[かぶ] レノボがSnapdragon 7c搭載の13.3” 2-in-1モデル、IdeaPad Duet 560 Chromebookを発表。

[かぶ] レノボがSnapdragon 7c搭載の13.3” 2-in-1モデル、IdeaPad Duet 560 Chromebookを発表。

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レノボ・ジャパン合同会社(以下レノボ)が2021年11月16日、海外でIdeaPad Duet 5として既に発売中の同社の13.3″ 2-in-1 Chromebookを、IdeaPad Duet 560 Chromebookとして発売することを発表しました。発売は11月26日より順次。メーカーのサイトではまだ予約受付等は始まっていませんが、量販店では予約受付が始まっています。

画像ではUS配列キーボードですが、国内で発売されるモデルはJISかな配列になります。

既に一夜明けて各メディアからの情報もほぼ出揃っているかと思いますので、今回は、既に国内では販売を開始している、同じプロセッサーであるQualcomm Snapdragon 7c Gen2を搭載したモデルでもあるHP Chromebook x2 11と比較しつつ、私が興味を持った点、気になる点などを書いていきたいと思います。

Lenovo IdeaPad Duet 560 Chromebookの主な仕様と競合モデルとの比較。

冒頭のリリースを元にするのであれば、ある程度幅広いラインナップが用意されそうに思えるのですが、製品ページの「直販モデル仕様表」を見る限りでは、現時点では2スペックでの展開のようです。(今後Amazon.co.jp限定モデル等々追加される可能性はあり)

そこでまずはこの2スペックと、先程も触れた競合モデルと考えられるHPのChromebook x2 11とで、主なスペックを並べてみたいと思います。

Lenovo IdeaPad
Duet 560 Chromebook
HP Chromebook x2 11
82QS001SJP 82QS001QJP 11-da0012QU
Wi-Fiモデル
11-da0013QU
セルラーモデル
プロセッサー Qualcomm® Snapdragon™ 7c Gen2
メモリ 4GB 8GB
ストレージ 64GB eMMC 128GB eMMC 64GB eMMC 128GB eMMC
液晶 13.3″ OLED タッチ対応
画面比16:9(1,920×1,080)
11.0″ IPS タッチ対応
画面比3:2(2,160×1,440)
USB Type-C x2(左右に1つずつ) USB Type-C x2(左側に2つ)
microSDリーダー
USIペン 対応(付属) 対応(別売)
LTE 対応
指紋認証 対応
本体サイズ 305.86 x 186.74 x 7.23mm 252.5 x 176.6 x 7.55mm
質量 約700g(本体のみ)
約1.2kg(合計)
560g(本体のみ)
1.03kg(合計)
自動更新ポリシー 2029年6月(予想) 2029年6月
販売価格(税込) 75,900円 86,900円 82,500円 99,000円
販売開始日 2021年11月26日 発売中
追記:2021年11月27日 12:30 更新

上記の表はLenovo公式サイトの製品ページにある「直販モデル仕様表」から抜粋したのですが、家電量販店で販売されているモデルは、それぞれ、

  • 82QS001UJP:4GB / 128GB eMMCで75,900円(7,590ポイント還元)
  • 82QS001VJP:8GB / 256GB eMMCで86,900円(8,690ポイント還元)

となっていますので、直販モデルよりもスペック的には上のモデルのようです。これらがこの価格になる、ということは、直販のモデルが上の表のスペックになった場合には、もう少し下がる可能性があります。

実は今回、液晶のOLED(有機EL)に関しても、一部メディアでは「レノボよりIPS液晶と修正が入った」といった記載もありますので、どうもレノボ公式でも情報が錯綜している印象を受けます。その辺りご了承の上、お読みいただけると助かります。(その後再修正が入ったようで、やはり当初の通りOLED(有機EL)で正しいようです)

販売価格に関しては、どちらのメーカーも発売後、突然キャンペーン等で大幅に安くなったりすることが多いので、あくまで参考程度に捉えてください(ただ、Duet 560は家電量販店でも販売していますので、大幅な値下げがすぐに行われるのか、は気になりますが。)

ここでは「競合」としましたが、実際によく見てみると、同じプロセッサーを載せた2-in-1デタッチャブルタイプのモデルではあるものの、個人的には用途が(重なる部分はあるものの)少し違ってくるのかな、と感じました。

