何となく表現に棘があるような気がしますが、そんなつもりはありません。いや、予想とはだいぶ違いましたが、それでも考えてみれば今回の発表会、そもそも「Windows 10 Cloud(Windows 10 S)」や「Surface Laptop」の発表がメインなのではなく、あくまで教育分野に向けたMicrosoftの展開と方向性を発表する場なんですよね。(その中の一つとしてこれらのOSやデバイスは位置づけられるだけ)
実際、Windows 10 SやChromebook対抗と考えられるモデルの価格帯やスペック、昨日になって色々とリーク画像が出てきたSurface Laptopの詳細について早く知りたい、早く発表しろ、と思いながら見ていると、非常に物足りない、それ以前にとても焦らされている感のある発表会だったかもしれません。
私自身もそんなことを言いながら、実際妻とストリーミング配信を見ていたのですが、1時間程度かなぁ、と軽く考えていたら実際は2時間弱。途中Twitterで流れてくるツイートを見ていても、「Surfaceの発表会だと思って見てみたら、そうじゃなかった」といったものも幾つか見られました。私も最初そのつもりで見てしまっていたので戸惑いましたが、それでもそれなりに楽しめたなぁ、と思っています。
今も上記のサイトから発表会を見ることが出来ますので、改めて「教育分野向け発表会」のつもりで見ていくとなかなか面白い内容だと思います。もう少しじっくり見直してみたいところです。
Windows 10 SとSurface Laptopに関しては既に大手ネットメディアを中心に情報が続々上がってきています。
- 【笠原一輝のユビキタス情報局】Windows 10 SとSurface Laptopを武器に文教市場で反撃の狼煙を上げるMicrosoft – PC Watch
- Microsoft、軽量OS「Windows 10 S」発表 「Chrome OS」対抗 – ITmedia NEWS
Surface Laptopもなかなか面白いモデルかなぁ、と感じています。999ドルから、ということを考えてもこれは現行のChromebook対抗ではありません。けれど今後のUWP(Universal Windows Platform)アプリの普及具合、対応具合にも拠るものの、場合によっては非常に快適で、ストレス無く使える、面白いモデルになると思うのです。
このモデルにWindows 10 Sが入っていることに対してはいろいろな反応があるようです。ただ、これを通常の10 Proにアップグレードしてしまえば、それはそれで普通に使える端末にはなるとは思いますが、いまいち個性のない面白みのないモデルになってしまいそうな気がします。このモデルの長所は、10 Sだからこそ活きてくるのかな、というのが現時点での印象です。
私の愛用しているChromebookにはCore i5やm5が入っています。非常に快適です。もしこれらのモデルにWindows 10が入れられたとしても、それなりには動くと思います。でもそれだと面白くないのです。良さがすべて消されてしまう。これらのモデルはChromeOSだからこそ活きてくる、と感じています。それと同様のことが、今回のSurface Laptopにもあるのではないかなぁ、と勝手に想像しています。
また、Windows 10 Sも、ChromeOSとは少し方向性は違うものの、現時点では10 Proよりも使っていて楽という人も意外といるのではないのかなぁ、と思っています。特にChromebookに気楽さを感じている人にとっては、また違った意味でこの10 Sにも気楽さを感じるかもしれません。
あとは、現時点では教育市場向け、と位置づけられていますので、一般向けには果たして展開されるのか、が気になるところですが、私の中では何か一台、手元においてみて、この同じようでいて実は意外と違う10 SというOSを試してみたいな、と思っています。
既に米AmazonでもPre-orderが始まっているのですね。日本直送も可能なようです。