夏になりました。すっかり暑くなりました。いえ、暑くなりすぎです。
外に出るには厳しい季節になってしまいましたが、COVID-19による制限も少しずつ緩和されてきたことで、外出や旅行もしやすくなってきたのではないでしょうか。
となると、鞄も少し気分を変えたくなります。
このブログでは以前からガストンルーガの製品を数多く使わせて頂いていることもありますが、個人的にも結構デザイン含め気に入っているので、結構マメにサイトをチェックしていたりします。新しいモデルが出ると結構ワクワクするんです。今度はどんなモデルを出してくるんだろうなぁ、と。
そうした中、ここ最近気になっていたのがヘリテージコレクションのショッパー(HERITAGE SHOPPER)という製品。
ヘリテージ コレクション ショッパー – フレキシブルで機能的。
この後の項で私が惹かれた点について挙げていきますが、ガストンルーガの担当の方と日々やり取りをさせて頂いている中で、このモデルについて感じたことをお伝えしたところ「それなら是非」と今回もご提供頂きました。いつも本当にありがとうございます。
ということで、今回も製品提供レビューとなります。
ここまで触れたように、私自身ガストンルーガ製品を多く使ってきたこともあり、そうした主観も多く入っていますので、参考にならない、と感じる方もいるでしょう。ただ、過去のレビュー同様、私自身むしろ(だからこそ)従来の同社の製品から続く「惜しい点」も色々出てきましたので、その辺りにもしっかり触れていきたいと思います。
ガストンルーガ ヘリテージショッパー
手持ちとショルダーの2仕様で使える今回の製品。従来の同社の製品の場合、私は「ブラック」を選ぶことが多いのですが、このモデルに関してはどうしても明るい色が気になっていました。
そこで選んだのが「トープ」。
「セージ」も良かったのですが、当初この2モデルは品切れ入荷待ち状態になっていたので、色を変えようか悩んでいる内に再入荷してくれました。
このモデルに関しては、デザインもあると思うのですが、どうも「ブラック」だとあまり良さが引き立たない気がしてしまったんです。普通にありそうな気がしてしまいまして。
で、今回サイトを見たときから何が気に入ったのかというと(これは同社の最近のコンセプトに反してしまうようで申し訳ないのですが)
全面撥水素材を使用していないこと
だったんですね。もちろん撥水素材を用いたデザイン性に惹かれている方も多いとは思うのですが、過去幾つか使ってきた中で感じたのは、この撥水素材製品、意外と使いにくい。一番の理由は、
表面に埃が付着しやすく、また付着すると目立つだけでなく、取り除くのが結構面倒くさい
からなんです。単純にわが家が埃が多いだけなのかもしれませんが、毎日掃除をしていても埃って結構溜まります。で、数日使わずにいると、表面にうっすらと埃が乗っていて、それが特に「ブラック」だと目立つんです。
上の写真は以前レビューした撥水2Wayスタイルバッグ「TÅTE(トーテ)」です。
これ、持ち出した初日の写真です。埃だけでなく、この素材、多少擦れたりするだけでも結構痕が残りやすいんですね。撥水であることが大きな魅力、推したい部分なのだとは思うのですが(実際、この素材、鮮やかな色、様々な綺麗な色を載せるのに映えやすい)私にはどうにも合いませんでした。
それに対して今回の製品は、底面と持ち手以外はそんないつもの気になる撥水素材は用いていません。
あとは手持ち出来るので、普段はさり気なく手持ちしながらも、重さによっては背負えるところも良いかなぁ、と。実際には私の場合は中に入れるモノ的に重くてほぼ背負うことになってしまいましたが、それはラップトップPCを持ち歩くからであって、持ち歩かない人であれば充分手持ちでもいけそうです。(但し、後述しますが、このラップトップPCを持ち歩く際にも若干の難あり)
尚、手持ちする際にはショルダー部分は取り外して背面のポケットの中に仕舞えるようになっています。
先ほど触れた撥水2Wayスタイルバッグ「TÅTE(トーテ)」が名前からも何となく想像出来るように「トート」と「リュック」の2Wayに対して、こちらは「手持ち」と「ショルダー」の2Way。
素材が違うので単純な比較は出来ませんが、この辺りの用途に合わせて選ぶというのも一つの方法かもしれません。
ここしばらく使ってみて感じた「惜しい点」
