ASUS JAPANの公式オンラインストアであるASUS Storeで、「ゆく年くる年キャンペーン 2021-2022」が開催されています。期間は2021年12月27日~2022年1月11日です。Windows PCやChromebook、その他アクセサリー等の一部がクーポンコード適用で割引が適用となります。
個人的にはサラッと眺めた感じではWindows PCがいくつか気になるモデルがあったのですが、今回は対象となるChromebookをまとめつつ、合わせて2021年のASUS JAPANと来年への期待についても触れたいと思います。
ASUS Store ゆく年くる年キャンペーン 2021-2022
今回対象となるChromebookはこちら。一部新作モデルが入っていますが、基本的には昨年までのモデルとなります。また、また、昨年から今年にかけて発売されたものの、ハードウェア的には数年前の構成のため、結果としてサポート期限が短くなってしまっているモデルもあるので注意が必要です。
評価 (S~C) |
型番 | 通常価格 | 適用後価格 | 割引率 | CPU | 自動更新ポリシー | |
B- | C214MA -BW0028 |
64,800円 | 44,800円 | 30.7% OFF |
Celeron N4000 | 2026年6月 | |
B- | C204MA -BU0030 |
47,080円 | 34,800円 | 26.1% OFF |
Celeron N4000 | 2026年6月 | |
B- | C204MA -ENG |
47,080円 | 34,800円 | 26.1% OFF |
Celeron N4000 | US配列KB | 2026年6月 |
A | C436FA -ENG |
169,800円 | 119,800円 | 29.4% OFF |
Core i7-10510U | US配列KB | 2028年6月 |
C | CX1100CNA -GJ0040 |
29,800円 | 19,800円 | 33.6% OFF |
Celeron N3350 | 2024年6月 | |
B+ | CX1500CKA -EJ0015 |
35,800円 | 33,800円 | 5.6% OFF |
Celeron N4500 | 2029年6月 | |
A- | CX3400FMA -E10014 |
99,800円 | 79,800円 | 20.0% OFF |
Core i5-1130G7 | 2029年6月 | |
B+ | CHROMEBOX4 -GC018UN |
44,820円 | 41,683円 | 7.0% OFF |
Celeron 5205U | 2028年6月 | |
A- | CHROMEBOX4 -G3019UN |
69,120円 | 64,282円 | 7.0% OFF |
Core i3-10110U | 2028年6月 | |
A- | CHROMEBOX4 -G5020UN |
77,220円 | 71,815円 | 7.0% OFF |
Core i5-10210U | 2028年6月 | |
A- | CHROMEBOX4 -G7021UN |
96,120円 | 89,392円 | 7.0% OFF |
Core i7-10510U | 2028年6月 |
実際にセールページを見ても、型番で書かれているので分かりづらいのと、Celeronのモデルは「Celeron」としか書かれていないので、新しいのか古いのか分からないのが選びにくくさせてしまっているのが残念です。ということで、上の表ではCPUと、端末のサポート期限である自動更新ポリシーも合わせて載せました。
国内では貴重なUS配列KB搭載ハイエンドモデルC436FAや今年発売のCX3400、Chromeboxなど。
今年人気のDetachable CM3、Flip CM3等が対象でないのは残念ですが、よく眺めてみると意外と魅力的なモデルが入っていたりします。
例えば昨年のハイエンドモデルである、Chromebook Flip C436FA。
このモデルは昨年私が国内での発売を待ち望んだモデルでした。更に、最上位モデルでは国内販売モデルとしては珍しい、US配列のキーボードを搭載しています。今回はこのUS配列モデルのみが対象。ということで、ハイエンドChromebookが欲しいと思いながらも、国内モデルが軒並みJISかな配列モデルのため購入に一歩踏み出せずにいた方には非常に魅力的です。割引率も29.4%と大きく、確かにそれでも12万円弱という価格は悩ましくはありますが、同世代のHP Chromebook x360 13cに魅力を感じながらもキーボード配列が残念、という方も意外といる筈。今でも非常に魅力的なモデルです。
続いて、先日発売されたばかりの、Chromebookとしては最新世代のCore iプロセッサーを搭載したChromebook Flip CX3400。こちらも先日レビューをしています。
性能は申し分ないものの、個人的には筐体等惜しい面がチラホラとあり、インパクトに欠けることから、レビューとしては若干厳し目にはなってしまいました。ただ、それも10万円弱、という販売価格を考えた場合です。
