当ブログでは4年ほど前には結構BluetoothイヤホンやBluetoothスピーカーの商品提供レビュー(俗に言うPR記事)をしておりました。ただ、最近はあまりしてなかったんです。4年も経てばこの分野の製品の出来も進化してきているでしょうし、状況も変わってくるとは思うのですが、イヤホンとかスピーカーってレビューが難しいんですよ。
音なんて好みもありますし、余程貧相だったり、自分の好みに合わなかったり、反対にもの凄く気に入りでもしない限り
「好みは人それぞれですし」「私は音に関しては詳しくないので」
になっちゃうんです。で、結局何となく評価を濁してしまうことが多いので(今まで提供頂いた製品もそれなりに気に入ってはいるのですが)文章書いてて辛くなっちゃうんです。
とりあえず使ってみないと評価は出来ない。でも使ってみると大体似たようなもので、そこに好みもあるので、表現も難しい。で、文章にまとめにくくて、貯まっていく未レビューの提供製品たち。モノ自体は悪くないのに、その違いが見いだせない。
ということで、最初は提供して貰えるのが嬉しくて受けてたのが、最近は問い合わせ頂いても断ることが多くなっておりました。とりあえずそんな前フリをしておきたいと思います。その上で、今回の製品についても、当初は迷った。というか、断ろうと思ってました。実際ネット検索してみたら既に先人が結構レビュー書いてるんですよ。なので、今更似たようなレビューするのもなぁ、と。
にも関わらず受けたのが、今回のタイトルにもある「2台繋いでステレオペアリング」に興味を持ったからです。で、連絡頂いたEarFunの担当の方に「2台提供して頂けるなら、その視点でレビューします。でも1台ならやりません。」と提案したところ「分かりました。2台提供致します。」と。
なかなか太っ腹だ。ということで、ちょっとステレオペアリングでイメージしていた用途でレビューをしてみたいと思います。
EarFun UBOOM Bluetooth 5.0 ワイヤレススピーカー 360°サウンド 重低音強化 24W大出力 IPX7完全防水 16時間再生 【DSP処理技術/デュアルパッシブラジエーター/ステレオペアリング機能】 USB-C急速充電 インドア・アウトドアサウンドモード ハンズフリー通話 ブラック
今回提供頂いた製品はこちら。
尚、文章作成時点(2020年5月13日)ではセール特価4,999円になってまして、2台買っても1万円切ります(9,998円)。ということで、この文章読んで興味持った方は、1台で買わずに黙って2台買おう。というか、私はもう既に2台でしか使ってない。その代わり2台では提供頂いてからのこの1週間、毎日使っております。正直、良い。
付属品はこちら。5ヵ国語対応(日本語含む)の取扱説明書、また充電はUSB-Cで行うので、
USB-C to Aのケーブルが付属しています。
操作は上部のボタンから。ペアリングもステレオペアリングも簡単です。
操作は基本的に本体上部に配置されたボタンから行います。ただ、ペアリングした後は、スマホやPC上から操作しちゃった方が楽なので、私、基本的に電源のON/OFF時くらいしか使っていません。
電源は長押しする必要はなく、軽く押すだけでON/OFFが出来ます。
ペアリングは左上のBluetoothボタンを押すと電源ボタン(インジケーターになってます)が点滅するので、あとは接続したい端末を選択するだけです。
方法はマニュアルにも書いてあるのですが、左右の音量ボタン(+)(-)を同時に5秒以上押すと再ペアリングモードになるので(前述電源ボタン=インジケーターが青色に点滅)改めて別の端末上で接続を行います。
この点が少し面倒かな、と思いました。同時に使えなくても良いので、2台くらい切替が出来てくれると、簡単にスマホとPCなどの間で使い回しが出来るので。惜しい点です。
また、後述する2台でのステレオペアリングも再ペアリング時に一旦接続が解除されるようで、親機(L)側を一旦別端末に接続した後で、親機(L)と子機(R)をステレオペアリングし直す必要があります。
サラリと親機、子機、と出てきましたが、それはこの後のステレオペアリングで触れます。