例えば、Lenovo IdeaPad Duet 560 Chromebookは液晶サイズが13.3″、画面比16:9で最大解像度1,920×1,080と、比較的スタンダードなノートPC寄りです。重さも本体のみで約700g。合計で1.2kgです。

それに対してHP Chromebook x2 11は11.0″、画面比3:2で最大解像度2,160×1,440、更にLTE(セルラーモデルのみ)と指紋認証に対応していることも考えると、同じように見えて、こちらはよりタブレット的な使い方を重視している印象を受けます。重さもこちらは560g、合計で1.03kgです。こう見てみると、どちらも背面スタンドカバーとキーボードの重さはだいたい450~500gくらいのようですね。

搭載しているプロセッサー、Qualcomm® Snapdragon™ 7c Gen2について。

今回のモデルは、国内コンシューマ向けとしては2モデルめとなる、Qualcomm® Snapdragon™ 7c Gen2を搭載しています。従来の2-in-1デタッチャブルタイプのChromebookでは、MediaTek製のプロセッサーを搭載することが多かったのですが、モバイル性を重視したこともあってか、処理速度的には抑えめ、3年くらい前のIntel製Celeronプロセッサーを搭載した普及価格帯スタンダードなChromebookと同じくらいの体感速度でした。

それが、今回のSnapdragon 7c Gen2ではかなり解消されています。詳しくは先日HP Chromebook x2 11をレビューした際の動画でも触れているので、そちらもご覧頂きたいのですが、

[かぶ] HP Chromebook x2 11レビュー。待望のSnapdragon搭載LTE対応2-in-1モデルが国内にも登場。

その際のベンチマークの結果の一部を挙げてみると、

HP Chromebook
x2 11
ASUS Chromebook
Flip CM1(CM1400)
HP Chromebook
x360 14b(2021)
CPU Snapdragon 7c Gen2 AMD 3015ce Pentium Silver N6000
Octane 2.0 22,243 21,116 22,533
Speedometer 2.0 51.0 64.1 74.5
CrXPRT2 53 71 83
– Photo effects 1278 563 469
– Face detection Js 8,955 4,805 3,775
– Offline notes 214 213 166
– Stocks dashboard 319 310 253
– DNA sequence analysis 729 572 444
– 3D Shapes 6,991 6,680 8,038
Geekbench 5 single : 594
multi : 1,698
single : 551
multi : 1,067
single : 723
multi : 1,733
PCMark Work 2.0 9,813 10,632
PCMark Work 3.0 8,683
3DMark – Sling Shot 2,813 2,701 4,543
3DMark – Sling Shot Extreme not compatible 1,890

あ、これ、まだHP Chromebook x2 11のレビュー作る際にもそのまま流用しようかな。

比較対象に挙げた2モデルは、どちらも今年2021年に国内で発売されたスタンダードなChromebookとなります。

今回のDuet 560 Chromebookがまったく同じパフォーマンスを発揮するかどうかは分かりませんが、少なくとも同じプロセッサーを搭載しているHP Chromebook x2 11においては、多少得手不得手はあるものの、現行普及価格帯スタンダードから、若干上のモデルと、そこまで遜色のないベンチマーク結果を上げている、と思われます。

また、実際にAndroidアプリとの相性に関しては、ここで比較したAMD製、Intel製のプロセッサーでは動作が不安定だったアプリが比較的スムーズに、落ちることなく動いたり、と、ベンチマークの数値だけでは分からない使い勝手の良さもありました。ウマ娘とかそこそこ普通に動きましたし(ウマ娘はChromebookで起動すると、結構突然落ちやすい)。

2-in-1デタッチャブルという特長を活かして、タブレット的に、またAndroidアプリもそこそこ使いたい、という方にとっては、従来のIntel製のクラムシェルタイプやコンバーチブルタイプのモデルに比べれば、かなり相性は良いのではないか、と思います。ただ、そこまでAndroidアプリを使わない、という方の場合であれば、今回のDuet 560はLTE、指紋認証ともに対応していませんので、その点も含めた上で、13.3インチ、1.2kgの2-in-1にどの程度価値を見いだせるか、によって判断しても良いのではないか、と思います。

