正直な最初の印象は「いや、何か安っぽくない?」でした。
新作が出る度に何かと声をかけてくださるガストンルーガさん。2023年秋冬モデル(製品)が出る際にも教えて頂いたのですが、最初にコンセプトと製品写真を見たときにはそう感じたのです。
「90年代のスポーツウェアとクラブシーンにインスパイアされた」
と言われれば確かにそんな気もしますし、そうした服装と合わせれば案外お洒落に使えるのかもしれない。
そうは思うのですが、今までの素材感とデザインからすると、突然まったく別のコンセプト、普段クラシカルな製品を出してきたブランドが突然スポーツラインを出してくるのと似たような戸惑いを感じました。
いや、悪くはないんですけどね‥でも突然そんな従来とは違った方向性打ち出されても‥
しかも今流行りのリサイクルと持続可能性、サステナブルですよ。
あのAppleもそれ打ち出してiPhoneのレザーケースとか止めたじゃないですか。
一応弁解しておくと、私自身は15年以上前からこうしたテーマには関心を持っていて、勉強会やイベントにも参加していましたし、そういう製品を愛用してきました。ただ、捻くれた性格なのもあるとは思うのですが、最近の猫も杓子もリサイクル、持続可能性とばかりに、何となくその方面を打ち出せば良いかのような空気に何となく心理的な抵抗を感じてしまっているだけです。勿論メーカーとしてそうした方向性を打ち出すこと自体は何ら否定すべきことではなく、むしろ喜ばしいことではあるのですが。
ということで、前置きが長くなりましたが、今回もガストンルーガから製品を提供頂きましたのでレビューしたいと思います。
ライトウェイトデイバッグ – 毎日にプラスで使える軽量バッグ
毎度の事ながら基本的に製品提供であろうと「惜しい部分」を中心に、細かい部分をいちいち指摘してきている面倒くさいレビュワーな当ブログですが、今回の製品、
いや、ごめんなさい。毎日使ってます。もうほぼ日常これ一択になってしまった。
ただ、製品の印象と価格設定的に(実際に手に取ってみると納得はするのですが)手を出しにくいだろうな、と。
ということで、そんなライトウェイトコレクションから「デイバッグ」のセージをレビューします。
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ガストンルーガ ライトウェイト デイバッグ セージ
今回のライトウェイトコレクションのコンセプトは冒頭で触れたのですが、この製品も素材は基本的にリサイクルナイロンです。正味重量が140gと非常に軽く、またデザインもシンプルなこの製品。今回選んだ色は「セージ」です。
製品ページの写真は比較的濃いめに写っているのですが、実物はそこまで濃くはなく、上記写真のように晴れた日に外で見るとそこそこ落ち着いた淡い印象を受けます。
冒頭で「安っぽい」だなんだと偉そうに宣っておきながら結局製品提供レビューの提案を受けたのは、
「これ、1泊2日とかの小旅行の時に普段使っているリュックと色味が合うかもしれないな」
と思ったからです。
普段1泊2日の小旅行から、短期間の海外まで、私は基本的にBrevitēのJumperというカメラバックパックを使っているのですが、
The Jumper by Brevite | Best Everyday Camera Backpack – Brevitē
バックパックの色味がPine Greenなのです。また、この冬使っていたライトダウンのジャケットもグリーン系だったりと結構身の回りのものが緑系が多かったこともあり、折角なら色味を合わせたいな、と思っていました。
旅先で街歩きをする際に、必要最低限のモノだけ入れて移動出来る身軽なバッグといえば、私はこれまで1年以上、同じガストンルーガのCRÅSS(クロス)を愛用してきました。
これも忖度抜き(そもそも忖度してるつもりもない)に非常に使いやすく、レビュー後も日常は結局ほぼこればかり使っているくらいに気に入っているのですが、黒以外の、もう少し柔らかい感じのモノもあったら良いな、と思っていたんです。
ただ、製品写真を見ても、繰り返しますがリサイクルナイロンの質感が伝わりにくいので「何か安っぽそう」と勝手に想像していました。ただ、実際に試してみないと分からないじゃないか、と。
で、もし実際使ってみて、使いにくかったり、安っぽかったら、素直にそれを指摘しよう、と思って選んだのですが、
いや、ホント素人泣かせ、写真下手なブロガー泣かせの製品です。
