以前からクレジットカードとデビット(デビットカード)については度々取り上げてきました。私が使っている組み合わせはこちらです。
アメリカン・エキスプレス(グリーン)と三菱UFJデビット(JCB)です。
三菱UFJ-JCBデビットについても文章を幾つか書いているのですが、券面のある事情により画像の削除を求められているため、現在非公開状態にしています。
基本的にはここ数年、この2枚の組み合わせでほぼ不便を感じていません。元々デビット主体の生活をしていまして、そこに「どうしてもクレジットカードでないと支払いが出来ない」場合と「クレジットカードならではの特典等」のためにクレジットを持っている、という状態でした。今回書く内容も、主にこの後者の「クレジットカードならではの特典等」について書いています。
今回、新たに2枚のデビット(デビットカード)を発行しました。それが住信SBIネット銀行が発行するミライノデビット PLATINUM(Master)と、ソニー銀行(MONEYKit)と高島屋が出す、タカシマヤプラチナデビットカードです。
既に手元にあるデビット(デビットカード)で十分満足している私が今回敢えて、しかも2枚も追加で発行した大きな理由はそれぞれがデビットとしては非常に珍しいPLATINUM(プラチナ)カードだからです。勿論全くクレジットカードと同じとまではいきませんが、デビット(デビットカード)にクレジットにおけるVISA/MasterそれぞれのPLATINUMカードのサービスに近いものが付帯される、というのが魅力です。また、これらは有料ではありますが、その分それぞれの銀行(住信SBIネット銀行とソニー銀行)内のランクもほぼ最上位に上げてくれるため、これらのネット銀行を積極的に使いたい方にとっても非常に重宝するカードになります。
ということで、前置きが長くなりましたが、今回はそれぞれのデビット(デビットカード)の特長と魅力、そして比較を行ってみたいと思います。
- 今回の文章は約14,000字程度と長文です。興味のある箇所だけお読みください。
- この文章は 『クレジットカード』『デビットカード』に関する記事です。
- 主に【今までとは違ったクレジットカードとの付き合い方に興味がある方】向けに書かれています。
- 前半で「一般的なデビットカードとの比較」を、その後、今回取り上げる2枚の「プラチナデビットカードそれぞれの特長と魅力について」書いています。
まずはそれぞれのデビットカードの特長を比較してみたいと思います
それぞれについて個別に1回ずつの文章にもなりそうなくらいではあるのですが、今回はそれらをなるべくシンプルにまとめてみたいと思います(私には難しい作業ですが)。まずはこれらのデビットカードと、現在私がメインで使っている、冒頭で挙げた三菱UFJ-JCBデビットの3つを並べて比較してみたいと思います。
三菱UFJデビット(JCB) | ミライノデビット PLATINUM(Master) | タカシマヤプラチナデビットカード(VISA) | JCB | Master | VISA |
年会費 | 年会費無料 | 税込10,800円 | 税込32,400円 |
銀行 | 三菱UFJ銀行 | 住信SBIネット銀行 | ソニー銀行 |
銀行優待プログラム | なし | スマプロランク 2ランクUP 他行振込手数料:7回無料 提携ATM利用手数料:7回無料 (それぞれランク3の場合。) |
Club S プラチナステージ 他行振込手数料:11回無料 提携ATM利用手数料:無料 外貨購入・売却時: 為替コスト優遇 海外ATM利用時利用料: 5回迄無料 |
ポイント | キャッシュバック(0.2%) 月間利用額の0.2%を翌月25日に口座に還元。 |
スマプロポイント(1%) 月間利用合計金額1,000円ごとに10ポイント。 |
ポイント(2%) 購入毎に計算。タカシマヤでの利用は3〜10%。 |
キャッシュバック | キャッシュバック | タカシマヤポイント 2,000ポイント毎に自動でカードにポイントチャージ |
|
海外旅行保険 | 利用付帯 死亡後遺障害:最大3,000万円 傷害疾病治療:最大100万円 賠償責任:最大2,000万円 携行品損害:1旅行最大20万円 救援者費用:最大100万円 |
自動付帯 死亡後遺障害:最大1億円 (家族1,000万円) 傷害治療:最大1,000万円 (家族500万円) 疾病治療:最大700万円 (家族350万円) 賠償責任:最大1億円 (家族5,000万円) 携行品損害:1旅行最大100万円 (家族50万円) 救援者費用:最大500万円 (家族250万円) |