尚、色々使っている内に、上記の操作でうまくいかなかったり、反応しなくなった場合には電源ボタンを8秒以上押し続けることで、リセットされます。
2台を繋ぐステレオペアリングの方法と「親機(L)」と「子機(R)」の話。
この製品はスピーカーユニットを2基搭載していて、1台でも360°全方位サウンドでステレオサウンドが楽しめます。で、実際に先行のレビューを眺めていても「1台で素晴らしい!」という評価が結構あるので、この価格(実売5千円前後)としてはなかなか魅力的な製品なのだと思います。
と、凄く適当な評価になってしまったのは、私、届いてすぐに2台ステレオペアリングしちゃったんです。で、先にそちらを聴いてしまったので、その後で改めて1台で聴き直したんですが、
「あぁ、確かに良いかもね。うん、まぁ、この価格で360°全方位ステレオサウンドと考えるとアリじゃない?」
というあっさりしたものになってしまったんです。EarFunさん、ごめんなさい。ちゃんと1台で聴き込んでから2台行くべきだったかもしれない。ただ、私はもう1台には戻れません。いや、ホント2台にしたら普通に気に入ってしまったので。なので、ここではステレオペアリングについて書かせてもらいます。
ということで、ステレオペアリング。この製品を2台用意することで、それぞれを親機(L)子機(R)として左右好きな場所に設置して使うことが出来ます。あ、あっさり流したけど、この左右好きな場所に気軽に設置して聴くことが出来る、というのが一つの大きな強みであり魅力です。この辺、Bluetoothスピーカーならでは。
まぁBluetoothスピーカーならどれも同じだと思うんですが、これが左右2台で使うステレオスピーカーとなると、1台以上に、有線スピーカー以上に自由度が上がります。この辺りの魅力は後述します。
で、ここでサラリとまた親機(L)と子機(R)という表現が出てきましたが、同じ製品を2つになるので、便宜上一方を親機、もう一方を子機、と考えた方が分かりやすいんですね。2台あればどちらを親機にしても問題ないです。
なので、ステレオペアリング後は、子機側だけ電源をONにしてもスマホやPCとはペアリングされていないので聴くことは出来ません。
裏を返せば、親機のみ電源を入れた場合には、ペアリングがされているので1台でも使うことが可能です。
親機と考えた側がL(左チャンネル)、子機がR(右チャンネル)になりますので、使い終わった後にどっちがどっちか混乱しないように、何か底面にでもシールでも貼っておくと良いかもしれません。
ステレオペアリングは、前述のようにまずスマホやPCと親機側をペアリングしてから行います。その後、子機も電源を入れます(この状態ではまだステレオペアリングは出来ていません)。
親機、子機ともに電源が入ったら、それぞれのBluetoothボタンを5秒程度長押しします。
ちょっと分かりづらいので、動画にしてみました。
ステレオペアリングについて、後日ブログレビュー用として動画。ここでは左右同時に左上のBluetoothボタンを長押ししていますが、親機側(左L)を先に電源ON→bluetooth長押し後に子機(右R)の電源を入れてBluetoothを長押ししても大丈夫です。一度ペアリング後は電源ON時に自動で繋がります。 pic.twitter.com/IBKN6VlzIy
— おふぃすかぶ.jp (@OfficeKabu) May 9, 2020
ちょっとこの動画、入手直後に撮ってるので無駄な動作が含まれています。実際には電源を入れる際には長押しは必要ありません(軽く押すだけでOK)。また、説明にもありますが、同時にBluetoothボタンを押す必要もありません。親機、子機と順番にBluetoothボタンを5秒程度長押しすればあとは勝手に2台が繋がってくれます。
一度ペアリングが完了すれば、あとは使用時にはそれぞれの電源をONにすれば勝手にペアリングしてくれます。
ステレオペアリングでの私のEarFun UBOOMの使い方。
