何故急にここまでANAマイルを貯める話を続けているのか自分でも不思議ですが、こういう情報って自分で興味を持って調べ始めると、ある程度頭の中で整理されてくるんですね。昨夜妻にこの辺りの話をしたら「何でそんな細かい数字まで覚えてるの?暇だね。」と驚かれましたが、あなたも自分が今興味関心があることについては結構細かい数字などまで覚えているのではないか、と思います。
ということで、今回は「ANAマイルを地味に貯める」話の3回目です。前回までの話はこちらをご参照ください。
- [生活] 「年間何十万マイルも貯まってビジネスやファーストで好きなだけ旅行」は出来ないけれど、それなりに堅実にANAマイルを貯める方法を改めて考える。
- [生活] ANAマイルを貯めようと思った私は、新たなカードの新規入会キャンペーンより先に手持ちのカードの使い分けを考えてみた。
https://office-kabu.jp/lifestyle/money/mileage-standard-plan-01
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前回までの2回の話でとりあえず普段使っているカードや決済方法の中でうまくマイルに変えていく話をしましたが、今回はそこに普段の買い物等で中途半端に貯まっていて何気なく使ってしまっている各種のポイント(ポイントサイトではなく)について考えてみようと思います。
ANAマイルに限らず、あなたはネット上のその方法を実際に試そうと思いますか?
ネット上でマイルの情報を探すと、大体どれも似たような話が出てきます。で、結論も同じだったり、ちょっと新鮮で魅力的なアイデアかな、と思うと、何かちょっとグレーっぽい話や、理屈では分かるけれど、それ本当にやるの?というようなちょっと面倒な方法が多いんですね。
例えば前回少しだけ触れたANAプリペイドカードに25万近くクレジットカードからチャージ。その際に使ったクレジットカードの請求を口座引落ではなく請求書払いにする。その後、先ほど25万チャージしたANAプリペイドカードでnanacoをあるサイトから購入(しかも携帯1回線につき5万までしか買えないので5回線必要)、25万のカード支払をnanacoで請求書払いすれば、ANAマイルとnanacoポイント(nanacoポイントは50%でANAマイルと交換出来ます)が両方貯まってコストは手数料のみ、って、理屈では分かりますが、それやる人どのくらいいるんでしょうか(というか、よく考えたな、そんな方法)。
ポイントサイトでの諸々の方法も同じなのですが、理屈としては分かっても、気分的に、もしくは単純に社会人としてどうなのか、と思ってしまうものも多いんですね。あ、社会人ってこの場合学生も含めます。法には確かに触れてないし、世知辛い世の中を渡っていくには、その辺りは下らないプライドの問題で、あくまで生活の知恵だ、と言われればその通りかもしれませんが、初回でも最初に触れましたが「本当に必要なの?」という視点で考えてみると、結構虚しくならないかな、と思っています。
あなたの手元のそのポイント、無駄なく使えていますか?
これだけネットが身近にあると、普段の買い物などでも様々なポイントが貯まります。お店固有のポイントだと難しいのですが、結構汎用性の高いショッピングサイトなどのポイントだと、振り返ってみると結構地味に貯まっている方もいるのではないか、と思います。例えば「楽天スーパーポイント」「Tポイント」「nanacoポイント」などですね。あとは私、最近docomo回線使ってますので、「dポイント」も気がつくと意外と「多くはないけど気がつくとそこそこ」貯まっていたりします。この「多くはないけど、そこそこ」が意外と厄介です。
それらのポイントの最もスタンダードで無駄のない使い方は勿論それぞれのサイトでの買い物等に利用することだと思います。ただ、私の場合、ネットでの買い物の大半はAmazonなので、これらのポイントは意外と数千ポイントくらいまでは貯まることは時々あるものの、例えばdポイントだと数百ポイントの段階で何となく今までは「コンビニで何か買うときの支払に充てよう(1ポイント1円)」というパターンが大半でした。振り返ってみるとdポイントはこの数年、1ポイント1円で日々のコンビニ払いに充ててた額を合計すると地味にまとまった数字になっている気がします。
今回の文章のテーマはANAマイルを貯める、です。この視点で眺めてみると、実はこれらのポイントって普通にANAマイルと交換出来るんですね。交換レート自体は決して高くはありませんが、元々これらのサイトをメインで使っているのでなければ、今まで何となく残したままのこれらのポイントが活きてきますし、それに関連するサービスを使うときにも「折角だから一応貯めておくか」という気持ちになれます。こうした地味な塵も積もれば的なものが結構大きいかもしれないな、と最近思っています。ということで、以下、主なポイントについてまとめてみたいと思います。