自動付帯 死亡後遺障害:最大1億円 (家族1,000万円) 傷害治療:最大300万円 (家族200万円) 疾病治療:最大300万円 (家族200万円) 賠償責任:最大3,000万円 (家族2,000万円) 携行品損害:1旅行最大50万円 (家族20万円) 救援者費用:最大300万円 (家族200万円) |
国内旅行保険 | 利用付帯 死亡後遺障害:最大3,000万円 |
自動付帯 死亡後遺障害:最大1億円 (家族1,000万円) 入院(1回につき)5,000円 (家族2,500円) 通院(1回につき)5,000円 (家族2,500円) |
利用付帯 死亡後遺障害:最大5,000万円 (家族500万円) 入院(1回につき)5,000円 (家族2,000円) 通院(1回につき)3,000円 (家族1,000円) |
ショッピング保険 | 海外:年間100万円(自己負担額10,000円/1事故あたり) 国内:なし |
海外:年間100万円 国内:年間100万円 |
海外:年間500万円 国内:年間500万円 |
不正利用保証 | 最大500万円(1事故あたり) | 不明 | 不明 |
カード特典 | JCB ORIGINAL 「JCBプラザ」・「JCBプラザ ラウンジ」共通サービス |
ダイニングby招待日和 LoungeKey:年間3回まで Boingo Wi-Fi Mastercard® Taste of Premium® |
LoungeKey:年間6回まで 24時間・365日対応のコンシェルジュ VISAプラチナトラベル VISAプラチナゴルフ VISAプラチナ空港宅配 |
ほか | Google Pay、QUICPay対応 | タカシマヤロイヤルカスタマーサービス タカシマヤメンバーズサロン ほかタカシマヤ店内優待 |
思ったより表まとめるのに時間かかりました。あくまでざっくりとまとめただけですので、保険の適用条件や細かい部分についてはそれぞれの商品(カード)のページを参照頂けたらと思います。一応特色(魅力)となる部分を赤で、また気になる部分を黄色で線を引いておきました。それぞれに券面がJCB、Master、VISAと違うだけに(そしてMasterとVISAはPLATINUM扱い)それぞれが重視(得意と)する部分が少しずつ違うのが何となくお分かり頂けるのではないか、と思います。
まずは比較対象としての一般的なJCBデビット。
まずは比較として出した三菱UFJデビット(JCB)。こちらは一般的なデビットカードと同じですので、他2つと同列で比較するのは分が悪いのですが、それでも私も今まで愛用しているだけに、十分に魅力的な部分があります。(ちなみに三菱UFJデビットはJCBだけでなく、以前からVISAも出していました(私は両方所有)が、今回はJCBで見ていきます。
デビットカードの特徴の一つとして、ポイント還元が基本的にキャッシュバックの場合が多い、というのがあります。また、一応券面上はJCBやVISA、Masterなどが付いてはいますが、それぞれのクレジットカードに付帯するような各社専用のサービスというのは控えめ(最低限)であることが多いな、と感じます。
今回の三菱UFJ-JCBデビットの場合は、その中では珍しく、JCB ORIGINAL扱いのカードになります。つまり、MyJCB上でもJCBプロパー的な扱いになっていて(それでもクレジットカードに比べれば対象外の箇所もありますが、それは今回挙げた他2枚も同じ)、JCBのキャンペーンや特典を比較的受けやすい(参加しやすい)というメリットがあります。
また、このカードはキャッシュバックではなくJCBカード同様のOki Dokiポイントです。ポイントの還元率自体は1000円ごとに1ポイント、実質還元率としては0.3〜0.5%相当(商品ページより)と、一般カード程度の還元率ではありますが、私もメインで利用していただけあって、気がついたら結構貯まっていまして、そこそこのモノに交換出来た(私はANAマイルに交換)のも嬉しいです。
三菱UFJ-JCBデビットは2020年9月1日以降入会された方(今後)はOki Dokiポイントではなく、「毎月のショッピング利用金額の0.2%を翌月25日に自動キャッシュバック」に変更されました。