ガストンルーガの製品も「開発された時期」によってある程度傾向があります。細部で似たような部分が見受けられる場合は、大体その時期の「製品開発コンセプト」「デザインコンセプト」だと思われます。
例えば先日レビューした撥水ダッフルバッグHÄLGEN (ヘリゲン)の場合であれば、同時期に開発された製品同様の惜しい点として
- 外部に配置されているポケットがほぼ役に立たない(デザインとしては良いのかもしれないけど)
- 中のポケットも細かく仕分けが出来ない(ザックリとした大きなポケットしか無い)
というのがあります。これは同時期、久々に登場したブリーフケースでもあるWÖRK(ワーク)も同様。
確かにポケット付いてるけど、このマチじゃ大したモノ入れられないでしょ。
これだとバッグインバッグなりである程度まとめないと、鞄の中でゴチャゴチャしそう。
と感じたのは前回の製品レビューで挙げましたが、同時期の製品に共通する特徴だったりします。この数年でデザインはどんどん良くなってきているのですが、反面細かい部分の使い勝手にまだ意識が届いていない。そんな惜しさも感じます。
で、今回も実際に使ってみて感じた惜しい点をこれから挙げていきたいと思います。
1. 外側にほぼポケット、収納部分がない。
今回は「手持ち」と「ショルダー」の2Wayです。
で、最近ショルダー、リュックで結構採用されていることが多いのが、スマホなどを収納しておける背面横の小さなポケット部分です。
もしくはリュックであれば、やはり定番ともいえる前面の小さな収納部分くらいはあって欲しかったかな、と。
まぁこれは手持ちも考えるとデザイン的に難しかったのかもしれないのですが、
手持ち時はまだ中から取り出すのはそこまで気にならないかもしれないけれど、リュック的に使う際にはスマホやお財布がすぐには取り出せない
んですね。これが細かいときに不便。あとは最近であればワイヤレスイヤホンなどもそうかな。男性ならジーンズのポケットに入れておけよ、とか思うかもしれませんが、そういう問題じゃない。
一応製品ページを見ると、前面のカラビナ部分に付けられるミニポーチのようなものが写っているのですが、
これ別に付属はしてない(別途購入)ので、その辺は悩ましいところです。
「手持ち」で使うなら良いのかもしれませんが、同社の過去の製品を振り返ってみても、あまり外部ポケット、収納部分には力を入れている感じは見受けられないので、元々外部ポケットを使わない方、それよりもデザインを重視したい方にオススメしやすいのは変わらないかもしれません。
今回、このポーチが付属していない点について予め担当の方にお伝えしたところ「折角なので合わせてレビューしてください」とこちらも提供頂きました。ありがとうございます。
今回の製品に合わせて3色展開されていますが、私は本体と同じ「トープ」を選びました。ちょうど本体とデザイン的に一体感があって、元から標準で付いているかのような印象です。
中には私はワイヤレスイヤホンを入れています(大体大きさとしてはそれくらい)。そこまで中に色々入る訳ではありませんし、イヤホンぐらいが良いかな、と。鍵を入れても良いですね(簡単に取り外せるので、セキュリティ上の不安は若干ありますが)。
ただ、あまり重さのあるものを入れてしまうと、リュックとして背負って歩いた際にはこのポーチが大きく揺れてしまって、本体側を叩くように当たってしまうので、その点だけ若干注意が必要です(手持ちしたときの方が使いやすいかもしれません)
ヘリテージミニポーチ – 小さな必需品をどこにでも持ち運べます
個人的にはこの製品を使う上では標準で付属していてほしいくらいの一体感ですので、セットでの購入も考えてみて下さい。
セットで購入される場合のリンクはこちら。
2. 内側のポケットもざっくりとした2つ&ラップトップ収納部分のみ
これも好みによるとは思うのですが、個人的には「小分けのポケットなり収納部分が欲しかった」です。
今回の製品は内側には「前面内側のメッシュのザックリとしたポケット」と
背面内側のラップトップ収納部分、少しマチの浅いポケットが1つ
があります。
ただ、外側に収納部分がないだけに、結局細かいアクセサリー類(ワイヤレスイヤホン等含め)は鞄の中の収納部分に入れざるを得ないんですが、ここが細かく区分けされていないので、ポケット部分にザックリと放り込むしかないんですね。
ここが人によっては不便かな、と。私は若干使いにくかったです。あとペンループもないので(ペンケース持ち歩け、という意見もあるとは思いますが)。
