2015年11月11日(水)に秋葉原のツクモ DOS/Vパソコン館内1FにあるASUSフラグシップストアにて開催された ASUS Zensationセミナーに参加させていただきました。この日行われた新製品発表会の様子を動画で見ながら、デモンストレーションと最新製品のタッチアンドトライが出来るというこのイベントにありがたく招待いただきましたので、これから複数回に渡っていつものようにご報告させて頂きたいと思います。
当日は13日(金)から順次発売予定のASUSのスマートウォッチZenWatchを今までのASUS製品同様、規定回数のレビューをクリアすることを前提にご提供頂きましたので、まずはZenWatch 2についてレビューをしたいと思います。
ASUSの公式サイトのZenWatch 2の商品ページはこちら。
スマートウォッチに大切なことは機能よりも体験をイメージ出来ること。
もちろんスペック表の一つ一つを取り上げながら、何が進化して、どこが性能が上がったのか、という情報を提供することも大切だとは思います。けれど結局それでは一部のガジェットマニアにしか届かないと思うのです。例えば今回提供いただいたZenWatch 2は(ランダムで選ばれて)45mmタイプのローズゴールドケースにオレンジの革バンドがついたモデルです。
ASUSの女性スタッフ断トツの一番人気だそうです。実際にその前日に届いたサンプルの一つをお気に入りのフェイスに変えて腕にされていたASUSの女性スタッフがいらして、とても似合ってはいたのですが、これだってもしASUSという環境にいなければ彼女は敢えて手に取ろうとは思わなかったかもしれません。
実際にサイズ約45mmは腕時計と考えれば決して普通ではない。
一時デカ厚時計が流行ったり、今も大学生を中心に妙にデカくてゴツい腕時計をしている人もいますが、決して45mmでも一般的とは言えません。大きくなればなるほど、腕元だけが強調されますし、また重量バランスも悪くなる。使い勝手も変わってきます。ちなみに先ほどの女性スタッフは腕が非常に細いので、ベルトの穴の一番奥に通していましたが、それでももう少しでクルクル回ってしまいそうな状態でした。
穴を開ければ良い、と思われるかもしれませんが、時計のバックル位置ってキチンとバランスを考えられて作られているんです。穴を開ければ確かにフィットはするかもしれませんが、結局12時側のベルトの長さが短くならないかぎり、バックル(尾錠)はどんどん手前6時側に近づいてきます。結果見栄えは悪くなりますし、12時側からはみ出すベルトの剣先も目立つようになってきます。
元々時計屋でも働いていた私は、ベルト調整の際には、指が一本入るくらいの隙間が出来るのが理想と教えられてきましたが、これは時計本体とベルトの重さのバランスが取れている場合。今回腕の細い私も同様に一番奥の穴では指一から二本入るくらいのスペースが出来ましたが、これではフィット感はあまり良くはありませんでした。
現役時はポンチで叩いて綺麗に穴を開けていましたが、今はこうしたペンチのようなもので開けています。今回も同じ間隔で一つ開けました。開けるとしたらこの辺りまでかな。これ以上は厳しいかも。
このZenWatch 2でどんな新しいスタイルや楽しみ方が想像できるか。
何かいきなりマイナスなことを書きましたが、これは別にZenWatch 2に限ったことではなく、スマートウォッチと呼ばれるもののこれからの課題でもあるかな、とは思います。例えば今スマートウォッチに多い、歩数や消費カロリー、心拍数などを常時計測してくれるものでも、となるとこの時計だけを毎日腕にしなければならないわけで、それでも腕にしたい、と思わせる何かがないとなかなか難しいかな、と。
そうした点で、完全に成功している訳ではもちろんないでしょうが、私が盛んに心動いている同じASUSのVivoWatchなどはこの点が動画などで多少イメージが出来て良いのかな、とは思っています。
[腕時計] これって恋かしらん?Apple Watchもあるのに未だにASUS VivoWatchが欲しい理由。
https://youtu.be/Zjk_R2LGxXo
ということで、これから使いながら、このZenWatch 2の楽しみ方や使い方を見つけていきたいと思います。
まずは気に入った点。18ミリ幅の市販のベルトが自由に選べること。
これ、意外と大きいです。ベルトが変わるだけで気分はだいぶ変わります。今一部で非常に人気で、当ブログでもアクセス上位にある腕時計Knotの魅力の一つも、シンプルな文字盤に様々に気軽にその日の気分で組み合わせられるベルトの豊富さです。
[1050-201510] Maker’s Watch Knot 吉祥寺ギャラリーショップで妻用のKnotと昇苑くみひもの替えベルトを買ってきた。
