ようやく本来販売しようと考えていた、またユーザー側も想定していた価格に近づいたのではないでしょうか。
私が昨年後半から国内での販売開始を楽しみにしてた、HPのAll-in-One DesktopのChrome OS端末、Chromebaseが発売されてから半月ほどが経ちました。
先日私は上のような文章を書きました。私の中では、この数ヶ月でもっとも発売を楽しみにしていたモデルだったのです。
ただ、そちらでも書いたのですが、
ご存じのようにHPのChromebookは発売直後のHP希望販売価格が数日から1~2週間経つと突然「○○記念キャンペーン」と称して3~4万円安くなる、という、まさに私のような発売数ヶ月前から期待して予約していたようなユーザーや、発売日前に注文していたユーザーを敵に回すような仕打ちをしてくれるメーカーです。なので私も今のところ購入に踏み切れていません
というようなことを毎回のようにやってくれるメーカーでもありますので、キャンペーンがこの後行われることはある程度織り込み済みだったんですね。あとはそれがいつになるか、という話でした。そして、ようやく訪れました。
「お試しキャンペーン」開催です。
- HP Chromebase All-in-One Desktop 製品詳細 | 日本HP
- 【Chromebookお試しキャンペーン】送料無料!HP Chromebase All-in-One デスクトップPCキャンペーン(コンフォートモデル):
96,800円→70,950円(税込)
現在、日本HPでは2月24日まで、「期間限定!Chromebookお試しキャンペーン」を開催しています。
このChromebase All-in-One Desktopもその対象となっていて、HP希望販売価格より25,850円オフの70,950円となっています。
ただ、日本HPには申し訳ないのですが、個人的には大体この辺りが本来であれば適正価格だと思うんですね。むしろ最初からこのくらいの価格帯で発表してくれていたら、もう少し印象が変わったのにな、と思っています。
確かにこうしたキャンペーンを行って、衝撃的な値下げ(今回であれば、なんと25,850円オフ!みたいな)を行えば、インパクトはあるかもしれません。まだあまりChromebookのことをご存じない方が購入を検討されるのであれば、「ここまで安くなったならお得!買わないと!」と思うかもしれません。そして、実際にそうした効果が数字として出ているから、日本HPは毎回、毎週のようにこうしたキャンペーンを行っているのだと思います。ユニクロの週末限定特価と同じです。
ただ、冒頭でも触れましたが、このモデル、昨年発表された段階から「買いたい」と思って予約申込までしていたユーザーもいたわけです。例えば私。他にも何名か予約申込をしたユーザーを見ています。
また、日本HPのモデルの場合、発売前に注文を開始していたり、注文から到着までそこそこ時間がかかることもあります。その結果何が起きるか。
そうした、予約してでも買いたい、発売前から注目していて買おうと思っている方々が、何となく複雑な想いを抱くことになるんです。何故なら、彼らはそのまま買っていたら、到着する頃にはこうした「お試しキャンペーン」で2.5万円とか安くなっているからです。
結果、コアなユーザーや、過去にそうした悲しい経験をしたユーザーは、次からは買わないか、もしくはHP希望販売価格は完全にスルーします。「どうせ数週間後に数万円下がるでしょ」と。
これ、悪手ではないのでしょうか?ここまで書いてきたように、これだと
- 発売前から予約してでも買おうと思っているユーザーにとっては悪印象しかない。
- 発表で存在を知った人にとっては「何この価格。高すぎ。」という印象しか与えない。
- 唯一、発売後のキャンペーンを知って「スゲー!こんなに安くなってるよ!」と思った人が、何となく得した気分で購入に至れる。
ということだと思うんですね。でも例えば今回のChromebaseであれば、既に海外では昨年に発売済です。そして、適正価格的にはどう見ても、(もし海外も発売直後だったとしても)今回のキャンペーン価格で何とか購入に踏み出せるかな、といったくらいなのです。つまり、日本HPも「希望としてはこのくらいで売れたら嬉しいけど、実際はこの辺りだよね」的価格が毎回のキャンペーン価格だと思うんです。
と、思い切りディスってしまって、日本HPの方や、ファンの方の気分を害してしまったかもしれません。それは申し訳なく思っているのですが、誤解しないで欲しいのは、私、日本HPが嫌いな訳でも、叩いてスッキリしたいわけでもなく、
