Chromebookが買えません。
もちろん正確には買えるのですが、ネットを眺めていると
「入荷待ち2〜3ヶ月」
「注文したのにまだ発送されない」
「入荷待ちとは確かに書いてあったけど、すぐ発送されるものだと思っていた」
といった声を結構目にします。Chromebookについて散々書いてきた私にしてみれば、「遂に時代がChromebookに追いついたか!」と喜びたいところですが、別にまったく在庫がないほどChromebookが売れまくっている、というわけではないようです。
個人ユーザーにとって目を引きやすい、一部のモデルがそこそこ売れていて、そこにコロナその他の影響があって入荷がこの時期遅れている、と。
さらに言えばそれらのモデルはメーカー直販が多いこともあって、元々即日発送ではなく、数週間はかかる類のモデルだった。それが2〜3ヶ月に延びた、というだけです。
そもそもChromebookの個人向け市場自体が非常に小さいものです。今話題になっている教育市場や法人向け市場に比べても規模がひと桁もふた桁も違う。元々非常に限られた小さな市場の非常に限られた在庫において、突然TV CMなどが流れたことでいつもより少しだけ広い層に興味を持ってもらえて、その人たちが試しに買ってみたこと。
更にこういう流れを元々想定してなくてGIGAスクール構想で各メーカーのChromebook担当は忙しくてそちら(教育市場)に意識が行っていて、個人向け市場のこの流れを読み違え、いつもどおりの数量で発注をしてしまった、まだ良いや、と思って追加発注しなかった、という話もあるとかないとか。
うん、なんかこんなこと書くと折角盛り上がり始めているのに空気読まずに水を差している人間みたいな気がしてしまうのですが、別に盛り上がってほしくないわけではなく、そういう状況だから、
少し待てば買えるし、そもそも一部が品切れしてるだけなので、全体で見ればまだまだ買えるよ。
市場にChromebookが全くないのではなく、ちゃんと魅力的なモデルが「在庫あり」で残ってるよ。
ということを伝えたいだけです。ただ、それだけ言ってもあまり意味がないと思うので、ここでは2020年3月末時点で購入できる国内現行モデルの中から、個人的に(仕方なくではなく)オススメできるモデルを理由とともに挙げてみたいと思います。
まずは現時点でChromebookを買える場所を確認しつつ、現在の状況を冷静に眺めてみましょう。
2020年3月末時点で国内で展開しているメーカーは6社(Acer、ASUS、Dell、Lenovo、HP、NEC)。その内個人向けにも販売しているメーカーは4社(Acer、ASUS、Lenovo、HP)です。そして、個人ユーザーが(特殊な手段を用いずに)購入できる場所は大きく分けて3つ。
「メーカー直営サイト(3メーカー)」「Amazon.co.jp」「家電量販店」
になります。まずは現状を把握するために、それぞれ眺めていきましょう。
メーカー直営サイトは3メーカー。うちHPはAmazon、楽天、Yahoo!などにも展開中。ただし在庫はなく、ほぼ入荷待ち。
まずはメーカーが直接販売しているパターン。これは現在3メーカーが行っています。
- ASUS JAPAN:ASUS Store(エイスース ストア) – Chrome OS
- 日本HP:2020年 おすすめノートパソコン(PC) (個人のお客様)|日本HP
- レノボジャパン:コストパフォーマンスに優れたノートパソコン | レノボジャパン
この内日本HPは楽天市場やYahoo、Amazonなどにも出店していること、また本家サイトでも積極的にセールを行っていることから、最近急激に売上を伸ばしてきています。冒頭で挙げた「入荷待ち2〜3ヶ月」「注文したのにまだ発送されない」といった声が上がっているのは主にこのHPのモデルだと思います。HP、話題になる前から出荷までにそれなりに日数がかかったこと(少しセールなどで売れると1ヶ月以上はザラだった)もあるので、それが在庫考えずに更にセールやったりして追いついていない状況なのかな、と思ってます。
また、レノボジャパンに関しては、一応本家サイトでも展開はしていますが、やはりメインは教育市場。ということで、ほとんどラインナップ的には購入できるモデルがありません。むしろ別途後述のAmazonや家電量販店等に出しているS330辺りが比較的手頃な価格で買えるよ、というくらいで、基本的には括弧()付きで考えても良いかな、と思います。