さて。今回製品提供を受ける際に「2台提供して頂けるなら、その視点でレビューします。でも1台ならやりません。」と提案したことは冒頭で触れました。別に特別な使い方をするわけではないのですが、私が今回提案を頂いたときに考えたのが、このブログでもよく話題にしているGoogleのOSを搭載したラップトップPCであるChromebookのスピーカーとしての用途です。
スピーカー1台でも確かに360°全方位ステレオサウンドかもしれません。ただ、やはり設置場所は影響してくるし、何より普段デスクトップPC(Windows PC)でも結構良いスピーカーを使っているだけに、物足りなく感じてしまうと思ったのです。
また、最近は在宅ワークをされている方も多いと思います。Zoomをはじめ、オンラインミーティングなどでラップトップPCを使う方も増えてきているのではないでしょうか。となると、ラップトップPC本体のスピーカーでは物足りない方も多いと思うんですね。というか、私自身がそうなので。で、実際今までChromebookを単体で使う際には以前紹介したJBLのPebblesというUSBスピーカーを使っていました。
これはこれで非常にお気に入りのスピーカーです。デザインも個人的に好みですし、USBスピーカーなので別途バッテリーやACアダプター等が要りません。繋げばバッテリーを気にせずすぐ使えます。そして左右ステレオでこの価格としてはなかなか良い音を聴かせてくれます。実際ネット上の評価も高い。
ただ、悩みが全く無いわけではなくて、上の写真でもチラッと覗いているように、ケーブルがこれでもちょっと邪魔なんですね。
正面からの写真ではなるべく見えないように誤魔化していますが、実際には裏では当然有線なのでこんな風にケーブルが・・。
その点、Bluetoothスピーカーはケーブルがない楽さはありますが、探してみると左右に分かれたモノが意外と見つかりませんでした。大体長方形や正方形、もしくは円筒形のものになります。となると、先ほどの写真のように、左右どちらか(まぁ液晶裏に置いても良いのですが)に設置することになる。で、確かに音自体は悪くは無いのかもしれませんが、全体としてちょっと物足りない。
それが今回のUBOOMであれば、2台用意すれば通常のPC用スピーカーのように左右にバランス良く配置できて、しかも出力も2倍になります。更にBluetooth接続ということで(バッテリーや接続の問題が全く無いわけではありませんが)ケーブル等が必要ないので邪魔になりません。
そして、これは実際に使ってみて気付いたのですが、私の場合、先ほど少し触れましたが、普段はメインのChromebookは自宅ではデスクトップPC同様、外部液晶モニター等に繋ぎつつ、Windows PCと同じスピーカーにUSB-Cドック経由で繋いで使っているので、常に今回のChromebookを使っている訳ではないのです。
であれば、Chromebookの左右スピーカーとしても充分に満足して使えながら、普段はスマホと繋いで自宅で好きな場所で音楽を聴くのにも最適ではないか、と思ったのです。
で、実際に試してみたところ、むしろこちらの使い方の方が普段使いとしてはハマりまして。
全然話変わるけど、昨日ツイートしたEarFunのUBOOM、2台でステレオペアリングして、枕元で頭の左右に少し離して設置してJAZZ聴いてたら凄い臨場感。すっかりハマった。Bluetoothスピーカー(無線)の利点活かしてステレオで好きな位置に設置して2台で聴くのがオススメだな。 pic.twitter.com/EMvioxumd5
— おふぃすかぶ.jp (@OfficeKabu) May 10, 2020
左右スピーカーを好きな位置に置けるので、例えば横になりながら、頭(両耳)の左右少し離した場所に挟むように設置すると、まさに音に包まれているような感覚に陥ります。これ、かなり良い。
また、先ほどのChromebookに接続して使うような時でも、敢えて自分の真横に設置するのも案外面白い。置き方(置き場所)によって色々な楽しみ方が出来るんですね。その自由度も有線ではないBluetoothスピーカー、それも左右が独立した2台のスピーカーの組み合わせならでは、です。
で、先ほどサラリと流してしまいましたが、このスピーカー、
