購入後、Google PixelbookとASUS Chromebook Flip C101PAに関しては、それぞれ2回レビューを書いた後は、せっかくCrossOver on Chrome OS Betaの一般公開などの話題がありながら全く反応しておりませんでした。理由は手元に無かったからです。2台とも液晶とタッチパッド用の保護フィルム(シート)作成のために、株式会社ミヤビックス様に送っておりました。iPhone Xで忙しい時期にごめんなさい。
同社では海外のモデルでも、また特殊なモデルでも、本体自体を送ることで1枚からオリジナルの「保護シート・フィルム」を作成してくれるサービスを提供しています。
最近コンバーチブルタイプ、タッチスクリーン対応のモデルも増えてきた上に、元々日本発売モデル自体が非常に少ないChromebookにおいては本当に助かるサービスです。おふぃすかぶ.jpでも過去にSamsung Chromebook PlusやASUS Chromebook Flip C302CA(当時国内未発売)などで作成をお願いしています。また、これらのフィルムは現在同社のオンラインショップで販売されています。欲しいと思ったときに自分のモデルの保護フィルムがあるというのは嬉しいもの。これからもChromebookに関しては出来る限り作成をお願いしていきたいな、と思っています。
今回はGoogle Pixelbook用と、一応前モデルとサイズは同じようなのですが、確認も含めてASUS Chromebook Flip C101PAの作成をお願いしました。
OverLay Plus for Google Pixelbook
まずはGoogle Pixelbookです。私が保護フィルムを使う一番の理由は「グレア液晶だと文章入力が中心の私には反射が少し辛い」ということです。せっかくの画面の鮮やかさは失われてしまいますが、反射が低減されるため、照明などの環境に左右されず常にクッキリとした画面で作業が出来るのは代えられないメリットです。
また、このPixelbookもそうですが、コンバーチブルタイプ、タッチスクリーン対応の液晶の場合、私の場合指紋が目立つのが気になってしまってあまりタッチスクリーンを使うことがありません。またタブレットスタイルで持つときにもつい指紋が気になってしまうので、頻度的にも減ってしまっていました。
ということで、選んだのが「低反射」タイプのOverLay Plus。なお、サイズは同じですので「高光沢」タイプのOverLay Brilliant や「ブルーライトカット」タイプのOverLay Eye Protector、「キズ修復・耐指紋」タイプのOverLay Magicなども選択が可能です。
効果は非常に高く、角度を少し変えても画面が非常に見やすくなりました。また、こうした写真を撮るときにグレア液晶ですと撮っている私自身の姿がしっかり写ってしまっていたのですが、そうした心配もありません。また、指紋に関してもほとんど気にならなくなりました。
ただ、Pixelbookに関してはこの「低反射」タイプに関しては注意が必要です。特にPixelbook Penをしっかり活用されたい方にはオススメ出来ません。というのも、表面の反射を抑えるための処理のためだと思うのですが、液晶自体の滑りが悪くなってしまうため、スタイラスペンで何か書こうとすると摩擦でキュッキュッととても嫌な(鳥肌が立つ種の)音が出やすくなってしまいました。私はほとんどPenを使わないので良いのですが、この点はかなり厳しいかな、と思います。ただ、この件についてミヤビックスさんにお伝えしたところ、
ペーパーライク素材、試しに作ってみます!