楽天スーパーポイントは期間限定ポイントと提携先から交換したポイント以外が可能。50ポイント以上で「2ポイント=1マイル(50%)」で交換可能。
まずは楽天スーパーポイント。こちらは2ポイント=1マイル(50%)で交換が可能です。但し、この後取り上げるその他のポイントでも多いのですが、期間限定ポイント等は対象外になります。「楽天ポイント?結構貯まってるよ。」という方も、この自分のポイント振り返ってみると、結構この期間限定ポイントが大半だったりすることが多いのではないかと思うんですね。でも楽天市場での買い物で使う際には期間限定ポイントもそれ以外の(マイル等に交換出来る)ポイントも同じ1ポイントです。
また、一回に交換出来るポイントは1,000ポイント(=500マイル)、一ヶ月で20,000ポイント(=10,000マイル)までになります。まとめて一気に交換出来ないのがちょっと手間かな、とも思いますが、交換出来るポイント(期間限定ポイント等以外)だけで何万ポイントも月に貯まることはなかなかない気もするので、意外と妥当な線なのかもしれないな、と思います。
で、普段から楽天市場で買い物している方でも、実は意外とこの交換、使えるんじゃないかな、と思います。というのは、先ほども触れましたが「楽天市場での買い物で使う際には期間限定ポイントもそれ以外の(マイル等に交換出来る)ポイントも同じ1ポイント」だからです。どうせ大量に貯まっているのはANAマイルに交換出来ないポイントなので、そちらは全て楽天市場など楽天関連のサービスに使いつつ、この交換可能なポイントだけある程度貯まった時点でANAマイルに変えてしまいましょう。
これ、色々考えてみると、私、普段楽天ではほとんど買い物はしていないものの、楽天アフィリエイトにはお世話になっていまして、数年前からポイントをある程度以上獲得しているので、全額銀行振込にしてもらえているのですが、従来の「3,000ポイントまで楽天ポイント、残り楽天キャッシュ」というのもアリなのかもしれないな、と思いました。3,000ポイントの楽天ポイントはそのまま毎月マイルに交換(1,500マイル)、楽天キャッシュはそのまま買い物に使う、というのも、これだけ楽天経済圏が広がっている今だと充分アリなんじゃないかと(以前は楽天キャッシュ、地味に使いにくかったので)。月1,500マイルって大したことないように思われるかもしれませんが、1年で18,000マイルです。今まで何気なく3,000円分現金で使っていたものが、1,500マイルになるってマイル貯めてる時には結構大きいんです。1,500マイル貯めるのって結構大変ですから。
Tポイントは上限なし、500ポイント単位で「500ポイント=250マイル(50%)」で交換可能。但し期間固定Tポイントは対象外。
続いてはTポイント。YahooショッピングなどYahoo系のサービスを使われている方は今まで結構重宝していたポイントだったのではないか、と思います。こちらは500ポイント単位、500ポイント=250マイル(50%)で交換可能。上限はありません。
と同時に、Tポイントには「期間固定Tポイント」があります。
楽天スーパーポイントの時と同様、Tポイントでもこちらが結構貯まっている方も多いのではないか、と思うんですね。となると、人によっては500ポイント単位で交換というのは少しハードルが高いかもしれません。500ポイント未満の端数で貯まっていることが多そうなので。
ちなみに私も今確認してみたところ、期間固定Tポイントは500ポイントあったものの(交換不可)通常のTポイントは44ポイントしか貯まっておらず、交換出来ませんでした。
Tポイントは最近対応するコンビニが減ってきたり、とちょっと縮小気味、苦戦気味なのが気になるところです。ということで、私個人としては今後はTポイントはスルーかな(CCCは個人情報絡みが何かと面倒くさいので。後述のPontaポイントのリクルートも同様ですが。)と思っていたのですが、そんなタイミングでまさかのSBI証券がTポイント対応を発表しまして。
この縮小タイミングでこれかよ、と思ったのですが(私は積立投信、つみたてNISA等々、現在SBI証券)とりあえず様子を見たいと思います(今回のキャンペーンで入るTポイントは期間固定Tポイントなので使えませんし)。
nanacoポイントは500ポイント単位で「500ポイント=250マイル(50%)」で交換可能。
