Chromebookを使い始めて5日目。どうやら今の私の用途とスタイルにはピッタリの、絶妙な存在のようです。本当に素晴らしい。もう聞き飽きましたか?ごめんなさい。でも、もう何度でも書いてしまいます。
[かぶ] Chromebook Acer C720が届いたので早速感想をこちらから書いてみる。
何がそんなに私の心を捉えて離さないんでしょうか。キーボードだって、決して突出した出来、という訳ではなく、評価の分かれる値段相応のキータッチです。
でもね、そんな細かいことはどうでも良いんです。私には。きっと。
何がそんなにハマったのか。
それはここ最近何度も出てきている言葉。「気軽さ」「身軽さ」です。
何が気軽で身軽なんだろう。
このChromebook、散々色々文章を打って、アプリも入れて、環境も自分に合うようにカスタマイズしました。この5日間。けれど、多少の違いはありますが、簡単に言えば、これらの設定やファイル、作った文章から加工した画像。
何一つこのC720というコンピュータの中には入っていないんです。
全てクラウドに保管されている。私のGoogleのアカウントと紐付けされて。
いくらファイルを作成しようが、どれだけ画像やアプリをダウンロードしてこようが、どれだけ長い期間使っていようが、
この中には何も入っていないんです。
いつまで経っても中身は全く変わりません。いくら使おうが、いつも変わらないんです。身軽なんです。
ここ最近メインPCが若干調子が悪いんです。
まだ1年半程度なんですが。少し前から今までのサブPCと比べても時々何となく動作が重くなる時があるな、と思っていたんです。
我が家のパソコンの中では最も性能が優れているはずなんですが。
そしてここ1週間ほど、時折ブルースクリーンエラーが現れるようになりました。一日に一回程度。再起動で何事もなかったように動くんですが。
で、そのたびに考えるんです。OS入れなおそうかな、と。昔に比べて圧倒的にストレージの容量は多くなったとはいえ、バックアップ体制含めて昔に比べれば復活は遥かに楽です。それでも半日はかけますが。
ただ、それすら気が重くなるんですね。全く同じ環境、使い勝手に戻すのに時間がかかるんです。ならちょっとのブルースクリーンエラーくらい、このまま放っておいてもいいんじゃないか、と。そして気がついた時には後悔するくらい手遅れになるんですが。
そうなると、日々のふとした動作の重さが気になり始める。
今あるストック型のパソコンは、日々使っていく中で、月日を重ねていく中で、少しずつより自分に使いやすい形にカスタマイズされていきますが、とともに中に余計なものや不要なものがどうしても蓄積されていき、徐々に重くなっていきます。
そうなると、使っている私の気持ちも動作も重くなっていくんですね。キー入力一つとっても何となく軽快感が薄れてきます。
気分も乗らないので、パソコンと同じく、足に苔が生えてくるかのように重くなってきます。全体的に。
ところがこのChromebookはもう気分まで軽くなります。指先なんてここ最近には無いほど速く動いています。かなり気分も乗っているんですね。
Chromebookの場合、重さがないんです。
それはモノとしての重量というだけではなく、そのモノ自体が持つ空気です。この見えないものが結構大きくて、重いのです。
Chromebookも使っているうちにくたびれては来ると思います。ただ、重くなることがない。中に溜まっていかないので。
あくまで本体はサーバーにあります。このChromebook自体はそのサーバーに繋ぐ仮のアクセスキーのようなもの。
例えば調子が悪くなってこのChromebook自体が壊れたとしても、新しいChromebookで数分で全く同じ環境が復活します。
なぜなら実体はサーバーにあるからです。
サーバー(語源は執事=サーバントと同じ)はクライアント(お客様)に対応する言葉です。サーバーはデータを保存し、アプリを提供し、ほとんどすべての仕事を行い、クライアント側ではそれらを使う(使うだけ)、という関係です。Chromebookの素晴らしいのは、「インターネット経由で利用する」(ほぼ)クライアント・サーバー型のはじめての実用的PCである、という点です。
[かぶ] 今日一日Chromebook関連のサイトをブラブラ眺めながら感じたことのメモとご報告。
先ほどのブログ更新で画像をダウンロードして加工してアップしたのですが。
どこにダウンロードしたのか。私のGoogleドライブ内なんですね。一応このChromebook自体16GBの容量と2GBのメモリがありますので、そこに一時的に保管したとしても最終的にはGoogleドライブ内のやり取りなんです。そしてGoogleドライブにダウンロードされた画像が加工され、そのままブログのあるサーバーにアップロードされました。
これ、今までのSSDやHDDに保管、ストックしていたパソコンとほとんど変わらない操作感です。
けれど、実際にはこのChromebookの16GBの中には今無いんです。実体があるようで無い、不思議な感覚。それを実現できてしまったのが、今の技術の進歩の素晴らしいところですね。
所有という概念が変わっていく。
なんかとても大げさなことを言っている気がしますが、ふとそう感じました。そもそも私たちって本当に何かモノを所有しているんでしょうか。
一時的に借りているに過ぎない。それを自分のところで貯めこんでいく、それを所有というのであれば、何となく今の自分に合わない気がするのです。
クラウドというといつ盗まれるか、いつ無くなるか、誰に見られているか、流出しないか、といったリスクが伴うことで、なかなか現実的にも気持ちの上でもハードルがまだまだ高いと思います。
そういうことを考えていけばきりがない。
ただ、今クラウドで例えば流出して困るような問題というのは、クラウドが普及している社会で「のみ」困る程度の問題に過ぎないんですね。所詮私達一個人の場合は。国家とか大きな規模になると変わってくるでしょうが。
今いくらクラウドで私の個人情報が流出しようが、この広大な地球のほんのごくわずかでしか影響がなくて、あとの大半の世界ではそんなもの価値も何もなくてどうでもいいものなんです。内モンゴルにでも言ってしまえば誰も知らないですよ、興味もない。そんなもの。
今手元のChromebookという機械の中で、確かに何かを作り出しているような気がしながら、実際は手元にはない。この不思議な感覚というのは、今までの感覚も大きく変えてくれる気がしています。
両方あると面白い。
とはいえ、Chromebookが全てにおいて素晴らしいとか、これだけで全てが完全とか、そういうものではありません。
だからこそ、今まで通り、いつも通り、パソコンであったり、タブレットであったり、スマホであったり、はたまた普通の書類であったり、色々なものを同時に触ってみると面白いと思うんです。
それぞれに良さがあって、それぞれに他にはないものを持っている。
Chromebook C720ばかりをこの5日ばかり触ってしまっている理由。それは単純に心の軽さを感じられるから。思考の自由さを感じるから。
なんかかっこいいこと書いてますが、単純に面白いツールだと思います。気負わず一台、気軽に楽しんでみませんか?