*2020年9月1日以前に三菱UFJ-JCBデビットにご入会の方はOki Doki ポイントプログラム特典となるようです。
一応旅行保険もありますが、利用付帯になります。海外に関しては最低限度の額にはなるので(特に傷害疾病が最大100万円となると、別途掛け捨て等で旅行保険を追加する必要が出てきます)その辺りは悩ましいのですが、それでも無いよりはありがたいかな、と。
あと、さり気なくQUICPayに対応していたり、ここ最近話題のセブンイレブン系nanaco用のカードなどにはデビットカードとしては珍しく登録できたり、と意外なところでJCBは使いにくいと言われながらも、却って使える場合もあり重宝しています。
また、このカードの場合は利用銀行が都市銀行の三菱UFJ銀行ということもあり、土日祝日時間外含めてATMの時間外手数料が無料というのは隠れた魅力。また、今回の2枚のカードはどちらもネット銀行ということで、メインバンクとして使う場合に口座振替等が意外と出来ないものも出てきます。それに比べれば都市銀行、その辺りの使い勝手は良好です。
ただ、同じく三菱UFJ銀行ということでPayPayなど最近話題のPay系用の銀行としては一部を除いては使えない、というデメリットもあります。しかも今回はJCBということで更に使えるサービスが限られる可能性もあります。実際Pay系では結構不便です。この辺りはご自身のよく使われる銀行付属のデビットカードで考える必要はありますね。
旅行保険の強さと手頃さのバランス。iDeCoやNISAなども考えている方に魅力のミライノデビットPLATINUM。
まずは住信SBIネット銀行のミライノデビットPLATINUM。券面はMastercard。Masterとしては珍しいPLATINUM扱いになっています。Mastercard® Taste of Premium®も利用可能。それでいて年会費が税込10,800円と、後述のタカシマヤプラチナデビットカード(税込32,400円)と考えても手頃になっています。
手頃と言ってもデビットカードで年会費1万円超えは疑問に感じる方もいるかもしれませんが、後述のタカシマヤプラチナデビット同様、デビットカードの魅力はプラチナであっても基本的には審査が不要という点。インビテーション等を待たなくても、またそれだけカードを利用していなくても、年会費さえ払えばプラチナのサービスを受けられる、というのは大きいと思います。その視点で、税込10,800円を考えてみるとメリットを感じる方のも多いのではないか、と思います。
クレジットカードにステータスを求める方にとっては、「国内居住の15歳以上」であれば審査不要で持つことが出来るプラチナカードというものに反発したくなるかもしれません(それでもクレジットカード各社のプラチナカードには、それぞれ独自の付加価値が付いていますし、また別物だと思いますが)。ただ、実用性ということを考えると非常に重宝します。前述のように「デビットなのに1万超え」というのも別の見方をすればデビットであればこれだけの条件でほぼプラチナの特典を得られる、ということです。
例えばこのミライノデビットPLATINUMで私が特に感じている大きな魅力の一つが「高額の旅行保険の自動付帯」です。
三菱UFJデビット(JCB) | ミライノデビット PLATINUM(Master) | タカシマヤプラチナデビットカード(VISA) | |
海外旅行保険 | 利用付帯 死亡後遺障害:最大3,000万円 傷害疾病治療:最大100万円 賠償責任:最大2,000万円 携行品損害:1旅行最大20万円 救援者費用:最大100万円 |
自動付帯 死亡後遺障害:最大1億円 (家族1,000万円) 傷害治療:最大1,000万円 (家族500万円) 疾病治療:最大700万円 (家族350万円) 賠償責任:最大1億円 (家族5,000万円) 携行品損害:1旅行最大100万円 (家族50万円) 救援者費用:最大500万円 (家族250万円) |
自動付帯 死亡後遺障害:最大1億円 (家族1,000万円) 傷害治療:最大300万円 (家族200万円) 疾病治療:最大300万円 (家族200万円) 賠償責任:最大3,000万円 (家族2,000万円) 携行品損害:1旅行最大50万円 (家族20万円) 救援者費用:最大300万円 (家族200万円) |
国内旅行保険 | 利用付帯 死亡後遺障害:最大3,000万円 |
自動付帯 死亡後遺障害:最大1億円 (家族1,000万円) 入院(1回につき)5,000円 (家族2,500円) 通院(1回につき)5,000円 (家族2,500円) |