続いて最近何かと話題のセブン&アイHLDGS.のnanaco。7ペイ開始などの絡みもあるのかもしれませんが、通常時のnanacoポイントの還元率が落ちたり(100円=1ポイントから200円=1ポイントに)と貯まりにくくなってしまったのですが、常用している方はキャンペーン等を利用すればそれ程変わらないのかな。こちらも500ポイント単位で「500ポイント=250マイル(50%)」で交換が可能です。
nanaco、私自身は元々セブンイレブン自体セブン銀行ATMを使う時以外にはほとんど使っていないので貯まりようがないのですが、意外と直接はANAマイルに交換出来ない他ポイントからnanacoポイントへ一旦交換、といったパターンで使いやすいので、今後も重宝するかもしれません。例えば後述のLINEポイントやPontaポイント、dポイントなどです。
まぁLINEポイントの時点でネットで調べれば定石となっているのがお馴染みソラチカルート(東京メトロのメトロポイント経由でANAマイルに交換すると81%で交換出来る)になると思うのですが、ANA To Me CARD PASMO JCBを発行しないと使えない時点で個人的にパスです。そりゃ81%と50%では入るマイル数が全く違うのですが、それを考えていくのであれば、前半で触れたように、
「あなたはネット上のその方法を実際に試そうと思いますか?」
という話になってきちゃうんですね。ソラチカルート等を使うのであれば、楽天スーパーポイントやTポイントなども間に更に幾つかのポイント交換サイトを経由すれば、LINEポイントを経てメトロポイント、最終的にANAマイル、という高還元率のルートに結局収束してしまうのです。でもそれ考えた時点で、前述の楽天スーパーポイントやTポイントから直接ANAマイルへ、という1回の交換で済むシンプルな方法がもの凄く勿体なく、無駄に見えてきちゃいませんか?そのまま交換すると無駄が多いから、ポイント交換系サイトを3つも4つも経由してトータルでの交換レートの高いルートを考えて、ということを意識し始めた時点で、確かにマイルは貯まりやすくなるかもしれませんが、それって既に日常ではなくなってきてしまう気がするんですね。なので、私、基本的には考えていません(もちろん既にソラチカカードお持ちの方や、明確な理由があって作りたい、という方は是非そちらのルートを有効に活用して欲しいと思います。その手の方法は探せば山ほど出てきますので)。
ということで、私は先日たまたま貯まった少し多めのポイントをnanacoポイント経由で50%にはなってしまいますが、さっさとANAマイルに交換しちゃいました。nanacoからの交換がありがたいのは、申し込みから2日程度と非常に迅速にANAマイルに交換してくれることです(現在一時的に2~7日になっているようですが)。
LINEポイントはPontaポイント、dポイントと合わせて利用。直接マイルに交換は出来ないけれど、あとは手間をどこまでかけるか。
ANAマイルに直接交換は出来ないのだけれど、ANAマイルを貯めようと考えて調べてみると必ず出てくるのがLINEポイントです。2019年8月1日以降、従来の方法でLINE関連でポイントを貯めるのは非常に難しくなりますが、今後もLINEポイントを経由したANAマイルへの交換ルートとして(ルートが閉ざされるまでは)重宝されるのでしょうね。ちなみにLINEポイントからは以下のポイントに交換が出来ます。
前述のように、この中の東京メトロのメトロポイントを経由してANAマイルへ、というソラチカルートの通り道としてLINEポイントは重宝されています。マイルを貯めよう系サイトで必ず出てくる、ポイント系サイトで大量に貯めたポイントをLINEポイントに一旦(といっても2~3サイト間に挟むのですが)交換、「そこで必須となるのがソラチカカードです!」とソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)の契約に持っていくのが定石です。まぁソラチカカード、ANAマイルを貯めようと思うなら便利だし良いんですけどね。ただ、ソラチカルート(メトロポイント)抜きにした場合で考えると、別に他のANAカードの方が使いやすい気がするんです。
で、LINEポイント自体は今月(2019年7月)まではLINE Pay使用時に結構還元率が高かった(0.8~2%+3%)こともあって、単体で貯めるのにも非常に良かったのですが(私は元々LINEを連絡手段として使っていないので、LINE Payで初めて使い始めた)今回ここで挙げたのは、見出しのように「Pontaポイントやdポイント」からLINEポイントに交換出来るからなのです。
