日本では昨日から始まったAmazon prime day。Amazonも今後積極的に展開していく、ということもあって、久しぶりにChromebookが話題になり、大変嬉しいです。
今回は日本販売モデルもなかなか魅力的なモデルが揃っていまして、従来の国内モデルの印象を変えてくれる、また今後の展開も楽しみにしてくれる品揃えでたいへん嬉しかったのですが、将来的にこうなってくれると更に楽しいだろうなぁ、と感じているのが、やはり本家、米国Amazonです。こちらも現地時間15日よりprime dayが開催されています。
その中で、今回はしっかりChromebookもクローズアップされていますので、少しまとめてみたいと思います。
2019年7月のAmazon prime day DEAL商品は16種類。
こちらでリストアップされているだけでも16モデル、更にここに載っていないモデルでも地味に値段が下がっていたりしますが、正直なところ全てがオススメしやすいモデル、という訳ではありません。前回の日本のprime dayほどの暑苦しい文章では今回は語りませんが(なにせモデル数が違うので)、それでも私なりの見解も交えて紹介していきたいと思います。
2019年、とりあえず何を買うか迷ったら薦めたい11.6インチスタンダードクラムシェル、ASUS C223NA。個人的なオススメは赤。
今回は日本でも人気の高いASUSの最新モデル、C423NAやC434TAもPRIME DAY DEAL対象になっていまして、それぞれ値引率としては魅力的ではあるのですが、個人的には少しオススメしづらいものとなっています。理由は、
- C423NAのPRIME DAY DEAL対象は日本とは違うHD(解像度1,366×768)モデル。
- 同じく15.6インチ、日本未発売のC523NAもDEAL対象はHD(解像度1,366×768)モデル。
- C434TAはDEAL対象は4GB RAM/64GB Storageのモデル。しかも日本直送不可。
- 8GB RAM/64GB Storageモデルは日本直送可で魅力的ではあるものの、価格は$599.99ということで、prime dayだから、と急ぐ必要はない。
- C302CAはDEAL対象になっていますが、$399.99ということで、送料等諸々込だと今回の日本のprime day(税込49,800円)と価格差がほとんどありません。
というところなのです。つまり、ASUSのChromebookに関しては、敢えて今回米Amazonで焦って買う必要はほとんどないかな、と感じています。
常々発信していますが、基本的には海外で購入したモデルに関しては、ASUS JAPANを除き、日本国内でのサポートは受けられない、と考えたほうが無難です(時々例外はありますが)。そうした点で、技適認証が確実に通っている(Acerなどは基本的にそうですね)モデルでない限り、ASUS以外のモデルはなかなか薦めづらい状況ではあるのは確かです。そして、その中で今回のDEAL対象の中で、ASUSのChromebookで薦められるとすれば、見出しの通り11.6インチ、スタンダードクラムシェルのC223NA一択となります。
モデルとしては日本国内でも発売されているモノとスペック的にはキーボード以外は同じですが、日本では未発売の赤モデルがあるのがポイントです。価格は通常$228.99($229.99)のところ、26%オフ($60引)の$169.99です。
このモデルの特長と魅力については昨年末から今年初めにかけて繰り返し触れてきましたが、ポイントは「現行Chromebookを選ぶ際の基準となり得る、余計なモノを何も足さない、けれど必要以上に削らない」価格とのバランスも非常に良いモデルだからです。
今年の中盤に入り、ChromebookではCPUの世代交代が始まり、従来のCeleron N3350に代表されるApollo Lake世代からCeleron N4000などのGemini Lake世代のCPUを載せるようになりました。そしてその体感差は従来の世代交代に比べても体感できる差になってきてはいるのですが、とはいえN3350の魅力が褪せたわけではありません。むしろ現時点ではGemini Lake世代では意外とまだまだ非対応のAndroidアプリ等、相性も若干残っていまして、その分安定して使える、という意味でもまだまだ第一線で活用できるモデルだと思っています。