利用付帯 死亡後遺障害:最大5,000万円 (家族500万円) 入院(1回につき)5,000円 (家族2,000円) 通院(1回につき)3,000円 (家族1,000円) |
自動付帯で海外の場合、傷害治療で最大1,000万円、疾病治療で最大700万円はかなり大きいです。クレジットカードでもここまで額を上げるには一般カードではなかなか難しいです。大抵上位カードになってきます。しかも家族でもその半額が付帯します。国内旅行保険も自動付帯で入院、通院に1回に付き「1日5,000円」が付きます(条件や日数など細かい部分は省きます)。
ここ最近、台湾だけでなく渡米など海外に行くことが増えてきたのですが、従来は手持ちのクレジットカード(アメックス)では利用付帯だったこともありますし、また一般カードだと付帯しても額が控えめのため、空港で毎回傷害疾病については500万から1,000万円を別途追加していました。保険料自体は大した額ではないかもしれませんが、こうしたことが意外とかさみますし面倒。また、近々親戚の大学生と渡米の予定があるのですが、彼のような大学生であれば、デビットカード(個人的には学生の海外旅行には、日本からの後方サポートのしやすいデビットカードを勧めたい)でこれだけ付帯しているのはとても助かります。ちなみに旅行保険に関しては比較となる年会費32,400円のタカシマヤプラチナデビットカードよりも額は多くなっています。
また、ダイナースやアメックス、各航空会社の専用ラウンジは不可ですし、ラウンジ利用サービスとしてはPriority Passには劣りますが、それでも世界で使うことの出来るラウンジが多いLoungeKeyを年間3回まで無料で利用できるのも、旅行や出張が多い方でなければ十分なくらいでしょう。(タカシマヤプラチナデビットカードは6回)
前述の表ではVISAと違って分かりにくく書いてしまいましたが、Mastercardの上位サービスであるダイニングby招待日和やMastercard® Taste of Premium®も普通に受けられます。この辺りはプラチナカードならでは。
それと、住信SBIネット銀行ということで、SBI証券との連携がしやすいのもメリットの一つ。私は既にマネックス証券で開設してしまいましたが、iDeCoやNISAでの選択肢が充実しているのも大きな魅力です。というか、私、つみたてNISAだけこの機会にSBI証券に移してしまいました。
この辺りはもちろん通常の銀行等でも取扱はありますが、商品のラインナップを考えるとネット証券大手が強いのは確か。変更が結構面倒なのもあるので、なるべく最初から良い証券会社を選んでしまいたいところ。好みはありますがSBI証券は個人的には悪くないと思っています。
三菱UFJデビット(JCB) | ミライノデビット PLATINUM(Master) | タカシマヤプラチナデビットカード(VISA) | |
銀行 | 三菱UFJ銀行 | 住信SBIネット銀行 | ソニー銀行 |
銀行優待プログラム | なし | スマプロランク 2ランクUP 他行振込手数料:7回無料 提携ATM利用手数料:7回無料 (それぞれランク3の場合。) |
Club S プラチナステージ 他行振込手数料:11回無料 提携ATM利用手数料:無料 外貨購入・売却時: 為替コスト優遇 海外ATM利用時利用料: 5回迄無料 |
銀行への優待に関しては、タカシマヤプラチナデビットカードの「Club S プラチナステージ」には負けますが、それでもスマプロランクとしては2ランクUPするので3もしくは4になります。
口座開設から6ヶ月間は無条件でランク2からスタートなので、3ヶ月目〜6ヶ月目まではランク4(最初の2ヶ月はカードの優待が適用されない)で使えます。これだと他行振込手数料、提携ATM利用手数料ともに15回無料です。
ランク1から2へ上げる条件がそこまで厳しくはないので、なんとか7ヶ月目以降もランク4を維持できそうな気がするので、であれば十分にメインバンクに近い使い方が出来るな、と思います。
一点だけ注意が必要なのですが、ここまで挙げておきながら、このミライノデビットPLATINUM、口座開設と同時には申し込めません。
