先日、マウスコンピューターからお借りしている15.6インチのWindowsラップトップPC、「m-Book B503E」を、実家の母が使うイメージでレビューしてみました。
実家の母の用途を考えてみると幾つか外せない(と思われる)条件がありまして、
- アメリカで暮らす娘(私の妹)や孫とのSkype。
- 娘から送られてくる動画や写真、時々の日帰り旅行の写真の整理と印刷。
- ちょっと最近はExcelなんかも使って家計の簡単な管理もしてみたいな、と思い始めている。
- 時々ネットで買い物や調べ物。メールはGmailだけでなく、通常のメールソフトも使っている。
- 年賀状。
これらがある限り、現状Windowsからは変えられないな、と思ったのですが、改めて考えてみると、そしてそれらの使用頻度を考えてみると、一気に変えることは難しくても徐々にChromebook(Chromebox)に移行することは可能なのではないかと思うようになってきました。別に無理にChromebookに変える必要はない気もするのですが、それ以上にWindowsをこれからも使っていく上で気になる部分が出てきたのです。それが「PC自体の使用頻度」です。
日頃からコンスタントに使っている人は気にならないが、時々だと結構困る種々雑多な「更新」作業。
父は毎日仕事でそれなりに使っているようですが、常日頃のアップデート作業は一切しませんし、母は時々使う程度。ということで、帰省するとまずはアップデート作業から入ります。これも結構時間がかかる上に遅い。そして、父はともかくとして(仕事用PCなので息子としては細かくメンテが出来ない)、母の用途だと、そろそろ買い換えてしまったほうが快適になるのではないか、と思っていました。
私が帰省すると真っ先に行うのが、両親それぞれのPCのOSだけでなく、使用ソフトも含めたアップデートです。ある程度は自動更新されるものも(半強制的なものも含め)ありますが、ユーザーに選択を委ねる更新も多々あり、それらは父や母にとっては「現状に不便を感じていなければ、下手に変なものクリックしてしまって調子が悪くなるよりもこのままの方が良い」と思うのも無理はありません。
実際私も両親には大変申し訳ないのですが、電話で訊かれた際には「次帰ったときにまとめてやるからそのままにしておいて良いよ」と答えています。(月一くらいでは帰省しているので。)実際以前父が「ウィルスに感染しました広告バナー」に引っかかりまして心配になってその先のリンクをクリックしそうになったこともありまして、そうしたことも含めて意外と不安要素も大きく、またある程度主体的に関わって構って(メンテナンス)やらないと拗ねやすく、徐々に重くなってきてしまうのもWindowsの悩みでもあります。
そう考えると、使用頻度がそこまで多くないものの、使うときには父以上に使い込む(スマートフォンなどに慣れるのも母の方が圧倒的に速かった)母にとっては、Windows PCをコンスタントに買い換えるよりも、むしろ一台くらいChromeOS端末を置いておいても良いのかな、と思ったのです。
使用頻度のそれ程高くない家族がたまに使うのであれば、相性も良く管理もしやすいのがChromeOS。
先日の原因不明の「ロシアのお姉さん」はありましたが、基本的にChromeOSは使っていて安心感が高いのも魅力の一つです。
そして、使っていくにつれて、月日とともに無駄なファイルが積もって動作が重くなる、といったこともないのも強み。最近では同一ネットワーク上であればクラウドプリントを使わなくてもプリンターが使えるようになりましたので、実家の環境であればほぼ問題はありません。そして、母の一番の用途はWeb閲覧です。また、最近はコンデジよりもAndroidスマホで写真を撮ることが多く(というよりほとんど)なりました。撮った写真は自動でGoogleフォトにアップされています。そして母が一番馴染みのあるメールアドレスは、スマホのアカウントでもあるGoogleのGmailアドレスです。
写真を開く、見る、編集する、まとめる(Googleフォト)にも、メールのやり取り(Gmail)にもWeb閲覧(Chromeブラウザー)にも、最も最適化されているのがChromeOSと考えると、確かに「年賀状の印刷」や「Skype」は多少手間ではあるものの、その手間を補って余りあるほどのメリットがChromeOSだとありそうだな、と感じました。
そして何より、私が帰省するときにもこれだと自分のChromebookを持ち帰ることが必須でもなくなります。
今既にあるWindows環境を活かしつつ、追加でChromeOS端末を導入してみる。
先ほども触れましたが、何も最初から「母さん、今日からこのChromeOSを使ってね」と言う必要はありません。せっかく愛着もある現在のパソコンです。母が初めて自分で買おうと思ったパソコンです。これからもなるべく手元に置いて使って欲しい。そして、Windowsでないと出来なかったり、Windowsのほうが便利なことも勿論あります。
ただ、それとは別に、母のパソコンの横に小さなChromeboxを「息子が使うから」と置かせてもらって、「もしホームページとか写真見るだけならこっちも使えるよ」と試しに使って貰えたら、今までよりも安定して、また使いやすい環境で使って貰えるかもしれません。何せ仮の入れ物に過ぎないので、いつでも動作が軽く、不具合が起きにくいのがChromeOSだからです。
また、導入する場合もコストが低く、また大がかりなものになりにくいのも魅力の一つです。
ASUSの日本発売モデルであればこの価格。
米Amazonだと単に安いだけでなく(日本直送も可)
Core i3モデルでもこの価格です。って、これ、わが家のChromebox(日本発売モデル)と入れ替えでも良いくらいだな。そうするか・・。ちなみにChromeboxの魅力については今回は触れません(長くなりすぎるので)
導入が簡単で、管理もしやすく、2台目としても便利。時にはメインになり得るChromeOS端末は一台あると便利です。
何もChromeboxでなくChromebookでも良いのですが、実家の家族ともなると、普段持ち歩くわけでもないので、大きな画面でより快適な環境で使えるChromeboxというのもありなのではないか、と思っています。
また、既にAndroidスマホなども使っているのであれば、馴染みのあるサービスをそのままの感覚で使えますし、一部のChromeboxはGoogle Playストアにも対応予定です。
強引に置き換える必要は全くないのだけれど、私自身にとっても安心して家族に日々快適に使ってもらえるPCとして、ChromeOS端末というのも充分にありなのではないかなぁ、と改めて思いました。
http://blog.naitwo.me/entry/chromebook
先日偶然見つけたこちらの記事もとても頷くところの多い内容でした。
週明けからのAmazon Prime Dayでこの辺りも安くなれば嬉しいんだけどなぁ・・(Amazon自体がChromeboxの存在を忘れていそうな気もしますが)