ZenWatch 2も、高級腕時計ブランドでも多く採用されているカミーユフォルネのアビエベルトシステム同様、ワンタッチでベルトの付け替えが(時計を傷つけずに)可能になっています。
ベルトの交換について|Camille Fournet カミーユ・フォルネ ジャポン|時計ベルト・革製品・バッグ
これはKnotでも同様で、この気軽にすぐに付け替えが出来るというだけで、人はじゃあ変えてみようかな、という気になるものです。そして、今回提供いただいたWI502QはKnotと同じ一般的な18mmバンドです。
合うか合わないかは別としても、今妻が愛用しているKnotに着けている京都・昇苑くみひもを用いたシルク組紐なども付けられるということです。これは地味な部分ですが、かなりポイントは高いです。
純正アクセサリーとしての専用ストラップがあまりに少ないのが残念。
本革、メタル、スポーツストラップ、それぞれ1色ずつです。これはあまりに残念。売れないと踏んでのことかもしれませんが(本国では他の色展開もあるようですが。)しかも本革はグレーベージュしかないので、今このモデルで使っているオレンジの替えのベルトはありません。また、ローズゴールドの本体に合わせてメタルをミラネーゼブレスのようなものに替えたいと思っても、色はシルバー一色です。あまりに切ないです。
もしこのローズゴールドを買ってミラネーゼにしようと思った場合には、ネットで探せばそれなりに出ては来ますが、一番簡単なところでは例えばKnotのローズゴールドミラネーゼあたりになるかな、と思います。
ベルトを替える場合には、尾錠も本体の色に合わせるのがポイントです。ローズゴールドモデルを選ばれた方はその点も意識が必要ですね。
iOSにも対応するものの、使える機能はAndroid Wearの基本的なもののみ。
私の場合、スマートウォッチはApple Watchを使っている関係で、普段メインで使っているスマホはiPhoneです。今回ZenWatch 2を試すにあたって、以前ご提供頂いたZenFone 2 Laserもあるので、普通にZenFoneで使っても良いのですが、せっかく「iOS対応」を堂々と謳っている以上、より日本では多くのユーザーがいるiPhoneで試してみようと思います。
今回提供された方は20人いるので、Android端末での使い勝手は続々上がってくるでしょうし。
ひとまずZenWatch売りのZenWatch ManagerはAndroidのみなので。
あくまでGoogleのAndroid Wearアプリでの利用が前提です。となると、ZenWatchの特徴でもある魅力的な機能はほとんど使えない、ということですね。あくまで基本的なGoogleアプリ等の通知や着信などに限られる、ということです。
残念なのは、豊富なフェイス(文字盤)を楽しめないことかな、と思います。一応Androin Wearでもそれなりの数のフェイスはあるのですが、数は限られていますし、ASUSのFaceDisignerアプリもiOS版はないので、カスタマイズも出来ません。
悲しいことに、この中に私がZenWatch 2で使いたい、と思うフェイスデザインがないんです。あってもいまいちしっくりこなかったり。一度ZenFoneとペアリングした時にあった豊富なフェイスの中でもデジタル表示のほうがどうもZenWatchのフォルムには合っているような気がしています。単にローズゴールドとオレンジの組み合わせだからかな。
通知等は結構マメに遅れずに入ってくれるので、もう少しiOSで使ってみようと思います。
ZenWatch 2とZenFoneで充分と思えるか。それともApple Watchに戻るのか。
結構真面目に、なんかZenWatch 2 とZenFone 2 Laserの組み合わせで充分になればいいな、と思っているんです。Apple Watchは確かに良い時計です。私思った以上に気に入っていて、寝ている間も腕にしています。かなりよく出来た時計です。なので、ZenWatch 2が手元に来るまではMVNOのSIMでiPhoneと、Apple Watchの組み合わせでしばらくは良いかな、と思っていたのですが、ZenWatch見たら、これである程度満たされるのであれば充分なのではないか、とふと思いまして。
Chromebook使ってたりとGoogleのサービスを多用していると、Androidのほうが相性が良い時が結構あるんです。SmartLock for Chromebookとか。(ちなみにZenWatch 2とは無理でした。残念。)
ということで、色々とこれから試しつつ、ちょっと違ったスマートウォッチの楽しみ方の提案が出来たらいいな、と思っています。