いつまで英語やってるんでしょうね、私たち。
4月の開講とともに書店からもの凄い数のテキストが売れるものの、その後右肩下がりで落ちていくのがNHK語学講座のテキストです。
けれど、散々色々と語学の学習もしてきましたが、結局はこれが最も素晴らしい、という結論に至りました。
やはり凄いですよ、NHK。
その素晴らしさについて改めて振り返る。
久しぶりに英語でもやろうかな、と思った時、まず思い浮かべるのがNHKラジオだと思います。
そして、全国で最も挫折者数の多いのもNHKラジオだと思います。毎年続出です。それは単に母数が多いから。
毎月税込み432円です。12ヶ月続けたとしても5184円。もの凄いコストパフォーマンスです。
英語の番組の充実度が凄い。
ラジオ番組だけで12種類です。これ、凄いですよね。如何に日本人が英語を必要としているのかが分かります。だからこそこれだけ細分化して番組が作れる訳ですし。
そしてそれぞれにNHKの選んだ講師陣を配しているわけです。こんなこと、並の個人や企業では出来ません。大企業でも毎年継続させるのは難しいです。
それを先ほども挙げたように、テキスト一ヶ月432円です。しかも聴くのは無料です。
最近はオンデマンドで聴くことも出来る。
私が学生だった頃はまだラジオの前に貼り付いて、カセットテープに録音していた訳ですが、いつの間にやらオンライン。
電波状況が悪いところに住んでいても、ネットに繋がりさえすればスマホからでもオンデマンドで受講できます。
更に、NHKゴガクのサイトで登録しておけば、前の週の分の放送は何度でも好きな時に聴くことが出来ます。
英語以外も主要どころはひとまず揃っている。
中国語、ハングル、イタリア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語、アラビア語。これだけ揃っているのは素晴らしいです。
しかも以前は1年サイクルで講座が廻っていましたが、脱落者から途中参加者まで考慮して、3ヶ月、半年サイクルに変わってきています。
始めようと思った時に始めることが出来るのはありがたい。
Kindle版が非常に残念。
これ、本当に残念です。固定レイアウトって。文字列のハイライトから検索、辞書の参照や引用などの機能が一切使用できないというのは、NHKとは思えません。
Amazonでもその点でKindle版は叩かれまくっていますが、一向に改善の兆しはありません。色々なしがらみや権利の関係があるのでしょうね。一般企業と違ってその辺りは厳しいですから。
とりあえず下手に色々手を出すよりも、一冊と添い遂げる。
私、NHK語学講座を生かすも殺すもこれだと思うのです。レベルに分かれて様々に選択肢があることが、大半の人には裏目に出てしまっている。
薄いしあまり量ないし15分だし、で欲出しちゃうんです。2冊3冊と。それで1週間程度である日忙しくなった途端に聴かなくなってズルズルと。
けれどテキストじっくり見てみると、1講座でさえ、翌日までに徹底的にやりこむとなかなか終わりません。それくらい濃い。全文覚えるくらいまで出来ますか?
そして、オンデマンド、ストリーミング配信、というのは私たちからすれば夢のような機能ですが、それがかえっていつでも聴けるから、と聴かない原因になってしまう。
まぁ何やってもやらない人はやらないですね。どんなに便利になっても挫折する人は変わらないんです。
ということで、一冊と一年を添い遂げるつもりで、他には見向きもしないのが唯一のポイントだと思います。
あとはとにかくあらゆる方法で常にハマる環境を作り上げる。
幸いにも語学講座は毎年非常なマニアがたくさんおりまして。それが生きがいというか、趣味になっちゃってる人。例えば2ちゃんねるとか。
そういうところに毎日貼り付くのもお薦めです。雑多な、有益な情報から便所の落書きまで様々ですが、常にNHKラジオモードを維持しておくのに最適です。
ということで、添い遂げるのにお薦めの2講座を挙げてみる。
一つは英会話タイムトライアル。講師はスティーブ・ソレイシィさん。10分間の番組です。とにかく英語のSPRを徹底的に鍛える番組です。
SPR、瞬発力ですね。
もう4月なんて思わずばかばかしくなる「Hi」の往復だったりしますが、これ、振り替えてみると意外と言えないんですよね。
言った後に会話が止まる。笑顔でHiまで言っておいて、その後ニタニタしながら黙ってる。典型的な日本人です。
もうこの10分間のために、徹底的に予習からやりこむんです。放送中はテキストみないくらい。自分で答えを作っておく。
ひたすら普段から対話カラオケです。あ、対話カラオケは毎週金曜日の内容ですが。
簡単なようで、そんな簡単なことすらできない、というよりも出来ないのではなく、瞬発力がないのが一番の原因。
スティーブはこんな本も15年前に出されています。こちらも未だに評価が高い。今のタイムトライアルのもとになったものですね。この頃から一貫しています。
続いて攻略!英語リスニング。講師は柴原智幸さん。こちらは15分。放送は週2回。ということで、いきなり先ほど言ったことをなかったことにしますが、タイムトライアルとセットでやりましょう。
こちらもこの2回のためだけに1週間使う。これも簡単なように見えて出来ません。
そもそも英語、聴けば何となく言ってることは分かるんだけど、という台詞が多すぎです。そりゃそうだ。けれどここが一番伸び悩む。
とともに、この何となく分かるが一番怖いんですね。実際ほとんど分かっていないので。
ということで、この2冊、1週間で80分(10分x5日と15分x2日)、どれだけ濃く出来るか。これにかかっているかなぁ、と思います。
80分って大学の講義1限分ですからね。
うまく英語が話せない?それは練習が足りないからです。練習しましょう。
もう名言だと思います。何にでも使える言葉。うまく中国語が話せない?それは練習ガー。うまく好きな人と話せない?それは練習ガー。
横内圭南岩村先生は今何されてるんでしょうねぇ。また復帰してきて欲しいなぁ。
[かぶ] Ziteは抵抗なく英語と海外のサイトに触れられるアプリだと思う。
[0562-201501] 61歳の母が娘と孫の渡米に向けて英会話に興味を持ったので、母に合う学習法を考えてみた。 | Life Style Image