初年度年会費の引き落としの確認があるためか、一旦通常のミライノデビット等を発行し、口座開設後、年会費10,800円を口座に入れた状態で、カードの切り替えを行う必要があります。これ、ちょっと手間。タカシマヤプラチナデビットカードは切り替えしなくても最初から選択できるんです。この辺り、既に住信SBIネット銀行とミライノデビットを使っている方なら気にならないかもしれませんが、口座の新規開設とともに使いたい、という方にはちょっと不便かな、と思います。
ただ、その点を除けば総じて価格とのバランスも良く、個人的には非常に好きなデビットカードの一つです。私も当初これだけ発行しておけば良いかな、と思ったくらいです。ただ、つい次のタカシマヤプラチナデビットカードにも惹かれてしまったんですよね。ということで、次はそんなタカシマヤプラチナデビットカードです。
年会費3万のデビット。「タカシマヤに強い」印象だが、トータルでの使い勝手も悪くない不思議な魅力を持つタカシマヤプラチナデビットカード。
続いては年会費が税込32,400円のデビットということでも話題のタカシマヤプラチナデビットカード。もうページからしてデビットカードとは思えない豪華さです。実際今回比較した住信SBIネット銀行のミライノデビットPLATINUMのページと並べてみると、
ミライノデビットPLATINUMが住信SBIネット銀行のサイトの1ページに過ぎないのに対して、
タカシマヤプラチナデビットカードは特設サイトまで作っちゃってます。まぁ単にソニー銀行だけでなくタカシマヤと組んでいる以上、どちらの世界観も壊さないようにすることはとても大切です。第一3万出して価値が分かりにくいのでは興味も持たれません。
で、実際にミライノデビットPLATINUMの3倍(年会費で)の具体的な魅力や差があるか、というと微妙ではありますが、単純にタカシマヤに強いだけのデビット、タカシマヤカードのデビット版、と考えるとちょっと勿体ないカードではあります。ひとまずタカシマヤ関連としては、
三菱UFJデビット(JCB) | ミライノデビット PLATINUM(Master) | タカシマヤプラチナデビットカード(VISA) | |
銀行 | 三菱UFJ銀行 | 住信SBIネット銀行 | ソニー銀行 |
カード特典 | JCB ORIGINAL 「JCBプラザ」・「JCBプラザ ラウンジ」共通サービス |
ダイニングby招待日和 LoungeKey:年間3回まで Boingo Wi-Fi Mastercard® Taste of Premium® |
LoungeKey:年間6回まで 24時間・365日対応のコンシェルジュ VISAプラチナトラベル VISAプラチナゴルフ VISAプラチナ空港宅配 |
ほか | Google Pay、QUICPay対応 | タカシマヤロイヤルカスタマーサービス タカシマヤメンバーズサロン ほかタカシマヤ店内優待 |
特典だけでも通常のVISAプラチナのサービスに加えてタカシマヤのロイヤルカスタマーサービスが多々付属しています。
例えばカード到着時に同封されていたカードの特長と特典の小冊子だけでなく、上記のような冊子が後日送られてきまして、更に今後毎月タカシマヤカード会報誌「Takashimaya Salon」も届くそうです。
そしてこの「TAKASHIMAYA ROYAL CUSTOMER SERVICE」のカタログを見てみると、前述のミライノデビットPLATINUMにおけるMastercardの優待サービス、Mastercard® Taste of Premium®やダイニングby招待日和のように、タカシマヤ独自のお得意様専用のロイヤルカスタマーサービスが多々あるようです。上記写真のグランドハイメディック倶楽部は入会金が300万円+税、月会費46,000円+税と今の私には縁がなさそうなエグゼクティブ感に溢れていますが、それ以外にも意外と私のような一般人でも「ちょっと特別な日に使ってみたい」と思わせてくれる優待が揃っていたりします。
また、先日、新宿タカシマヤに行ってきたのですが、メンバーズサロンも気軽に利用できます。現在外商カードを持っている方と別になっているようですが、土日は別としても平日の昼間でしたら非常に空いていて快適ですし、Wi-Fiも繋がり、ドリンクも無料の自販機(紙コップ)とはいえ飲み放題です。妻と平日に新宿の南口に行くことが多い私としては、さり気なく使えてひと休憩出来るこうした場が利用できるのは意外とありがたいです。一応タカシマヤカードをお持ちの方なら使えますが、それがデビット会員にも(一応プラチナですし)開放されているのはありがたいですね。
