Sudioと出会ったのはいつだったかな、と振り返ってみると、最初にレビューをしたのが2016年7月。当時はこのブログでも結構いろいろな小さなメーカーからワイヤレス&有線イヤホンの提供レビューを頂いていて、というよりも一つ終わるとすぐに次の製品が送られてきて、と正直自分の中でもきちんと検証が出来ているのか悩んでいた時期でもありました。
ただ、当時提供いただいたメーカーの中で、今もイヤホンで頑張っているのがSoundPEATS(只今Makuakeでクラウドファンディング中ですね)、そしてこのSudioということを考えると、ちゃんと作っているところ、頑張っていたところはしっかり残ったんだな、と少し感慨深くもなります。
- [道具] 目的と手段が逆転する瞬間。Sudio ワイヤレスイヤホンVASA BLÅ – Rose Gold White レビュー。 [PR]
- [道具] Sudio カナル型イヤホン VASA Pinkレビュー。主張しすぎない素直な良音は、音を、音楽を日常に溶け込ませたい時にこそ使いたい。 [PR]
両社ともここ最近は連絡いただいていなかったのですが、今回久しぶりにSudioの方から連絡頂き、同社のワイヤレスイヤホン、TOLVの製品提供レビューの提案を頂きました。最近他でもワイヤレスイヤホンで幾つかそうした案件を頂いていても、たいていお断りしていたのは、こうした音に関するものというのは非常に評価が難しいから。かと言って機能、使い勝手で見ていくとなると、どうしても細かい部分のあら探し的なものになってしまいがちで、冒頭のように私の中で答えが出しにくいからです。けれど今回受けたのは、やはりこのSudioというメーカーに、私の中で、思い入れがあるからなんだと思います。
その理由は何だろう、と考えてみると、Sudioの製品は前述のレビューにもあるように「目的と手段が逆転」したり「主張しすぎない素直」なところなのかな、と思っています。ということで久しぶりに同社のワイヤレスイヤホン、TOLVをレビューしてみたいと思います。
なお、今回も製品提供に当たって、当ブログ用の15%オフのクーポンコードを提供頂いています。文末でご紹介しますので、購入を検討される際には是非ご活用下さい。
また、アフィリエイト系の話が嫌いな方に朗報ですが、このコードを使って購入いただいても私には特に金銭的、物品的なインセンティブが入るわけではありませんし、何台売れたかも分かりませんので、ご安心ください。
Sudio TOLV WHITE
今回提供いただいた製品はこちら。
6色ある中で個人的に最もSudioらしいかな、と勝手に感じたWHITEです。なんて言うと如何にも分かっているかのような感じですが、振り返ってみたら前回提供いただいたカナル型イヤホン VASAでは当時購入したばかりのASUSのWindowsラップトップPCの色に合わせてPINKを選んでいました。で、今回もちょうどこの後回を改めてレビュー予定のChromebook、HP Chromebook x360 12bの天板の白に合わせて、何となく白で揃えたかっただけなのかもしれません。
ただ、最初にも触れましたが、こうしてテーブルの上に何気なく置いてみても、そこまで「存在を主張しない」自然なデザイン(ひとまずコロンとしたシンプルなケースだけですが)は意外と何にでも溶け込みそうです。色選択の際に他の色も見た時に、本体色と合わせてケースも同色なので、何となく他の色(特にピンクやブルー、グリーンなど)はケースが目立っちゃうんじゃないかな、というのも理由の一つだったのですが、実はこの提供後、自腹でもう一色(PASTEL BLUE)買ってしまいまして、思った以上に淡くて主張しない、かえって優しい感じのケース色に、これはこれでありだなぁ、と思った次第です。
ということで、意外とどの色でも持っていて何となく心が柔らかくなれるような、そんな雰囲気を持っていると思います。
音質マニアや音質にこだわりのある方にとってはけしからんと思われるかもしれませんが、個人的にイヤホンの類は結構この「心が柔らかくなれる」までスピ的でなくても良いのですが、何となく持ち歩きたくなる、何となく使いたくなる、これを使いたいから、敢えて音楽を流す、といった、繰り返しますが「目的と手段が逆転」するような部分って結構大切だと思っています。最終的に音の好みはあるとは思うのですが、それ以前に使いたいか使いたくないか、そしてそれを左右するものは意外とそういう要素が大きいと思っているからです。その点でこのSudio TOLVは好印象です。
1回の充電で最大7時間連続再生可能。ただ、充電がmicroUSBなのはちょっと惜しいかな。