で、私はこのマチが若干浅めのポケット部分にお財布とスマホを入れることにしました。
で、この写真で気づかれた方もいるかもしれないのですが、私、ラップトップPCを結局、
ラップトップ収納部分に入れずに、スリーブケースに入れてメインコンパートメント部分に入れました
この理由について次で触れます。
3. ラップトップ収納部分の留めゴムが弱い&裸の状態だと取り出し時の擦れが気になる
最近の鞄にはお馴染みとなったラップトップPCの収納部分。製品仕様通り、14インチまでは普通に入ります。上の写真は14インチのHP Elite Dragonfly Chromebookを入れた時の状態です。ちなみにMacBook Pro 14″(2021)も同じような感じで入りました。
この収納部分は底面と接してないので、鞄を床に置いたときにも衝撃が直接加わらないのは好印象なのですが、気になる点が2点あります。まずはこの留めてあるバンド部分。これ、伸びるゴムで出来ていて、マジックテープで留まるようになっているのですが、
14インチの場合、少し上がはみ出すくらいのマチなので、バンド部分が結構引っ張られてしまうのですが、留めてあるマジックテープ部分の押さえも弱いので、
結構簡単に外れます。
なので14インチだと正直要らないどころか、この部分邪魔なくらい。ただ、13.3インチとか、それ以下のラップトップPCであれば気にならないかもしれません。
また、サイズ的に14インチだとジャストなので、裸(素)のまま入れることになると思うのですが、この鞄、メインの開口部が大きめのジッパーなので、
まぁ大丈夫だとは思うのですが、出し入れする際に、
あとは先ほどのラップトップ収納部分側にあるマチの浅いポケット(私が財布等を入れていた)とも擦れるので、無造作に出し入れしていると、ある時天板に薄い擦れ傷でも入っていそうで気を遣います。
この後しばらく使っていたのですが、14インチギリギリのラップトップPCをスリーブケース等に入れず、素のまま使っていたところ、天板にしっかり消えない擦り傷が入ってしまいました。
この点に関しては「必ず入る」という意味ではありませんが、文中で懸念したとおりの結果になってしまって、少し気落ちしています。12〜13.3インチ程度のラップトップPCであれば問題ないのですが、14インチ近くになってくるとマチ的にも入り口のジッパー部分の開きとギリギリのため、丁寧に扱っているつもりでも意外とこの部分の金具に天板が擦れてしまうことがあるんですね。
というと、単に私の扱いが雑なだけというご意見もあるとは思うのですが、私、自慢でも何でもなく、過去10年以上ラップトップPCを使ってきて、鞄の出し入れでラップトップPCの天板に擦り傷を付けたことはありませんし、私自身の性格もあって(わざわざ1〜2万円強するレザースリーブケースを買うくらいですし)皮脂汚れや天板傷などについてはむしろ神経質なくらいに扱いには気を使っています。そんな私でもアッサリ傷が入ってしまったので、この辺りのマチというか入り口の大きさに関しては、少し改善して欲しいな、と願っています。
ということで、こういうこと結構気にしてしまう私は結局、いつも通りレザースリーブケースに入れて、メインコンパートメント部分に入れることになりました。なので、このラップトップ収納部分は今のところ用途を見いだせていません。(あまり厚めのものはいれられないですし)
で、この際の重量バランスもあるとは思うのですが、若干気になったところ。それが・・
4.ある程度のモノを入れた状態で背負うと、ちょっと後ろに引っ張られて見映えが・・
まぁ気にしすぎかもしれませんが、背負うときってラップトップPC入れてたり、とそれなりにモノ入ってることも多いと思うんですね。で、私、この日は普段持ち歩くモノを一通り入れた状態で半日出かけたんですが、
ちょっと写真では分かりづらいんですが、重心的に鞄前側に少し傾くような感じになるんです(平置きした時にも)。なので、背負った時には
ある程度ショルダー部分を締めないと(よく若い方が好む、あまりショルダーを締めずに下げた状態で背負うような感じだと)結構鞄のフォルム的に後ろに倒れ気味になります。
まぁ気にならない人は気にならないとは思うのですが、元々が「手持ち」を想定したデザインになっていると思うので、
手に持った時の方が多分デザイン、フォルム的なバランスは良いと思います。
