[かぶ] Pixelbook Goの魅力は「出来る」を削ぎ落とし「より快適に出来る」ことに特化させることで、Chromebookの魅力を凝縮させたところ。

[かぶ] Pixelbook Goの魅力は「出来る」を削ぎ落とし「より快適に出来る」ことに特化させることで、Chromebookの魅力を凝縮させたところ。

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2019年10月15日に発表されたGoogleの新作Chromebook、Pixelbook Go、北米では早速発売が開始されたようで、日本からも入手しやすいAmazon.comでは当初の出荷予定通りの発売が始まったようです。

赤字はそれぞれ、Amazon.comにおける、文章作成時点(2019年10月29日現在)での出荷目安です。また、当初商品ページに掲載されていた最上位のCore i7/16GB/4Kモデルは現時点では削除されています。Amazonの場合はこうしたことが多々あるので、気になるモデルがある時はなるべく(強制キャンセルになる場合もありますが)商品ページのある内にひとまず確保だけでもしておいたほうが良かったりします。

未だ日本直送は不可のため、転送サービスを用いる必要がありますが、それでも発売前に何名か注文されていた方を見かけていますので、日本国内でも来月初めには入手報告とともにレビューが上がってくるのではないでしょうか。

そこで、今回は発表以来、いろいろな動画や海外先行レビューを眺めながら、私の中で感じたこと、考えたことを、今までの道具、モノに対する考え方と照らし合わせながら改めて考えてみたいと思います。

Chromebookの魅力ってなんでしょうか?もちろん人それぞれにあると思いますが、私は「出来る」「出来ない」の○×ではなく「より快適に出来る」、つまり◎にあると思っています。

「出来る」「出来ない」で他のOSや他の道具と比べるのであれば、いくらでも出来ないことはありますし、出来ることはたいてい他のモノでも出来てしまいます。ただ、「より快適に出来る」という数値には現れにくいけれどじっくり使い込んでいくには大切なことは、何にでも真似できるものではありません。

この辺りのことは以前文章にしたことがあるのでそちらをご覧頂きたいのですが、

今回北米では既に発売されたPixelbook Goについて改めて眺めていく中で、考えていく中で、ふとこの「より快適に出来る」という特長が頭に浮かんだのです。

Pixelbook Goが出た時、他OSのモデルだけではなく、従来のモデルであるPixelbookやPixel Slateと比べざるを得ませんでした。そして、Goという名前の持つ印象から、どうしても2ではなく、後継機ではなく、廉価版、機能削減版、シンプル版のようなイメージを持ったのです。ただ、これらの言葉にはプラスの意味もあると思っています。そうして見ていくと、このGoというモデル、実に絶妙なバランスを持った良モデルの予感がするんですね。

  • PixelbookやPixel Slateのようにスタイラスペンは「使えない
    →でも現状のChromebookにおけるスタイラスペンの対応状況を考えると、ただ「使える」程度であれば必須ではないし、それならそれに特化したモデルを選べば良い。
  • PixelbookやPixel Slateのようにコンバーチブルやデタッチャブルとして「使えない
    →これも「より快適に出来る」のであれば魅力的ですが、現状のようにただ「出来る」だけであれば、何もこれを選ぶ必要はありません。
  • 他のChromebook同様、LTEが「使えない
    →これは人によっては残念かもしれませんが、別に他のChromebookでも同じです。そして、私の現状を振り返ってみても、確かにあれば便利かもしれませんが、なくても意外と困りません。

さらっと思いつくままに「出来ない」ことを挙げてみましたが、これらは他のモデルでも「出来る」ものもあれば「出来ない」ものもあって、このGoで出来たとしても、別に「より快適に出来る」ものである訳ではありません。

敢えて挙げるなら最後のLTE対応くらいですが、eSIMなどで本体だけで簡単に回線契約やチャージが出来るなら「より快適に出来る」かもしれませんが、自分でデータSIMを別途用意して、APN設定をして使うのであれば、別に他のLTE対応モデルと大して変わりはありません。

