[かぶ] 2017年秋。Chromebookをめぐる2つの「使えない」と1つの「使える」についての疑問と誤解について。

今月、日本でも新しいChromebook4モデル(ASUS JAPAN 2モデル、エイサー日本 2モデル)発売されました。家電量販店では相変わらず扱いは寂しいようですが、ネットでは購入された方も少しずつ見かけるようになってきました。また、この機会に改めてChromebookに興味を持たれた方もいらっしゃるでしょう。

ただ、あまりにも情報が少ないため、一部誤って認識されている部分もあるかな、と感じています。その誤解や疑問が原因でChromebookの購入を躊躇われている方がいるのであればとても勿体ないな、と思います。そこで今回はそうした中から3つの点について、まとめてみました。

誤解1:Googleドライブが使えなくなる。

Googleは先日、GoogleドライブアプリのWindows版とMac版バックアップと同期(Backup & Sync)アプリに置き換えると発表しました。

Chromebookユーザーに限らず、というよりもむしろWindowsユーザーでも誤解されている方が多いと思うのですが、これは明らかにGoogleが悪い。正直分かりにくいです。ちなみに私は現在1TBプラン(月1,300円)を契約しており、Windows PCでは既に上記Backup & Syncアプリに入れ替えています。

これ、文頭で太字にしましたが、従来のGoogleドライブ「アプリ」が使えなくなる、ということです。Googleドライブ自体は今後も使えます(ただ、「現行のGoogleドライブのサポートは12月11日に終了し、2018年3月12日以降は同アプリを利用できなくなる」という箇所が更に混乱を生んでいるのだと思いますが)。

今後個人向けは前述「Backup & Sync」へ、法人向けは「Drive File Stream」へ移行するようですが、使っているのは相変わらずGoogleドライブです。私たちが新たに何かをする必要はありません(PC等で使っていた方は新しいアプリに入れ替える必要はありますが)。

従来であればPCの内部ストレージ内に「Googleドライブフォルダ」を作成し、その中に入れたファイルが自動的にGoogleドライブと同期されるというものでした。一見便利なように見えますが、例えば私のように本体ストレージにLightroomで管理している画像や動画、メールなどのフォルダをバックアップしたい場合、それらのフォルダを「Googleドライブフォルダ」内に作るか、「Googleドライブフォルダ」内にコピーするしかありませんでした。

結構不便です。

私は後者を選択しているのですが、同じファイルがPC内に2つ出来るんです。正直ストレージの無駄遣いです(Googleドライブフォルダを別ドライブ内に作成しているのであれば、それ自体がバックアップになると言えなくもないですが)。それを「直接各フォルダを指定して」自動でバックアップ(同期)してくれるようになりました。バックアップ用途で使っていた方にはとても楽になります。また、今回「Googleフォト」もこのアプリに統合して管理出来るようになったため、従来の名前から変更したのではないか、と思います。

Chromebookでの使い方は(特に何かユーザー側で意識する必要はありませんが)むしろ法人向けの「Drive File Stream」に近いのかな、と思います。こちらではすべてのファイルをクラウドに保存して、直接クラウド上のファイルを開くという形になります。ChromebookユーザーのGoogleドライブの使い方と同じです。

現在クラウドストレージサービスは各社が提供しています。私もOneドライブやDropbox等幾つかを契約していますが、基本的にはどれも仕組みは同じようなものです(PC内に同期フォルダを新たに作成して同期する)。それをよりクラウドベースに近づけたのが今回の変更かな、と思います。Googleドライブに保存してあるファイルは従来通り使えますし、Chromebookユーザーであれば、何の違和感もなく今後も使えるのではないでしょうか。

POINT:多少UI上での名称の変更はあるかもしれませんが、今後も使用上何も問題ありません。

この辺り、最近ではライフハッカー[日本版]の下記の記事が分かりやすいと思いますので、載せておきます。

「Googleドライブ」の終了と新サービス「Backup and Sync」について知っておくべきこと
Googleは最近、『Googleドライブ』アプリのMac版とPC版を、より機能的な『Backup and Sync(バックアップと同期)』に置き換…

誤解2:Chromeアプリが使えなくなる。

最近はかなり減ってきましたが、未だに根強く残っている誤解です。Googleの発表って多くの方はWindowsやMacユーザーに向けての書き方をしているので、更に誤解を生みやすいんですよね。今後使えなくなるのはWindows等において、であり、ChromeOSでは今後も変わらずChromeアプリが使えます。

これも色々なサイトでちょうど一年前あたりに出てきたニュースではあるのですが、

Google、Chromeブラウザー向けの「Chromeアプリ」の提供を2018年までに終了 
 Googleは19日、ウェブブラウザー「Chrome」向けに「Chromeウェブストア」で配布している「Chromeアプリ」の提供を2018年までに終了すると発表した。

2013年からWindows/Mac/LinuxのChromeブラウザー向けに提供されている。ChromeアプリはChrome OS向けにも提供されているが、こちらは継続して提供される。また、Chromeウェブストアでは、Chromeブラウザー向けに拡張機能とテーマも提供されているが、これらの提供も継続される。

