆に言えば、JISかな配列キーボードが使いたい人にはオススメしづらいです。

いや、この液晶、綺麗だわ。鮮やかさも違うし、ワンランク上。しかも画面比3:2の高解像度液晶。意外と流されがちですが、最近では前半で取り上げたような12インチスタンダードモデル等でも画面比3:2のモデルが出てきたり、と「通常より更に縦に広い」画面は文章作成や閲覧などに思った以上に便利です。

指紋認証センサーがないのは今年前半に発表されたモデルとしては残念ですが、現時点ではChromebookの指紋認証はサインイン時には使えません(あくまでスリープからの復帰時)。なので、あれば便利だけど、そこまで気にならない人も多いかもしれません。

スタイラスペンは最近まではChromebookにおいては圧倒的に主流だったEMRペン。充電等が一切要らないのも魅力です。また、既にこなれた規格のため、純正でなくても各社から色々と魅力的なEMRペンが出ているのも嬉しいところです。

これらの特長を表にまとめてみると。

これらを価格順に並べた上で、魅力的な部分を太字で、気になる部分を赤字で、注意が必要な部分を赤線にしています。

  • 世代は発売時期ではなく、ハードウェア的な世代の目安と考えてください。何が重要か、というと、端末のサポート期間である「自動更新ポリシー」の残年数に影響してきます。特に今年以降のモデルは8年間に延長(昨年までは6年)されていますので、サポート期間にかなり差が出ます。
  • 速度(5段階)は絶対的なものではなく、Chromebookの現行モデルを基準とした場合として、私の感覚で付けています(標準が3)。
  • スタイルは通常のノートPCタイプ(クラムシェル)と360°回転してタブレット的に使える(コンバーチブル)ものに分かれますが、クラムシェルでも180°まで開くものと、130°程度しか開かないものがあるので、その点注意が必要です。
  • キーボードはJISかな配列とUS配列の違いがあるので注意が必要です。ただ、Chromebookの場合、元々若干キー、ショートカット等にも違いがあるので、ある程度までは慣れの問題もあると思います。
  • その他の特長では、特にタッチ非対応のモデルの場合、Androidアプリを使うときに、アプリによってはそもそもダウンロードすらできない、出来ても使用中に操作が出来ない、等の不具合が出る場合があるので、注意が必要です。
価格 モデル名 世代
/ 速度(5段階)
スタイル 液晶の質 キーボード その他の特長
19,800円 ASUS C223NA 2年前
/ 2.5
(N3350)
クラムシェル
130°程度
/ 非光沢 / 16:9 HD
/ 解像度 低
US配列 質量 999g
/タッチ非対応
23,800円 Acer C851 1年前
/ 3.5
(N4000)
クラムシェル
(180°まで)
○ / 非光沢
/ 3:2 HD+
/ 解像度 低+
JISかな配列 MIL-STD 810G
/ タッチ非対応
29,800円 HP 14a 昨年
/ 3.5
(N4020)
クラムシェル
130°程度
○ / 非光沢
/ 16:9 FHD
/ 解像度 中
JISかな配列 タッチ対応
31,840円 Acer Spin311 今年
/ 2.5
(M8183C)
コンバーチブル(360°) ○ / 光沢
/ 3:2 HD+
/ 解像度 低+
US配列 ARM系プロセッサー
34,800円 ASUS C425TA 昨年
/ 4.0
(m3-8100Y)
クラムシェル(180°) ○ / 光沢
/ 16:9 FHD
/ 解像度 中
US配列 タッチ対応
43,000円 HP x360 14b 昨年
/ 4.0
(N5030)
コンバーチブル(360°) ○ / 光沢
/ 16:9 FHD
/ 解像度 中
JISかな配列 USIペン対応
62,550円 HP x360 14c 今年
/ 4.5
(i3-10110U)
コンバーチブル
(360°)
○ / 光沢
/ 16:9 FHD
/ 解像度 中
JISかな配列 USIペン対応
/ 指紋認証
67,800円 Acer Spin713 今年
/ 4.5
(i3-10110U)
コンバーチブル
(360°)
/ 光沢
/ 3:2 QHD
/ 解像度 高+
US配列 EMRペン対応
/ MIL-STD 810G

最後に。基本迷った時には29,800円のHP 14a。そこからAndroidアプリとの相性等で足し引きをしてみましょう。

ということで、しっかりいつも通りの長さになってしまいましたが、なにかしら得るものがあれば嬉しいです。

今回のタイムセール、及びこの年末に向けて各社がキャンペーン等を行っていることもあって、国内Chromebook市場が販売がメインの北米市場にも引けを取らない手頃さと充実さと活気が出てきています。これは本当に驚きです。新たに興味を持たれた方が今まで以上に増えてきているのを感じているので、私自身、マニアックな内容だけでなく、もう少し「ChromebookだけでなくてPC自体大して知識も関心もない」方々にも分かりやすい情報も発信していけたら、と思っています。その分、記事数が増えるかもしれませんし、一記事辺りの文字数が減る(こちらは難しいか)かもしれません。引き続きお付き合いいただけたら嬉しいです。

今回も長々と書きましたが、現時点で最もオススメしやすいバランスのモデルは、やはりHPのChromebook 14a(29,800円)ですね。

2020年7月3日に国内で発売された14インチの新作モデル、HP Chromebook 14a。特にAmazon限定モデルは初動価格で税込4万円を切りながらも現行普及価格帯モデルとして必要充分なスペックを持ったバランスの良いモデルです。今回、Amazon.co.jpより端末を短期間ですがお借りすることが出来ましたので、このモデルの特長と魅力についてレビューしていきたいと思います。

何故かは文中をお読みいただければ、と思っています。ここを基準に、あとはこのモデルで足りない部分をどういう形で埋めていくか、で予算の増減、選択肢を増やしていっていただけたら、と思います。

Amazonのセール自体はあと数時間で終了してしまうため、ここでの考察は、特に価格面ではあまり意味がなくなってしまいますが、現時点での選りすぐりのモデルが今回は揃っていますし、この機会に「あぁ、今Chromebookってこんなモデルが出てるんだなぁ」というイメージを掴むのに役立てていただければ嬉しいです。

あと、他のユーザーがどんな使い方、楽しみ方をしているのか、興味がある方は、この機会に是非、「Chromebook会報誌」もお読み頂けたら嬉しいです。Kindle Unlimitedにも対応していますので、30日間はお試しで利用も出来るようです(私はだいぶ以前からUnlimitedユーザーなので、この辺り表示されず)。スマートフォンやタブレットのKindleアプリからもお読みいただけるので、この機会に是非読んでみてください。

現時点で購入検討すべきモデルは8モデルのみ。それ以外は一旦除外で問題なし。

Amazonタイムセール対象8モデルのそれぞれの特長。

これらの特長を表にまとめてみると。

最後に。基本迷った時には29,800円のHP 14a。そこからAndroidアプリとの相性等で足し引きをしてみましょう。

  • 現時点で購入検討すべきモデルは8モデルのみ。それ以外は一旦除外で問題なし。
  • Amazonタイムセール対象8モデルのそれぞれの特長。
  • これらの特長を表にまとめてみると。
  • 最後に。基本迷った時には29,800円のHP 14a。そこからAndroidアプリとの相性等で足し引きをしてみましょう。