次に「より快適に出来る」部分を見てみたいと思います。

  • 底面はグリップ力に優れ、落としてしまうのではないか、という不安が減る
    →これは「より快適に出来る」ことの一つですね。実際動画などを見ていても、本体の重さと合わせて、非常に持ちやすそうに掴んでいる様子を見ることが出来ます。こうした持ち運びやすさ、掴みやすさというのは日常の何気ない動作でもあり、ストレスなく出来るというのは「より快適」な魅力になると思います。
  • 指一本で本体を開くことが出来る。
    →これも同様ですね。本体を開く時にわざわざ両手を使わなくても指一本で天板、液晶側を持ち上げれば、簡単に開くことが出来る、というのは派手さはなくても「より快適に出来る」ことの一つです。たいてい指一本で持ち上げようとすればキーボード側、底面も一緒に持ち上がってしまうので、基本的に押さえながら開くと思うんです。別に出来なくても不便ではない。けれど出来ると「より楽になる」ことというのは、一度慣れてしまうと、僅かなことでも手放せなくなります。
  • 文章入力に適したキーボードとタッチパッドを備えている。
    →これも入力だけならどれでも出来るんです。ただ、ここを「より快適に」「静かに」入力できるように手を抜かずきちんと拘ってきた。これは大切なことです。世の中、無数のノートPCがありますが、このキーボードやタッチパッドに拘っている方、というのは意外に多いはずです。「より快適」に出来ることは大きな魅力です。
  • Core mプロセッサー、最低8GB RAM以上というスペック
    →Chromebookは安くて低スペックでもサクサクなのが魅力、と言われます。確かにそのとおりではあるのですが、それだったらハイスペックの他OSモデルでも同様のサクサク感はいくらでも体感出来ます。要はほかでも価格さえ気にしなければ「出来る」んです。ただ、少なくともCore m以上を載せたChromebookのサクサクのもう一つ上の快適さはなかなか見つかりません(私自身スペックだけなら遥かに上のWindows PCを普段使っています)。この快適さは単なる処理速度というだけではないと思うんですね。軽さが生む快適さ。
    同様にRAM容量も4GBあれば十分と言われているChromebookですが、時々4GBだと若干メモリをフルに使ってるな、といった状況が最近は起きるようになりました。そんなとき、やはり8GBある、という安心感は大きい。そうしたメモリのことを一切意識せずに使えるからです。この気にしなくて良い、というのは「より快適な」ことの一つです。
  • バランスの良い画面サイズと解像度の組み合わせ。
    →さらなる高解像度にするだけならいくらでも「出来る」んです。でも「出来て」も快適に出来ないのであれば、出来ないのと同じです。
    そう考えると、13.3インチでFHDという表示のバランスは前述のキーボードとタッチパッドの快適さと合わせて、よく使う方にとっては「より快適に出来る」要素の一つになり得そうです。

さて。この「より快適に出来る」、確かに派手さはないかもしれません。今まで出来なかったことが出来る、というのは大きなセールスポイントになりますが、他でも出来ることが「より快適に出来る」と言われても、いまいち分かりにくいからです。

ただ、ノートパソコンのような日常の道具においては、何か特別なことが出来ることが必要なこともありますが、それ以上に「なんとなく自分に馴染む」「気がついたらこればかり使っていた」という時があると思うのです。で、その理由を考えてみると、決して数値などではっきり表すことの出来ない「なんとなく…」と言ったことだったりします。それが私は「より快適に出来る」、つまり◎な部分だと思うのです。