ASUS JAPANに関しては、まだ他メーカーが個人向け市場にほとんど展開していなかった数年前から独自に個人向けモデルとして幅広い展開をしてきたのが強み。本家ASUS Store Onlineでの販売だけでなく、東京赤坂にあるASUS Store Akasakaでは実物も展示している(ただしAmazon限定モデル等はなし)こともあり、比較的馴染みの深い方もいるのではないか、と思います。
クーポンコードは ASUSSpringSale2020 、3月31日23:59注文分までとのことなので、気になる方はご検討ください。
最近精力的にアップデートされ、セールも行われているAmazon.co.jp。ただ、セラー販売のかなり以前のモデルも未だにシレッと販売されているので、ある程度「見分ける目」が必要。
以前から販売はしていたものの、本腰を入れて「Chromebookストア」を新たに開設、更にメーカー直営サイトでは販売していないモデルを海外から英語配列キーボードのまま持ってきて限定モデルとして積極的に販売し始めたのが今のAmazonです。
また今回の新生活セールのように、結構マメにセールも行っており、
型落ちモデルとはいえ2〜3万円台で国内販売モデルが買えるようになってきたのはAmazonの功績に依るところが大きいと思っています。まだまだ荒削り感はありますが、結構Amazon自体がChromebookの展開とページの充実に関しては積極的なので、今後米国Amazonから個人輸入を考えなくても国内でも更に幅広いモデルが購入できる可能性は十分にあると思っています。
ただ、反面、昔ながらの、そして米国Amazon同様とも言えるのですが、Amazon販売以外の並行輸入業者やセラー販売のモデルも雑多に取り扱われていて、それらはAmazonがあまり口出しできないので価格や商品情報含めて半分放置状態なのは悩ましいところ。
何も分からず上記Chromebookストアで一覧を眺めても、数世代前の型落ちモデルもシレッと販売されていたりして、この辺り間違って買う人が出てこないか心配になります。分かってて買うなら良いのですが、分からず単に安いから、とか最新版とか書いてあるから、みたいな感じで選ぶと、(それでも満足できれば問題ないものの)ちょっとあとで悩ましいことがあるかなぁ、と感じています。実際ネットで不満を漏らしている方の中で意外と「多分そうやって選んだんだろうなぁ」という感じがにじみ出ている方も見かけられますので、注意が必要です。
ビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店。基本現行モデルの取り扱い。思わぬモデルやキャンペーンもあって要チェック。
昨年後半に突然再登場を果たした家電量販店。それまでひっそりと旧モデルを扱ったりはしていましたが、隅に追いやられていたり、訊かないと出てこなかったり、訊こうと思うと店員さんが蜘蛛の子を散らすように自分の周りから消えていったり、と悲しかったのですが、最近では公式Twitterアカウントなどでも度々Chromebookについてもツイートしていたり、と時代は変わりました。
また、再登場に合わせて取り扱いモデルも一新。基本的に国内現行モデルになりました。また、前述のAmazon限定同様、量販店独自のセレクトになっています。基本的にはほぼJIS(かな入力)配列キーボードで統一。メーカー直営でもAmazonでも販売していないモデルの取り扱いを突然始めたり、となかなか楽しい状況になっています。
時々大幅ポイント還元なども行っていますし、ビックカメラの場合には楽天ビックもありますので、ポイントの貯め方に合わせて選択肢があるのもありがたいところ。実物を手に取れるという点、更に意外と穴場なのか他で在庫切れ(入荷待ち)になっていたモデルがしばらく「在庫あり」の状況で残っていた、ということもあるので、チェックがおすすめです。
さて、これらの前提(状況)を踏まえた上で、2020年3月時点で「入荷待ち」ではなく「在庫あり」で購入できるオススメモデルを考えてみたいと思います。
個人向け市場の今後の主流は12インチ3:2液晶モデルと少し上の性能の14インチFHDモデルか。
単純に今現在売れている2モデルがそうだ、というのもあるのですが、実際に従来の教育市場向けスタンダードである11.6インチ、解像度1,366×768から縦に144増やして文章の閲覧性と使い勝手を向上した画面比3:2のモデルは、今後主流となっていく可能性も高いと思っています。11.6だと全体的に画面が少し物足りない、といったことも(解像度も含めて)出てくると思うので。