というのも、個人的に気になっていることが、2-in-1タイプ、取り外しが可能な比較的薄いキーボードを用いることによる、打鍵感、文字入力のしやすさに、普段Chromebookを文章作成を主として用いている私としては不安を感じてもいるからです。

2-in-1キーボードの打鍵感が気になるところ。

プレス向けの画像ではUS配列のままになっています。
この辺り、いい加減国内用のJISかな配列の画像を見せて欲しいところです。

さて、先程私はこのモデルを、HP x2 11と比べると「液晶サイズが13.3″、画面比16:9で最大解像度1,920×1,080と、比較的スタンダードなノートPC寄り」と表現しました。私自身が小さい画面での作業が(画面の大きさやキーボードの小ささが)厳しくて長時間の作業は難しい、と考えていることもあるのですが、今回のモデルに関しては、液晶サイズも13.3″。となると、キーボードもフルサイズに近いものが採用されるのではないか、と期待しています。

ただ、その中で気になるのが、2-in-1モデルにしたことで、どうしても犠牲にせざるを得ない、「キーボード自体の厚み」です。

キーボードは本当に人によって好みが分かれるので、深いタッチやある程度剛性がある方が打ちやすい、という方から、反対に机を直接叩くくらいに、薄いタッチ感で軽く叩く程度のほうが楽、という方まで様々だと思います。

ただ、過去のDuet、ASUS Detachable CM3だけでなく、その前に私は国内では発売はされませんでしたが、GoogleのPixel Slateも愛用していました。で、Pixel Slate、キーボード自体は非常に拘りもある、良キーボードではあったんです。ただ、薄さが私には馴染まず(打った時の衝撃がダイレクトに机に伝わる)惜しいキーボードで終わってしまっていました

薄いキーボードって結構好みが分かれると思うんですね。特に普段、例えばデスクトップPCなどである程度ボリュームのあるキーボードを使われている方は、キー自体の高さも変わるので、慣れるまでは結構戸惑います。

今回は画面サイズや解像度、重さを考えても、同じ2-in-1モデルでも、よりノートPC的な使い方をされる方が多いのではないか、と思っています。その中でも、でもどうしても通常のクラムシェルやコンバーチブルではなく、本体が分離してタブレット的にも使えるデタッチャブルタイプにしたい、という強いニーズがある方が選ばれると思うのです。そういう方にとっては、こうした部分はあまり気にならない、むしろそうしたキーボードに慣れているかもしれませんが、そうでない場合には、体感速度的な部分を考えても、一般的なChromebookも選択肢に入れても良いのかな、と思っています。

あとは、デタッチャブルタイプのモデルって、背面のスタンドの部分のスペースが必要になってくるので、机の上でのフットプリントが通常のノートPCに比べて広くなる(奥行きが必要になる)んですね。また膝上での作業はしづらくなります。なので、その辺り含めて、それでも2-in-1、というある程度用途が明確になっている方にオススメしたいも出るかな、と思いました。

まとめ。まずは公式価格が出るまで待ち。11月から12月は新作も色々控えているので、その中で自分の用途に合わせて選びましょう。

若干ネガティブな文章になってしまったかもしれませんが、既にHP Chromebook x2 11も触れてきた中での、現時点での私なりの印象について書いてみました。

ただ、もちろんこれが唯一の正解ではありません。私も実際に発売されて、手にとってみたら、掌を見事に返す可能性も十分にあります。

今回のは「買うな」という意味ではなく、なかなかクセのあるモデルではあり、同価格帯であればもしかしたらあなたにとってはより相性の良いモデルが見つかる可能性もあるので、その辺りじっくり考えてみて欲しいな、と思って書きました。

実際に今月から12月にかけては、結構新作の発売も控えていますしね。

ということで、今回の文章が、あなたのChromebook選びに少しでも役に立ったら嬉しいです。

最後にちょっと補足。結構見かける「日本の価格高すぎだろ」という感想について。

今回、このモデルの価格について、

海外では400ドル程度で買えるのに、日本では75,900円から、とか、高すぎでしょ

といった感想もそこそこ見かけますので、余計なお世話だとは思いますが、両国のモデルの価格差について見てみたいと思います。

まず始めに前提として触れておきたいのは、海外の「〇〇ドル」は税抜価格であり、日本の価格は税込価格である、という点です。米国の場合は州によって税率が違うので、基本的に課税前の価格で表記されます。(例えば私が以前渡米時にカリフォルニア州でChromebookを買おうとしたら、10%以上取られました)