今回は20%オフで79,800円。これだと前述のレビューでも比較対象として挙げた、富士通のFMV Chromebook 14Fと非常に良い勝負になってくると思います。重さはありますが(約1.72kg)、USIペンが付属していたり、コンバーチブル、ということもあり、むしろこのCX3400のほうが魅力を感じる、という方もいるのではないでしょうか。
続いて、意外と見過ごしがちなモデルですが、Chromebook CX1(CX1500)があります。
元々このCX1のラインは、今回同じく対象となっている11.6インチのCX1(CX1100)と合わせて、数年前の基板をそのまま持ってきてガワだけ変えただけ、けれど発売が今年なので最新モデルと誤解しやすい(実際先程も触れたようにスペックの欄には「Celeron」としか書かれてないのも更に誤解を生みやすい)ということもあって、個人的にはあまり良い印象は持っておりませんでした。
今回対象の2つのCX1、先程の11.6インチのモデルはそうした数年前のハードウェアのモデルなのですが(それもあって割引率も33.6%と高い)、こちらの15.6インチのCX1(CX1500)はさり気なくCPUをマイナーチェンジさせて最新のCeleron N4500にしています。型番がほぼ同じなので、余程普段からチェックしていないと、いえ、していても分かりにくいし、意識して調べないと気づきにくいのが、ちょっとどうかとは思うのですが、液晶もこの価格帯のモデルとしては頑張ってFHD(1920×1080)になっていますし、個人的には割引率は低いですが、検討の価値はあるのではないか、と思います。
ちなみにこちらのCX1500と前述のCX3400は年内いっぱいの購入の場合にはGeForce NOWの3ヶ月無料特典が付いています。
最後にChromeboxがスペック違いで4モデル対象になっています。いずれも割引率は7.0%とそこまで高くはありませんが、スペック的にも昨年のモノで十分に実用的ですし、自動更新ポリシーも2028年6月までと十分。最初の一台のChromebookとしてはおすすめしづらい部分もありますが、個人的にはChromebook、ノートPCとは違った良さがあると思っています。Chrome OSの魅力を自分なりにある程度感じられている、という方にはオススメ出来るモデルだと思います。
最後に。2021年のASUS JAPANと来年への期待について。
ということで、今回のキャンペーンで個人的にオススメ出来るかな、と思えるモデルについて触れましたが、それだけですと当ブログらしくない気がするので、最後に「2021年のASUS JAPANと来年への期待について」書いてみたいと思います。といっても、思っていることをすべて書くと、それだけで複数回分くらいの文量になってしまうので、なるべく短くまとめられるように頑張ります。
個人的には今年2021年のASUS JAPANに関しては、
(内実はどうであれ)「ASUS Store Akasaka閉店の影響を引きずったままの一年」
という印象を受けました。オフィシャルストアであるASUS Store Akasakaは2020年8月16日に閉店しました。非常に前向きな、ポジティブな閉店であり、次への一歩である、という話を聞いていたのですが、その後、Windows PCやスマートフォンは分かりませんが、Chromebookに関しては、かなり方向性が変わってしまった、いや、社内での方針が二転三転しているのではないか、社内の新体制が追いついていないのではないか、と感じられるくらいに、いまいちハッキリしない状況が続いていた気がしています。
それが、2021年に入っても(このご時世というのも大きいとは思うのですが)まだまだ尾を引いているな、と感じています。
随所に光る部分、従来のASUS JAPANのChromebookらしい部分が見られたりはするので、「あぁ、まだまだ大丈夫かな」と安心しかけるのですが、その後に「えっ‥!?」と思うような展開を見せ始めたり。何というか、単発単発では光るものはあるものの、それらが点としては輝いても、線や面として繋がらない、広がらない印象を未だに受けています。「何がしたいんだろう?」「Chromebookについてはどういう方向で考えているんだろう?」といった不安と疑問ですね。
もちろんこれには先程も触れたような、このご時世による様々な悪影響もあるとは思うのですが、何というか、心から応援しているのですが(以前から当ブログを読まれている方なら、私がASUS JAPANと同社のChromebookを非常に応援している、好きであることはおわかりかと思いますが)それだけに歯痒さ、もどかしさを感じる一年でした。
ただ、まぁこれはJAPANに限らず、米国市場を眺めてみても、どうもASUS全体がいまいち元気がないような印象を受けてしまうので、やはりこれはコロナの影響、打撃をかなり受けてしまっているのかな、とも感じています。
ということで、2022年に関しては、年明けのCES(Consumer Electronics Show)を皮切りに、また私達ユーザーをワクワクさせてくれるようなASUS JAPANが見られることを期待しています。