そしてもう一つが、若干スペックを上げつつ、解像度も一般的なFHD(1,920×1,080)へと上げたスタンダードなモデルです。
その分重量も増しますので、タブレット感覚で使うのは厳しい(その点では敢えて2-in-1=コンバーチブルである必要はないとは思っているのですが)のですが、従来の13.3インチに比べて僅かに大きくなったことで視認性も良くなります(13.3インチだとFHDは少し辛い、という方も結構いるので)。と同時に、後述しますが狭縁ベゼル等により本体サイズに占める液晶の割合が高くなることで、以前の14インチに比べて全体的にコンパクトに収まるのも最近のモデルの魅力です。
ということを考えると、現時点で日本HPが展開する主力となるモデル2種(x360 12bと14b)はまさに個人ユーザーだけでなく今後のChromebook全体においても主流となり得るだけの魅力を兼ね備えていると思います。良いところ突いてくるよなぁ、ほんと。
となると、それらが現在品切れ状態が続くのも分かる気がするのですが、ではこれら日本HPのモデル以外にはこうした魅力的なモデルはないのでしょうか。それが今回の主題です。
そして、しっかりあるんですね。しかも現時点で「在庫あり」で。
今後スタンダートとなりうる可能性を持った12インチ3:2液晶モデル。Acer Chromebook 512とChromebook Spin 512。
現時点で国内で人気があるのが、12インチ3:2液晶、コンバーチブルでUSIペン対応のHP Chromebook x360 12bです。
もう売り切れだろうが発送まで1〜2(2〜3)ヶ月だろうがお構いなしにコンスタントに売れている模様です。実売5万円を切る価格でこの外観。程良いサイズ感とコンバーチブルで360度回転させれば3:2液晶のタブレット的にも使えます。非常にバランスの良いモデルです。実際家電量販店取り扱いモデルでもありますし、他の比較的代わり映えしない(失礼)各社の教育市場向けモデルと比較すると売れるのも分かる気がします。
実際のところ、この12bと14インチの14bがここ最近の国内の売れ筋なんですが、12bに関しての対抗馬となり得るのがこちらのモデル。
Acerの12インチモデル、Chromebook 512(C851T)とChromebook Spin 512(R851TN)です。ちなみに当初今年初めにAmazon.co.jpで発売されたのですが、現時点でクラムシェルタイプの512(C851T)の方は長らく在庫切れとなっています。(Spin 512のほうは在庫あり。)
尚、AmazonではSpin 512(R851TN)は現在5%クーポンが適用できるので、税込53,010円になります。
こちら、Amazon発売直後は比較的静かな立ち上がりだったのですが、最近になって突然話題になり始めました。メディアでも取り上げられたのが大きいのかな、と思います(Amazonでの発売はひっそりだったので)。
2つのモデルの違いは主に「クラムシェル(C851T)かコンバーチブル(R851TN)か」「タッチスクリーンのみ対応(C851T)かEMRスタイラスペンも対応(R851TN)か」の2つです。
人気のHP Chromebook x360 12bとの違いは
HP Chromebook x360 12b | Acer Chromebook 512(C851T) | Acer Chromebook Spin 512(R851TN) | |
コンバーチブル (360度回転するタイプ) |
耐衝撃クラムシェル (通常のノートPCタイプ) |
耐衝撃コンバーチブル (360度回転するタイプ) |
|
CPU | Pentium N5000 | Celeron N4000 | Celeron N4100 |
ストレージ | 64GB | 32GB | 32GB |
液晶 | タッチスクリーン対応 USIペン対応 |
タッチスクリーン対応 | タッチスクリーン対応 EMRペン対応 |
重量 | 約1.35kg | 約1.29kg | 約1.55kg |
価格 | 63,800円(税込) | 39,800円(税込) | 55,800円(税込) |
見た目のデザインの好みは勿論あると思いますが、HP Chromebook x360 12bの購入を検討されている方だと、Acer Chromebook 512/Spin 512も有力な選択肢になってきませんか?
