今年に入り、続々と魅力的な新モデルが発表されているChromebook。多くは今後のAndroidアプリ対応に向けた2in1タイプの若干お値段も高めのモデルです。
これらのモデルは確かに素晴らしいです。私も既に一台予約、発送待ちの段階ですが、とはいえもし私が誰かにChromebookを薦めるのであれば、これらのモデルは選びません。その理由はまた別の機会に書いてみたいとは思いますが、そうした中で、今私が人に薦めるのであれば、妻愛用中のASUS C202SA、そして今回特に推したいLenovo ThinkPad 13 Chromebookです。
またか、と思われるかもしれませんが、私は今この時期だからこそ、特にThinkPad 13 Chromebookを暑く薦めたい。実際に最近はこのモデルのことばかり書いていることからもお分かりのようにベタ惚れ状態です。そこで今回はこのモデルを今敢えて薦める理由を挙げてみたいと思います。
理由1:性能を考えると価格がおかしいから。(安いでしょ)
安いんです。何この$180前後って。
日本直送は出来ませんが、円安のこのご時世でも転送サービスを使っても送料、手数料、国内消費税諸々含めても28,000円前後です。
私はここ最近、現行モデルはベースは$180前後で考えましょう、と発信してきました。
けれど、これはあくまで普及価格帯のモデルに特に何も付加価値のついていない状態での話です。ところが、このThinkPad 13 Chromebookは私が薦めている最安モデルでも元々普及価格帯モデルではありません。ちょうど、競合としてはHP Chromebook 13 G1やAcer Chromebook 14 for Workの最小構成モデルだと考えているくらいです。
TN HD液晶パネル、という点からこれらとは違うでしょ、と思われる方もいるかもしれませんが、Acer Chromebook 14 for Workも最小構成モデルはHD(1333×768)なんです。HP Chromebook 13 G1はFHD(1920×1080)ですが、CPUの性能的にはこれら2モデルの最小構成モデルと大差ありません。当然RAMも。ストレージだけちょっと16GBと寂しいですが。
にも関わらず、このThinkPad 13 Chromebookだけが何故かLenovoの戦略なのか、このモデルだけ$200を切ってしまった。もうなんか在庫処分扱いのような感覚です。TN HD液晶パネルが惜しい?それならこのモデルでひとまず使ってみて、気になるようなら交換してしまえば良いんです。
比較的容易にパーツの交換が出来るのもLenovo製品の強み。それが次の理由でも有ります。
理由2:後で気になった部分を自分でカスタマイズできる(一部)
カスタマイズ、と呼べるほど選択肢があるわけではありませんが、Lenovo自身がマニュアルを提供していることもあって、補修部品を使っての修理、交換が可能です。
正直必要性はあまりありませんが、これを使えばとりあえずこのモデルを$180で購入しておいて、あとでもう少しスペックアップを図りたければ、最上位のCore i5のマザーボードに載せ替えることも可能かもしれません(これは試していませんが。)
価格が既に性能の割に安くなってしまっているところに持ってきて、こうした色々と試すことが出来る余地がある、というのも夢が広がります。(私は実際に液晶パネルをTN HDからIPS FHDに交換しましたし。)
そして、まだ他にも理由があります。それが、
理由3:純正アクセサリー類が充実していてThinkPadに浸れます。
いや、別に興味ないから、って?いえいえ、ちょっと待ってください。純正アクセサリーの充実ってなかなか他社では無いことです。そしてこのアクセサリー類、使い勝手も良ければ、汎用でもあるので使い回しも効きます。何より、ThinkPadな雰囲気が、元々こうしたブランド戦略に興味ない人でもジワジワ来ると思います。
これらの鞄類も実際使い勝手はとてもそこらのメーカー純正のいわゆるノベルティ的なグッズとは一線を画す使い勝手です。気に入ったので現在リュックなどもちょっと検討しているくらいです。また、ワイヤレスマウスなんかも純正を使いたくなってきてしまうのです。
初期投資を低く押さえつつ、ThinkPadをいろいろ試すことが出来るの絶好の機会です。
現時点での本体自体の実売価格が安いこともあって($180前後)、初期投資を低く押さえつつ、ThinkPadをいろいろ試すことが出来るのです。巷で根強いファンがいる理由が少しは分かるかもしれません。キーボードが何故あれだけ評価されているのか、現行のものは多少質が落ちたと言われていますが、それでも私にとっては非常に快適なキーボードです。
初期設定の価格では、まだThinkPad自体使ったことがなかったあの時の私では恐らく手を出すことはなかったでしょう。それが、何の縁かたまたま昨年末に突然$200を切りました。それまででも値下がりしていて$300を切っていたので、一瞬購入は考えてはいたものの、あと一歩踏み出せていなかったところへの現在の価格です。
最小構成のこのモデルでも、スペックを考えればChromebookとしては当分は安心して使えるでしょう。よほど大きな変化が起きてより高性能なスペックが必要になる可能性も0とは言えませんが、その場合には現在出ている大半のChromebook自体が買い替えを余儀なくされます。それは恐らく当分無いでしょう。
円安が進んでいるとはいえ、まだまだそれでも十分過ぎるほどの魅力を持ったこのモデル。もし興味を持たれたら、当ブログの他の文章も眺めてみていただけると嬉しいです。