だって全然うまく撮れないんだもん。ただ、実物、ホント手触りが柔らかくて、優しくて、少しフンワリとしているので、手触りの良いダウンジャケットの表面を触っているような印象です。
そして何より薄くて軽い。薄さや軽さは一歩間違うと安っぽさにも繋がる時があるのですが、今回はそれよりも手触りの良さや柔らかさの好印象が勝ってしまって、「あ、これ普通に邪魔にならずに嵩張らずに使えそう」と感じました。
また、私は後述するようにこのバッグ自体はそこそこモノを入れるので難しいのですが、この薄さを活かせばアウタージャケット等の中に背負っていてもあまり全体のフォルムが崩れなそうです。
実際にするかは別として、例えば海外旅行などでパスポートと紙幣やカードなどを別途分けたミニ財布など「のみ」をこのバッグに入れて内側に背負ってしまう。で、別途ある程度容量のあるバッグを持つ、ということもありなんじゃないかと。
そういう目で眺めて見れば確かに「スポーツウェアにインスパイアされた」と言われても何となく納得してしまう印象があります。
中身は私の普段持ち歩きたいモノがほぼ入る。あとバックポケットがスマホを入れるのにも良い。
で、この薄さで実はそれなりに中に入ってしまうんです。上記は私が普段持ち歩いているモノなのですが、スマホ2台(iPhone 13 ProとPixel Fold)、ワイヤレスイヤホン2つ(AirPods ProとPixel Buds Pro)、長年愛用している財布とモバイルバッテリー、LightningとUSB-Cのケーブル、更に折りたたみの日傘兼雨傘。
これだけ入れても、
強引に詰め込んだ訳ではなく、これでもまだ余裕はありますし、まだもう少し入れられます(実際iPad mini 6も縦で入ります)。
厚みはそこそこ出ますが、それでも元の素材自体が薄いので、実質中に入れているモノの厚みに近くなります。
ただ、すべてのモノをメインのポケットに入れている訳ではなく、こちらは日傘やお財布、モバイルバッテリーなど。
これはスマホの縦の長さにも拠るのですが、丁度中央のポケットを留めるボタン部分が押さえになってくれていて、左右にスマホを1台ずつ入れるとちょうど取り出しやすくなりました。
中央に完全に仕切りがある訳ではないので、大きさによっては中に完全に入ってしまってしまって斜めになってしまうと若干取り出しが不便にはなるのですが、メインのポケット側にある程度モノが入っていると、バックポケット側にモノを入れた際に膨らむ分、最下部(奥)まで入りきらないので、程良い容積になります。
追記:2024年2月5日 19:00 更新
既に半年以上経ちますが、今もほぼ毎日使っています。この軽さが気に入ってしまったようです。
で、この半年の間にスマホがiPhone 13 Pro→iPhone 15 Pro Maxに変わったり、モバイルバッテリーがより軽量化(コンパクトなUSB-C一体型になった)されたり、また時々iPad mini 6も時々持ち歩くようになりました。
なので全体的に更に若干軽く、薄くなりましたが、使い勝手は良好です。また、汚れもほぼ気づきません(汚れているのかもしれませんが、気づいていないだけかも‥。)
惜しい点:メインポケット内側のブランドロゴ部分が時々入れるときに地味に引っかかる。
と非常に好印象なこのバッグですが、そんな中でも気になる部分はあります。ホント細かい部分ではあるのですが、
このポケット内側に付いている「ガストンルーガ」のブランドタグ。この縁の部分が、
モノを入れるときに時々引っかかるんです。これが地味にストレス。
いや、ホントこの製品、表面にガストンルーガっぽさを出しているブランドロゴとかほぼないんですよ。
一応あるけどこれくらい。で、あとはメインポケットの内側部分にこのタグが縫い付けられているだけなので、その点は好印象なのですが、縁が当たるんです。
もしかしたら一般的な同社の製品であればこんなことはなかったかもしれませんが、この製品だと素材自体が非常に薄く柔らかいので、このブランドロゴ部分だけ若干硬い(普通の素材を使ってる)んですね。なので、ふにゃふにゃな分、この部分だけ、モノを入れるときに引っかかりやすいのかなぁ、と。
追記:2024年2月5日 19:00 更新
私の提供頂いた製品は発売前の実質サンプルのような製品でもあるので、もしかしたら現ロットでは改善されているかもしれません。
ちなみにメインポケットのもう片側には
コンパクトなジッパー付きのインポケットが付いています。これはこれで小物を入れるのに重宝するのですが、あまりかさばるモノを入れてしまうと、元が薄いバッグなので、メインの部分にモノを入れにくくなってしまうかもしれないので、その点は注意が必要です。