悔しいんです。もの凄く悔しいんです。そしてもどかしいんです。
Chromebase All-in-One Desktop、良いんですよ。
もちろんまだ私は使ってはいませんが、前回も熱く語ったように、私、このモデルに凄く魅力を感じているんです。更に言えば、このモデルを自宅のベースとして、例えば同社の14aやLTE対応のx2 11辺りを持ち歩く、みたいな使い方が、凄く良いなぁ、と思っているんです。それくらい、今の日本HPの国内でのラインナップって、Chromebookをある程度使っていて、その魅力やクセ、特長や得手不得手も分かった上で自分なりの使い方が出来ているユーザーにとっては絶妙なんです。
そのベースモデルとして、自宅にこれを置いておきたいんです。
もちろん、このモデルはそうした玄人向けというわけではありません。初めてChromebookを使う方、また既に他OSのPCを持っている方にとっても、なかなか使い勝手の良いモデルだと思っています。
誰もがスタバやカフェ、コワーキングスペース、ラウンジなどで仕事や作業をする訳ではありません。
であれば、普段は家族それぞれが自分の使いやすいOS、PCを使いつつ(それはデスクトップPCでもノートPCでも構いません)、例えば自宅のリビングや共有スペースにこのモデルを置いておくと、併用にとても適したChrome OS端末の強みを活かした、色々な使い方が出来ます。
しかもこのモデル、All-in-Oneモデル、ということで、21.5インチの大きな液晶と、恐らく比較的質の高いスピーカーを標準で搭載して、ケーブル一つコンセントに挿せば使えてしまいます。
「安くて低スペックでもサクサク動く、しかもどこでも気軽に開いて使えるのがChromebookの魅力」
と一般的には思われていますが、別にノートPCタイプでなければならないわけではありません。また、私もこのブログで何回、何十回と触れてきましたが、Chrome OS端末は、他OSの端末以上に、家族での共有に適した端末です。
何故なら、各自のGoogleアカウントでサインインすれば、すぐに目の前の環境が自分の最新の状態に復元されるからです。そして、幾ら環境設定を弄ろうが、ストレージ内を弄ろうが、他の人のファイルを誤って消してしまったり、環境がおかしくなって(不安定になって)迷惑をかける、といったことがありません。
画面も一般的なノートPCに比べれば広いので、家族で動画や、クラウドゲームサービスでゲームを一緒に楽しむこともしやすい。安定した通信環境のある家庭であれば、下手なPCより余程出来ること、楽しめることが増えます。
そう考えると、これ自宅の共有PCとしても良いですが、また例えばビジネスホテルなどに設置するにもノートPCや他OSのPCよりもより使い勝手の良いものとなります。
と、ほら、私の中の妄想を語り始めると、どんどん話したいことが出てきて、もう既に前半の愚痴なんかどうでも良くなってきています。
だからこそ、
悔しいんです。もの凄く悔しいんです。そしてもどかしいんです。
それくらい私の中でも盛り上がれるモデルなのに、第一印象の時点で、価格戦略の時点で、イメージがマイナスになってしまったり、「高い」と思われて注目されない、結果あまり売れない、となってしまうのが悲しいのです。
ということで、今回はキャンペーンのお知らせ、というよりも、ようやくこれでスタートラインに立った、Chromebase All-in-One Desktopについて、改めてダラダラと書いてみました。この文章で興味を持たれた方が1人でもいたら、それがあなただったら嬉しいです。
- HP Chromebase All-in-One Desktop 製品詳細 | 日本HP
- 【Chromebookお試しキャンペーン】送料無料!HP Chromebase All-in-One デスクトップPCキャンペーン(コンフォートモデル):
96,800円→70,950円(税込)
今更ですが「日本HP、なかなかキャンペーン酷いなw」とならないことを願ってます。
今回、日本HPよりこちらのモデルのデモ機をお借りすることが出来ました。
そこで(1)では、使用感、私なりに感じたこのモデルの魅力、惜しい点などを中心に。
(2)では補足する形で、スペックや一般的なベンチマークテストの結果などと合わせて、更に見ていきます。
それぞれそれなりの文量となりますが、興味を持たれた方は合わせてご覧頂ければ、と思っています。