docomoのdポイントとPontaポイントは相互に1ポイント=1ポイント(100%)で交換が可能です。まぁLAWSONなどではPontaポイントの代わりにdポイント貯めることも出来るので、この2つを相互に交換する機会はほとんどないのですが、これらをまとめて「1ポイント=0.83ポイント(83%)」でLINEポイントに交換出来るんですね(最近になって、dポイントとLINEポイントも相互の交換が可能になったようです)。ただ、これも同様に期間限定のポイントは不可です。dポイントは特に最近はd払いやキャンペーン等で大量ポイントが貯まることがあるのですが、これらは交換出来ません。
で、これらでまとまったLINEポイントを先ほどのような他のポイントに交換してANAマイルに変えていくわけですが、ソラチカルートがない方は還元率落ちますがnanacoを経由して交換になります。正直かなりレートは落ちます。
300LINEポイントが270nanacoポイント(90%)です。dポイントやPontaポイントはこの時点で83% x 90%で74.7%にまで落ちます。そこからANAマイルが50%なので、37.3%です。これならポイントそのまま使った方が良い、と思われる方もいる気がします(ちなみにソラチカルートでもdポイントやPontaポイントからだと最終的に67.2%になります)。
なので、この辺りも使い方次第ですね。dポイントの場合、dプリペイドカードに一旦ポイントをそのままチャージしてAmazonギフト券を買う、という方法もあるので、普通に買い物をするのであれば、一般的にはそちらの方が便利かもしれません。期間限定ポイントが例えLINEポイントに交換出来たとしても(現状不可能ですが)37.3%(ソラチカルートでも67.2%)では悩ましいかもしれません。ただ、現時点では通常ポイントのみですし、LINEポイントに一旦まとめてしまうとそれなりにポイントとしては集まるので、今まで何となくそれぞれのポイントを無駄に余らせていたのであれば、覚えておいて損はないのかな、と思います。
各種ポイントは積極的に交換する必要はないけれど、今まで何気なく消費していたのであれば、まとめて活用もありだと思っています。
今回の話、読まれてどう思われましたか?「ポイント交換って面白い!すごく有効に使える!」と楽しくなったのであれば、あなたは元々マイルを貯めるのに向いているのかもしれません。そして、そういう方であれば、冒頭で挙げたような「ネットでの定石ルート」の貯め方を研究したり試してみるのも良いかもしれませんね。
ただ、恐らく「なにこの面倒な話」と思われた方も一定数いると思うんです。ポイントのマイルへの交換って意外と面倒なんですよ。私も今、冒頭のように「自分で興味を持って調べ始めると、ある程度頭の中で整理されて」きている状態なので読む気になりますが、今回のような「ポイント直接ANAマイル」のような単純でシンプルなルートでさえ、多くの方にとっては敢えて調べるのも面倒な話だと思います。
でもネットで出回っている「ポイント系サイトを活用して大量マイルで好きな時に好きなだけマイルでビジネスクラスやファーストクラス」な話って、このANAマイルに至るまでに更に3つも4つも間に交換を挟むんです。実際今回定石のLINEポイントからでもANAマイルまで間に東京メトロのメトロポイントを挟むんですよ。幾ら交換レートが良くても私なら力尽きます。それなら例え50%になったとしても、身近な楽天スーパーポイントなどをさっさとANAマイルに変えてしまう程度で充分です。
それが、私がここ3回に分けて地味で面白みはないけれど現実的で、けれど結構積み重ねると意外と貯まる方法を書いてきた理由です。複雑に組み合わされた戦術というのは確かに美しくて一時的には効果が大きいかもしれませんが、机上の空論で終わる可能性もあれば、継続自体出来ない可能性も高いのではないか、と思っています。
けれど、自分の普段の生活を見直してみると、意外と身近な部分を無駄にしないだけで年に1~2回くらいの航空券分にはなりますし、マイルの強みはむしろエコノミークラスよりも上のプレミアムエコノミーやビジネスを選択するほど1マイル辺りの価値が何円にもなっていくところにもあると思っています。
まぁ一番簡単なのはクレジットカード発行してキャンペーン中に設定額以上をカード決済して大量マイルを貰っちゃうことではあるのですが、人間そう何度も気軽にカード発行して高額の買い物し続ける訳ではないですし、となると最初の大量マイルの後は意識してないと使い途なく余ったカードなどのポイントやマイルが残ってるだけに終わることも多いと思うので。その辺り、ここ一連の文章が(あくまで私の例に即してですが)何かしらあなたの参考になればいいな、と思います。
- [生活] 「年間何十万マイルも貯まってビジネスやファーストで好きなだけ旅行」は出来ないけれど、それなりに堅実にANAマイルを貯める方法を改めて考える。
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