Acer Chromebook 512/Spin 512は耐衝撃・耐水性もありながら、そこまで極端に重くなってはいません。またCPUは確かにPentiumとCeleronの違いはありますが、どちらのCPUのモデルも試してみましたが、正直Chromebookだと違いが分からない程度です。ストレージ?私32GBですら普段使ってません。
GASでHP Chromebook x360 12bの価格推移をチェック
楽天APIでとれる価格、還元率、ポイントを記録しておけば底値ウオッチはできるな。
最安値になったらLINEで通知とか。
わからなくなっら#ノンプロ研
で聞くと。
これで完璧 pic.twitter.com/T8yOi9xoLw— タケイマコト (@pcefancom) March 11, 2020
ただ、一応基準としては現在通常で表示されている価格で表記させて頂きました。
となると、自分の中で
「本当にコンバーチブルが良いのか、それとも案外クラムシェルでも十分なのか」
「USIペンやEMRペンを使いたいのか、それとも単純にタッチスクリーン対応であれば十分なのか」
辺りでこの3つの選択肢が生まれてきます。正直優劣はほぼないです。
単純にあとは好みの問題です。それと納期。
ちなみにここまで眺めてきてAcer Chromebook 512に興味を持ったけれど、前述の通り「Amazonでは今売ってないじゃないか」という方。安心してください。現在家電量販店(ビックカメラ・ヨドバシカメラ)のサイトでしっかり「在庫あり」で販売中です。同じくSpin 512は一応Amazon限定ということですが、こちらはAmazonで在庫ありです。
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14インチにはこれがある。最近スペック別に選択肢が増えたASUS Chromebook Flip C434TA。
同じく現在国内で人気があるのが、14インチFHD液晶、コンバーチブルでUSIペン対応のHP Chromebook x360 14bです。
よりハイスペックを求めるのであれば、価格は上がりますが(そしてUSIペン非対応にはなりますが)同社の14もあります。
なんか今回の文章、日本HPに妙に噛み付いているように思われるかもしれませんが、逆です。それくらい今、日本HPのモデルが国内市場をある意味では席巻している、それだけ個人にとって魅力的なモデルを出してきている、ということです。
ただ、あまりにインパクトがありすぎて、その他のメーカーの同様の魅力を持ったモデルが見えにくくなっているので、それらにも光を当てたい、というだけです。
ということで、こちらも売れている。
実売価格も絶妙だしなぁ。二重価格では一応ないのは同じです。この辺り世界シェアNo.1の本領発揮です。
ただ、このモデルも実際他を眺めてみると、意外と競合どころか、人によってはこっちのほうが良いんじゃないか、と思えるようなモデルがあります。ということで、今回挙げたいのが、ASUS JAPANの現行フラッグシップモデル、Flip C434TAです。
私、個人的にイチオシのお気に入りのモデルです。これ、良いよ、ホント。確かに後継的なモデルであるC436FAが今年初めのCESで発表されましたし、今後日本にも投入されることと思いますが、私が今回の文章で何でこんな10万近い価格帯のモデルを挙げるかというと、最近スペックのバリエーションも増え、価格も下がったことで、現在人気の高いHP Chromebook x360 14bと価格面で良い勝負になってきているからです。そうなると、元々がハイエンドモデル、多少スペックが控えめになってもやはりそこは別格です。
で、ですね、以前は1モデルのみ、ASUS Storeのみ販売で価格も10万近かったこのモデル、現在量販店向けモデルなども出てきたこと、更に国内発売から間もなく1年が経つこともあって、こんなスペックでこの価格で出ています。
- ASUS Chromebook Flip C434TA(C434TA-AI0095)
69,800円(税込)→ 64,913円(税込)(3/31まで前述キャンペーン価格適用)
普段だとポイント還元等考えても家電量販店のほうが価格が安くなるのですが、このC434TA-AI0095に関しては今回のキャンペーン価格を適用しなくてもASUS Store Onlineのほうが安い、という状態です。
ASUS Chromebook Flip C434TA-AI0095 |
HP Chromebook x360 14b | HP Chromebook x360 14 | |