このC223NAを基準にして、自分にとって必要なモノ、機能や反対に不要なもの、機能が明確になった時点で、その他のモデルを選んでいく、というのはとても良い選択肢だと今でも思っています。そして今であれば、たとえ買い替えたとしても、このC223NAの出番は十分にあると思いますし、今後の機種選定の上での基準としても非常に使いやすいと思っています。
自動更新ポリシーは「2023年11月」ということで、まだ4年4ヶ月程度と十分にあります。現行モデルです。
ということで、実物も手に取れる国内で購入を薦めたいところですが、この赤のモデルだけは国内だと手に入らないんですね。そしてこの赤がキレイなんだな。それだけで既存のC223NAユーザーでも欲しくなります。
海外モデルながら技適マークも確認済み。また、国内サポートはASUS JAPANによる国際保証の範囲内で受けられます。ということで、まずは選択肢の一つとしてお薦めしたいと思っています。
日本のprime dayでは残念だったAcer。米国では3モデル、Spin 13、CB315、CB515が魅力的です。
日本のprime dayではどうしても型落ち感、在庫処分的なイメージが残ってしまい残念だった、Chromebookの王者Acerですが、米Amazonの今回のDEALSでは目玉となるSpin 13(CP713)を含め、AMD APU搭載モデル、Pentium搭載のFHD液晶モデルなどそれぞれに個性ある、私自身も使ってみたい魅力を持ったモデルをしっかり用意してきました。
他にも日本ではお馴染み、かつ人気のR11、名モデルR13なども今回DEAL対象ですが、名モデルR13でも自動更新ポリシーが「2021年9月」と残り2年2ヶ月になってしまいましたので、今回は除外させて頂きました(その辺りわかった上で、手元に持っておきたい、という方は別です)。
まずは昨年後半に出たハイスペックモデルの1つ、Spin 13(CP713)。価格は通常$823.35のところ、27%オフ($223.36引)の$599.99。久しぶりに下がりましたね。自動更新ポリシーは「2024年6月」と5年を切ったばかりで十分です。技適マーク確認済み。日本直送可です。
続いても今年出たばかりの話題のモデル、AMDのAPU、A4-9120Cを載せた15.6インチモデル、Chromebook 315(CB315-2H-25TX)。価格は通常$259.99のところ、19%オフ($50.00引)の$209.99。15.6インチながら解像度がHD(1,366×768)であることは惜しいのですが、CPUにAMD製のAPUを載せている、ということで、発表当初から気になっているモデルです。自動更新ポリシーは日本語のページには記載がなく、英語のページにありまして、「2025年6月」です。技適マークは未確認。ただ、Acerなので期待は出来るかな、と。そして、AMD APU搭載モデルとしては珍しく、日本直送可です。
最後はこのブログでも何度か取り上げたことがある、私自身も自宅据え置きで持っておきたい、とずっと言っている15インチFHD液晶モデル、Chromebook 15(CB515-1HT-P39B)です。通常$399.99のところ、25%オフ($100.00引)の$299.99。発売自体は前述2モデルに比べると少し前になるので、自動更新ポリシーは「2023年11月」と若干短めですが、それでも残り4年4ヶ月です。
最近のChromebookとしては数少ない、CeleronではなくPentium(N4200)を載せているのも特長。また、従来のAcerの15インチというと、あまり高級感はない、その分道具感のあるタイプが多かったのですが、数年前に発売されて人気となった14インチFHD液晶モデル、Chromebook 14同様のアルミを用いた本体により、大分質感、雰囲気が変わっています。キーボードバックライト搭載、スピーカーもキーボード左右に付いていたり、と色々な面で単なる普及価格帯モデルとは少し違った雰囲気を持っています。でいながら、価格も今回のDEALで$300を切っています。
薦められるか、薦められないか、そこが問題だけれど、私は実際に触れて「好きだ」と思ったSamsung Chromebook Plus V2が2モデル登場。