三菱UFJデビット(JCB) | ミライノデビット PLATINUM(Master) | タカシマヤプラチナデビットカード(VISA) | |
ポイント | キャッシュバック(0.2%) 月間利用額の0.2%を翌月25日に口座に還元。 |
スマプロポイント(1%) 月間利用合計金額1,000円ごとに10ポイント。 |
ポイント(2%) 購入毎に計算。高島屋での利用は3〜10%。 |
キャッシュバック | キャッシュバック | タカシマヤポイント 2,000ポイント毎に自動でカードにポイントチャージ |
また、ポイント還元率もタカシマヤでの買い物であれば通常10%(カフェや食料品等は3%)、タカシマヤ以外の買い物でも2%と高いのも魅力。まぁこちらはプラチナだから、というわけではなく、外商カードやタカシマヤカードでも種類によっては還元率は近いのですが、通常のタカシマヤの優待カードと考えれば充分なサービスだと思います(タカシマヤ以外でも2%というのがありがたい)。私が20代で高級靴にハマっていた頃ならコレ持ってタカシマヤ活用しまくっていた気がします。
ということで、タカシマヤ愛用者以外には、前述のミライノデビットPLATINUMと比べると年会費が3倍なのに魅力が薄いカードに見えてしまうのですが、それ以外で結構重宝しやすいカードなのです。何故ならこのカードがソニー銀行のカードでもあるからです。
例えばソニー銀行は外貨に強いと言われていますが、実際に為替コスト(手数料)等が非常に安く、また気軽に外貨預金も出来、更にデビットカードで支払いをする際にドル建ての買い物をする場合には自分の外貨預金口座から使うことも可能です。これ、ちょっと分かりにくいと思うのですが、クレジットカードで普通に買うとクレジットカード自体の手数料や外貨購入時の手数料等々諸々が意外とかかるのです。米Amazonなどをよく使う人には結構切実な話です。それがソニー銀行(MONEYKit)のデビットカードだと単純にドルの場合で1ドルに付き4銭~15銭の為替コスト(これ自体も他に比べて安い)しか発生しないんですね。
で、更にこうした際の優遇率などを決める優遇プログラムとしてClub Sというものがあるのですが(前述の画像の基準~プラチナまで)、タカシマヤプラチナデビットカード利用者は自動的に最上位のプラチナになるのです。
このプラチナになるとどういう優遇特典が付くかというと、
無条件でプラチナって結構おいしくありませんか?これだけでメインバンクに近い使い方(外貨預金含めて)がとてもしやすくなります。私、結構米Amazonも使いますし、最近は海外に行くことも増えているので、外貨周りと合わせてこれは非常に大きいです。
中には「それなら別に年会費32,400円払ってこのカード持たなくても、ソニー銀行メインで使ってClub Sでプラチナ目指せば良いじゃん」と思われた方もいると思うのですが、
余程メインで資産を運用しない限り、プラチナって手強い(預け入れ資産が合計1,000万円以上)んですよ。
まぁ一応更にこんなランクアップ条件もあるのですが、住宅ローン残高かFXか、って、ランクアップのために敢えてやる気はありませんし。
ということで、そう考えてみると年会費32,400円のプラチナデビットとして見てみると、確かにタカシマヤの優良顧客だったり、前述のようなエグゼクティブな優待を受けたい人というのはソニー銀行で元々預け入れ資産が合計1,000万なんて優に超えていて外貨預金等も気軽にやられている方と合致するのかもしれないな、と思います。
もちろんクレジットカードには年会費5万以上、10万以上、更には20万超えのモノもありますが、その辺りはまた別の話。そう考えると案外このタカシマヤプラチナデビットの立ち位置(想定している利用者)というのはなかなか面白いのかな、と思います。
三菱UFJデビット(JCB) | ミライノデビット PLATINUM(Master) | タカシマヤプラチナデビットカード(VISA) | |
銀行 | 三菱UFJ銀行 | 住信SBIネット銀行 | ソニー銀行 |
カード特典 | JCB ORIGINAL 「JCBプラザ」・「JCBプラザ ラウンジ」共通サービス |
ダイニングby招待日和 LoungeKey:年間3回まで Boingo Wi-Fi Mastercard® Taste of Premium® |
LoungeKey:年間6回まで 24時間・365日対応のコンシェルジュ VISAプラチナトラベル VISAプラチナゴルフ VISAプラチナ空港宅配 |