コンバーチブル (360度回転するタイプ) |
コンバーチブル (360度回転するタイプ) |
コンバーチブル (360度回転するタイプ) |
|
CPU | Core™ m3-8100Y | Pentium N5000 | Core™ i3-8130U |
メモリ容量 | 4GB | 8GB | 8GB |
ストレージ | 32GB | 64GB | 64GB |
液晶 | タッチスクリーン対応 | タッチスクリーン対応 USIペン対応 |
タッチスクリーン対応 |
重量 | 約1.45kg | 約1.5kg | 約1.6kg |
価格 | 69,800円(税込) | 76,780円(税込) | 82,280円(税込) |
価格に関してはセール価格を載せるとフェアではないので(そうなるとASUS JAPANも現在のキャンペーン価格を載せないといけないので)メーカーの標準価格で並べています。ちなみにHP Chromebook x360 14に関してはUS配列キーボードのほうが安くなるのですが、ここでは条件を合わせてJIS(かな入力)配列キーボードモデルにしています。
HPはセール価格がーと言われるかもしれませんが、納期待てるならもちろんそれもありです。ただ、言うほど大きな価格上のメリットがある、というわけでもないんですね。意外とASUSのC434TAが価格を下げてきたことで(本来なら14bの競合ではなく、14の競合。更に言えば、発売時期だけ考えると14は一昨年、C434TAは昨年のモデルです。)結構よい検討対象になってきていると思っています。
単純なスペック比較だけをしてしまうと、RAM容量やストレージ容量がHPに比べASUSは半分のため、その点を気にされる方がいるかもしれませんが、もし必要であれば通常の8GB RAMモデルやCore i5モデルも存在します。その点で選択肢が幅広いのも魅力。また、個人的にC434TAは狭縁ベゼルによって同じ14インチながら13.3インチに近い大きさと薄さを実現している点、またそれでいて重量を1.4kg台に抑えていたり、と細かいところでしっかりコストかけています。
- ASUS Chromebook Flip C434TA(C434TA-AI0095)
69,800円(税込)→ 64,913円(税込)(3/31まで前述キャンペーン価格適用)
日本HPが個人向け市場を引っ張っていくことで、従来国内市場を支えてきた他メーカーにも良い刺激になると思う。
HPは海外では主に教育市場向けに初期の頃からモデルを出し続けてきた定番のメーカーの一つです。ただ、国内参入に関しては昨年と後発でした。ところが北米シェアNo.1を取ったように、やはりPC系に強いメーカーだけあって、ニーズだけでなく、心動かされる、という点でも非常に魅力的で刺激的なモデルを一気に展開してきました。と同時に、メーカー直販、メーカー規模の大きさを活かした価格構成は、色々な意味で従来の国内のChromebook市場をかき乱してきています。
これは良い面も悪い面もあるとは思いますが、いままでなかなか個人向け市場が注目もされず、また話題にならなかったというのも現実です。それが今はほぼHPのモデルとはいえ、冒頭に挙げたような
Chromebookが買えません。
というような状況を生んだのは確かです。これ、今までだったら、売れてしまって在庫がなくて「買えません」ではなくて、
人気がなくて、量販店でも避けられていて、展示されることもなくて「買えません」
だったんですね。そう考えると大きな変化です。
2020年。現時点では日本HPが個人向け市場を引っ張っていくことで、従来国内市場を支えてきた他メーカーにも良い刺激になると思っています。昨年後半、同社が一気に攻勢に転じた時には、価格破壊気味の展開をしたことで「これ、失敗したら個人市場むしろ終わるかも」と不安にもなったのですが、とりあえずその心配(可能性)は少しは和らいだようです。
とはいえ、とりあえず在庫がない、というのは回復するまでに人々の心が離れて(冷めて)しまう危険もあるだけに、とりあえず日本HPには頑張って欲しいところです。
と同時に、今回紹介したように、そんな2020年3月末の時点でも他にも魅力的なモデルが在庫ありの状態で眠っています。そうした隠れてしまったモデルの魅力にも光を当てられるような発信もしていけたら、と思っています。
いや、今回挙げた3モデル、新鮮さはないかもしれないけど、この時期検討するだけの価値のあるモデルだと思うよ、ホント。
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