— 株式会社ミヤビックス☆ビザビ事業部 (@visavis_miyavix) November 10, 2017
非常に迅速な対応。素晴らしいです。現在試作品を作成してくださるそうなので、Pixelbookで液晶保護フィルムを検討されている方はもう少しお待ちいただいたほうが良いと思います。(ペーパーライク素材の保護フィルムが発売されました!この後でご紹介します。)
ひとまず文章作成時点ではAmazonで販売が始まった様子。ただ、ペーパーライク素材を待っても良いかもしれませんね。
OverLay Paper for Google Pixelbook
待望のペーパーライク素材の保護フィルムが発売されました。ありがたいことにこちらをミヤビックス社から送って頂きましたので、ご報告です。
この商品は「シート表面に特殊加工を施すことにより、スタイラス等で記述する際に抵抗が出るようにしている」とのこと。実際に触れてみると紙の表面を撫でているようなザラザラした(少し抵抗感がある)感触でした。
また、表面は前述の「低反射」タイプ同様に反射が少なくなっていますので、視認性も良好です。これは気に入りました。
実際にPixelbook Penで表面に色々書いてみても、商品説明のように「紙に描いている」ような感触でした。
ただ、同じくこちらも商品説明文にも記載されているのですが、特殊加工で抵抗が出るような仕上げにしてあるため、通常の何も貼っていないガラス表面に直接描く場合と比べて、ペン先の摩耗が早くなる可能性もあるそうです。ペンを多用される方の場合には、何も貼らないか、もしくは替えのペン芯を意識しておいたほうが良いかな、と思います。
Pixelbook Penは標準で替えペン芯が付属していない上に、現時点では替えペン芯のみの販売がされていないようなので、汎用性のある他のペン芯があるのか、もしくは今後のペン芯のみの販売があるのか、一度Googleに問い合わせてみたいな、と考えています(実際海外でもこの点は気になっている方も多いと思いますので)。
現状ではPixelbook Penのようなスタイラスペンを使う方にとってはベストに近い保護フィルムかな、と個人的には思っています(ガラスフィルムのほうが摩耗も少なく滑りも良いかもしれませんが、反射を軽減することが出来ないので)。
OverLay Plus for ASUS Chromebook Flip C101PA
続いてはASUS Chromebook Flip C101PA。こちらも「低反射」タイプを選びました。理由はPixelbookと全く同じです。
このモデルは「いつでもどこでも気軽に開いて360度自由なスタイルで使える機動性の良さ」が何よりの魅力だと思っていますので、指紋も目立ちにくく、また画面への反射の少ない「低反射」タイプとの相性は非常に良好です。
また、先程のPixelbookのようにスタイラスペンには対応していないため、タッチスクリーンを使う際には指が多いと思います。指の場合でしたらそこまで滑りの悪さは気にならないと思いますし、音もしませんので、こちらはほとんど影響はないかな、と思います。そうした点でも指紋が気になってしまう方に特にオススメしたいかな、と思っています。
トラックパッド用保護フィルム OverLay Protector
こちらも製品化されるのかな‥液晶画面以上にモデルによって大きさが異なるので、特にChromebookにとっては助かる製品が「トラックパッド用保護フィルム」です。
こちらも個人的に必要な理由は「指の滑りの改善」です。これは人によって相性もありますし、好みも分かれると思います。
元々のトラックパッド(タッチパッド)で何ら不満を感じていないのであれば、特に必要はないのですが、設定画面からの調整からだけではいまいち自分の好みに合わないと感じている方は一度試してみてほしいなぁ、と思っています。
私の場合、Pixelbookのガラス製のタッチパッド、設定で調整しても、やっぱり表面自体の滑りが良すぎて多少戸惑いがありました。それが、今回は保護フィルムで少し滑りが抑えられたことで、使い勝手が向上しました。元々他のChromebookでもミヤビックスさんのこの保護フィルムを使っているので、いつもの滑り具合になった、というのが自然かもしれません。
もちろんこれらの保護フィルムは自分でカットして作ることも出来ますが、やはりプロが専用に製作したもののほうが何かと安心です。価格もそこまで高くありませんし、今のタッチパッドの滑りが何かしら気になっている方は試してみて良いのではないかなぁ、と思っています。
ひとまずAmazonで販売が始まりましたが、Pixelbook用は商品名が「日本製 トラックパッド用保護フィルム ASUS Chromebook Flip C101PA OverLay Protector OPPIXELBOOKTP/12」となっているので注意が必要です(上記リンクは商品名を修正しました)。
ちょっとした一手間だけで使い勝手は大きく改善します。
「Chromebookなんて安いのが売りなんだから、そんな保護フィルムなんて小さいこと言ってないで、どんどん傷つけて使い倒せばいいんだよ」
と思われる方もいるとは思います。もちろん現時点で気軽に使えているのであれば構わないと思います(ただ、使い倒すのと物を粗末に扱うのは別です)。
普段使う道具というのは、もっとも触れている時間が長いものでもあります。だからこそ、こうしたちょっとした手間による使い勝手の変化の積み重ねというのは大きくなってくると私は思っています。私のような人間には、保護フィルム一枚あるだけで指紋が気にならなくなりますし、それだけで使用頻度がまったく変わってきます。液晶の見やすさ、というのも同じです。フォントサイズの違い同様、判別にかかるほんの僅か(コンマ何秒、といった)な差でも、積み重なると小さなストレスになってきます。
たとえ安い物であっても、自分が普段から使うものだからこそ、この辺りの一手間は惜しまずに、ぜひ一度試してみてほしいな、と思っています。
#ミヤビックス社のサイトに商品ページが出来たら、改めてリンクを貼りたいと思います。ミヤビックスさん、いつも本当にありがとうございます。