Pixelbook Goはよくよく見てみると、見栄えのする新しい機能が「出来る」ということはありません。ただ、大きさと重さのバランスであったり、ちょっとした使い勝手のための工夫であったり、といった「より道具として快適に使える」工夫が随所に散りばめられている気がしています。中途半端な○を増やそうとせず、その辺りはバッサリ削って、その分を◎に注いだ。もちろん限りある予算の中ではあるので、すべてを◎にすることは出来ませんが、改めて眺めてみると、これはこれでシンプルで、無駄に余計な機能を加えておらず、けれど基本的な部分、足回りはしっかり使い勝手に拘ってきた(◎)。

良さそうな日用品、道具じゃないですか。

ここ最近他OSと比較されるたびに、冒頭のような「○と×ではなく◎」な反応をしてきた私でしたが、無意識のうちに同じChromebook内でこの「○と×ではなく◎」の意識が薄れ、つい○と×で比べてしまっていたようです。でもGoは中途半端に出来ることを求めず、その辺りは削ぎ落として、代わりにより快適に出来ることに力を入れたモデルだと思います。

なんかChromebookらしいモデルだと思いませんか?

こういう、シンプルだけれど、常に手元に置いておきたくなる、気が向いた時にサッと開いてサラリと使える、こんな道具を、もしかしたら心のどこかで求めていたのかもしれないな、と思います。

インパクトやワクワクは薄いかもしれないけれど、ジワジワと地味に使いやすくて手放せない、そんな名モデルになる可能性を持っているのではないか、と今から既に楽しみにしている自分がいます。うん、書いててますます欲しくなってきた。案外これで十分かも。そういうのが「これで十分」で「これが良い」になるんだよな。

赤字はそれぞれ、Amazon.comにおける、文章作成時点(2019年10月29日現在)での出荷目安です。また、当初商品ページに掲載されていた最上位のCore i7/16GB/4Kモデルは現時点では削除されています。

最後に。

ここ最近、TwitterではPixelbook Goについて真夜中に思ったことを長々とツイート等しておりましたが、

下記の動画はそんな私のまとまりのないツイートやこの文章を読むよりもよほどこのモデルの特長、魅力を表しているような気がしましたので、貼っておきます。ただ、Pixel SlateがDisasterだというのだけは同意しません。

Pixelbook Go Review: The Google Laptop
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多くの方にとって「靴磨き(お手入れ)って何も特別なものじゃなくて、毎日の歯磨きや洗顔のような日常なんだな」と感じて頂き、より革靴を身近なモノに感じてもらえたら、と願っています。

「アカウントを持って街へ出よう Chromebookとの365日」

続いて、「Chromebook」に関する文章を一冊の本にまとめました。

Chromebookはまだまだ日本では馴染みが薄いですが、Googleが開発したOSであるChrome OSを搭載したPCです。

海外では特に米国の教育市場を中心に急速にシェアを伸ばしてきています。日本ではAppleやMicrosoftが教育市場向けのモデルを出すと、一般的に「iPad対抗」「Surface対抗」といった感じで一騎打ちのようなイメージを持たれがちですが、実際には海外では低価格で半分以上のシェアを獲得している「Chromebook(Google)対抗」を想定した三つ巴の状態となっています。

本書ではこのOSの特長でもあり魅力でもある、

Googleアカウントのみでどこでも身軽に移動、作業が出来るスタイルの提案であり、Chromebookはあくまでそれを実現するための仮の入れ物の内の一つ

という点をベースに、私が感じる魅力について暑苦しく書き綴っています。

「それぞれの365日 Chromebook会報誌」

「100人いれば100通りのChromebookとの付き合い方がある。それぞれの365日がある。いろいろな人の、いろいろな形の、いろいろな365日を眺めてみたい。」

そんな想いから2018年後半から季刊ペースで出しているのがこちらです。この本は「実際にChromebookを使っている(もしくは興味を持っている)ユーザーたちで作り上げる会報誌」です。

毎回事前に寄稿者やアンケートの回答を募り、それらをまとめて作っています。

是非あなたのスマートフォンやタブレット、Kindle端末などに入れて持ち歩き、気が向いた時に読み返して欲しいな、と思っています。