あと、当然手持ち用に持ち手が付いているので、背負った時に背面側の持ち手が背面側に倒れていると、背中に持ち手が当たって気になります。
5.おまけ。仕方ないんだけど、白は結構汚れが目立ちやすいよね。
もちろん分かっていて選んだんですが、例えば先ほど「撥水素材になっているので、床などに置くときにも安心」と書いたものの、
白い分、気軽に置いていると、その内縁周りが黒くなってきそうな気がしますし、持ち手の部分も
気を遣っていても、当然使っている内に少しずつ黒く(汚れて)なってきそうです。
ただ、これはもうこの製品に限らず、白いモノを使う際の宿命みたいなものなので、白をこのむ人には今更ですね。(気になる人は「ブラック」か「セージ」がオススメです)
気になる点ばかり挙げたけど、背負い心地は悪くないです。
と、気になる点ばかりを挙げましたが、ショルダー(リュック)的に使うのがダメかというと、実は案外背負い心地は悪くありませんでした。
もちろんリュック専用品に比べれば、ほんとあくまでおまけ程度のストラップではあるのですが、重量バランス(先ほど後ろに傾きがちとは言ったものの)が悪くないのか、合う長さ、ポイントを見つけると、底面部分がちょうど腰の窪み辺りに当たってくれて、重さをある程度分散してくれます。
なのでラップトップPC(それも1.6kg&レザースリーブケース)と充電器その他諸々を入れた状態のそこそこ重い状態でも、今まで使っていたリュックとそれ程違いは感じませんでした(流石に半日持ち歩けば、どのリュックでも肩は辛くはなる)。
なので、普通にショルダー(リュック)的に使うのもアリだと思ってます。というか、私の場合ラップトップPC持ち歩くことが多いので、手持ちは辛いのですが。なので、むしろトート的にも3Wayで使えて欲しかった、と思ったくらいです。
細かいあら探しを除けば、何よりデザインも雰囲気も好み。鞄ってそれが結構大事。
製品提供レビューということで色眼鏡で見られることは仕方ないのですが、いつも通り気になる点を「あら探しか」と思われるくらいメインで挙げていきました。
ただ、同様に「製品提供レビューだから」ではなく、個人的にはそれでも結構この製品、気に入っています。
こうしたレビューって、特に製品提供だったりすると、レビューしてる時は使ってても、終わった瞬間に使わなくなったりすることも結構あると思うんですね。それは結局は褒めていても細かい使い勝手が気になってしまって「無理してまで使いたいとは思わない」と思ってしまうのだと思いますが、私的には今回はそれは今のところありません。
それはやっぱり、今回はこの色とデザイン、雰囲気が気に入っている、というのが大きい気がします。
それを上回る程の使いにくさ、不便さがあれば勿論使わなくなってしまうのですが、今回挙げた気になる点は「そこまで気になる訳ではない」んです。
ただ、レビューする以上は、次(の製品開発に)に繋がる、また実際にこの製品を検討されている方にとって少しでも参考になれば、と思って細かい部分を見ていった、という側面はあります。
実際、冒頭でも触れましたが、私が欲しいと思った時期は、この製品は「ブラック以外(つまりこの「トープ」と「セージ」)は品切れ入荷待ち状態」だったんです。それくらい、やはりこの雰囲気に惹かれて購入した人がいた、ということだと思います。
多少の使いにくさや気になる点はどの製品にもあるもの。ただ、その中で、それ以上に「これ使ってみたい」と心が動いたのであれば、検討してみて欲しいな、とは思っています。
半年後、一年後に私の鞄を振り返った時に、この製品がローテーションに加わっているかどうかは、その時のお楽しみ、としておいてください。
当ブログ専用の15%オフクーポン(有効期限なし)を発行いただきました。
尚、冒頭でも触れましたが、今回もガストンルーガより公式ストア限定の15%オフのクーポン(2024年5月末まで)を発行頂いています。
クーポンコードは「KBJP」です。
こちらのクーポンは、今回ご紹介した製品意外にも使えますので、是非ご活用下さい。また、このクーポンを利用しても、私には特に別途報酬が入るとか、そういうものは一切ありませんので、「記事を書いている人間には一銭も得をさせたくない」というアフィリエイト嫌いの方も安心してご利用ください。
ガストンルーガ (公式オンラインサイト)メンズ&レディースバッグ
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