非常にシンプルながら、意外とギャランティーカードや説明書などが充実しているのがSudioの当初からの特長。その分イヤーピースや充電ケーブルなどの付属品はシンプルです。ちなみに充電ケーブルは後述しますがmicroUSB端子であることは残念ですが、各ケース色毎に地味に色を変えています。私はWHITEなので白ケーブルですが、前述したように後日PASTEL BLUE買ったらケーブルもPASTEL BLUEでした。その辺のこだわりは好き。
形自体シンプルなこともあって、スポーツタイプのカナル型ワイヤレスイヤホンに多いイヤーフックなどはありません。ほんと耳に合う大きさのイヤーピースを決めて、あとは耳にねじ込むだけ。
で、個人的にちょっと惜しいのが、価格1万円超えのワイヤレスイヤホンなのに、充電がmicroUSBなんですよ。まだまだmicroUSB端子のアクセサリー類は世に多く存在しているとは思いますが、徐々に手持ちのスマホも含めてUSB-Cや、人によってはワイヤレスを活用している人にとっては、流用が出来ず、このためだけに例えば旅行などの時に別途microUSBケーブルを持ち歩かなければならない(充電器に繋げなければならない)というのはちょっと不便ですよね。一応充電が出来る本体ケースでの給電も合わせれば合計で35時間の再生が可能なので、そうそう長期の旅行にでも出て多用しない限り、バッテリー切れに困ることはないかもしれませんが、ここ、折角ならUSB-Cにして欲しかったかな。ちなみに、この裏側、ちょっと顔っぽくて可愛いです。(顔に例えるなら、左側の目に当たる部分がケース充電中に点灯、右側の目が中のイヤホン本体の充電中に赤に点灯します。なので、上記の写真ではちょうど中のイヤホンを充電しているところですね)
初回はケース開いて本体取り出して、スマホ等からBluetooth接続をすればOK。次回からは自動で接続されます。
デバイスへの接続は特に難しいことはなく、単純にケースを開いて本体取り出して、スマホなどのBluetooth接続画面からペアリングしてしまえば、次回からはケースから取り出せば自動で接続されます。
もう、シンプルに、出して、耳に突っ込んで、音楽を聴く。
電源ボタンも何もありません(工場出荷時リセット等がその分若干面倒ではありますが、私は今のところ私と妻のスマホに交互に繋ぎ直したりしたのですが、特に問題ありませんでした)。
ちなみに操作方法も簡単です。操作に関しては左右のイヤホンの色の付いている部分がタッチではなく物理ボタンになっているので、各操作がイヤホンに触れる(タッチ)のではなく、物理ボタン(WHITEなら、この中央のピンクの丸い部分)を押し込むという点が好印象です。
これ、好み分かれるかもしれませんが、ちょっと位置少しずらそうとイヤホンに触れただけなのに、軽いタッチだと判断して反応してしまうイヤホンやヘッドホンが最近は多くて、意外と不便だなぁ、と思っていたんです。サラッと撫でるだけで各種操作が出来るのは物理ボタンを操作するよりも故障も少なくスマートで見栄えも良いのかもしれませんが、私自身実はほとんど物理ボタンであったとしても触って操作しない(たいていスマホ側でしてしまう)ので、むしろ誤動作されるよりも遥かに良いです。
ということで、個人的に好印象ではあるのですが、使い始めにこのボタンの溝にホコリが付いていたので、思わず指で擦ったら、爪で簡単に薄い擦り傷が付いたのは残念。たまたまなら良いのですが、物理ボタンは良いのにボタン表面はちょっと繊細みたいです。
本体同様、聞こえてくる音も過度に主張しすぎない、良くも悪くも「普通の音」。でもそれが良い。
実は私自身、ワイヤレスイヤホンは先日、人気のSONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3を購入したばかりでして、出先ではそればかり使っているんです。思った以上にノイズキャンセリングも聴いて、音も良く、また人の多いところでも途切れにくいので、「ワイヤレスイヤホン、ありだよね」と思い直していたところだったのです。
そんな気に入っているWF-1000XM3が既に手元にある中で、果たしてこのTOLVを敢えて使うことがあるのだろうか(価格的にも半額くらいですし)、というのは正直最初に心配したところでした。ちなみに上記の写真のようにこの2つ、大きさもそれなりに違って、TOLV、一回り小さくてコンパクト、本体もスッキリしています。
そして、最近では1万円台のイヤホンでも意外と連携して細かい調整などが出来るスマホアプリなどが別途提供されていることもあるのですが、Sudioはそういうものもありません。ほんと、先程書いたように、
繋いだ後は、出して、耳に突っ込んで、音楽を聴く。