 今後は2016年中に、新しく公開されるChromeアプリがChrome OS向けのみの提供となる。すでに提供されているアプリのアップデートは継続的に提供されるが、2017年下半期には、Chromeウェブストアでアプリが非表示になり、2018年初頭に、ChromeブラウザーでChromeアプリを起動できなくなるという。

WindowsでもChromeアプリは重宝しておりまして、それらが2018年初頭に使えなくなるのは個人的には痛いです。以前はChromebook上では回線速度以上に本体の処理能力の関係でChomeアプリも使いにくさはあったのですが、最近ハイスペックのChromebookを使うようになって、それらの不満はだいぶ無くなりました。

Chromebookはネットに繋がないと使えないという半分正しいような誤解を生む原因の一つでもあるのが「Chromeアプリ」の存在でもありました。今、多くの方にとってはChromebookはAndroidアプリに対応したことで魅力を感じるようになったのだと思いますが、個人的にはAndroidアプリ対応によってむしろGoogleがChromebookにおいて当初思い描いていた姿からは遠ざかったのかな、とも感じています。Chromeアプリもまだまだ完成されているとは言い難い状況ですが、個人的にはAndroidアプリ対応の充実よりもむしろChromeアプリの安定性や使い勝手の向上、そしてアプリの充実のほうが期待したいところでもあります。

POINT:使えなくなるのはChromeOS以外のOSにおいて、です。Chromebookでは引き続き使えます。

誤解3:2017年からはChromebookでAndroidアプリが使える。

既に見慣れた「Google Playストアをご利用頂けるようになりました」の画面。

半分正解で、半分誤解です。2017年9月時点で使えるのはごく一部のChromebookにおいて、です。

Googleは2017年以降発売するモデルに関してはAndroidアプリ対応を謳っています。つまり、2016年以前のChromebookに関しては「現時点で対応済みのものもあれば、まったく対応の気配すらないものもある」ということです。対応しないかもしれません。

また、過去のChromebookももし今後Androidアプリに対応したとしてもCPUやRAM容量、ストレージ容量の関係で思ったような動作が望めなかったり、タッチスクリーン対応でないため動作自体が不安定なものも多く出てくるでしょう。正直、Androidアプリ対応が目当てでChromebookを考えているのであれば、

現状では余程「Chromebookが試してみたい」ということでもない限りオススメしません。

また、対応が進むことによって今後Chromebook自体もハイスペック化、コンバーチブルタイプ、タッチスクリーン対応などによる高価格化が益々進む可能性も高いと思います。従来の「Chromebookの良さは安さ」と思われている方にとっては、今後益々そうしたモデルは出てこなくなる可能性が高いのかな、と感じています。

個人的にはAndroidアプリ対応は「おまけとしては楽しめる」けれど、それだけがChromebookの魅力ではない、と感じています。高価格モデルが出ることに対しても、私はむしろ喜ばしいことだとは思っているのですが、全てのモデルが高価格、ハイスペックである必要はないかな、と感じています。そうした点では、来月4日のGoogleのイベントで発表されると思われる今後の方向性にはかなり注目しています。

POINT:全てのChromebookで使えるわけではありません。使えるのは一部のモデルで、今後の対応に関しては今年以降発売のモデル以外は期待せずに待ちましょう。

ちなみに現時点でのGoogle Playストア(Androidアプリ)対応モデルはこちらから確認が出来ます。

Stableチャンネルでの対応は33モデル(2017年9月24日時点)。以前に比べると大幅に増えました。今までBetaチャンネルで対応していたものがだいぶStableチャンネルでの対応に変わった結果かな、と思います。ただ、その他の多くのモデルは「Planned」もしくは「表記すらない」状態だと思います。個人的にはAndroidアプリ対応を望むなら、今後発売されるモデルを買った方が良いかな、と思っています。

Chromebookってイマイチ何が出来るのか分かりにくいのも確かだから。

あなたはChromebookに何を求めていますか?
Chromebookで何をしようと思っていますか?

日本でも少しずつChromebookが話題に出てくるようになりました。けれど、多くの方にとっては「何が出来るのか分からない」「単なる安いだけが取り柄のPCでしょ」といった印象もまだまだ残っているのではないか、と感じています。また、これ以外にも様々な誤解(勘違い)も見られます。

もちろん私もChromebookの全てを知っているわけではありませんし、単なるChromebook好きの1ユーザーに過ぎません。私自身誤解や勘違いも色々あります。

ただ、Chromebookは万能ではありませんが、現状でも充分に使い勝手の良い、また今後の可能性も秘めた面白いPCだと思っています。より多くの方に使って欲しいな、と思っていますし、その中で「誤解や勘違いが原因で魅力をイマイチ感じられずに使うのを止めてしまった」方にも少しでも魅力を感じてもらえたらいいな、と思っています。

追記:2017年11月20日 14:00 更新

意外と誤解されやすい「Chromebookはネットに繋がないと使えない」「ネット接続前提」という話について新たに書きました。合わせてご覧頂ければ、と思います。

[かぶ] Chromebookはネットに繋がなくても「他のOSのPC同様」不便ではありますが使えます。もちろん敢えて無理して使う必要はありません。

2017.11.20

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