何故「薦められない」か。それは自分自身で技適マークをまだ確認できていないからです。また、SamsungのChromebookは北米事業部独自のプロジェクトのため、基本的に北米市場のみの保証、サポートになります(ただ、技適マークに関しては前モデルPlusは確認できなかったものの、Proは確認できた)。
V2になったことで、突出した特長、個性は薄れたものの、非常に手堅くまとまってきて実用的なモデルになってきた、まさに優秀な道具感を感じられるモデルです。さり気なく本体収納可能でEMRペン対応(Samsungですし)なのも魅力。
一時期米Amazonで販売しているモデルは、その他で販売しているモデルと色味が違う、素材が違う、コストが削減されている、といった噂もありましたが、個人的には実際に米Amazonで購入した方からお借りして少しの間使わせて頂いた限りでは、特に何か気になる点もありませんでした。むしろ見出しのように「好きだなぁ、このモデル」という想いを強くしただけでした。買いたいと思いながら、いつも悩んでいる内にタイミングを逃してしまっているモデルでもあります。
今回はスペック違いの2モデルがDEAL対象です。
まずはスタンダードモデル(K01US)のストレージを64GBに増やしたK03US。CPUは同じCeleron 3965Yです。価格は通常$549.99のところ、31%オフ($170.00引)の$379.99。
続いてCPUをCore m3-7Y30にしたK02US。価格は通常$599.99のところ、33%オフ($200.00引)の$399.99。どちらのモデルも自動更新ポリシーは「2024年6月」。ちょうど5年を切ったところ。まだまだ十分に長く使っていけます。
価格差を考えると20ドルの違いで一段階上の使い勝手を感じられるK02USが個人的にはオススメです。こちらでも400ドルを切る価格ですし。ただ、Celeron 3965Yも普及価格帯に使われているN3350などに比べると上なので、こちらでも十分に快適だと思います。
解像度が12.2インチ液晶で1,920×1,200と、通常のFHD液晶に比べ、Aspect Ratioが16:10と縦にも120広くなっていますので、文章作成やWeb閲覧などにも使い勝手が向上していると思います。また、前モデルPlusやProに比べてキーボードの無理している感が少し抑えられたため、そうした地味な部分でしっかりと弱点を潰してきた良モデルだと思っています。
価格の安さは確かに大きな購入の理由にはなるけれど、だからといってそれだけが全てではないと思っています。
ということで、今回の米Amazonのprime dayより個人的にオススメ出来るモデルをまとめてみました。既に昨日日本のAmazonで購入された方は価格差を見て「買わなければ良かった」と後悔される方もいるかもしれませんが、モデルの良し悪しは価格だけで決まるわけではありません。確かに安く買えたほうがお得感はありますし、価格を第一に考えるのも一つの考え方だと思います。私も全く同じモデルであればなるべく安く買えたほうが嬉しいです。
ただ、米Amazonと日本のAmazon、個人輸入と国内での購入というのは、似ているようで、色々な面で違いがありますし、そうした点では一緒くたに考えられるものではない、と思っているんですね。サポート面もそうですし、購入時の手間や、何かあったときの交渉の手間(基本英語)、それらをすべて考えた上で、ある種の割り切りもした上で購入するのであれば、有効な購入の手段だと思っています。ただ、それを持って「日本の価格はボッタクリ」だなんだと言うのは、何か違うんじゃないかなぁ、と思うのです。買いたい人は米Amazonでどんどん買えば良いと思っていますが、だからといって日本で買うことをバカにする必要はどこにもないですし、それって何か違うんじゃないかなぁ、と思っています。
ということで、久しぶりにAmazonのprime dayまとめという、一時的にしか役に立たない情報をまとめましたが、prime day終了後にたどり着いたとしても何かしら持ち帰れるような情報を盛り込んだつもりでいます。お役に立てたでしょうか。
今回の米Amazonのprime dayではDEAL以外でも価格が下がっていて魅力的なモデルを幾つか目にしていますので、それらも追記という形で加えていけたらいいな、と思っています。