まとめ:薄さと軽さを活かして、あまり嵩張らない、フォルムを崩さない使い方がスマートかも。
いや、ガッツリ入れるのが間違ってる、という訳じゃないです。ガッツリ入れてもそこまで重さを感じにくい、またあまり嵩張らないこのバッグ、まさにデイバッグの名前に合った製品だとは思います。
ただ、この製品、素材が薄い(薄い、薄いと繰り返していますが、決して破れやすいとか弱い、という意味ではありません)ので、中に入っているモノの形の影響を受けやすいんですね。かさばるモノを入れれば嵩張るし、私のように折りたたみの日傘兼雨傘を入れれば片側が膨らみます。また、あまり入れすぎると形も崩れます。
素材とデザインがシンプルな分、使い方次第でホントどういう風にも使えてしまうと思うんです。
そう、先ほど挙げたように、例えばジャケットの内側に背負ってパスポートと貴重品だけ隠して持つためのインナーバッグ的にも。
思ったよりも汎用性が高く、また素材自体も柔らかいので、旅行時には丸めてor折りたたんで予備のバッグ的に入れておいても良いかもしれません。
そうした使い方もあり。
で、私はホントそうした気楽な使い方が出来るので、最近では普段使いで毎日こればかり使ってしまっています。それくらいには(忖度抜きで)普通に使いやすいです。
ただ、残念なのは、これ、伝わりにくいと思うんですよね。
多分私の今回のレビュー見ても「どうせ提供されたから忖度してるんだろ」と思う人もいるでしょうし、また写真見ても「何これ」と魅力を感じないかもしれない。
それくらい、魅力的に撮るのが難しい。でも仕方ない。私も実際、実物届くまで、冒頭で触れたように
「いや、何か安っぽくない?」
と思ったくらいですから。
ちなみにこれ、提供頂く前に担当の方といつも通りやり取りをさせて頂いた際に、
「同僚が「全然疲れない!」と携帯とお財布、イヤホンを入れて、1週間のテストのはずが、かれこれ2ヶ月くらい愛用していた」
と言われていたんです。正直その時点ではあまり分からなかったのですが、ごめんなさい。私も普通にその後普通に愛用しています。良いです。
もしかしたら似たような製品は幾らでもあるのかもしれません。何もこうしたバッグがガストンルーガの専売特許なわけではありません。
ただ、こういうのって、あとは「出会い」と相性だと思うんです。
私の場合は元々ガストンルーガの製品を色々愛用してきた、ということでの製品に対する元々の印象が良かったという先入観はあるかもしれませんが(いや、普通にあると思う)、ただそれだけでは日々愛用し続けるには至らないと思います。
レビュー期間中は使っても、幾ら褒めていたとしても、実際に使いにくさがあれば、いざ日常に戻るとやはり普段から使いやすいモノを使うようになると思うんです。
その点で、今回の製品は数ある同社の製品の中でも、CRÅSS(クロス)並かそれ以上に今は気に入って愛用しているバッグとなっています。
これ、秋冬モデルじゃなくて、継続して出し続けてくれませんかねぇ。このコレクション、私の中での印象かなり当初に比べて変わりました。このコンセプトで他にも色々な製品を見てみたい。使ってみたい。
ということで、気になった方は、騙されたと思って一度購入を検討してみてください。
大丈夫です。この記事読んで買ったとしても、私には一銭も入りません(製品提供は受けていますが、その他特に金銭等の授受はありませんし、文章のチェックも受けておりませんのでPR表記はしていません)から。
結構気に入る方、いると思うんですよね‥。そういう方が増えてくれると素直に嬉しいです。
ライトウェイトデイバッグ – 毎日にプラスで使える軽量バッグ
当ブログ専用の15%オフクーポン(2024年5月末まで)を発行いただきました。
尚、冒頭でも触れましたが、今回もガストンルーガより公式ストア限定の15%オフのクーポン(2024年5月末まで)を発行頂いています。
クーポンコードは「KBJP」です。
こちらのクーポンは、今回ご紹介した製品意外にも使えますので、是非ご活用下さい。また、このクーポンを利用しても、私には特に別途報酬が入るとか、そういうものは一切ありませんので、「記事を書いている人間には一銭も得をさせたくない」というアフィリエイト嫌いの方も安心してご利用ください。
ガストンルーガ (公式オンラインサイト)メンズ&レディースバッグ
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