[0365-201411] 靴墨には何故クリーナーが必要なのか。お手入れについて改めて考える。

[0365-201411] 靴墨には何故クリーナーが必要なのか。お手入れについて改めて考える。

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靴屋で働いていた頃、不思議だったことが色々あります。
その一つがお手入れ用品というと、大半の人がまずクリーナーを買っていくこと。
何年かに一度も買い足すのならまだ分かるのですが、毎回買っていく人もいる。初めて靴を買う人も、ブラシやクリームは忘れてもクリーナーだけは絶対忘れない。

靴墨?

靴屋で働いていた頃、よく見かける光景がありました。若いお洒落なお兄さんやお姉さんでも、結構口にするんです。
「靴墨ちゃんと塗ってる?」
「靴墨ある?」
予め書いておくと、間違っていると言いたいわけではないです。別の話。

カチカチに固まった靴。

靴屋で働いていた頃、よく見かける靴がありました。修理でお預かりする靴の表面がカチカチに固まっているのです。ヒビが入った、と半分クレームっぽく持ってくる方も。
決まって表面は不自然なほどにテカテカです。

靴墨を塗る。だからクリーナー。

クリーナー。靴墨。固まった靴。
ここで繋がりました。
靴墨という単語から何を連想しますか?
墨。墨汁。
ペンキのような感じです。色を付けて、塗る感じ。塗り重ねる。
だから、パッと見ただけで分かるくらい全体に濃く厚く埋めるような感じで塗っていく。塗り絵の感覚ですね。
お手入れが面倒な人だと、100円ショップにある、先にスポンジが付いたとりあえず艶が出るような簡易のものをとりあえず塗りたくって終わり、という人も多いです。
ブラシなんてしません。乾拭きなんてしません。塗って終わり。だからどんどん厚塗りされていく。
だから、靴墨はインクのようなもの。化粧と同じで毎回汚れと一緒にクリーナーで落とさないといけない。
こんな感覚でしょうか。

クリーナー、要らないですよ。本当は。

靴墨、インクやペンキのような感覚で考えるから、塗ろうと思ってしまうんです。
でも、よくシューケアの本なんかで書いてあるのを見たこと、ありませんか?
米粒大のクリームをブラシに取り…
米粒大で全体厚塗りという感覚には結びつかないと思うのです。
これは靴に限らず、革小物でも同じ。
表面についているのがついていないのか分からないくらいの微量で表面を撫でている感覚です。
染み込むまで大量にぐいぐい塗り込む必要はないんです。
これで充分。
表面に浮き出てしまっている分は、大抵余分です。そもそも無駄だった分だと思って大丈夫です。
これだとクリーナー、ほとんど必要ないですよね?
そもそもクリーナー自体、一般の方には不要だと思っています。
では、何故クリーナーが売っているのか。
矛盾するようですが、必要だからなのです。
クリーナーを使わないと駄目になってしまうくらい、一般的には靴墨を塗りすぎているからです。
塗ることが却って靴を痛めてしまっている。

靴墨にクリーナーが必要な理由。

靴墨だからです。
靴墨が悪い訳じゃないです。
靴墨という言葉から連想される使い方が原因です。
基本的に靴に興味なくて、適当に買い替える方なら、ブラシと乾拭きだけで充分だと思っているのは、今まで何度も書いてきた通りです。



靴磨きと靴のお手入れは違うと思った土曜日の午後。
これだけで良い。けれどこれだけはして欲しい。30秒で終わる靴のお手入れの3ステップ。
塗るのではなく、どうすれば塗らずに長く使えるのか考える。
お財布にも優しいです。
ちなみに、今まで何度もお手入れについて書いてきた関係で、時々聞かれるのですが、これは男性の靴に限った話ではないので、女性もどんどん同じようにお手入れしてくださいね。
あと、靴に人生捧げちゃったマニアはここに書いてあることは当てはまりませんので、勝手にやってください。

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続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

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Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

「それぞれの365日 Chromebook会報誌」

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