それだけのイヤホンです。(もちろん物理ボタンで再生、停止、通話等は可能です)
ただ、それが意外と良いんです。ノイズキャンセリングもない、特別なアプリもない、幅広い調節が可能なアプリもない。けれど、耳に主張なく溶け込んで、良くも悪くも普通の(味付けの薄い)音をいつでも聴かせてくれる。
その音が、決して痩せている訳ではなく、普通に流して聴くにも、ちょっとぼーっと聴くにも、違和感なく楽なのです。
イヤホンなんだけど、イヤホンっぽくない。けれど、イヤホンっぽくもある。なんか矛盾している表現ですが、これ、日用品、道具なんですね。そんな気軽な付き合い方が出来るから、気軽にポケットや鞄に入れて、聞きたい時にケース開いて本体つまんで耳に入れる。それだけ。そしたら自然な、個性を押し出さない、普通の音が聴こえてくる。これ、ありそうで意外とないんですよ。
確かにWF-1000XM3のほうが、動きを検知してノイズキャンセリングのモードの切替を自動で行ったり、度々モード切替時には音声で通知してくれたり、ガイドを日本語に変更できたり、色々便利ではある。でも、そういうのが煩わしいときもあるんですね。
それがないのが(一応音声アシスタントは付いていますし、SiriまたはGoogleアシスタントが利用可能です)こんなに楽なんだな、と。正直、イヤホンで私、通知何も求めてなかったんだな。むしろ静かに、ただ、音や音楽だけを聴きたかったんだ。
もちろん突き詰めれば、音だけを集中して聴きたいのであれば、ノイズキャンセリング機能などが付いていたほうが快適かもしれません。そして、そうしたものが使いたいときもある。だから、私自身、今もWF-1000XM3も持ち歩いています。要は気分に応じて使い分け。ただ、そんなときでも意外とこのSudio TOLVは常にポケットか鞄の中に入っているのは、いつでも使えるのは、その主張しすぎないところにあるのかもしれないな、と改めて思っています。
メインがあってもサブとして、けれど充分にメインになり得る、目的と手段が逆転した着けたくなるイヤホン。
Sudioのイヤホンを表現するときには必ず出してしまうのが、結局はこの「目的と手段が逆転した」なんですね。このイヤホン使いたいから、音楽聴くんですよ。なんか無性に使いたくなる時がある。それはこの本体のデザインから来るものなのかもしれないし、今回長々と感覚的なことを書いたように、単に気軽で手軽だからかもしれないし、そんなことですらない、単に私自身がSudioに思い入れがあるからだけなのかもしれません。ごめん、それは正直よくわからない。ただ、きっと一つではなくて、そのすべてが入り混じったようなものなんだと思っています。
ただ、久しぶりに私の手元に届いたSudioのイヤホンは、どこかちょっと懐かしくて、変わってなくて、それでいて、しばらく逢っていなかったのに(といっても、実際には私よりも妻が年中愛用していたのですが)それでも何となく馴染んでしまう。そんな私にとってのお気に入りの一つになりました。
でも結局妻が年中愛用していた有線型のSudioのイヤホンが流石に調子が悪くなってきたため、その代わりに贈るよ、と最初の時点で約束してしまったので、手元から離れてしまうのが惜しくなり、結局自分用にもう一つ自腹で買いました。それが冒頭でも触れた自腹の顛末です。(結局新しく買ったPASTEL BLUEを妻に渡し直して、一度渡したWHITEを返してもらった)
このブログの読者用に15%オフのクーポンコードを発行して頂きました。
今回もありがたいことに、このブログの読者用にSudio公式サイトですべての商品を15%オフで購入できるクーポンコードを発行して頂きました。有効期限はありません。もし今回の文章を読まれて、Sudioの製品に興味を持たれた方は、検討、購入の際には是非こちらもご活用ください。
クーポンコードは office15 です。
購入される商品をカートに入れて購入のページに進むと、右下に「クーポンコードを利用する」という項目があります。
(現在、下記にもあるように、ギフト包装キットを無料でプレゼント中のため、「ギフトバッグ(小) ¥475」が自動でカートに入っていますが、TOTAL金額の部分で自動で-¥475されて無料になっています。)
こちらに前述のクーポンコード「office15」を入れると、
15%オフが適用されます。なお、配送はSAGAWA EXPRESS(通常1〜3営業日、追跡可)で送られてくるので(送料無料)思ったよりも速く届きます。以前は海外から送られてきた気がするのですが、最近は日本国内から配送できるようになったんですね。
https://www.sudio.com/jp/