この製品はスピーカーユニットを2基搭載していて、1台でも360°全方位サウンドでステレオサウンドが楽しめます。
と書きましたが、1台で12W + 12Wの24Wの出力があるんです。これを1台でステレオとして12Wずつで使うのではなく、2台であれば24WをL、Rそれぞれのチャンネルだけに使うことが出来る。しかも元々スピーカー自体が360°全方位サウンドということもあって、それ程置く場所や角度に厳しくありません。非常に取扱が楽なのに、なかなかしっかりした音になってくれるんですね。
ということで、別の機器への再ペアリングとその際の再ステレオペアリングの手間を除けば、普段使いに関しては非常に手軽に使えて結構しっかりした音を聴かせてくれる良好な左右独立したスピーカーになります。
これにもし興味を持ったら、とりあえず黙って2台買ってステレオペアリングして使え。
さて。そんなこのBluetoothスピーカー、提供頂いてからの1週間、結局どんな風に使っているかというと、
現在、わが家での定位置は自宅PCのあるスタンディングデスク(前述のリンク)の上です。デスクトップPC用のスピーカー(KS-1HQM)の横にそれぞれ左右分かれて置いています。で、ペアリングはAndroidスマートフォン(Google Pixel 4)としています。
基本PCで作業するときにはKS-1HQMで音楽を流しながら、というのがパターンだったのですが、意外とこのEarFunのスピーカーも気に入ってしまって、気分でこのUBOOMとスマホの組み合わせでSpotifyなどで音楽を流していることが結構多くなりました。
KS-1HQMは5万円超えのスピーカーです。それに匹敵するとか、違いが分からないくらい良い、とかそういう意味ではなく(といっても私も情けないことにそこまで音の違いは聞き分けられないのですが)、確かに良く聞いてみると違いはあるのですが、音の傾向が違うというか・・。
なので意外と重低音も効いた合わせて1万円弱のEarFun UBOOM x2台(ステレオペアリング)も気持ち良く聴けるんですね。
そしてアウトドアで使うことも想定しているこのBluetoothスピーカー、有線、しっかり設置してほぼ固定させて使っているKS-1HQMとは違って、気軽に掴んで持ち運べるので、作業に疲れた時、またちょっと気分を変えたいときに2台とも持って移動も出来ます。そして先ほど触れたように、横になりながら、自分の左右にスピーカーを挟むように置けば自分の周りに音が広がります。これがまた楽で良い。そして心地よい。
もちろん当初想定していたように、Chromebookと組み合わせてもかなり音環境が良くなるので、これはこれでかなりアリです(ただ、今はスマホとペアリングして使うのが楽ですが)。
こんな左右独立した持ち運びも自由なスピーカーセット(要は同じ円筒型のBluetoothスピーカーを2つ用意しただけ)が実売1万円以下で入るというのはかなり魅力的だな、と思いました。うん、今回無理言って2台提供をお願いして良かったです。多分1台だけだったら私の用途ではそこまで魅力を強く感じられなかった気がします。
でも今回は提供云々抜きにしても素直に薦めたい。
「これにもし興味を持ったら、とりあえず黙って2台買ってステレオペアリングして使え。」
と。
2台になることで、音がかなり広がる上に、個人的にはまったく別物になります。そして、工夫次第で結構自分なりの楽しみ方、使い方が出来るのではないか、と思います。
もちろん文中で触れたように、惜しい点がないわけではありません。「複数端末に同時にペアリング出来ない」というのは、例えば家族で複数端末で共有して使う、と考えるとちょっと不便ではあります。
操作方法自体は非常にシンプルだし、説明書自体も分かりやすい。使い勝手も良好です。
ということで、EarFunの担当の方には本当に感謝。ここ最近、本当にこうした用途で使えるスピーカーを探してたんですよ(このブログでもここ最近時々このことは触れていた)。まさに絶妙のタイミングでした。ありがとうございます。
ということで、個人的には折角なら2台でステレオペアリングで使って欲しい。そんな贅沢な製品だと思っています。