ほか | Google Pay、QUICPay対応 | タカシマヤロイヤルカスタマーサービス タカシマヤメンバーズサロン ほかタカシマヤ店内優待 |
先ほどの表ですが、一応VISAとしてもプラチナの特典が付いているわけです。ステータスというよりも、年会費32,400円でVISAのプラチナ特典とソニー銀行とタカシマヤの優待があるカードを使っている、と考えるとなかなか魅力的に見えてくるかもしれません。
実際、先ほどカードの還元率云々について細けえことをウダウダ書きましたが、でありながら実は最近、諸々のデビットカード支払及び日常の買い物の際に、ミライノデビットPLATINUMではなく、このタカシマヤプラチナデビットカードをメインで使うようになりました。私にとっては何か使ってて楽しくなるカードであることは確かなようです。
(ではミライノデビットPLATINUMは無駄だったのかというと、むしろ銀行としては住信SBIネット銀行+SBI証券の組み合わせは非常に重宝しているので、こちらはこちらであまり細かい決済に使わない口座+カードとして重宝しています)
ステータス云々というよりも実用性を考えた時、これらのプラチナデビットは思わぬ魅力を持ってくる。
最近はアメックスがプラチナカードをインビテーション制ではなく、一般から普通に申し込めるようになったり、とステータスの低下が言われるようになりました。
確かにクレジットカード、特にプラチナやその上となると、実用性よりもステータスを求める方にとって魅力的なカードなのかもしれません。と同時に、そうしたステータス自体には興味がなく、むしろ年会費や特典も含めて無駄なものを削って実用一辺倒で選ぶ方も増えてきていると思います。
そうした中で、デビットカードでプラチナ、というのは少し特殊で、何か不釣り合いな組み合わせのような印象もあるかもしれません。
ただ、よく考えてみると、そのカード会社への忠誠心、利用頻度や利用額、収入や階層といったものを一切抜きにして、単に必要だから年会費を払ってプラチナのサービスを選ぶという考え方もありなんじゃないか、と思っています。むしろその方がシンプルで具体的で、かつ面白いのではないか、と思うのです。
インビテーションによる、また非常にハードルの高い審査を超えて手に入れるプラチナ以上のクレジットカード。それも確かに魅力的かもしれませんが、そのために無駄な買い物をしたり、普段からカードの利用額を上げるのではなく(もちろんそんなことも必要ないくらい高所得の方もたくさんいらっしゃいますが)、ただ単にメインの銀行として使いやすくなるから、用途としてデビットの使い方が肌に合う上に、そこにプラチナのサービスを付けられるから、といった選び方ももっと一般的になって良いのではないか、と思います。
従来のクレジットカードとは違った、理由のあるプレミアムカードとしての、または実用性を重視したデビットカード。これはただ単に「それならクレカで充分じゃん」といった他と比べて云々することではなく、気軽に持てる一枚として、検討する価値はあるのではないか、と思っています。
追記:2019年7月9日 20:30 更新
住信SBIネット銀行では2019年9月13日(金)まで「ご紹介キャンペーン」を開催しているようです。
紹介キャンペーンは最大10名までで、11名以降はポイント付与対象外とのことですが、もし今回の文章で住信SBIネット銀行の口座開設に興味を持たれた方は、折角なので是非活用してほしいな、と思います。ページ上で「支店番号+口座番号」のキャンペーンコードを晒すのはなかなかリスキーな気もするので、もし興味を持たれた方は問い合わせフォームもしくはTwitterのDMなどでお気軽に声をかけてください。キャンペーンコードを送らせて頂きます。
追記:2019年7月9日 20:45 更新
ソニー銀行も「ご家族・ご友人 紹介プログラム」をやっているようですね。
こちらは人数や期限はないようですが、「紹介を受けたかたがソニー銀行の新規口座開設+総預かり残高30万円で紹介したお客さまと紹介を受けたかたに現金プレゼント!」とのことなので、単に口座開設するだけではダメなようですが、住信SBIネット銀行同様、探してみても意外と紹介キャンペーン的なものが見つからなかったので、もし興味のある方は前記同様、問い合わせフォームもしくはTwitterのDMなどでお気軽に声をかけてください。キャンペーンコードを送らせて頂きます。