ということで、ここでは公平を期すために、それぞれのモデルの違いとともに、税別での価格で並べてみたいと思います。あと、現在国内のレノボ公式ではまだ価格が出ていませんので、既に予約が始まっているビックカメラ.comで販売予定のモデルのスペックと価格(税別)としています。

Lenovo公式(US) BestBuy(US) ビックカメラ.com
メモリ 4GB 8GB 4GB 8GB
ストレージ 64GB eMMC 128GB eMMC 128GB eMMC 256GB eMMC
USIペン 別売 付属
税抜価格 $429.99
約49,400円
$499.00
約57,300円
69,000円
(ポイント還元10%)
79,000円
(ポイント還元10%)

スペック的にもちょうど綺麗に並んでいますが、とりあえず現時点で比較できるのはこの4種類になります。で、意外と忘れられがちなのが、先程の「米国の価格は税別、国内の価格は税込」である点とともに、今回は「米国モデルはUSIスタイラスペンが別売」なんですね。なので、もし日本と同じようにUSIペンを付属させる場合には、5,000円前後(今回のペンの価格が分からないので。ちなみにHPのUSIペンの場合、1万円超えます)を加えてみると‥

もちろん国内価格のほうが値段は上ではあるのですが、「高すぎ」というほどのボッタクリ価格ではない、と個人的には思うのです。

そりゃ、もちろん国内でもiPhoneで圧倒的なシェアと知名度を誇るAppleなどは米国と日本との価格差はほとんどないかもしれませんが、為替は日々変動しますし、仕入れの関係を考えれば単純に今日この時点での相場で決めるわけではありません。(単に製造工場から米国に送るか日本に送るか、程度の簡単な話ではない)また、今回のUSIペンの不具合に対しての対応など、国によって当然サポート体制はまったく違ってきます。

キーボードも日本のニーズに合わせてJISかな配列を別途作るわけですし(現在、日本のように独自のキー配列のキーボードをChromebookで用意している国はまだまだ非常に少ない)、市場規模的に圧倒的に小さいにも関わらず、小さなことに細かい(見えるか見えないかくらいの傷でもクレームになる)日本人の求めるレベルに合わせた対応を考えると、この価格、それなりに頑張ってるんじゃないかなぁ、と思うのです。

また、米国同様、日本も発売直後からキャンペーンだなんだ一気に価格が下がることもありますし、過去の例を見てみても、Lenovoの製品だと時々日本の価格のほうがキャンペーン適用後の価格が安くなる場合もあるので、その辺りは初期設定価格だけで判断するのは難しいな、と。

もちろん「安く買いたい」という気持ちは分かりますし、「400ドル台(実際は499ドルだったとしても)」というインパクトと、日本の「7万円台後半から(税込だとしても)」を単純に数字の印象だけで見てしまえば、「日本の価格おかしいだろ」とはなると思うのですけどね。

ということで、ちょっとメーカー擁護な補足になってしまったかもしれませんが、数年前から事ある毎に内外価格差についての反応を見てきた私なりの考えを改めて文章にしてみました。

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Lenovo IdeaPad Duet 560 Chromebookの主な仕様と競合モデルとの比較。

搭載しているプロセッサー、Qualcomm® Snapdragon™ 7c Gen2について。

2-in-1キーボードの打鍵感が気になるところ。

まとめ。まずは公式価格が出るまで待ち。11月から12月は新作も色々控えているので、その中で自分の用途に合わせて選びましょう。

最後にちょっと補足。結構見かける「日本の価格高すぎだろ」という感想について。

  • Lenovo IdeaPad Duet 560 Chromebookの主な仕様と競合モデルとの比較。
  • 搭載しているプロセッサー、Qualcomm® Snapdragon™ 7c Gen2について。
  • 2-in-1キーボードの打鍵感が気になるところ。
  • まとめ。まずは公式価格が出るまで待ち。11月から12月は新作も色々控えているので、その中で自分の用途に合わせて選びましょう。
  • 最後にちょっと補足。結構見かける「日本の価格高すぎだろ」という感想について。